真木ひとみ(仮名) 35歳 エステティシャン



私は真木ひとみ。
あるエステサロンを経営しています。
今までひとりひとりのお客様に真摯に向き合って来たことが
幸いしてか、人気エステの一角に加わっているようです。
ですが、あんなことが・・・・・・・・・・


あの日は昼に、以前からごひいきにされてる方が予約されていました。
仮に藤野さんとお呼びします。

彼女からのたっての依頼であるスペシャルコース。
この依頼をこなすために、私は早朝から準備をしにサロンへ入りました。


オイル、パック・・・・・・準備は万端にしないと・・・・・


「おはようございますオーナー。」

一段落したところで、唯一のスタッフである
野村夏希ちゃんが来ました。
気立てのいい私のパートナーです。
ですが、珍しく大きなスーツケースを持ってきていました。
「あら夏希ちゃん、旅行でも行くの?」
「ええ、そうなんです。」
明日は定休日になっているので、問題はありませんが、
そのスーツケースは、1泊程度の旅行としてはかなりの大きさでした。
そのときの私は、それ以上のことは気にとめず準備を続けました。


「ふぅ・・・・・」

ようやく準備が整いました。私はオフィスのソファに腰掛けます。

「オーナーお疲れのようですね。
 よかったらどうぞ。」

夏希ちゃんは私にコーヒーを勧めました。
「ありがとう夏希ちゃん。」
私は何の迷いもなくそのコーヒーを口にしたのです。

「あ・・・あら・・・・・」

コーヒーを飲んで1分もしないうちに私を睡魔が襲いました。
意識を失う寸前に私が見たのは、ニタニタと笑みを浮かべる夏希ちゃんの顔でした・・・・・・・




「うむっ・・・・・むむうううううううんんんん!?」

気がつくと、私は下着姿で施術台に縛り付けられていました。
両手首と両足首とで縛り上げられ、口には何か詰められていて言葉を発することが出来ません。

「ごきげんいかがでしょうか?オーナー」
「むむううううんんん!!!」
声がした方を向くと、そこには夏希ちゃんが立っていました。
「しばらく、オーナーになってみたくなったんです。私」
信じられませんでした。
まさか彼女がこんなことを?私になる?
彼女の言葉の意味が全く分かりませんでした。
そう言うと、彼女は先ほど持ってきていたスーツケースを開けました。

「!?」

私は驚きで目を見開きました。
なんとスーツケースには夏希ちゃんが私のように縛られていたのです。
それも服を一切着ていない状態で。
夏希ちゃんが2人!?私には何が何だか分かりませんでした。

「ふふふふ・・・・・・もうどうゆうことか分かりますよね・・・・
 ・・・・・俺は偽者さ。この夏希って女に化けてたんだよ。」

突然、夏希ちゃんの口から男の声がし始めました。
さらに彼女は自分の頬を引っ張ります。
すると、その頬があり得ないほど薄く長く伸びたのです。

信じられませんが、彼女の顔の形を正確に再現したマスクのようなものを
被って彼女に成りすましていたのです!
しかも、俺って・・・・・

「さて・・・ここからが本番だな。」

仕草が女性のものとは思えない行動を取る夏希ちゃん。
彼女に化けた何者かの正体は本当に男だとでもいうのでしょうか?
私は混乱していました。

偽者の夏希ちゃんがスーツケースの内蓋を開けると、
その中には肌色の物体やメイク道具、ウィッグなどが整理されていました。
変装用の道具なのでしょうか。

偽者の夏希ちゃんが自らの頭に手をやると、その髪がするっと外れました。
ウィッグをしていたようです。
坊主頭の夏希ちゃんというのも不気味でした。

そして両手で顔を掴むと、するっとそのマスクが外れました。
本当に夏希ちゃんのマスクを被っていたのです。

その下にあったのは、ヘアキャップを被った20代くらいの男の顔でした。
どうやって女性の体つきになっているのか。
まったく信じられません。

彼は夏希ちゃんそっくりのマスクを台の上に置くと、スーツケースから肌色の物体を取り出し、広げました。

「ふふふ・・・・どうだよ。あんたの顔そのまんまだろ?」

彼が見せてきたのは、紛れもない私の顔そっくりに仕上げられたマスクでした。
目や鼻、口が空洞になっているのがぞっとします。
彼は自分の顔に何かの液体を塗りつけ、そこからそのマスクを被ります。
目や鼻の位置を慣れた手つきで調整し、ピッタリと密着させます。
ファンデーションでマスクと肌の境目を消し、ウィッグを付けて髪を後ろで束ねます。

「ふふふ・・・・どうかしら?あなたそっくりでしょう?」

私は何度驚いたことでしょう。
夏希ちゃんに化けていた謎の男は、今度は私の顔を被って私そっくりに化けたのです。
声も全く同じでした。
そんな私の様子を、もう一人の私は愉しんでいるようです。
彼?は今まで身につけていた夏希ちゃんの服を脱いでいきます。
下着姿でも女性にしか見えません。
そのまま私の着ていた制服であるチュニックを纏います。
彼は、私のチュニックをピッタリと着こなしていました。
「ふふふ、新生真木ひとみの完成ね。」
彼女は腰に手をやってポーズを取って見せます。

