SKIN SISTERS
    第2章 トモニウタウ
    作:嵐山GO

 (3)

「おおー、この子が美咲ちゃんですか? お友達も随分と
可愛いですね。たしか同い年でしたね?」
 少女に化けた美咲とユキは約束の部屋に入った。
 依頼してきた男はなんとも言えぬ風貌だ。年齢は60歳
前後だろうか。
 でっぷりとした体型、薄い頭皮、泥鰌(どじょう)髭と
呼べばいいのか白い毛が混じった長いヒゲが何本も
跳ねている。
 マゾらしく、どことなくひ弱さが漂う。ただ着ているもの、
時計などの小物類やバッグに高級感を感じる。ブランド
ものだろう。
 今回のプレイに借りているこの部屋もホテルのスイートの
ようだ。

「前に話していた美咲よ。ね? スタイルいいでしょ? 
だからといって美咲だけ可愛がったら許さないんだからね。
分かってるの?」
 早くもユキが威圧的に出る。
「おおー、怖い。そんなに苛めないでおくれよ」
 男は言いながら、いそいそと服を脱ぎ始めた。

「さ、私たちも準備しよっ。と言っても下着姿になるだけ
だけど。うふ」
 ユキは軽くウィンクしてみせ、着ていたTシャツとスカート
を脱ぎ捨てる。
 美咲も続いて、チュニックのワンピースを脱ぐ。
 二人共、下着姿になった。
「おおー、とってもセクシーですね」
 ユキは赤の上下のビキニ。同様に黒が美咲だ。
 未熟そうなユキの身体には不釣り合いの下着だが、
それもまた男の要望なのかもしれない。
 その男が不似合いのボクサーパンツ一枚で横になると、
二人もベッドへと向かう。

「なーに? もう勃起させてんじゃねーの?」
 ユキがベッドに上がると立ったまま右足の腹でグリグリと
踏みにじる。
「くはっ、ま、まだ…大丈夫です」
 言葉少なめに答えた。
「ほら、美咲ぃ。こいつのチンポ触ってやんなよ。勃起
しないって強がってるよ。勃たせちゃえば?」
「うん、分かった」
 美咲もベッドに上がり、男の隣に座って股間部を強めに
握る。
「う、うう…」
 目を閉じ、懸命に迫り来る小さな快楽と戦っているのが
分かる。 

「勃起したらペナルティなんだからね」
 まだまだ羞恥心の隠せない美咲だったが、かろうじて
第一声を放ってみる。
「は、はい…」
 完全にウケの男。通常なら立場が逆だが、今回はユキと
美咲が言葉や態度でリードしなければならない。    

「オジサン、ロリコンだもんね? しかもマゾだっけ? 
もう最低じゃん」
 やんわりと力を加えていきながら亀頭部から根元へと、
スライドを繰り返す。
「そんな風に言われると…うう」
「おおー、頑張ってんじゃん。私も仲間に入れて貰っ
ちゃお」
 ユキが男の顔を跨いだ。
「ほら、舐めなよ」
「あ、はい。このままですか?」
「ばーか、直(じか)に決まってんだろ。ゴムずらして
いいから」
「あ、分かりました」
 男は右手の指をパンティのゴムにかけ、器用にずらす。

「どう、見える? 私のオマ○コ。綺麗なピンクでしょ?」
「はい、とっても綺麗です」
 基本作り物の皮だから、人間のように黒ずんだりはしない
のだが。
「若い女の子のオマ○コ見れて良かったじゃん。だろ?」
「はい、幸せです」
「じゃ次、指で弄ってよ。優しくだよ。分かるよね?」
「わかります」
 男は指先を舐めた。これから陰部へと侵入するつもりの
ようだ。

「あー、なんかビクビク動いてる。勃起すんじゃないの?」
 ペニスを眺めていた美咲が聞いた。
「ご、ごめんなさい。綺麗なオマ○コ見てたら…つい」
「ついって何よ。美咲ぃ、もうこいつのパンツ下ろしちゃ
いな」
「う、うん…」
 半勃ち手前くらいなので、スルリと下ろせた。
「うわっ、グロテスクー! 真っ黒じゃん。最悪っ!」
 見た通りを正直に口に出す。
「ホントだ。汚ったないチン○だね。こんなの入れられ
たくないよ」
 ユキは、すでに見ている筈なのに見事な演技を続ける。
「ホントだよね。私もヤダ! このまま勃起しないで勝手に
イッちぇば?」
「そんなご無体な」
 言葉が交わされる度にペニスが力を蓄えていくのが
分かる。

「う、うぐー、ぴちゃ、ぴちゃ」
 懸命に舌を駆使し、クンニを繰り返す。
「ふぁー、そこイイじゃん。今度はベロ入れてよ。ベロ」
「はい」
 美咲側からは全く見えないがユキとの会話で何が行われて
いるのか大体、察しがつく。
「馬鹿っ、すぐ入れるんじゃなくて周りをたっぷり舐めて
啜ってからだよ。順序も分かんないのかよー。オジンの癖に
全然下手っぴじゃん」
「ごめんなさい、ごめんなさい。こ、こうですね」
 くちゅ、くちゅ、レロ、レロ…
 卑猥な音が聞こえてくる。

「じゃ、私も舐めてあげる。でも勃起禁止ね。分かってる
よね」
 ユキと男の行為に触発された美咲も過激に出る。
「だから、それは無理…ですって」
 半勃ちになったペニスを顔の前でブルンブルンと左右に
振った後、ゆっくりとその小さな口内に招き入れる。
 レロレロ
 今度は美咲が舌先で、その亀頭部を丁寧に愛撫。
「ふぅーん、良かったね。美咲のフェラはどう? 私の
大切な友達なんだからね。感謝しなよ」
「分かってます。うう、でも、もう勃起しそうだ」
「ダメだって美咲に言われたじゃん? ならほら、しっかり
私のオマ○コ舐めな。もうベロ入れちゃっていいから」
「はい。入れます」 
「ありがとうございます、でしょ」
「あ、はい。ありがとうございます」
 男は素直に従う。  
 
