続・夫の留守に襲われて(前編)

 作:Howling   原案:HIROさん


「これから優雅な時を過ごそうと胸を膨らませてめいっぱいのオシャレをして出かけたのに突然の災難が自分を襲い汚され、辱めを受けてしまう・・・・そういう被虐のシチュエーションに萌えることってない?」
「・・・・・無いなぁ〜・・・」
新島冴子は、隣人の池真由美からの突拍子もない話しに内心あきれかえっていた。
真由美とは、隣同士であることだけでなく、年も近く同じように夫が家を空けがちな境遇も相まって親しくなるのも時間はかからなかった。
今ではこうして互いの庭を挟んで世間話したり、二人でどこかに遊びに行ったりするほどの仲だった。
冴子は、真由美が欲求不満を解消するいい方法があるといって話してきたが、内容を聞いてあきれた。
彼女が言うには監禁されて辱めを受けるといったような非日常を体験することでストレスを発散しようということらしいのだが、冴子本人にはピンとこなかった。
妄想の一種なんだろうか?いい方法と言うからと期待して損をした。早々にこの話を打ち切ろう。
冴子は思った。
「それよりさぁ、うちでお茶しない?いい豆が入ったの。」
「そう、それじゃごちそうになるわ。」
冴子に促され、彼女の家に向かう真由美だった。
コーヒーを飲みながらワイドショーを見て、最近のことなどを話しているうちに、あっという間に夕方になり、
一日が終わった。



数日後。。。。

「ふうん・・・・・・」
冴子は悩んでいた。
どうも真由美に避けられているようなのだ。
昨日なんか、いつものように庭先で見かけたので話しをしようかと思いきや、
彼女は軽く会釈してそのままそそくさと家に入っていったのだ。

いったいどうゆうことなんだろう?
数日前の話を無碍にしたのがそんなに気にくわなかったんだろうか?
いやいくらなんでもそれはないだろう。
しかし、理由も分からないので、冴子の頭の中は疑問符で埋められていくのだった。


庭に出る。今日も真由美の姿はない。
なんだっていうのだろうか?
とりあえず、庭の門扉にある郵便受けに行くことにした。
いつもなら、郵便物がそろそろ入ってる頃だった。
「あら・・・・?」
チラシなど入っていた郵便受けの中にひとつ、送り主の名前がない封筒が一通入っていた。
中身は、少し膨らんでいるようだ。
「何だろう・・・・?」
冴子はとりあえず家の中に戻ってそれを開けてみることにした。
中に入っていたのは、DVDが1枚だけだった。
説明書きも一切無く、透明ケースに入れられたDVDが一枚という奇っ怪な状態だった。
捨てるべきだろうか・・・・?
まあ、見てから捨ててもいいだろう。そう思い、冴子はレコーダーにDVDを入れて再生することにした。
「えっ!?」




再生開始から30秒も経たない内に、映像には誰かが椅子に縛り付けられている様子が映りだした。
「なによこれ?いたずら?」
どこかの変態が入れたんだろうか?もう見る必要もないと思っていたところ、冴子は驚愕した。
『ふむううううんんんんっ!!!!』
「えええっ!?」
なんと、その女性は隣に住んでいる真由美その人だったのだ。
しかし、その姿は下着とサワーベージュのストッキングだけにされ、両手を背中に回され、両腕と胸上下、膝、足首を椅子に完全に固定されていた。
彼女の形のいい胸が縛られたせいでひどく強調されている。
目には視界をふさぐアイマスク。口元にも何かを詰められているのか、思うようにしゃべることが出来ないようだ。
よほどもがいたのか、脂汗をかいている様子が見て取れた。それが分かるほどの接写だった。
一体どうゆうことなんだろうか?冴子はリモコンを落とし愕然としていた。

