汚染拡大
 作:nekome


 多くの人にとっての始まりは、ある晩のニュース番組だった。
 明日の天気を伝えていた気象予報士の女性――服の上からでもわかる巨乳が、男性視聴者の間で密かな人気になっている――が一瞬言葉を詰まらせたと思うと、信じがたい行動を取り始めたのだ。
「関東地方はところによって――ひぅっ!? ……にひっ。ところによってぇ、悪霊が降りかかるでしょう〜。ど変態の悪霊なのでぇ、とり憑かれた女性はこんな風になってしまいま〜す。……あぁんっ」
 乱暴な手つきで、服の上からその両胸を揉み始める。その表情も喋り方も、普段の快活な雰囲気からは一変していた。
「どうだお前らぁ、この巨乳を揉みしだきたかったんだろう? あふっ……オレも我慢できなかったからよ、こうやってカラダを乗っ取らせてもらったぜ。これからは触り放題さ、はぁんっ」
 スタジオがざわつき、怒号と悲鳴が飛び交い、画面が切り替わる。先ほどまでニュースを読み上げていたキャスター2人の表情は強張っている。
「た、大変失礼いたしました……! その……」
 あまりにも非常識な事態に、冷静に言い繕うことすらできない男性キャスター。しかしその時、隣の女性キャスターが僅かに震えたと思うと、にやりと顔を歪ませた。
「でも篠岡さんも可哀想ですよねえ。オレに一瞬でも憑依されたら魂が汚染されて、人格がオレそのものになっちゃうんですから。これまで真面目に仕事してきたのに、この先ずぅっと色情狂ですよ。くふふ」
「は……? な、何を言って」
 事態を収拾するどころか突然意味不明な発言を始める同僚を前に、思考が追いつかない様子の男性キャスター。再びスタジオがざわつき始めるが、女性キャスターは意に介さずにやにやと笑っている。
「わからねえかあ? 今度はこの女に憑依したんだよ! だから、わたしも新たに変態女の仲間入りで〜すっ! ほぉ〜らっ」
 喋りながら机の上に登り、カメラに向かって股を開く。そのまま手を股間に伸ばし――今度こそ完全に映像が消え、テレビモニターに虹色の幕が下りた。

 同日、別の局のニュース番組中にも女性キャスターが暴走を始めた。
「次のニュースです。本日、ニュース●●●において女性アナウンサーたちが痴態を繰り広げた事件ですが、犯人である悪霊から忠告です。『オレに憑依された女は人格がオレになってしまうが、身体の記憶も自由に読めるから本人のフリをするのは簡単だ。お前らの友達も、とっくの昔にオレになってるかもしれないぜ?』」
 理知的な表情はそのままに、唖然とする他の出演者たちを尻目に清潔感のあるブラウスのボタンを外していく。露わになる派手なブラジャーと、深い谷間に挟まれた何か小さな装置。
「つまり、わたしの中身が一週間前から別人になっていて、今日もバイブをぶち込んだままここに座ってるなんて気付かなかったでしょう? はぅっ!? ああぁんっ! うぁっ、こっ、これっ、全国に放送されて……た、たまんねぇ、はあぁんっ!」

 さらに別の局においても、清潔感のあるワンピース姿の女性キャスターがだらしない笑みを浮かべながらスカートを捲り上げていた。
「ひひひっ、いつもお上品なカッコで澄まし顔しやがって。一度こうしてやりたかったんだよなあ。昨日までこそこそ隠れてたがもう我慢できなくってな。これからは派手に暴れさせてもらうぜ〜。おい、テレビの前で眉ひそめてるお前、お前ん家の娘もこの女みたいになるんだぜ。うへへへ」





 当然ネットにおいても騒ぎになったが、それと同時に掲示板やSNSで複数の人間から妙な投稿が相次いだ。その多くはテレビにおける彼女たち、いや《彼》の発言をなぞり、あるいは補強するものだった。

「この《悪霊》に憑依されたら完全に身体を乗っ取られてしまう」

「《悪霊》が身体から抜け出ても人格は悪霊のまま。一瞬でも憑依されたら魂が汚染されてしまい、一生元に戻らない」

「《悪霊》本体は1体だけ。遠距離を瞬時に移動したりとかはできない」

「ブスと野郎には基本的に憑依しないから安心しろ。基本的にな」

「オレは憑依した相手の記憶も読めるから本人になりすますことはあるが、お前らがオレになりすましたら全力で潰すから覚悟しろ」

 SNSでこの投稿を行ったアカウントは皆若い女性のものであり、昼間まではいつもと変わらぬ発言を続けていた。ネット上のコミュニティでもなんら繋がりが見られなかった彼女たちはしかし、日付の変わる前後からまるで示し合わせたかのように「《悪霊》の犯行声明」を垂れ流し始めた。
 知人友人たちの呼び掛けを鼻で笑うかのように応対を続けていた彼女たちは、ついに自らの痴態を撮った写真付きのメッセージまで送りつける。
 あられもない姿の写真に「アカウントハックされちゃいました〜。肉体ごとね♪」と書き添える彼女たちの名前には、一様に◆憑依汚染済◆と付け加えられていた。





