私は南原祥子。夫に先立たれて、この歳でいわゆる未亡人というものですが、ある高校の教師をしています。
この高校にはあの人との思い出があるから・・・・・・・・・
後輩の学生達が満ち足りた学生生活を送れるようにと、授業だけでなく、美術部の顧問としても日々頑張っています。


ある日のことでした。

午前中の授業が終わって、午後の授業は3時前の授業だけなので、私は美術部で使うデッサン道具を整理するために美術部の部室にいました。
いつもの白いブラウスに黒のスカート、ナチュラルベージュのパンストを穿いて。
ここでくつろぐのも時々ありまして・・・・・


「よし、これで道具は準備できたわね。」


学生が満足に部活動に専念できるよう、道具の準備は欠かせません。
無事に整ったのを確認して、私は美術準備室の冷蔵庫に入れていたお茶を飲み、くつろぎました。

「あ、あら・・・・・・」

しばらくして、私はものすごい眠気に襲われました。
休憩も長めにあったことへの気持ちのゆとりから、私は抗うこともできず、
その眠気に身を任せてしまいました。



「う・・・・うん・・・・・・」

どのくらい時間が経ったのでしょうか?
ですが、目覚めた瞬間、眠気は一瞬にして覚めました。

「む、むぐうう!!」

信じられないことに、私はいつの間にか下着一枚にされて縛られていたのです。
しかも、両腕が背中に回された状態で動かすことが一切出来ず、
脚も膝から関節から節々にテープが巻かれて一切動かすことができませんでした。
脱がされた私の服も、下着まで目の前に転がっていました。
下着は、穿き替えさせられたのでしょうか。
一体どうしてこんなことに?

「目覚めたかい?」

目の前に人が立っているのが見えました。

「むむぅ!?」

私は、驚きで目を見開きました。
それは、同僚で、私と歳の近い男性教師でした。
気の優しい彼がどうしてこんなことを?
「ははっ、驚いたかな?」
おどけたように話してくる彼。
混乱した私は、ただ身をよじってもがくことしかできませんでした。

「ふふっ、ごめんね。その状態じゃ、動くこともしゃべることも出来ないと思う。
 せっかくだから、口だけは自由にしてあげようか。」

そう言って、彼は私の口を覆うガムテープを剥がしました。
肌を引っ張られる痛みが私の口元に走ります。
そして、剥がれたテープには私のルージュがほのかに付いていました。

「はあっ・・・・・はあっ・・・・あなた・・・誰?」

混乱する私を見下ろし、彼は笑みを崩しませんでした。
彼が本来することのないような笑みを。
それを見て私は、何の根拠もありませんでしたが、 彼は彼ではないと思ったのです。

「ふふふ。ばれたか。ま、いいんだけどね。」

あっけらかんとした態度を取る彼に、私はさらに問いかけます。
「あ、あなた・・・・・どうしてこんな?」
「ふふっ。驚くのはまだ早いかな。」

そう言って彼は自分の顔に手をやりました。
すると、彼の顔がべりべりと剥がれていったのです。
「な!?」
私の直感は当たっていました。彼は偽者だったのです。
顔に特殊なマスクのようなものを付けて彼に化けていたのです。
その下にあったのは、彼より一回り若い、大学生くらいの男の顔でした。
信じられないといった表情の私を尻目に、彼はバッグから何かを取り出しました。
それは、肌色のぺらぺらした小さな何か、そしてかつらでした。
彼はそれを置いてから振り向き、ヘアキャップのようなものを被りました。
そこから、肌色の何かを被ったのです。
被った後、それを引っ張ってなんらかの調節をしているようでした。
そして、横に置いていたかつらを被りました。
「借りるよ。」
彼は、掛けていた私のバッグから化粧品セットを取り出すと、メイクをし始めました。
後ろ姿でしたが、慣れた手つきでメイクを施していくのが分かります。
メイクが一通り終わったのか、彼は振り返ってきました。


「どう?誰かに似てない?」

「!?」

驚きで悲鳴も上げることは出来ませんでした。
振り向いてきた彼の顔は、私そっくりだったのです!そっくりどころか、完全に私そのものでした!
目元のちいさなしわまで違和感がありませんでした。

「あ・・・・あああ・・・・・」
「もっと驚かせてあげようか?」

彼は、私の顔でそう言うと、自分の着ていた服をすべて脱ぎ捨てました。
顔は私。でもその下は細身ながらも引き締まった男の体というなんとも不思議な感じでした。
股間にある"もの"が、私の躰についているように見えて本当に不気味でした。
「それじゃ、こうやって・・・・・」
彼は、体をくねらせると、肩から

「ごきり」

という鈍い音を立てさせました。
「え!?そ、そんな・・・・・・」
私が驚くのも無理ありません。音を立てた瞬間、彼の肩幅が一瞬にして小さくなったのです。
「体の関節を動かしたのさ。こうゆうのは昔からやっててね・・・・・」
彼は相変わらずあっけらかんと言います。
それを繰り返す内に、彼の体はいつしか女性特有の柔らかいラインを作り出していました。
股間の"もの"も見えなくなっていました。
そのまま、彼は脱ぎ捨てられていた私の下着から着始めたのです。
ここまでくると、彼はもう完全に私そのものと言っても過言じゃありませんでした。
慣れた手つきでストッキングを丸めて一気に穿き上げます。
ブラには、おっぱいが膨らんでいる様子が垣間見えました。
私の下着姿そのものです。
男が化けているはずなのに、ナチュラルベージュのストッキングに包まれた彼の脚は、
私以上に女っぽく見えました。
彼はそこから私の服を、さも当然のように着こなしていきます。