「ふふふふ・・・・・」
と、そこに女性が一人現れた。

茶色に染めたロングヘアー、後ろ姿でも分かる引き締まったウエストに豊満な尻。ボディラインを浮き上がらせるニットワンピースからはシャドーグレーのストッキングをまとった形の良い脚が伸びている。
画面では後ろ姿で顔は見えない。
そしてその直後にカメラが視点を変えた瞬間、冴子は驚愕した。
「な・・・・!?」
縛られた真由美を見てほくそ笑んでいたのは、なんと真由美だったのだ。
顔も、声も仕草も服装も。どうみても自分の知っている真由美そのものだった。
しかし一体どうして真由美が二人!?冴子は混乱した。
DVDを止めようという気を完全になくし、この映像から目が離せなくなっていた。
「ふふふ・・・ごきげんいかがかしら?」
画面に映る真由美は本人がしたことのないような冷ややかな笑みを浮かべ、縛られ身動きの出来ない真由美に近づいた。
彼女はいやらしい手つきで真由美の顔を両手でなぞり、アイマスクを外した。
「うむぅ・・・・・む、むふううううううううんんんんん!?」
視界が開けた真由美は、猿轡越しに悲鳴を上げた。
無理もない。目の前に自分そっくりの人物がいるのだから。
「ふふふ・・・・服と、顔を借りてみたわ。どうかしら?貴女そっくりでしょう?」
縛られた真由美の前で、その真由美は両膝を曲げ、右手を頭の後ろに、左手は腰に手をやってセクシーポーズを取った。
「どう?服もぴったりでしょう?それに・・・・・」
彼女は身動きの出来ない真由美を挑発するように両手で自身の胸を寄せた。
「このおっぱいだってそっくりでしょう?」
「むぐううううんんん!!!」
真由美は自分の姿をした何者かに精一杯の抗議をした。
しかし、それは猿轡のせいで声にならない。
「あら?あなたも触ってみたいの?」
真由美はニヤリと微笑んで縛られた真由美に近づき、頭を抱き寄せ自分の胸に抱き入れた。
「ほおら、たっぷり味わっていいのよ。いいおっぱいでしょう?」
「「むうううううううううううう!!!!」」
縛られた真由美の両腿に腰を下ろし、自らの胸を押しつけ上下左右に動かした。
「ふふふ、柔らかいでしょう。ほらほら・・・・・・」
くぐもった悲鳴が響き渡る。しばらくして、真由美は縛られた彼女の太ももから腰を上げ、あるツボを刺激する。
「「ぐむうううんん!!!!」」
「今ね、貴女の快感を刺激するツボを押させてもらったわ。
 徐々に貴女の体そのものを性感帯にしていくわ。
 今よりもっと気持ち良くなってトリップ状態になれるのよ。」
もう一人の真由美は嬉しそうに話す。
「「ふぐむううんん!!!」」
それを聞いた真由美は鼻にかかったような悲鳴を上げる。

真由美が縛られている椅子の横にあったもう一つの椅子に腰を下ろした。
その動きは妙に色っぽい気がした。形のいい脚を組む。
シャドーグレーのストッキングが光を反射してきらきら輝く。
「ふぅん・・・・こんなに綺麗なのねぇ・・・貴女。」


