館にて

 作、挿絵:Howling


「お〜い!どこ飛ばしてんだよ!」
「わりぃ〜!」

高校生の森ノ宮晴樹は、仲間内でサッカーをしている最中だった。
その際、メンバーの1人が勢い余ってボールを蹴り飛ばした結果、
彼らがサッカーをしていた空き地の隣にある館に飛んでしまったのだ。

「あ〜あ、館の方いっちゃったよ・・・・」
気づけばもう夕方だ。木の生い茂ってる館の中を探すのにも多少時間がかかりそうだった。
「今日はもう終わりにするかぁ・・・ボールは俺が探しとくから、とりあえず解散!!」
「うぃ〜っす、わりぃ〜。」
「じゃーなー。」

仲間達は、ボールを探すのを晴樹に任せ、解散した。




「さて、と・・・・・・」

晴樹は、館を前に、ふと聞いたうわさを思い出していた。


『館を支配する女に魅入られた若い男は消える』


どこかの都市伝説めいた何かだろうが、そのような迷信の類は信じない質の晴樹だった。
聞く限りでは、あの館に人が住んでいるという話はない。
とにかく、さっさとボールを拾って帰ろう。
晴樹はそう決めた。

とりあえず、門に向かうことにした。
門から堂々と入って、ボールを探せばいい。
門に着く。
外から覗いてみても人気がない。
整然としているが、人気を感じない。
インターホンがあったので一応押してみた。

ピンポーン

・・・・・沈黙だ。
やはり、誰もいないのだろうか?

「・・・・・・どちらさま?」
インターホンから声がした。女性の声だ。
晴樹は、人が中にいたという事実に驚くも、ボールを拾うことだけを考えた。
「あっ、あのすいません。サッカーボールが庭に飛んでしまったので、拾いたいのですが・・・・・」
晴樹は用件を伝えた。

ガチャリ・・・・・・

門の先にある玄関が開いた。

「どうぞ。」

現れたのは、艶のある黒髪の美しい女性だった。
歳は30代くらいだろうか、しかしもっと若いとさえ思えるほどきめ細かい白い肌、
人を魅了するつり目、艶を持つ唇、すっきりと整った鼻。
豊満な肢体を強調する胸の開いたワンピース。

スポーツ好きで、女っ気のない晴樹にとって、それは未体験の強すぎる刺激だった。
その美貌に完全に魅入っていた。

「どうかしたの?」
女性に問いかけられて我に返る。
「あ、すいません・・・・その、凄い美人だなって・・・・・」
女性はにこりと微笑む。
「あら、お世辞でも嬉しいわ。ボールを探してるのね。いいわよ。どうぞ」
「あ、ありがとうございます。」
晴樹は、内心どぎまぎしながら、足早に庭を探しに回った。




「・・・・・あった!」
探し始めて20分くらいだろうか?やっとサッカーボールを見つけた。
これで帰れる。とりあえず、あの女性に一言言ってから帰ろう。

「あの〜!すいませーん。」
晴樹は玄関から声をかけた。
ガチャリと開いた玄関から、あの女性が現れた。
その美貌が間近となると、さらに際立つ。
「あ、ありがとうございました。おかげで見つかりました。」
「そう。それはよかったわ。あら・・・」
女性は、晴樹の顔をまじまじと見つめた。
晴樹はどきどきした。自分の心を見透かされてるみたいで気恥ずかしくなった。
「あ、あの・・・・・何です、か・・?」
女性は、晴樹を見つめたまま、先ほどのような笑みを浮かべて言った。
「よろしかったら、お茶でも飲んでいかない?」
「え?」
突然の女性からの申し出に驚く晴樹。
「サッカーボール探しに来たってことは、さっきまでサッカーをしてたのでしょ?。喉渇いたんじゃないかしら?」
確かにそうだったが、果たしていいんだろうか?
でも、無碍に断るのも気が引ける。
結局晴樹は、その申し出を受けることにした。
「いいですよ。」
「そう、じゃあ上がって。」
晴樹は女性に連れられていくかたちで館に入った。