「ちょ、ちょっと……! やめなさい……ねえ!」
 翌朝、通勤通学客で混み始めた電車内において、スーツ姿のOLが小声で抗議しているのは、さっきから執拗にお尻を撫で回されているからだ。
 しかしその手の持ち主はというと、愛らしい顔をしたセーラー服の女子高生だ。
「お姉さんのカラダ、むちむちでたまんないわ〜。うへへ、次はおっぱい触らせてよ。……うは、すっげ」
 今にも涎を垂らしそうな表情でOLの後ろから全身を密着させ、耳元で囁きながら腕を前に回してジャケットのボタンを外し、ブラウスを大きく盛り上げる両胸を鷲掴みにする。
「やだ……! なんなの貴女、もうっ……やめて!」
「くっは〜、手に収まんねえ。エロすぎるでしょお姉さんのカラダ。ねえねえ、いっつも男からおっぱいガン見されてるんじゃない? ほら、今だってあっちのオッサンがチラチラ見てる」
 指摘にはっと視線を動かしたOLの顔が羞恥に染まる。なおも抗議の声を上げるが、女子高生は構わず五指を豊かな双丘にめり込ませ続ける。
「どう? 恥ずかしい? 電車の中でこんなことされて。恥ずかしいなら代わってあげよっか。これからは男どものやらしい視線もあたしが……オレが引き受けてやるよ」
「は? 何言ってるのあなた――ふひっ、そうねぇ〜わたしのカラダでいっぱい愉しんでね〜。……へえ、わたしって毎日そんなに視姦されてたんだ。最高じゃん」
 困惑の表情が一転、にやけ顔へと変わるOL。ゆっくりと持ち上げられた両手が、自身の胸を掴む女子高生の手へと添えられる。
「んはあぁっ……! もっと揉んでぇ……皆に見せつけてやりましょお……はぁぁん」
「へへっ、この淫乱女め。いいぜ、たっぷり気持ち良くしてやる」
 身体をくねらせながらねだるOLに、女子高生も鼻息荒くブラウスのボタンを外し、ブラジャーの中へと手を滑り込ませる。

「ちょっとあれやばくない?」
「うわ、変態じゃん。動画撮っちゃう?」
 少し離れた座席の前で立っているブレザー姿の女子高生2人の視線の先では、ついにOLのタイトスカートまでがたくし上げられ、背後の少女がパンスト越しに陰部をさすっている。
「やめとこーよー。それよりさあ、あたしがもっと凄いことやっちゃうからそっち撮ってばら撒いてよっ」
「えっ?」
 スマホを取り出した少女の隣で、もう1人の少女が突然自分のミニスカートの裾を掴んで持ち上げた。目の前の座席に中年の男性サラリーマンが座っているにもかかわらず、だ。
「どう、オジサン? あたしのパンツ可愛い? じっくり見てもいいんだぜ〜」
 ニタニタと笑いながら腰を突き出し、下着を見せつける女子高生。さらには無理矢理隙間に足を捻じ込んで座席の上に立つと、男性の頭を脚で挟み込むようにして顔に股間を押し付ける。
「おい君、何を――もがっ!?」
「あぁん、オジサン息くすぐったぁい。感じちゃぁ〜うっ。ほらミナぁ、あたしのいやらしいカッコ撮ってるぅ?」
 制服のスカートを被せた男性の頭を掴んで腰を振りながら、傍らの友人に視線を向ける。
「バッチリだよ〜。うははっ、こぉんな動画送ったらミユキ学校中で痴女認定じゃ〜ん」
 動揺するでもなくスマホを構え、友人の痴態を撮影している「ミナ」。その表情は友人同様に緩みきっていて、片手はスカート越しに自分の股間をさすっている。
「いいじゃん? 本当に痴女なんだし〜……あんっ。これからは痴女として生きてくんだしさあ」
「はぁ……はぁ……やっべ、こっちの身体も興奮してきちまった。ねぇキミぃ、あたしの相手してくれない?」
 「ミユキ」に襲い掛かられているサラリーマンの隣に座っている男子学生の膝の上に座り、ぐいぐいと尻を押し付ける「ミナ」。
「う、うわっ」
「あははっ、もうガン勃ちじゃねえかお前。いいぜ、すっきりさせてやるからよぉ。うへへ、この身体が処女じゃなくてちょうど良かったぜ」

