艦隊憑依記5 翔鶴姉妹編①
 作:憑依好きの人  


加賀が男の手に堕ちた一週間後、吹雪、金剛、加賀の3人は久しぶりに吹雪の部屋で集まっていた。
これまで順調に艦娘たちの身体を手に入れてきた男だが、この3人の身体が特にお気に入りのようだ。

「さて、私が『俺』に乗っ取られてから一週間が経って、その間にも吹雪がイレモノを増やしてくれたわけだけれど、そろそろ本体にも新しいカラダが欲しいわ」

「ご主人様!新しいカラダが欲しいなら榛名はどうデスカ!?前から純真なくせに私に負けず劣らずエッチなカラダをしている妹を犯してやりたいと思ってたんデス!ああ……あの子の身も心も穢してほしいネ……♪」

金剛は興奮気味に自分の妹のカラダを新たな器として提案する。本来なら何に代えても守りたいはずの存在は、今の金剛にとって性の対象でしかない。

「私は川内さん、もしくは羽黒さんが良いと思います。戦艦、空母、駆逐艦、そして練習巡洋艦を押さえた今、まだ不足している艦種を狙うのが最善かと」

吹雪はあくまでも冷静に、しかし男の趣味に合わせた獲物を提案する。奪うからには好みの娘が良いというのがこの3人が共通して持っている考え方だ。中身が同じなのだからある意味当然なのかも知れないが。

「そうね、あなたたちが言ってくれた娘たちもそそられるのだけど、今回は『このカラダ』だからこそ落としたい2人がいるのよ」

加賀は僅かに口角を上げながら右手は挙げ、二本指を立てる。

「ふたり……デスカ?」

「そう……今の私が欲しい肉体は――――」

その名を挙げる加賀の表情は、ひどく邪悪に歪んだものだった。




大方の出撃が終わった夕方、正規空母の「瑞鶴」は腹を立てながら歩いていた。彼女のトレードマークである白いリボンで縛ったツインテールを揺らしながら、歯を噛みしめてズンズンと力強く進んでいく。やがてある部屋の前に立つと、ノックもせずに勢いよく扉を開いた。

「ちょっと!いきなり呼び出してどういうつもり!?私はこれから翔鶴姉と一緒に間宮さんのところに行く予定だったのにっ!」

「相変わらずあなたたちはどこに行くにも一緒ね。それじゃあいつまで経っても一人前にはなれないわよ」

部屋のなかで待っていた加賀は怯みもせず、それどころか余裕の表情で来客である瑞鶴に小言を返した。

「赤城さんにべったりなあなたに言われたくないわよ!それとも何?自分は特別だとでもいうの!?」

「私はあくまでも一航戦としてのチームワークを育むために赤城さんと一緒にいるの。いざとなれば私一人でも十分戦える。それに引き換えあなたの行動の中心にはいつも姉の翔鶴がいる。一種の依存と言ってもいいわね。もし翔鶴がいなくなったらあなたは今と同じように戦えるのかしら……?そういう事よ」

厳しく、だが的を射た指摘に瑞鶴は口から火を吹きそうになる。加賀の言う事は間違っていない。確かに自分は姉の翔鶴を心から敬愛しており、できればこれからもずっと一緒にいたいとすら思っている。それが自分にとっての弱さになることも彼女は彼女なりに理解しているつもりだ。
だが気にくわない。
目の前にいるのは事あるごとに何かと突っかかってきて、何度も衝突を重ねてきた相手だ。その天敵とも言える人物に自分の弱点を指摘されると、例えそれが正論であったとしても食い下がらなければ気が済まないのだ。この人にだけは、やられっぱなしではいたくない。

「にぎゅううっ!う、うるさいわね!あなたには関係ないでしょ!私は……私達は私達のやり方でこの鎮守府を守る!あなたがそれをどう思おうと知ったこっちゃないわ!それに何?そんなことを言うためにわざわざ私をここに呼び出したの?だったらとんだ時間の無駄だったわ」