そう言って真由美の首筋から耳元を舐める。
「むぐうううううううううんんん!!!!!」
縛られた真由美は声にならない叫びを上げた。もう一人の真由美は舌に伝わる真由美の汗などの味を堪能するように舌なめずりをする。
真由美の体はツボを刺激されたことで相当敏感になっていたようだ。鼻息も荒く、胸元には汗やよだれが混じり始めていた。
「ふむっ・・ほふぅ・・・・・あむむぅうんん・・・・・・」
「あっはっは・・・・相当気に入ったみたいね。」
映像の中の真由美は身動きの出来なくなった真由美に対し濃厚なペッティングを開始した。
肩から首筋、脚の指、背中。猿轡を噛みしめた赤い唇、ブラジャーのストラップの下などを、指先や舌で丹念に愛撫した。
ツボを刺激され、ちょっとのことでも感じてしまう体になってしまった真由美は完全に快感の虜になってしまっていた。
体中がほんのり桃色に火照り始め、自分を刺激するもうひとりの自分を見る目も、快感に呑まれたのか、とろんとしていた。
「あああ、いいわぁ。とても綺麗。素敵よ・・・・」
真由美のブラジャーをはぎ取り、彼女の形のいい胸に舌を這わせる。
「むぐんんんんんっっっっふむむんんんんううーうーうううーっっ!!」
「ふふっ、貴女の胸、おいしいわぁ。」
真由美の乳首を吸い上げたり舌でねぶったりと入念に愛撫する。
その最中、首筋に手を這わせるのも忘れない。
「うむむんんんんっっっっっ!!!」
「ねえ、そんなにいいのぉ?猿轡?」
真由美の頬に手を添えるもう一人の真由美。
そんな様子を無視して、もう一人の真由美は楽しそうに話す。
「でしょうねえ。貴女のあそこ。パンスト越しでも濡れてるのが分かるもの。」
「むぐんっ!?」
真由美は思わず自分の股間に目をやった。気づかないうちに、彼女の股間はパンスト越しに愛液で濡れそぼっていたのだった。
「そんな貴女にプレゼントよ。こ〜れ、入れてあげるわ。とおっても、気持ち良くなれるのよぉ。」
取り出したのはローターだった。それを容赦なく真由美は縛られた真由美の股間に押し込もうと、彼女のパンティストッキングごとショーツをずらしはじめた!
「うむううう!?むふううう!?」
もがくも、体が自由に動くわけがない。あっという間に、真由美の股間にローターが仕込まれ、嬉しそうな表情の真由美は元通りに戻した。
外見上は前と変わりないものの、今、真由美の中には今異物がねじ込まれている。
「さあ、もっといい声を聴かせてね。」
真由美はローターのリモコンをオンにした。
「むぐっ!!!ほふううううううううううううううううううう!!!!」
真由美は猿轡でくぐもった獣のような声を上げてのけぞった。
全身をガクガクと震えさせる。しかし、体を固定されたため、自らの股間に入ったローターを外すことが出来ない。
その様子を真由美は椅子で脚を組みながら愉しそうに見ていた。
ニットワンピースから伸びた美脚が露わになる。
時折太ももをいやらしい手つきで撫でたり、脚をこすり合わせてパンストの感触を味わうような仕草をしていた。
何もかもがいやらしい。
「うぐぐぐぐぐうううううんんんっっっっ!!」
ひときわ大きいうめき声を上げて、真由美はがっくりとうなだれた。
「あらあら真由美さん?もうイっちゃったのぉ?」
真由美は意地悪そうに尋ねる。
「ふーっ・・・・・・ふむぅうぅ・・・・・・」
しかし、真由美は猿轡越しに荒々しい呼吸をするだけだった。
口元からはよだれが滝のように垂れている。
「ねえ?私ね、もっとおもしろいことを考えたの。」
縛られた真由美を陵辱した真由美はがっくりとうなだれた真由美の顎を強引につかみ、その顔を自分に向けさせた。
「実は私ね。キスしただけで相手の記憶とか癖とかも自分のものに出来るの。
 信じられないかもしれないけど、本当のことなのよ。
 今あたしは貴女の姿はそっくりだけど、中身はまだ完全に貴女じゃないの。
 それでね、今から貴女の記憶とかをもらって、あたしが貴女に成りすまして生きていくわ。
 貴女はただ一人、その恰好のままでいて・・・・最終的には何でも言うことを聞くあたしの淫乱な奴隷になるの。すてきでしょう?」
信じられないことを口にするもう一人の真由美。縛られた真由美は、いわば死刑宣告めいた言葉に絶頂の余韻からすぐに引き戻された。
「「むっ、むっぐううううううううう!!!!!」」
せめてもの抗議を意に介さないもう一人の真由美。
「怖がらなくていいのよ。むしろ、きもちいいはずよ。」
そう言って、縛られた真由美の猿轡を外す。よだれが流れ落ちる。
口が解放されて、真由美は深呼吸をする。
「はあっ・・・・・はあっ・・・・はあっ・・・・・・だ、誰かたすけむぐう!!!!」
叫ぼうとした口を、もう一人の真由美が口でふさいだ。
真由美同士のキス。それも、舌を入れているようだ。濃厚なディープキスだ。
「「んむっ、んくっ、んふう・・・・・」」
縛られた真由美の表情とは裏腹に、甘美なものを味わうようなうっとりとした表情をもう一人の真由美はしていた。