 ざわめきの広がる車内。やがて別の車両においても、次々に悲鳴と嬌声が上がっていく。





 とある女子校のロングホームルームの時間、黒板の前にはクラス委員長の少女が立っていた。ボレロの制服は一切着崩しておらず、髪色髪型も地味なら化粧っ気もない。気の弱そうな顔立ちからは、真面目というよりも断り切れずに委員長を任されたような雰囲気が読み取れる。
「えっと、それじゃあ今日は――はぅっ!? ……今日はぁ、昨夜話題になった《悪霊》に憑依されるとどうなるか、実地で学んでいこうと思いま〜す。トップバッターはわたしが務めますね♪」
 にこにこと笑いながら最前列の席の前まで歩いてくると、その机の角に股間を押し付ける。
「んんっ……! やだ、皆の目の前で角オナやるなんて……んっ、興奮しちゃう……はぁんっ」
「優月っ!? ちょっとアンタなにやってるの!」
「やめなさい淡島さん! 一体どうしたの!?」
 咄嗟に駆け寄ってくるクラスメイトと女性教師。机を使われた女生徒は軽く悲鳴を上げると逃げるように席を立つ。
「あぁん……邪魔しちゃダメじゃないですか先生ぇ。ちゃんと皆に見てもらわないと……自分たちがこれからどうなるのかをさぁ」
「何を言ってるの淡島さん? しっかりして!」
 肩を掴んで揺さぶる女教師に対して、「淡島優月」は腰を前後に揺らすのを止めないまま酷薄な笑みを向ける。
「それじゃあ、あんっ、2人目はぁ、先生にやってもらおっかぁ。一発レズプレイお願いしますねセンセ♪」
「馬鹿なこと言わな……っ!?」
「もう、優月! どうしちゃったのよ?! こんなことや、め、て、よっ!」
 友人の奇行を止めるために必死で机から引き剥がそうとする女生徒。彼女は気付いていなかった。唐突に硬直した担任が、その後うっすらと笑みを浮かべると、何故か自分の背後へと回り込んで来たことに。
「やめるのは貴女よ、宮西聡子さん。《彼》の授業に協力してあげないと――ねっ!」
「ひゃああっ!?!? せ、先生……?!」
 背後からがばあっと制服のスカートを腰の上まで捲られ目を白黒させる。彼女からは見えないが、しゃがみこんでスカートの中を覗き込む女性教師は完全に鼻の下を伸ばしており、いつもの優しげな雰囲気とはまるで別人のようになっていた。
「お嬢様制服の中身はいけ〜ん♪ うひょっほ、宮西さんなかなか可愛いパンツ穿いてるのね。でも明日からはもっとセクシーなのにしてもらおっかなあ」
「な、何言って、やだ、先生、そんなとこ潜り込まな……ちょ、どこ触ってるんですか! ひっ!?」
「あ〜すべすべぇ……やっぱ女子高生のフトモモは瑞々しくてたまんねえなあ……べろおおお〜」
 いよいよもって教室中から悲鳴が上がり騒然となるが、たった今まで最も怯えていたはずの宮西聡子の様子は一変していた。
「あっ、ひゃうんっ! こっ、このカラダもなかなか感度イイ……! ねぇ先生〜、早くわたしのオマ●コ直接しゃぶってぇ〜」
 顔は情欲の色に染まり、スカートの中に潜り込んだ女性教師の頭を掴んで腰をくねらせる。

「やだ、なにあれ――ぇひっ!? へぇ〜、あたしのおっぱいも悪くないじゃん♪ んふぁっ」
「瑛里奈っ!? なにして――うへへ、その手つきエロいよぉ瑛里奈ぁ。もっとよく見せてくれよ。オカズにしてオナるからさあ」
 次々と顔をだらしなく歪め、自慰行為に耽りだす女生徒たち。よく見ると、豹変しているのは容姿の整った娘たちばかりなのだが、渦中の少女たちにそこまで考える余裕はない。昨夜の騒動を知ってか知らずか、教室から逃げ出す者たちもいる。
「ねえ友理佳、あたしたちも逃げた方が良いよ!」
「う、うん! ……でもね、亜咲美みたいな美少女を逃がすわけにはいかねえんだよなあ」
「え? それどういう――んむうぅっ!? んーーーーっ! ふむうぅっ!」
 手を取った友人にいきなり引き寄せられたかと思うと、無理矢理唇を奪われる女生徒。混乱しつつも逃れようとするが友人の拘束は強く、口腔内を舌に蹂躙される。
「むじゅるうぅっ……れろ……じゅるっ、んっ、ずちゅっ、じゅりゅうぅっ……!」
「んぅ! んんぅ……れる……んむぅ……!? っぷは! うっひひ……むちゅうぅっ、ずりゅっ、れるぉ……じゅぷっ、んっ、ずりゅうぅっ……ぢゅぽっ♪」
 嫌がっていたはずの彼女はしかし、途中から積極的に舌を絡め始める。鼻息も荒く、その両手は友人の尻を強く掴んで捏ね回していた。
「ぷはぁっ……もう亜咲美ったら、すっかりサカっちゃって。そんなにわたしのキスが良かったの?」
「ええ、あたしを捕まえてくれてありがとね友理佳。これからはレズ友だよ♪ ね、ね、もうオマ●コ期待しちゃってるから、早くその指で気持ち良くして♪」