女性に案内された広間のソファに晴樹は座らされていた。
晴樹は周囲を見回す。
部屋の中は綺麗に整理されていた。

「お待たせ。」
女性がお盆に飲み物を乗せてやってきた。
氷の入った麦茶がテーブルの上に置かれた。
麦茶の入ったコップはひとつだけだった。
「飲まないんですか?」
「ええ。今喉渇いてないからね。さ、どうぞ。」
女性に勧められるままに、お茶を飲む。
「あの・・・・」
「優子よ。宮城優子(みやしろゆうこ)。」
女性は、優子は名乗った。
「少し前にここに引っ越してきたの。
 知り合いとかいないから、話し相手が欲しかったの。迷惑だったかしら?」
「いっ、いえ!そんなこと、ないです・・・・」
正直な気持ちだった。迷惑どころか、こんな美人の話し相手になれたことを幸いと思った。

それから、晴樹は優子に促されるままたわいもない話を続けた。
自分のこと、学校でのこと。初対面の人間を相手にしているのに
不思議と話が尽きなかった。

とはいえ、さすがにこれ以上いたら夜が遅くなってしまう。
切り上げて帰ろうと思ったその瞬間、


「あ、あれ・・・・?」


晴樹は急に目眩を覚えた。
「どうしたの?」
優子の声が遠くに聞こえるような気がした。
そしてそのままソファに倒れ込み、晴樹は意識を手放した。
しかしその一瞬、晴樹は見た。
心配そうにしている優子の表情がニヤリと薄ら笑いを浮かべているのを・・・・・






「・・・・んっ・・・・・・」


晴樹は目を覚ました。
目覚めたばかりで視界がぼやけてる。
見回して、どこかの部屋だというのは何とか分かった。

立ちあがろうとして、晴樹は今、自分が椅子に縛られているのに気がついた。

「なん・・・・で・・・・?」
晴樹は記憶を整理した。
サッカーボールを取りに行って、優子さんとお茶をして、
それから・・・・・・・それから?

そこで記憶は途切れていた。

「気がついたかしら?」

声がした。気づくと、優子が立っていた。
最初に会ったときのような笑みを、いやその笑みには物欲しそうな、いやらしい笑みが含まれていた。

「ゆっ、優子さん!どういうことですか!?何で僕を縛ったりするんですか!?」

晴樹は優子に問いただした。
何故こんなことをされるのか、全く分からなかった。

必死な晴樹をあざ笑うかのように、優子は冷静に晴樹の方を見ていた。
「ふふふ・・・・・知りたい?」
「当たり前ですよ!」
「そうよね・・・・・・じゃあ、答えてあげるわ。」
そう言って優子は、なんと、自分の服を脱ぎ始めた。

突然の行動に晴樹は仰天した。
「なっ、何をしてるんですか!?」
目の前には、一糸まとわぬ優子の姿があった。しかし、優子には一片の羞恥心もないようだ。
晴樹を目の前に全裸になっても平然としている。
「どう?私の躰?」
腰と頭に手をやるセクシーポーズを取りながら優子は尋ねた。
突然の質問に虚を突かれる晴樹。
「ど、どうって・・・どうゆうことですか!?」
「私の躰、きれい?魅力的?答えて。じゃないと、縄を解かないわよ。」

優子の突然の問いかけに唖然とする晴樹。
どういうつもりか分からないが、ここは優子の質問に答えるほかなさそうだった。
「き、綺麗ですよ。」
「本当に?」
優子はなぜか嬉しそうに問い返す。
「嘘言ってもしょうがないじゃないですか・・・・・」
「そう・・・・・・綺麗かぁ・・・・・」
優子は明らかに嬉しそうだ。
晴樹は不気味なほどに嬉しそうにしている優子をただ見るしかできなかった。
優子は再び晴樹に向き直った。顔が近い。

「ねえ、『私』になってみたい?」
晴樹は質問の意味が分からなかった。
「ど、どうゆうことですか?」
「ふふふ・・・・・・」
優子は笑いながら数歩下がった。


そして、彼女の手が豊満な両胸の間を掴む。
彼女はそのまま一気に左右に腕を開いた。
服を脱ぐように。

すると、「彼女の体」が二つに裂けはじめたのだ!
文字通り、彼女の胸を中心に体が分かれ始めた!

