代行屋(おまけ)
 作:Howling


時間は、昨夜に巻き戻る。


伊織(祐介)は、伊織とのレズセックスを済ませた後、後始末をすませて伊織のアパートを出た。

店に戻るまで、伊織の服と顔で行動するのだ。
伊織(祐介)は、途中で何者かからのスマホを取り出した。

「もしもし。」

『ああ、祐介。お疲れー。』

「あ、お疲れ様です。今から戻ります。」

『で、依頼はこなせた?』

「あ、はい。彼女、完全に"堕ち"ました。これからいい常連になりますよ。」

『それはよかった。今後が楽しみ』

「ですね。じゃあ、今日はこれで・・・・・」

伊織(祐介)は電話を切って、SUBSTITUTE AGANCYへと向かうのだった。





「ふふふ・・・・」

どこかのベッドルーム。
伊織(祐介)に電話をかけた主・・・・・

それは女性・・・・・・・・・・何と奈美だった!
普段の凛としたたたずまいであるが、何故か全裸だった。

「何かあったの?」

奥のベッドから声を掛ける者あり。その者も全裸だ。
彼女もまた・・・・・・奈美だった。

「ふふふ・・・貴女の依頼、達成できそうよ。」

電話を掛けていた奈美がベッドにいる奈美に微笑む。

ここまで来ればもうお分かりであろう。
電話をかけた奈美は代理人である。

「そう・・・・それは嬉しいわ。」

「何もかも、貴女の計画通りね。」

「ええ、伊織ちゃんに貴女達を紹介する。」

「貴女の見込み通りだったみたいよ。
 どっぷりハマってくれたみたいだわ。」

「そう・・・・ますます嬉しいわ。」

二人の奈美が心底愉しそうに会話している。
一体彼女の真の狙いは・・・・?

「ねえ、前祝いでもう一回シましょ?」

「うふふ、そうね・・・・」

奈美の代理人が奈美に覆い被さる。
ここでも、同じ姿の女同士の淫靡な宴が繰り広げられるのだった。


『待っててね伊織ちゃん。貴女の欲望、叶えてあげるわよ・・・・』









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