「お前たち、これは何の騒ぎだっ!! なっ……!? 深澤先生!! 何をやっているんですかっ!?」
 選ばれた彼女たちの饗宴に踏み込んできた怒鳴り声の主は、隣のクラスの男性教師だ。顔は真っ赤だが怒りと困惑の色合いが強い。生徒のスカートに潜り込んでいる女性教師を見つけると目を剥いて駆け寄り、そこから引っ張り出してしまう。
「ちっ! ったく、盛り上がってきたところだってのに……は〜い皆さんちゅうも〜く! 鷺山先生が淫行教師の仲間入りをしたいそうで〜す。皆で協力しましょう♪」
「「「「「「は〜〜〜〜いっ!」」」」」」
「なっ、なっ……? 深澤先生!? お、お前ら何をっ……?!」
 制服を乱れさせたまま、教室内に残った生徒たちが一斉に男性教師へと殺到する。彼女たちだけではない。隣のクラスからも、まるで同一人物のようにニタニタとした笑みを浮かべながら彼の教え子たちが押し寄せる。
 華奢な少女たちを力ずくで振り払うのを躊躇っているうちに全身にしがみつかれ、床へと引き倒されてしまう。
「んふっ、セ〜ンセ、この手でわたしのオマ●コ、慰めてもらいますねっ」
「あんっ、先生そんなに暴れないで。クリちゃんは優しく味わって……ひゃんっ」
「あはは、もうガッチガチじゃん。身体は正直だねえ〜ってか」
「よぉし、チ●ポ一番乗りも〜らいっ。JKの処女貰えるなんて先生ツイてる〜」
「あれ智沙紀、K高のカレシはいいのー?」
「こ〜んな可愛い子にさっさと手ェ出さないのが悪いんだよ。今度の週末にでも筆下ろしついでに搾り取ってやるさ。にひひ」
 群がる女生徒たちに蹂躙される男性教師。
 騒ぎを聞きつけた他の教師も駆けつけようとするが、それを追うように次々と女生徒が教室から飛び出して道を阻む。若い男性教師はそのまま襲われ、女性教師は生徒たちと共に集団強姦に加わっていく。淫らな饗宴はすべての学年、すべてのクラスへと広がっていった。





「「「おっじゃまっしま〜す!」」」
「は〜い、いらっしゃい。おかえり、今日は随分と賑やかなのね陽茉……莉……?」
 自宅を訪ねてきた女子小学生の集団を迎え入れた主婦が絶句する。娘と共に帰ってきた同級生5人は今までもよく家を訪れ顔も名前も知っている子たちばかりだが、その様子は異様のひと言に尽きた。
 彼女たちは手に手に卑猥な形状の張り型や、コードの繋がった卵型の道具を持ち、まるで好色な男のようにギラギラした視線を投げつけてくるのだ。自分の娘、陽茉莉にだけはそんな雰囲気はないが、ひどく怯えているのが見て取れる。
「おっ、やっぱ美佐子おばさん若いわ〜」
「20歳で陽茉莉産んだんだっけ? ってことはまだ30ちょい……現役でイケるじゃん。2人目作らせちゃう?」
「しかも美人で巨乳! 言ったろ、この子らの母親の中じゃ一番だって」
「服の上から見てもエロすぎるわ〜、うひひ」
 口々に発する言葉も年齢に似つかわしくないだけでなく、普段のこの子たちからはほど遠い内容ばかり。まるで中身だけ別人になったかのようだ。
「あ、あなたたちどうしちゃったの……? なんでそんな物持って……」
 問いかける声に震えが混ざる。年端のいかない少女たちと相対しているはずなのに、強く出ることができない美佐子。
「ああコレ? 通りすがりのお姉さんに貰ったんだよね〜」
「下着丸出しのお姉さんにね」
「貰ったのはオモチャだけじゃないけどね〜。もぉっとイイモノ、あたしたちのナカに入れてもらっちゃった♪」
「そ、陽茉莉以外は全員ね」
 がしっ、と友達に肩を掴まれた陽茉莉が身体を強張らせる。。
「マ、ママ……みんな、その人に会ってからおかしくなっちゃって……い、嫌っ!? やめてぇっ!」
 イボだらけのバイブを頬に押し付けられ涙目になる陽茉莉。傍らの少女たちはとても友人とは思えない嗜虐的な笑みを浮かべている。
「そぉんなに怖がらなくたっていいじゃ〜ん。あたしら友達なんだしさあ……カラダはねっ♪ ひゃははっ」
「触ったぐらいで感染ったりしないよお。ま、オレがその気になれば一瞬で乗っ取っちまうけどな」
 子供たちの語る内容に美佐子の顔色が失われる。
「嘘……まさか、昨日のテレビの……」
「へえぇ、女子アナ発狂ショー観てたんだ。そりゃ話が早い。そ、あれはオレの仕業さっ」
 子供たちはいっそう口の端を吊り上げ、バイブを突きつけた陽茉莉の背中を押しながらにじり寄る。
「この子たちの人生はもう終わっちゃったんだぁ。オレが丸ごと貰っちゃったからね」
「でもさ、運の良い陽茉莉ちゃんはまだ綺麗なままなんだよ。もし奥さんがオレを愉しませてくれたら、奥さんと陽茉莉ちゃんは見逃したげてもいいかな〜って思ってね」
「どうする陽茉莉ちゃんのお母さん? あたしたちのえっちな遊びに付き合ってくれる?」