不思議な事に、全く血は流れていない。
しかも、その中にあるはずの内臓がどこにもない。
裂け目から見えるのは、裏側の"皮"だけだった。それ以外が完全に空っぽだった。

「な・・・・・・・・!!!!!」

晴樹は、目の前の事態を飲み込めずにいた。
あまりにも現実離れしていたのだ。

そういう状態でありながら、彼女は何事もなかったかのように不敵な笑みを浮かべたままだ。

晴樹は完全に混乱していた。
「ゆ、優子・・・・さん・・・・!?あなた・・・・・いったい・・・・!?」

「ふふふ・・・・びっくりさせてごめんなさいね。」

優子は、さらに胸を突き出して自分の内側にある空洞を晴樹に見せつけた。
むわっと、女性の甘ったるい"いい匂い"が晴樹の鼻孔をくすぐる。

「どうかしら?これが私の秘密。私自身は・・・・・"皮"なの。」
「かっ、皮!?」
晴樹は、優子の言った言葉の意味が分からなかった。
「そう、皮になっても生き続ける抜け殻だけの女。それが私よ。」



混乱する晴樹をよそに、優子は続けた。

「うちに来た君を見て、私気に入っちゃったの。
 君なら、私の中に入れてもいいかなって?」 
「な、中に?」
「ふふふ・・・・・女性の体、興味なぁい?」
優子の問いかけに息を呑む晴樹。
晴樹とて思春期の少年。
異性の、それも豊満な大人の女性の体に興味ないはずがなかった。
その様子を見透かして、優子は笑みを浮かべる。
「言葉通りよ。私は結局"皮"。この家の中ではこのままでも不自由なく暮らせるけど、
 外に出るには中身がどうしても必要なのよ。この内側を満たしてくれる"中身"がね。」
優子は、自分の胸の辺りを指さして言った。
そして、晴樹に近づき、至近距離で晴樹の目を見つめた。
「どうしたい?"中身"になったら、私のこと、好きにしていいのよ。」


好きにしていいのよ


その言葉は、一瞬で晴樹の脳内を埋め尽くした。
彼女の言うとおりにすれば、女性の体を自由にできる。

晴樹の心は、未知なる異性の体へ魅了されていった。

何も言わず、こくりと頷く。
「ふふふ・・・契約成立ね」
優子は、晴樹を拘束していた縄を解いた。
晴樹はそこで優子の手を掴む。

その手にある感触は、"肉体"を掴んだ感触ではなく、
空気を入れた風船を掴んだような、中身を感じないものだった。
「うわ・・・・本当に何もない・・・・」
晴樹は率直な感想を述べた。
「不思議でしょう?でもね、ここからもっとすばらしい世界が開けるわ。」
そう言って優子は、晴樹に背を向け、本来背骨が通ってるはずの中心線に手を這わせた。
そして、さっきやって見せたように左右に広げた。またしてもそこからは空洞が、彼女の皮の内側だけが見えた。

「さあ、私の中に、いらっしゃい。"私"を着てぇ〜。」
くねくねと上半身をゆらす優子。
「は・や・くぅ〜。」
晴樹に、もう迷いはなかった。
服を脱ぎ全裸になった。
着ていた服はたたむことなくその場に散らかした。それだけ興奮していたようだ。
そして優子が開けた皮の裂け目を掴むと、右足から入れ始めた。

「ああっ!そ、そうよ!そのまま私の中に入ってきて!」
優子は、久々の"肉"の感触に喘いだ。中身が入ってくる感覚に快感を覚えたのだ。
晴樹は、優子の脚の皮に自分の右脚を通す。
女性の優子より晴樹の体格がしっかりしていたせいか、脚が晴樹のそれに合わせてぱんぱんにふくれていく。
構わず左足も通すと、下半身は完全に皮に包まれた。
しかし、内側の晴樹の体型に皮がピッタリ張り付いた状態だ。
晴樹の下半身にある"もの"までも内側から膨らみ、女性の体にそぐわない姿を見せる。
「あはっ、皮の内側から晴樹君のおちんちんを感じるわぁ。あったかくってかった〜い。」