呆れながら瑞鶴は部屋から出ていこうとする。ここで時間を無駄にするくらいなら姉と一緒にいた方が遥かに有意義だ。
だが、そんな瑞鶴を加賀が後ろから呼び止めた。

「待ちなさい、話はここからよ。これでも私は……あなたのことを心配しているの」

「………………は?」

思考の空白が生まれ、瑞鶴の足が止まる。
今、この人はなんと言った……?心配?たった今自分はあのいけ好かない女から、いたわる言葉を投げかけられたのか?
信じられないという顔でゆっくり振り返り、加賀を見る。

「よ、よく聞こえなかったんだけど……今なんて言ったの?」

加賀も瑞鶴の目を真正面に見据えながらはっきりとした口調で答えた。

「私は、あなたのことが心配なのよ。瑞鶴」








しばらく沈黙が流れた。予想だにしない状況に陥った瑞鶴は一筋の冷や汗を流すと、事態を飲み込むよりも先に口が動いた。

「なっ、ななな何よいきなりっ!説教のために呼び出したと思ったら今度はからかうの!?冗談はやめてよね!あなたのは笑えないから!」

「からかってなんかいないわ。私は本当にあなたのことを……」

「だから笑えない冗談はやめて!今まで私のことをまともに見ようとしないで頭ごなしに否定してきたくせに、今更それを信じられると思う!?」

これまでの瑞鶴と加賀の関係は決して良好とは言えなかった。突然こんなことを言われても素直に受け取れないのは当然だろう。

(まあそうだろうな。じゃあ今から滅多に見られない加賀のデレを見せてやろう。永久保存版だぞ?)

「いえ、あなたのことはちゃんと見てきたつもりよ。でもだからこそ厳しく接する必要があったの」

「え……?それはどういう意味……?」

「あなたはまだ未熟だけど、これまで力を付けてきたのも事実。このままいけば、いずれ私達一航戦を超えることだってできるでしょうね。でも力を付ければ、同時に慢心を生むきっかけにもなる。そしてそれは死に直結するわ。だから私はあなたの『敵』になる必要があった。あなたが自分の力に酔って自惚れないように……何よりもあなたが沈んでしまわないように……」

瑞鶴に対して使ったことのない優しい声色で加賀は真意を伝える。
これは紛れもない「彼女」の本心だ。

「う、嘘よ……なんであなたが……そんなことをしなくちゃいけないのよ……」

口では否定する瑞鶴だが、その言葉に心が揺り動かされているのを隠し切れない。自分のなかで湧き上がる感情を抑えるのに精いっぱいだ。

「当然でしょ?だってあなたは…………大切な後輩だもの」

「っ……!!」

それを聞いた瞬間、瑞鶴は感情を抑えきれなくなった。

「なんでよ……!なんで今更そんなこと言うのよ……!いつまで経っても私のことを認めようとしないあなたを見返そうと思って、必死に努力して……強くなって……それでも認めてくれなくて……」

溢れる気持ちが涙となって頬を伝う。

「だから私は……!あなたのことを嫌いになるって決めたのに……!あなたが私を否定しても……挫けないようにしてきたのにっ!これじゃ……これじゃあ……

私が馬鹿みたいじゃない……!!」

顔を真っ赤にしながら、ぽろぽろと大粒の涙を流す。
ちゃんと見てくれていた……
自分のことを想っていてくれた!
とうに捨てたはずの加賀への気持ちが甦った瞬間だった。

「ごめんなさい。私はあなたを守ろうとするあまり、必要以上に傷つけていたようね……」

「そうよっ……謝ったって簡単には許さないんだから……!」

気が付けば瑞鶴は加賀に駆け寄り服に顔をうずめ、しがみついていた。
喜びの涙が加賀の弓道着を濡らし、しみとなって広がっていく。
彼女の心は完全に溶かされていた。

「ごめんね……瑞鶴」

「うん……うんっ……!」

はたから見れば2人の絆が取り戻された感動のこの場面。
しかし瑞鶴は気づかなかった。しがみつかれている加賀が、自分を見下ろしながら邪悪な笑顔を浮かべていることに。

(くくく……いい夢見れたかな?じゃあそろそろ失礼しますか)