「お、お願い……せめて陽茉莉は外に……」
 寝室のベッドの上、仰向けに横たわる美佐子の周囲に少女たちが群がる。
「え〜ダメだよぉ〜。ちゃんとナニするのか観ててもらわないと。これも条件のひとつだよぉ」
「そ、そ、ほ〜ら脱がすから腕上げて〜。うへへ、やっぱりおっぱいでっか〜い、やらし〜い」
「へぇ、綺麗に処理してるんだ。もしかして最近も旦那とずっこんばっこんヤってるの?」
「下も見せてもらわないとね〜。ほら腰浮かせろよ」
 娘と自身の人生を人質に取られ、なす術もなく女子小学生たちに剥かれていく美佐子。2人がかりで拘束されている陽茉莉は頭を掴まれ、目を逸らすことすら許されない。
「陽茉莉のお母さん、今だけあたしのママになってねっ。れろれろれろれろれろれろ〜」
「あははっ! それ赤ちゃんのしゃぶり方じゃないじゃ〜ん。それじゃ、こっちの乳首はこのクリップ型ので責めてみようかな〜」
「や、やめて……そんな、はぅっ……あっ……くぅっ……!」
 娘の目の前で痴態を晒すことを強要され、声を押し殺して耐えるも、邪な男の意思に肉体と心を奪われた女児たちは容赦なく美佐子を責め続ける。幼い手と舌は彼女の豊かな双乳のみならず全身をくまなく這い回り、次第に甘い声を引き出していく。
「ほぉ〜ら見て見て陽茉莉ちゃん。このワレメの奥から陽茉莉ちゃん産まれてきたんだよ〜。女の人はね、ここを触ると気持ち良くなっちゃって……」
「んぁっ……! だ、ダメ、そんなとこ……はぁうっ! んっ、あぁっ、ふぅっ……くひぃっ!」
「えっちな涎が垂れてきたら、おち●ぽ挿れてほしいって合図なの。パパがおち●ちんぶち込んでじゅっぽじゅっぽ動かすの。……お〜、経産婦のわりに結構指締め付けてくるじゃん」
「ふぁっ! やめっ、あっ、聞かせな、はぁンっ! こんなとこ、見せ、なっ、あっ! んあぁっ!」
 寝室に淫らな水音が響き、秘裂から湧き出る液体がシーツにシミを作る。羞恥に顔を隠そうにも両腕には少女たちが纏わりつき、蕩けそうになるさまを娘に見せてしまう。
「でね、パパが充分に気持ち良くなったらおち●ちんの先っぽから白い液がびゅびゅーって出るの。それが赤ちゃんの素」
「だからお腹の奥でおっきくなった赤ちゃんはここから出てくるんだよ〜。凄いよね、こんなに狭いのに。あたしたちの腕ぐらい入るってことだよね〜」
「ひっ……!」
 怯えた顔を見せる美佐子に、少女たちは心底愉しそうな笑みを返す。
「冗談ですよお〜。そこまで無茶はしませんって。……で・もっ」
「コドモの指だけじゃ物足りないですよね〜奥さん。だ・か・ら♪ 陽茉莉ちゃ〜ん、そのディルドー挿れてあげて〜。ほら、その偽チ●ポだよ」
 自分を拘束していた友人から、イボだらけのおぞましい形をした張り型を手に押し付けられる陽茉莉。
「い、いやっ……!」
 振り払おうとするものの、両側から手を掴まれ無理矢理握らされてしまう。さらには鼻息荒く身体を擦り付けてくる「友人だったもの」たちがわざとらしい声で抗議する。
「ええ〜、言うこと聞いてくれないと困っちゃうな〜」
「困ったらあたしたち、ナニしちゃうかわかんないな〜」
 安っぽい脅しだが、母親を焦らせるには充分だった。少しでも娘に負担をかけまいと優しい声で語りかける。
「陽茉莉……ママ大丈夫だから。ね、今は言うとおりにして……」