「ふふっ、完成。」

彼。いや、ここまでくるともう完全に私そのものでした。
彼女?が満足げに言うと、私の方を振り返って、セクシーポーズを取っています。
「どう?そっくりでしょ?あとは声を・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・ふふっ。どうかしら。これで完璧に貴女に、南原祥子になれたわ。」

信じられません。なんと、声まで私そっくりに変えてきたのです。
誰が見ても、私にしか見えませんでした。
「そ、そんな・・・・・・」
声すらも出せないほど驚いている私に、もう一人の私はニコリと微笑んできます。
それすらも不気味でした。

「ふふふ。しばらく私が新しい南原祥子になるわね。
 大丈夫よ。授業はしっかりこなしてあげるわ。でもその前に、少し遊んであげようかしら・・・」

そう言ってもう一人の私は、私の体を指で指圧してきたのです。
その瞬間、私の首から下は動かなくなりました。
声は出せても、体は全く動かせませんでした。
「あ・・・・・・なにを・・・したの・・・・・」
たどたどしい口調でしか話せないながら、私は聞き返します。

「今、貴女のツボをついたの。しばらく体は動かせないわ。
 でも、その代わりに感覚が鋭くなるの。とおっても気持ちいいわよ・・・・・」

そう言って、もう一人の私は、私を縛っていたテープを剥がしました。
それでも、私の体はまったく動きません。
もう一人の私は、突然私の太ももを広げ、私の股間に顔をうずめたのです。
夫を亡くしてからずっと使っていなかったアソコに私に化けた何者かの舌が入り込んできました。
「ああっ!!ひ、ひぃやぁあ・・・・・・・」
強烈な快感が私を襲います。
もう一人の私は、私の股間を丹念に舐めてきます。
無理もありません。夫を失ってから、快楽とはほぼ無縁でした。
それも、化けているとはいえ、自分自身に責められているのです。
異常な状態なのも相まって、私は思わず快楽の声を上げてしまいます。
私の内側が熱くなっていくのも直に伝わりました。

「あはぁ。いい味だわ。それにしても私ってこんなに感じやすいのね。いやらしい・・・・」

そう言いながらもうひとりの私は口元を私の愛液まみれにさせて、私のことを冷ややかな目つきで見下ろします。
この頃には、蹂躙されているのにもかかわらず、私の内側には恐怖とは別の感情が芽生えていました。
自分自身に犯される。この展開に興奮してしまっていたのです。
「ま、そんなイヤらしい私も見てみたいんだけど。」
彼女?は私がするはずのないようなイヤらしい笑みを浮かべて、再度私の股間に顔を埋めます。
「あっ、あっ、ああああっ、あふん、やっ、はっ、はうううん・・・・・・」
耐えきれず喘ぐ私。
そしてまたもう一人の私も、満足そうな笑みを浮かべて私を見つめてきます。
「う〜ん、おいしいわぁ。貴女の、ううん。私の蜜。」
もう一人の私の表情は快楽に蕩け、心底いやらしい笑みを浮かべていました。
その表情や目線に、私は、いけない感情を芽生えさせつつありました。
私の顔で作るいやらしい表情に、こともあろうか感じてしまったのです。
いやらしい。私って、こんなに色っぽくていやらしいのかと・・・・

「ふふっ。いい顔してるわよ貴女。それじゃ、れろれろ・・・・・・」

もう一人の私は、再び私の股間に顔を埋めて愛撫を再開しました。
愛液を啜る間、私の太ももをやさしくさすったり、おっぱいを揉んだりしてきます。
それらすべてに快楽を感じてしまっていました。

「ああっ!こ、こんな・・・の・・・す、すご・・・い・・・・・」

やがて、私はこの快楽を受け入れてしまったのです。
「うふふ。気に入ったみたいね。それじゃ、このままイカせてあげるわ。」
もう一人の私の愛撫が激しくなりました。緩急をつけて、舌での愛撫が、そして、おっぱいへの愛撫が続きます。
私の内側に、長いこと忘れていた、あの天に昇るような感覚が蘇ってきました。

「あっ、あっ、あっ、あん。あ、あ、あ、あ、い・・・イク・・・・・イク・・・・あはぁあああ・・・・・」



私は、体を動かせないまま、イッてしまいました。

ビクン、ビクン・・・・・・

快楽の余韻か、突発的な体の痙攣が止まりませんでした。
「はぁ〜。素敵よ。貴女とっても綺麗だわ。」
もう一人の私が、私のことをそのようにもてはやします。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・こんなの・・・・・はじめて・・・・」
このとき、私にはもう縛られたことに対する恐怖心や怒りは失せてしまっていました。
夫を失ってから、快感という言葉と縁遠い生活を送って、心のどこかで快楽への思いが
くすぶっていたのでしょう。あろうことか、この自分に化けた何者かを受け入れてしまっていたのです。
もう一人の私が、普段の私がしないようなぞくっとするような笑みを浮かべ、私に顔を近づけます。
「どう?もっとこんなことしてみたい?」
私の顔で、私に視線を送る彼女?。
その視線は、私の心にある黒い欲望をも見透かしていたのでしょう。
私は、抵抗することなく、こくりと頷いていました。
「わかったわ。それじゃ、仕上げをしてあげる。」
その瞬間、彼女?の目から視線をそらすことができなくなりました。
そして、私は・・・・・・・・・



数日後・・・・




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