続・館にて(後編)

 作:Howling


「じゃーん!」

シャワーの後、優子が取り出したのは、デジタルビデオカメラと三脚だった。


「これで撮影するわよ。記念撮影ね。」

(やった!いいんですか?)
優子の提案に、晴樹は思わず心の中でガッツポーズをした。

「それじゃ。どれから着るの?」
目の前に、今日買ったコスプレ衣装を広げる。

(じゃあ・・・・これを。)
晴樹が選択したのは・・・・・・・




「ふ〜ん、晴樹君。君って、結構スケベなのね。」

優子(in晴樹)は、紫色のへそだしハイレグレオタードの上にCAの制服をジャケットだけ羽織った姿になっていた。
優子の美脚が新しく穿いた網タイツでさらに引き締まって見える。そして、脚には深紅のハイヒールを穿いている。

(うわあ・・・・・・)

晴樹が感嘆のため息を漏らしているのを優子は感じた。
「でも自分に正直なのはいいことだわ。それじゃ・・・・・」

優子はカメラのスイッチを入れ、録画を開始した。

「は〜い。こんにちわ。今日は色んな服を着てみたいと思いまーす。
 
 最初は、君の選んだこの服にしてみました♪

 本日は当機にご搭乗いただき、まことにありがとうございま〜す♪
 私達CAのサービスをご堪能下さ〜い♪・・・なんてね。」
優子はカメラに向かってCAがもてなすような、片手を横にかざして案内する動きをした。


優子は、美脚を組んで片足立ちをして、太ももを強調してみたり、
膝から太ももの付け根までゆっくりと手を這わせてみたりする。
カメラに近づいて、胸をアップで映してみる。

さらに、振り返って、ハイレグに包まれたお尻を見せつける。
そして体を上下させつつ、いやらしくお尻をなで回した。
円を描くようになで回した後、そこから、やわやわと揉み始める。
その指に、柔らかい尻の感触が伝わる。
うっとりした表情でお尻を揉みしだき、時折ため息が優子の口から漏れる。

「・・・・んふふ。おかずにしちゃっていいのよぉ。晴樹君」

自分の中にいる晴樹に語りかけながら、
もう一度カメラに向き直ると、優子の着ているレオタードに乳首が浮き立っていた。

さらに快感を貪ろうと、胸を揉みしだく。

「ああ・・・・・カメラに観られてるだけでもう・・・・濡れてきちゃうわ・・・・」
太ももをぎゅっと閉じてもじもじさせながら言う。
浮き立った乳首をこりこりとはじき、さらにはつまむ。
そのひとつひとつが、優子に快感をもたらす。
「はぁ・・・・・・・・・・もう・・・・我慢できないわぁ・・・・・」

いよいよ、右手をしっとり湿った股間に伸ばす。

すでに見て分かるほどに濡れているのが分かる。
その湿ったところを、レオタードの内側から撫でる。
「んんんっ!?」
敏感な部分に触れたのか、優子はびくんと体をこわばらせる。
「はあぁぁぁ。手がとまらないわ。ああっ、ああん、あああっ・・・」
優子はとろんとした目をカメラに向けながら、その場にへたりこんで
股間を愛撫する。それに合わせくちゅくちゅと音が鳴り響く。

「あっ、あっ、ああっ!!も、もうだめぇええ!!!」

やがて、手の動きが激しさを増す。
その快感が、ひとつのピークを迎えた。

「い、イク!!イク!!!イッちゃう・・・・・・・
・・・・・・い、イッくぅううううううううんんんんん!!!!」

優子は、つま先をぎゅっとさせ、首をのけぞらせて絶頂を迎えた。
体をびくびくと痙攣させ、快感の余韻に浸る。
当然、一心同体となっている晴樹自身にも至上の快感を与えている。
股間からは、大量の愛液が流れていた。


「・・・・・はぁ・・・はぁ・・・・はぁ・・・・。
 ああ・・・・とおっても気持ちよかったわぁ。
 でも、もっと色んな恰好をしてみたいわね。いいでしょう?
 晴樹君」
(ああ・・・・さ、さいこう・・・・です。
もっと・・・・やりましょう・・・・・)

これを皮切りに、優子と、彼女と一体化していた晴樹は、
コスプレショーを開始した。

黒の革製ボディスーツを着ては、フロントジッパーを腰の位置まで下ろして
胸の谷間をはだけさせるのを愉しみ、

チャイナ服では、スリットからの生脚をアップで撮影した。
タンクトップとホットパンツについては、サイズが小さめなのを利用して
優子自身のはちきれんばかりの肉体を強調させた。
そこから、レースクイーンやOLの制服を一通り堪能した。


「ふぅ・・・・・一通りやったわね。
 ねえ晴樹君、どれが一番好きだった?」

(そうですね・・・・・・やっぱり・・・・・
・・・・・・・・CA?かな)

「そうなの・・・・・・」
優子は、ニヤニヤと微笑む。
その姿を見て、晴樹は少し嫌な予感を感じた。
こういう笑みを浮かべる優子は何か危険なのだ。

「ふふふ。おもしろいことを思いついたわ。」

すると、優子は自らの股間に再度触れた。

内側を弄くる。
「んんっ・・・・!」

(ええ!?)