加賀は瑞鶴を抱き寄せ身体を密着させる。瑞鶴はそれに一切抵抗せず素直に受け入れた。

「ねえ瑞鶴」

「なによ……ぐすんっ……」

涙がおさまってきたのか、少しはにかみながら瑞鶴は加賀を見上げた。

だがその時――
ずくんっ!
下から突き上げられるような衝撃を股間に感じた。

「え……?」

何をされたのか分からず瑞鶴は加賀の顔を見つめたまま呆けた顔になる。それを見た加賀はいやらしい笑みを浮かべ言った。

「そのカラダ、私にちょうだい」

その瞬間、瑞鶴のアソコを突き上げた何かはズリュリュッと勢いよくその奥へと侵入し始めた。
加賀のスカートから伸びていたそれは宿主の膣(なか)から顔を出し、隙を見て瑞鶴の秘所へ入り込んだのである。見た目はまさに触手で、鉛色の表面の粘液でぬらぬらと濡らしていた。まるで深海棲艦の一部だ。

「あっ……ああっ!?うああっ……!」

異物に侵入される不快感とそのぬめっとした感触に身体が震えあがる。
グーを作った両手を伸ばし、わなわなと震わせながら瑞鶴は逃れようとするが思うように動けない。

(無駄だ。『俺』の一部にでも侵入された時点でカラダの自由は奪われる。お前に残された役割は『俺』の器になることだけだ)

「ああ……瑞鶴の膣内、気持ちいいわ……もっと満たしてあげる……あっ♪出ちゃう♪」

加賀は恍惚とした表情で抽挿を行うかのように腰を前後させる。その度に加賀の膣から触手が伸び出てくる。それを容赦なく瑞鶴へと送り込む。

ズゾゾゾゾ

「うあああっ!お……おおおおっ……!」

「出てる……瑞鶴のなかに入っていってるのぉ……♪」

瑞鶴の秘所から体内へと侵入した触手はすぐさま身体中を這いまわり、肉体の主導権を奪っていく。瑞鶴はその初めての感覚に白目を剥きながら、雄叫びを上げることしかできなかった。

(なにこれ……なんこれぇっ……頭のなかが真っ白にぃっ!)

意識をどんどん塗りつぶされていく。やがて触手が頭に達すると一気に脳の掌握へと動いた。気が付けば本体は加賀から移り終わっており、男に使役する奴隷となった彼女は嬉しそうに瑞鶴の反応を眺めている。

「ああっ……ご主人様が瑞鶴に……私の後輩に……大切な子に……ああ……♪」

加賀は手で顔を覆いながら背徳感に震えているようだ。

「おおおっ……!おっ、おっ、おっ……!んおおおっ!」

脳を掻きまわされ涎を垂らしながら痙攣する瑞鶴。
もう普段の凛々しい彼女の雰囲気はどこにも残されていない。

(きえる……わタシが、キエル……イヤ……タスケテ……翔鶴姉……しょ、ウ……カ……)

すると突然ズチュッ!という音が頭のなかで響き渡り、身体が大きく跳ねる。

「おっ……♪」

そのまま時が止まったように固まると次の瞬間――

ブシャアアアアア

「んぉぉおおおおお~っ♪」

瑞鶴は理性を捨て去った表情で潮を吹きながら絶頂した。床が彼女の愛液で水浸しになり、メスのいやらしい匂いが充満する。
そのまま濡れた床に膝をつき、女の子座りをした瑞鶴は、首をうなだれ意識を失った。
綺麗な赤色のスカートは自らの愛液で汚されていった。
加賀は終始満足そうに見届けた。

「あとは2人でゆっくり楽しんでくださいね。ご主人様♪」






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