「ま、ママ……ごめん……ごめんね……」
 背中を押されながら、泣きそうな顔で母親の股へと近づく陽茉莉。
「そうそう、そこだよ〜。その穴にずにゅうっと挿れたげて。ゆっくりでいいからさ〜」
「ごめん……ママごめん……」
「大丈夫、大丈夫よ。これぐらい平気だから――ひぐうぅっっっっ!?」
 突然、陽茉莉が凄い勢いでディルドーを押し込み、美佐子が絶叫を上げて身体を跳ねさせる。
「おぐっ、ふぉっ、あっ、はうぅっ! や、やめっ、陽茉……いぎぃっ?! も、もっと優し……おほぉぉっ!」
「ごめんね……ごめんねママ……」
 顔をうつむかせて謝りながらも手を緩めず、激しく何度もディルドーを母親の淫唇に出し入れする陽茉莉。母の懇願に耳を貸すこともなく、容赦なくその膣内を抉り続ける。
「ひぅっ!? あぐっ、こんな、激し……ひぐぅっ!? な、なんでっ、おふぅっ!」
「ごめんねママ……ほんと、悪いと思ってるんだけど、あたし……」
 顔を上げ、母と視線を合わせた娘の表情は――
「……たった今、約束破った《彼》に乗っ取られちゃったんだあ♪」
 ――周囲の少女たちと同じく、獣欲と愉悦に染まっていた。
「そ、そんな……酷っ、いひぃっ!」
「だぁって我慢できなかったんだも〜ん。どうせなら禁断の母娘プレイは自分で味わいたいじゃん? ほらほらママ、こんなのはどう〜?」
「あぐっ、あぅっ、お、お願っ、娘から出てっ、ぇふうぅっ!?」
「だぁから出てっても同じだって言ったじゃん。ちゃんと聞いててよママ〜。あたしは今日から自分のカラダを開発しまくる淫乱小学生で、これから一生ど変態として生きていくことが決まったのっ」
「嘘……そんな、そんなの……返して、陽茉莉を返してよ……」
 絶望的な宣告に涙を流す母親の耳元に顔を寄せ、「陽茉莉」が優しげな声色で語り掛ける。
「心配しなくていいよママ。あたしはどこにも行かないし、これからもずぅっと仲良し家族だよ。だって……ママももうすぐ、毎晩実の娘のカラダを貪る変態さんになっちゃうんだから♪」





 ビルの中に設けられた、とあるアイドルグループ活動拠点の小劇場。
 その日のライブに集ったファンたちはいつものような熱烈さで歓声や合いの手を入れていたが、時たま起こるざわめきには戸惑いの色が混じっていた。
 最前列から手を伸ばせば触れられそうなステージで踊る12人の美少女アイドルたち。彼女たちのパフォーマンスに不調を見て取ったわけではない。いつも通り溌剌と元気で愛らしい笑顔を振り撒いている。しかし、最近でも拙さすら感じたダンスの動きや歌声が、やけにぴったりと揃っている。
 そこに首を傾げる人間も僅かにいたが、何より奇妙で、観客の動揺を誘ったのは彼女たちの格好だ。
 学校の制服をアレンジしたようなデザインの煌びやかな衣装。振り付けによってはミニのプリーツスカートが翻り、その中身を晒してしまう。だから当然、短パンのような形状のアンスコを穿いており下着が見えることはない。
 そうわかっていてもスカートが翻る動きだけでも魅力的で目が吸い寄せられてしまう――そんな男性ファンたちの目に飛び込んできたのは馴染みの暗いアンスコではなく、真っ赤なレースの下着だったのだ。それもメンバー全員である。後方の観客はまだ確信できていないが、最前列の観客の目にはしっかりと焼き付いていた。
 また曲の合間のMC中も、やたらとメンバー間のボディタッチが多く、お互いに意味深な笑みを見せ合っている。しきりに自分の身体をぺたぺたと触っているメンバーもいた。
 とはいえパフォーマンスが悪いわけではなく、特に混乱もなくライブは終わりを迎えた。

「みんな〜! 今日はわたしたちのライブに来てくれて〜「「「「「「ありがと〜〜〜〜!!」」」」」」
 一斉に沸き上がる拍手と歓声を受け、リーダーのゆいなが言葉を続ける。
「今日はみんなに〜重大発表がありま〜す!! 実はわたしたち……「「「「「「メンバー全員、《悪霊》の男に乗っ取られちゃいました〜!」」」」」」」
 しばらくの間を置いてから、まばらにざわめきが起こり始める。狙いのわからない悪い冗談に聞える、しかし様子を見るにメンバー間の齟齬はない、用意されていたシナリオなのか? 皆が反応に困り憶測が飛び交う中、アイドルの少女たちは迷いのない動きを見せた。
 2人ひと組となるように並ぶと互いに手を伸ばして抱き合い、頬を寄せ合う。
「だから、今オレに憑依されてるゆいなちゃん以外も、頭ン中はオレと同じエロ男になっちまってるのさ。わかるかぁ……? アイドルのカラダを自分の肉体として使える悦びが。目の前の娘も思うがままにできるってのがどんな気分なのかさあ」
 メンバー全員が息を荒げ、熱っぽい視線を傍らの仲間に向けている。
「なごみちゃんのすべすべのほっぺ……ふひひ」
「んふふっ……」
「るかちゃんのほっそりした二の腕……でも柔らけえ〜」
「くすっ」
「はぁ、はぁ、ことちゃんの引き締まった太ももも撫で放題だあ〜」
「あっ……はぁん……」
 目の前のメンバーの身体をベタベタと触るアイドルたちの表情は、欲情した男のようにだらしないものになっている。
「ちなみちゃんのたわわなおっぱいも……ほら、こうしてやるよ!」
 グループ1の巨乳とされる娘の衣装が乱暴にはだけられ、ブラジャーに包まれた乳房が露わになる。
「あんっ……んっ……あはぁ……」
「どうだ羨ましいかお前らぁ。お前たちが手を出したら一発で警察行きだろう? けど、俺が触りたいと思えばいつでも触れるんだ。へへっ、なにせ俺のモノだからなぁ」
 乱暴な手つきで仲間の胸を捏ね回しながら、決してファンに向けるはずのない嘲るような笑みを見せる「ゆいな」。