変化はすぐに起きた。

「お、おおっ!!」
晴樹は、自分の体の変化に声を上げた。
きゅうーっと下半身の引き締まる感覚がしたかと思うと、
優子の皮に包まれた晴樹の下半身が女性の、優子のすらっとした美脚に変化していったのだ。
それに合わせて、股間ものっぺりした女性のものに変わった。
晴樹は慌てて内側を覗いてみると、自分の"もの"はちゃんとあったことに安堵した。
本当に不思議だ。晴樹は思った。
「これで下半身は私になれたわね。さ、もっと私を着てぇ。」
優子の色っぽい声に導かれるまま、晴樹は優子を着込んでいく。
だらんと垂れ下がった優子の両腕に手を通す。
それにあわせて、優子の皮の胸部分も視界に入った。
しかし、まだ着込めてないのか、豊満だった彼女の胸はしぼみきっていた。
それも一瞬、変化はすぐに起きた。
「う、うわぁっ!!」
しぼみきっていたその胸が空気を入れたみたいに膨らみ始めた。
すぐにその胸は大きくなり、さっきまで見ていた彼女の豊満な胸がそこにはあった。
それに合わせて背中の皮の切れ目がくっつき始め、切れ目があったのかも分からなくなった。
こうして、頭以外が完全に優子のそれに変化した。
スタイルのいい彼女の体。しかし、頭だけ男という奇妙な出で立ちだ。
「うふふ、どんどん私になっていくわね。かわいい〜。」

唯一残った優子の頭が悪戯っぽくささやく。
顔の皮が垂れ下がっているのに会話が出来るのも不思議だったが、
よく見たらうつむいているような状態で彼女の顔の皮はくしゃくしゃになっていなかったのを見て納得した。
「さあ、仕上げよ。この顔を被って、わたしになるのよ。」
優子がささやく。
晴樹は優子の後頭部の皮を、うなじ辺りに残った切れ目を掴む。
これを被って優子さんになれる。その期待が彼を満たした。
そして頭をそこに入れる。
皮は抵抗なく伸びていった。
晴樹の頭は、難なく優子の顔の皮に包まれていった。
内側にある目の穴に自分の目を合わせる。
そして、
(うふっ、完成ね。)
不意に、優子の声が晴樹の頭の中に直接響いた。
「完成って・・・・ああっ!こ、声・・・・!?」
自分の発した声も、男の声でなく、優子の美声に変わっていた。
晴樹は驚いて優子の皮に包まれた自分の頬をさする。
皮に包まれた瞬間、晴樹の顔は、優子の美しい顔に変化していったのだ。
完全に優子の、女性の体になった晴樹。
横にあった姿見には、先ほどまでの自信たっぷりな表情の優子ではなく、戸惑いに満ちた表情の彼女が映っていた。
当然、中身は晴樹である。
変化した自分の姿に見とれている最中にも優子の声が脳内に響く。
(どう?初めて女性の体になった気分は?)
晴樹(in優子)はどぎまぎしながらも彼女の問いに答えた。
「す、すごい。こんなの・・・・・はじめてで・・・・」
(そうね。初めてだもんね。それじゃ、教えてあげるわ。女のカ・イ・カ・ン)
その瞬間、晴樹(in優子)の右手が独りでに動き始めた。
「えっ!?」
そして、今や晴樹のものになった優子の胸を揉み始めた。
「んああっ!?あ、ああ・・・・・」
優しい手つきで全身に快感が響いていく。
胸から来る未知の快感に思わず喘ぎ声を上げる晴樹(in優子)。
その声も優子の色っぽい声になっておりぞくっとする。
(うふふ、おっぱいってキモチイイでしょ?男じゃ、こんなのないんじゃないかしら?
 ねえ、女のオナニーを体感してみない?体を私に預けてみてよ。)
体を預ける?突然の話しに戸惑う晴樹。
鏡に映る優子も同じ表情をした。
なおも優子の囁きが直接脳内に響き渡る。
(怖がらなくてもいいわ。さぁ・・・・)
自分の脳内に直接響く甘い囁きに、もう抗う気は起きなかった。
「はい・・・・・」
その瞬間、鏡に映る優子(in晴樹)の表情がニヤリと勝ち気な、いやらしい表情へと変化した!
当然、それは晴樹の意思ではない。
優子の意識が、自分の皮を着た状態の晴樹を操ったのだ。
「ふふふ・・・・よく決心したわ晴樹君。さあ!たっぷり気持ち良くなりましょう。
 2人一緒にね!」
こうして、鏡を前に、中身を得た優子のオナニーショーが始まったのだ。