「ぷはあっ・・・・・・」
真由美は縛られた真由美から唇を離す。
そして、頭を両手でさすって気持ちよさそうな表情を浮かべた。
「あはは・・・・・・貴女の記憶がどんどん入ってくるわぁ・・・・・」

真由美本人は不気味そうにその様子を見守った。

「池真由美。1983年生まれ。O型・・・・・」

「え!?」
真由美は、もう一人の自分が口走ったことが信じられないような表情をした。
それもそのはず、彼女が口にしたのは、知るはずのない彼女自身のプロフィールだった。
「ふふふ・・・・・どう?間違いないでしょう。」
そう言って髪先をくるくると指先で遊ぶ。その癖も彼女の普段の癖だった。

「うそ・・・・・・・」

「アッハハハ・・・・・完璧だわ。これで誰がどう見ても
 私のことを池真由美と思うわ。どうかしら?これで、新生池真由美の完成よ。」
そう言って再度カメラ目線でセクシーポーズをとった。
「じゃ、しばらくそうしててね。だって池真由美が二人もいたらおかしいじゃない。」
もがく真由美を押さえて、再度猿轡を噛ませる。
「むーふぅ!!!むふううううううううんんんんんんん!!!!」
「それじゃ、縄の感触を味わっててねぇ。」
去り際にポーズをとって彼女は言った。
「今日から私が、池真由美よ。」



そう言って冷ややかでいやらしい笑みを浮かべ、映像は終わった。





「な・・・・・なんなのよ・・・・・これ・・・・・?」
冴子は、今目の前に流れた映像がいまだに信じられなかった。
まさか、今の真由美はこの偽者なのだろうか?
そっくりなんてもんじゃない。
本当に真由美としか思えなかった。
「えっ・・・・うそっ!?」

冴子は自分の股間の違和感に気づいた。若干濡れていた。
まさか、今のを見て感じていたというのか?
縛られて監禁され、その相手が自分自身に成りすましていて、
自分自身に犯される・・・・・・・・・
もし、自分が同じ状況になっていたら・・・・
私の服を着て私の顔をした何者かが・・・・。
「やだ。そんな・・・・・変態みたい」
冴子は自分の中にふとわき上がった感情を消そうとする。



「冴子さん」
「!?」
不意に呼びかけられて冴子は驚いた。
振り返ると、真由美がそこにいた。一体いつからそこにいたのだろうか?
「ま、真由美さん!?」
「ごめんなさいね。ノックしても出てこなかったから・・・・・」
そう言って微笑む真由美。しかし、冴子にとってはその微笑みがいやらしく冷ややかに見えた。
冴子は真由美のその笑みを見て直感した。この女は真由美じゃない。
「だ・・・・誰よ!?」
「誰って・・・・私は池真由美よ。」
目の前の真由美は今聞かれたことが分からないかのようにおどけてみせた。
「嘘よ・・・・だってあなた・・・・」
「私が・・・・なあに?」
不意を突いて、真由美が冴子を壁際に押さえつけた。
「や、やめて!!」
「ふふふ・・・・・」
冷ややかな笑み。それは先ほどの映像に映っていた真由美に変装した何者かと同じものだった。
冴子は驚いていた。女性とは思えないほどの力に。
驚く冴子を尻目に、真由美は布を冴子の口にあてがい、押さえつけた。
「ふむーーーっ!!!!うむううん!!!」
冴子はもがいた。しかし、徐々に力と意識が薄れていった。
「ふむうう・・・・・・・・・」
そしてそのまま、力をなくしへたり込んで意識をなくした。
その様子を真由美は冷ややかな笑みを浮かべながら見下ろした。
「さて、ここからよ。冴子さん。貴女にもたっぷり愉しんでもらうからね・・・・・・・・」
真由美に化け、人格を奪った何者かの企みは、こうして第2段階に入っていった。





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