 何故か止めに現れるスタッフもいないが、完全に余興の域を超えている。何よりずっと追いかけてきたアイドルたちの豹変は、《悪霊》に乗っ取られたという話を受け入れるに足る光景だった。ざわめきに混じって「まいかちゃんを返せ!」「ゆいなちゃんから出て行け!」といった抗議の声も上がる。
 ここでグループ内の妹分、のあがマイクを手に声を荒げる。
「おおいお前らちょっと黙れよ! オレのステージの邪魔をすんな。もしオレを怒らせたら……あたしたち、犯罪者になっちゃうかもしれないよ? 全国ニュースになって、一生消えない汚名を残しちゃうかもぉ。それでもいいの?」
 この脅しを受けて、騒ぎ始めていた観客たちも押し黙る。
「そうそう、静かに観てりゃいいんだよ。さあて……全員分の唇を味わうとしますかねえ」
「ちゅっ……んむっ……」
「んんっ……むふっ……ぺろっ……」
「ぴちゅる……むちゅぅっ……じゅるぅっ」
「ぢゅるっ……ぢゅぽっ……んはあっ……れろぉっ……んむぅっ……ぢゅるっ、ぢゅるうぅっ」
 ファンたちに見せつけるかのように、密着させた身体をうねらせながら互いの唇を貪る12人。舌の絡み合う湿った音と悩ましい息遣いがマイクに拾われ、会場全体に響き渡る。
 異様な、しかし蠱惑的な光景を前に、悔しさを感じつつも見入って動けない観客たち。ごくりと唾を飲み込む者、居心地悪そうにズボンを弄っている者もいる。
「ぷはっ、はぁ……ここあちゃんの舌使いヤバすぎ……」
「りおんちゃんのクチも感じすぎるぜ……んっ……おま●こ濡れてきちゃった。なあ、触ってくれよぉ……」
「へへ、いいぜぇ。ねぇ、みんな、あたしたちのエッチな姿、たっぷり目に焼き付けてね〜」
 全員が正面を向くと、ペアの片方が後ろに回り手を伸ばす。衣装のミニスカートを捲り上げると、派手なレースの下着に躊躇なく手を突っ込む。
「んっ、あぁんっ、ふあっ、あんっ!」
「んふふ、りのちゃんったらびしょびしょ。パンツのシミも見られちゃうんじゃなぁい?」
「はぁっ! くぅん……あっ、はあぁん! あんっ!」
「へへっ、ファンの前だってのにそんなに喘いで……いやらしい女だなあ、おい」
「あはぁっ……♪ るかちゃんのおま●こ、こんな風に感じるんだぁ。俺以外誰も知らないよなあ……ひゃんっ!」
「そうそう、みんなはたとえセックスできても絶対わかんないもんねえ、わたしたちの快感なんて。ほぅらもっと感じさせてやるよっ」
「あっ、そこっ、あぅっ、イイのっ!」
「きゃははっ! りおんちゃんの締め付けすっごぉい」
「あぅっ! はぁ、んんっ! ひひっ、ちなみちゃんの乳首ぃっ、ビンビンにっ、はぅっ、勃起してるぜぇ。あはぁ〜、おま●こ弄られながらっ、はううっ、自分のっ、おっぱい揉むのっ、たまんねえ〜」
 ステージの上で輝いていた時とは別人のように乱れ卑猥な言葉を吐き出す少女達の姿に、激しいどよめきが起こり一部では悲鳴も聞こえる。そんなことはお構いなしにアイドルたちの痴態はヒートアップしていく。
 激しくなっていく喘ぎ声がスピーカーを通して大音量で会場を包み込む。下半身にマイクを向けているメンバーもいて、股間から漏れるくちゅりくちゅりという水音さえも拡大される。
「あっ、ああっ、あぁんっ! 凄っ、それっ、気持ち、イっ、ぃぃんっ!」
「あんっ、あんっ、あんっ、はあぁぁんっ!」
「ふぁっ、やっ、はぁっ、あっ、もうっ、キちゃ、うぅぅっ!」
 太ももを伝う液体すら、前方列にいる観客の眼に映っていた。彼らが血走った眼で凝視するアイドルたちの下半身は快感に耐えかねるかのように震え、崩れ落ちそうになるのをかろうじて後ろのメンバーが支えている。重なり合う嬌声は大きさを、責め立てる手の動きは激しさを増していく。
「あっあっあっ、やっ、はっ、あぁっ、イクっ! イクイクイクっ、ふあぁっ!?」
「「「「「「あっ……! はああああああああ〜〜っ!!」」」」」」
 ひときわ大きな喘ぎ声を響かせるとガクガクと身体を震わせ、やがて6人の少女はずるりと腕の間を滑り落ちるようにステージにへたり込んだ。