「んっ、んんっ、んふぅ〜ん・・・・・・・」
両手で豊満な胸を揉みしだくにつれて、意思に関係なく甘ったるい喘ぎ声が漏れる。

優子は、この皮の主。どう揉んだら感じるか、当然理解している。
そして、優子の意識に乗っ取られた晴樹自身もこの快感に溺れていた。
(んあああっ!ああっ!!こ、こんなの・・・・すごっ・・・・!)
今度は晴樹の声が優子に響く。優子は、自分の内側にいる晴樹に語りかけるように、鏡に向かって話す。
「んふふぅ〜っ!!いいでしょう晴樹君。これが女の快感よ。男みたいに下半身弄くるだけじゃなくて
 色んなところで感じられるのよ。素敵でしょう?・・・・んあああっ!いい!いいわぁ・・・・・」
優子は、片方の乳房を自分の口元、舌が届くところまで持ち上げ、ちゅーちゅーと吸った。
「んんんんんっ!!!!」
(んああああああっ!!!)
喘ぎ声がシンクロした。
鏡には、口からだらしなくよだれを垂らし、とろんとした目を向ける淫乱な雌の姿が映っていた。
優子と晴樹は、それが今の自分だと分かり余計に興奮した。
「さあ、早いけどそろそろイッてみようかしら?もう十分、濡れてるしね・・・」
優子は、自分の股間の入り口に手を這わせる。
それだけで、指先には、粘液がべっとりとついており照明の光を反射してキラキラと光っていた。
優子はためらいなくそれを口に含んだ。
その味は、晴樹にも伝わる。
(ああっ!しょっぱい・・・・・でも、これが優子さんの味・・・・・)
晴樹は、その味に耽溺した。
「ふふふ・・・・晴樹君、私の愛液飲みたいのぉ?いいわよ。たっぷり味わってね。」
優子はその場に脚をハの字にして座り込むと、鏡に目線を送りながら晴樹に見せつけるように股間をまさぐった。
中を弄くる度に、晴樹の喘ぎ声が脳内に響き渡る。彼自身、この快感を処理できなくなっている。
「んんっ・・・・!気持ち良すぎるかしら晴樹君?でもこれは女の快感の序の口よ。ほおら、私の愛液飲みなさい・・・んんむぅ〜・・・・」
優子は、晴樹に味わってもらえるように念入りに愛液に染まった自分の指を啜った。舌で丹念にねぶる。
(あああっ!おいしい。おいしい・・・・・・)
晴樹は、完全に女の快感の虜だった。
「ねえ晴樹君、聞いてる?ふふっ、もう夢中みたいね。それじゃあ仕上げよ。味わってね。私の絶頂。」
優子は、自分の股間をその指で激しく弄くった。
「あああっ!!!これよ!この快感よ!中身があるって、最高よぉ!!!!」
(あああっ!ああああああああああ!!!)
優子の脳内にひときわ大きい晴樹の喘ぎ声が響く。
「も、もうだめ!!こんなの!!!い、いいわ!!
 イク!!イッちゃう!イッくうううううううううううううう!!!!!!」
 
首をのけぞらせ、優子は絶頂に達した。そして、内側にいる晴樹自身も。








「はぁ〜・・・・・・・すごかった・・・・・・」

晴樹は、自分の部屋で、今日の出来事を思い返す。
あれから優子の介抱を受けて、家に帰されたが、あまりにも刺激が強すぎた。


都市伝説の言葉にも納得してしまった。

「確かに、彼女の中に入ったら、消えるよな・・・・・・」

そして、ズボンのポケットにいつの間にか入っていたメモを見る。

"いつでも会いに来てね"

「あんな美人に誘われたら、断りようないもんなぁ・・・・・」

もう、後戻りできそうにない。
晴樹はメモを見ながらそう思った。




inserted by FC2 system