自分自身を奪われたようで屈辱的でした。

「さて、当エステの新メニュー。悦楽快感コースを試させていただくわね。
 まずはここを指圧して・・・」

もう一人の私は私の首の付け根あたりを指で指圧します。

「むぐううううっっっっ!?」

その瞬間、私の躰を衝撃が貫きました。

どうしたことでしょう?体に力が入りません。
もう一人の私は何故か私を縛っていた縄を解きましたが、
それでも、私の体は一切動かすことができません。
ただできるのは呻き声を上げながら視線を動かすことくらいしかありません。
その様子を見て微笑むもう一人の私は手にどこからか持ってきたオイルを塗ってなじませています。

「どうかしら?今圧したツボはね。全身の力を抜けきらせて動けなくするの。
 動けないでしょう?
 さらに体中の感度も引き上げてくれるのよ。
 この特殊オイルに入った媚薬とシンクロして最高の快感が得られるわ。
 ふふふ・・・・・・いきますわよ。」

もう一人の私の手が私の躰にオイルを塗っていきます。
その手つきはあまりにもなめらかで初心者とは思えませんでした。
腕、太もも、肩、首筋。
私を俯せにさせてからの背中、お尻。
さらには足の指に至るまで入念にオイルを塗りマッサージをしていきます。

「・・・ふむっ・・・・ふぐううん・・・・・」

彼女の手つきひとつひとつに私は呻いてしまいます。

「ほぉらどう?」
もう一人の私は耳元に息を吹きかけます。
「むうううううううんんんんっっ!!!!」
それだけで全身を貫く快感が襲ってきます。それは、今までにない快感でした。
感じちゃいけないのに・・・・・
自分自身に責められるという異常な事態に興奮してしまい
私は我慢しようと思っていても思わず
声が出てしまうのです。

そんな気持ちをも、もう一人の私は見透かしていました。

「うふふ、貴女こういうの好きみたいね。それじゃ・・・・・」

目を細め、いやらしい表情をしたもう一人の私は、
さらに大胆にペッティングをしていきます。
ブラに隠された私の乳房を下側からもみほぐし、乳首をつまみます。
そのまま身を乗り出し、私の上にのしかかると、その乳首をちろちろと舐め回します。
舐め回しながら右手でその乳房を揉みしだき、左手で私のショーツの内側、秘部に指を滑り込ませます。
「うむむむうううむうううんんんんん!!」
私はその責めを受ける度に私は声にならない悲鳴を上げます。

このときすでに私の股間は愛液で濡れており、ショーツに染みを作っていました。
私の秘部にショーツの生地がへばりつき、ひんやりとした感触を味わいます。

もう一人の私は、脱力しきった私のショーツをずらし、両足を少し広げさせると、
私の秘部に舌を這わせ始めました。

チュパ、チュパ・・・・・・

水音が部屋中に響き渡ります。
もう一人の私は目を閉じ、舌を大きく出して心底美味しそうに舐め回します。

その光景に私は戦慄しました。なにしろ自分自身に犯されているのです。

もう一人の私も、興奮してきたのか、自らの股間に左手を入れてもぞもぞとしています。
「あああ、いい、いいわよ。貴女がそんなに感じてくれるなんて。
 私もイッちゃいそうよ。」
彼女は心の底から気持ちよさそうな表情をしながら私の声で叫びました。

「あ、ああ、あ、だ、だめ!出ちゃう!出ちゃう!!あ、ああああ・・・・・・・」

私が何度目かの絶頂を迎えると同時にもう一人の私も天を仰ぎ躰をぷるぷると震わせました。
何かを味わうかのように目を閉じています。
その後、私の方を向き、顔を近づけてきました。


「ふふふっ。貴女があまりにもいやらしいから、私も興奮してあそこからカウパー粘液が出てきちゃったわ。」

もう一人の私がうっとりとした表情でそう言い、左手を広げます。
そこには確かに男の精液がべっとりとついていました。
その顔も上気しているようでした。

いやらしい・・・・・

私もそのような表情をするのでしょうか。
色っぽい偽者の私の顔を見て、ただぞっとするしかありませんでした・・・・・・









「さて、藤野さんがいらっしゃったわ。」

「むむぅ・・・・・」

責められてからどれだけの時間が経ったのでしょう?
私は再度施術台の上で体中を縛られています。
しかも、裸にされた状態です。
その横には本物の夏希ちゃんも同じように・・・・

私や夏希ちゃんに化けた偽者は、藤野さんに会うために
一度夏希ちゃんの顔に化けてまた私に成りすましたようです。

「貴女で試してみて、私のマッサージのやり方がいかに効果的なものか
 よく分かったわ。愉しみにしててね」

そう言って、私の服と顔を奪った偽者は再度出て行きました。

私は、悔しさとともに藤野さんがこれからどうなるか心配でなりませんでした。

藤野さん、ごめんなさい・・・・・・・・







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