「はぁ……はぁ……これだけ大勢に見られながらヤるのって……やっぱ凄ぇ快感だったぜ……。でも……あはぁ……こっちの身体はスイッチ入りっぱなしで満足できてねぇや……」
 攻め手に回っていた6人の少女たちは各々の身体を掻き抱き、熱い吐息を漏らす。ショーツの中で手を蠢かせ、悩ましげに身体をくねらせながら観客席へと降りてくる。
 衣装の胸元を乱暴にはだけさせると、全員が手近な男性客へと身体を預けた。
 自分から手を出すこともできず口をパクパクさせるファンを嘲るような目で見つめると、再びリーダーの「ゆいな」がマイクを通して言葉を放つ。
「ねぇ、みんな。羨ましかった? 同じ男なのに、みんなじゃ握手がせいぜいなわたしたちのおっぱいもおま●こも好きに弄れる《悪霊》が? うんうん、わかるよ、だから――」
 今まで以上に凶悪な笑みを浮かべると、言葉を放つ。
「お裾分けしてやるよ。……今からあたしたちのこと、皆で好きなだけ犯し抜いて♪」
 かつてない程の怒号と、絶望、歓喜の叫びが会場のあちこちで爆発した。





 その後も毎日のように《悪霊》の被害が発生した。

 進学校の女子高生たちが集団でサラリーマンをレイプする。

 大学のキャンパスではチアリーディング部が、衣装に身を包んで絡ませた身体を弄り合う卑猥な演舞を披露。

 セクハラに悩まされていたOLは何人もの上司や同僚と肉体関係をもち、不倫も厭わない淫乱女に。

 電車内では女性の変質者が激増するも、女性の被害者は後に例外なく変質者と化すので、被害を訴えるのは男性ばかり。

 デートスポットでは直前まで仲睦まじかったカップルの女性が突然他の男を誘惑。恋人の目の前でセックスをねだる。

 テレビの生中継では女性リポーターのみならず、カメラを向けられた若い女性が次々に痴女と化すので次第に撮影そのものが困難に。

 アイドル・芸能人は次々と豹変し、週刊誌を賑わせた。翌日誰が脱いでもいや、それ以上のものが紙面を飾っても不思議ではなくなった。監禁でもしない限り、彼女たちを止める方法はない。

 一般人であれ有名人であれ、別人と化した当人が自らの淫行を宣伝してしまうので、報道されるまでもなく毎日のように卑猥な噂が世間を駆け巡った。
 もはや憑依という超常的な現象を疑う者は少数派となり、年頃の娘を登校させず、自宅内に隠す家庭も現れた。
 実際、登校を見合わせている間に学校で憑依汚染騒動が発生したため、巻き込まれなかった例もある。しかしその翌日には、安全な自室内に閉じこもっているはずの娘は自らのオナニー動画を嬉々として生配信していた。





じゅん:ねえ、こっちに来たらどうしよっか

みか :首都圏にしか出ないんじゃなかった?

じゅん:そんなのいつまでかわかんないじゃん。のんきにしてて大丈夫かな〜
じゅん:制服可愛いとこが狙われるっていうから、うちの高校もやばいかも

みか :やだもぉ。考えたくないって

じゅん:美佳可愛いもんねー。絶対狙われる

みか :ちょっとやめてよ
みか :憑依されたら自分じゃなくなっちゃうんでしょ? やだよそんなの

じゅん:付き合って一ヶ月だっけ? 彼氏持ちも狙われやすいよ
じゅん:恋人のすべてを奪ったことを見せつけるのが好きなんだってさ

みか :だからやめてってば
みか :想像するだけで怖いのに
みか :だいたい、純子だって他人事じゃないじゃん

じゅん:そうだねー、充分合格ラインだ
じゅん:駅前でひと目見て気に入ったよ

みか :え?

じゅん:昨日まで女子大生グループ使って旅行に来てたんだよね
じゅん:温泉旅館でレズ乱交したりして

みか :何言ってるの?

じゅん:こっちには不案内だし、地元の娘が欲しかったんだよね
じゅん:感度もイイし、良い拾い物だったわ〜。さっきもクリオナしててさあ、ひひ

みか :変な冗談やめてよ

じゅん:けどおっぱいは圧倒的に美佳の方がでかいよなあ。
じゅん:あ〜早く揉みしだきてえ〜。でも家知らねえから今夜は行けねえ〜
じゅん:パイズリとかできるんじゃねえの?
じゅん:初エッチまだなら、俺が代わりに彼氏とヤってやろうか

みか :純子? ねえ冗談だよね!?

じゅん:明日学校で会うの楽しみにしてるよぉ、美佳ちゃん♪ ぐへへ




 汚染の拡大は止まらない。
                              






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