優子は、自らの内側を弄くり、晴樹の"もの"を外側に引っ張り出したのだ。

優子の女性として豊満な肢体にそぐわない男の逸物がその存在を強く主張するが如く
ピンと直立していた。
(あの・・・・・これ・・・・・これって・・・・・)
「ふふっ、たまにはいいでしょ?私も経験したいもの・・・・
 君の・・・・男のか・い・か・ん♪」
優子は、取り出した晴樹の逸物に手を触れる。
(んっ・・・・!)
「すごい・・・・あったかい・・・・・」

物珍しそうに見つめる優子。

そのまま、最初に着た網タイツとレオタード、CAのジャケットを着直す。
服装はさっきと同じ、しかしその股間には逸物の存在が歪さを醸し出していた。

「ああん、私にもおち○ちんが生えたわぁ。」
優子は冗談っぽく言ってみる。
(や、やめてくださいよ。はしたない・・・)
「あら?そのはしたない"もの"は本来君のもののはずなんだけどなぁ」
優子は嫌みを込めて言う。
「それじゃ、最後は君がやるのよ。晴樹君。
 これをしごいて、一緒にイキましょう。」
(え?)
「いいじゃなあい。それじゃ、お願い!」
晴樹が反論する間もなく、体の主導権が晴樹に戻った。
「ゆっ、ゆうこさ・・・・・って、もう・・・・・」
優子の姿でため息をつく晴樹。
しかし、次に姿見を見た瞬間、そんなことはどうでもよくなっていた。

優子の体に自分の"もの"。
アンバランスな光景に興奮してしまった。
同時に、股間の"もの"がぴくんとしたのを感じた。
(ああっ。ああ・・・・すごい・・・・
見てるだけなのに、アソコがむくむくってぇ・・・・)
優子の嬉しそうな声が頭に響く。
今の自分の姿とその声の色っぽさに興奮し、
晴樹は、優子となっている自分についている"もの"をしごき始めた。
(ああ〜ん、いい、いいわぁ・・・・)
優子の、女性の繊細な手で自分の"もの"を上下にしごく。
(あん、慣れてるのね。触り方がとおってもいいわぁ。上手よぉ・・・・)
無理もない。もともと自分の体についているのだから。
どう触ればいいのかわかりきっていた。
晴樹自身、今の光景に興奮し、次第にしごく速さが上がっていた。
(あっ、あっ、ああ〜ん、いい、いいよぉ・・・・・ 
・・・・・ああっ!な、なに、これ・・・・内側がっ、きゅーってしてくるわ!)
晴樹の頭の中に響く優子の声がさらに色っぽく切なくなっていく。
それに合わせて、晴樹もしごくピッチをさらに上げた。
絶頂は、近かった。
(ああっ!!!何か、何か出てくるわぁ!
これが男の射精なの!?い、一気に、く、来るぅ!!)
いよいよ最後の時。
晴樹と優子、快感を共有していた二人が絶頂を迎えた。
(ああああああ〜〜〜ん!!!!い、イッくううううううううううううううう!!!!!)


どぴゅっ、どぴゅっ


晴樹は、優子の体で射精した。
その快感は、当然優子にも・・・・・・・・・

晴樹(in優子)は、その場にへたりこんで絶頂の余韻に浸る。
(ああ・・・・・・これが・・・男の射精・・・・・
すっごい・・・・あっという間で・・・・・でも、
一気に駆け上がる感じが・・・とっても・・・・・)

晴樹(in優子)は、大の字になって床に寝転ぶ。
そのまま、力尽きたかのように眠りについた。

(晴樹君?晴樹君・・・・って、寝ちゃったの?
・・・でも、いいわ。あんなに気持ち良かったもんね・・・・・・
このまま、気持ちよさに浸りましょう・・・・ああ・・・・・)
優子と晴樹は、一体になったまま、快感の余韻に浸り、眠りについた。









「いやぁ〜、すごかったなぁ・・・・・」


深夜、晴樹は、自分の部屋でくつろいでいた。

あれから、優子に起こされた晴樹は、暗くなるギリギリに館を後にした。

家に戻り、親から小言を言われつつもなんとか切り抜けた。

晴樹の机には、一枚のSDカードがある。
それには、今日のコスプレ映像の全部が入っていた。
さっきそれを観終えたばかりだったのだ。
「信じられないよなぁ・・・・・あれが"俺"だなんて・・・・」

優子の皮を着て快感に喘ぐ自分の姿は、とても自分とは思えなかった。

本当に、宮城優子という女性になってしまったようだった。

「やめられないよなぁ・・・・・」

多感な高校生の晴樹は、すっかり優子に魅了されきっていた。
「しかし、優子さんって何者なんだろう?お金があんなにあって
 その上体がなくて皮だけで。一体・・・・・・・・・」


快感に染まった一方で、優子についての謎は、ますます深まるばかりの、晴樹だった。



続く





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