「それにしても汚ったないチ○ポだなー。私が唾で洗って
あげるよ」
 美咲がペニスにダラダラと唾液を垂らす。
「うう、暖かい…」
「浮き上がった血管がミミズみたいでマジキモっ」
 胴体部に流れる唾液を擦り付けるように掌を動かす。
「うう…」 
「あー、固くしてる。ダメって言ったのにぃ」
 美咲がフェラを中断し、更に固さを増したペニスを睨む。
「す、すみません。あんまり気持ちよくって、つい」
「だからー、ついじゃないって。どうすんの? こんな
グロいチン○」
「口に含んでくれませんか?」
「げぇーやだよー、何言ってんの。こんな汚ったないの」
 一応、約束事は口では反論しても男の要望に従うという
のが条件だ。
 なので、言われたことには絶対に逆らえない。
 他にも、確認は出来ていないが室内にはビデオカメラが
取り付けられているはず。
(撮られていると思うと興奮しちゃうよな)
   
 美咲は以前のプレイで、ずっとユキの行為を見ていた事を
思い出した。
 あの時はパートナーの男にバックや座位で下からガンガン
突かれ、その姿を二人して正面から眺めていた。
(あれは身震いするほどの興奮だった…今の自分も、そう
なのか)
 記憶を辿っているうちにパートナーのペニスをしっかりと
咥え込んでいるのに気づいた。
(あー僕、すっかり淫乱少女になっちゃったかな)

「あ、そこヤバイ! チョー気持いイイ!」
 ユキがハーフカップから覗く僅かに膨らみかけた胸を、
激しく揉みしだきながら喘いでいる。
「ユキ、もしかしてイクんじゃないの?」
 じゅぽんっ! 
 咥えていたチン○を吐き出し、タメ口で聞く。
「くっ、イク…かもね。このオヤジ、クンニ超上手いんだよ」
「イっちゃえばー? また後で何度でもイケばいーじゃん」
「そ、そうだね。イコっかな…あ、そこ駄目だ。ソコ、溝…
くふぅ、ヤバっ!」
「イっちゃえ! イっちゃえー」
 美咲がペニスを高速でスライドする。こうする事によって、
男は射精から逃れようとクンニに集中するのだ。
「うう…ぐぐ…クチュクチュ、ベロベロ、じゅるじゅる」
「ああー! イク! もうイク!」
 ユキは早々に果てた。顔を上気させ、天井を見上げ
嗚咽を上げながら絶頂した。

「ふふ、イったんだ。さぁて、私はどうしようかなーっと」
 ギトギトに濡れたペニスを見ながら言う。
「美咲ちゃん、そろそろ入れさせて下さいませんか」
 男が美咲に視線を移し、哀願する。
「ええー、こんな汚ったないチンポ嫌だって」
 そう言いながらも陰部は、とっくに洪水で一秒でも早い
挿入を望んでいる。
「お願いします。優しくしますから」
 男の哀願は続く。
「ふーん、どうしよっかなぁー」
 焦らすのもお互いにとってはプラスの効果だが、今は
入れたい気持ちでいっぱいだ。
 加えて自分が強い立場上、男の頼みを素直に聞くのでは
芸がない。
 あとひと押し、何か必要なのだが…。

「いいじゃん、入れちゃいなよ。案外、気持ちイイかもよ」
 一息ついたユキが 美咲の背後に移動しながら言った。
 ユキは、この男と一度関係を持ったと言っていた。。
 「案外」などという表現をしているが、相当に気持ち
良かったに違いない。
 男のペニスは若者のモノとは違い岩のような固さはないが、
その柔軟性をもつであろう胴体部にエロさを感じる。
 力技で突きまくるのではなく、膣内でウネウネと厭らしく
動き這いずり回るのに違いない。

「まだ迷ってんの? ほら手伝ってあげるからさ」
 ユキが美咲の身体を持ち上げるようにして、男を跨らせる。
「しょうがない入れてあげるよ。オッサン、勝手に腰動かし
たりしたら、ソッコーやめちゃうかんね」
「わ、分かりました。動きません、絶対に!」
「じゃ、入れてやるよ」
 小さなパンティの布を横にずらす。 
 グロテスクなペニスの胴体部を握り込み、膣控に当てた。
 ぐちゅり
「はうっ! くうーん」
 演技ではない素直な嗚咽が自然に漏れる。

「入れた? まだ? それとも焦らして楽しんでるとか?」
 ユキが背後から美咲のブラに手を差し入れ聞いてきた。
「入れたくないよ。こんなの入れたら一生後悔しちゃいそう
だもん」
「そんなこと言わないで…あと少し腰を落としてくれれば
…入りますから」 
 男の両手が伸びて美咲の身体に触れようとする。
「気安く触んなって。触って欲しい時は私から言うから。
じっとしてなよ」
「はい…」
 シュンとなった男の顔だが、ペニスの方は変わりない。

 ぐちゅ、くちゅ、ぬちゅ〜り
 弾力性を持つ亀頭部が膣入口で遊び回る。もっとも
ソレを動かしているのは美咲なのだが。
「お願いします。もう…奥まで入れて」
 男のくせに表現が受身になっている。これもマゾの性癖
からか。
「わかった、わかった。今、入れてやるから静かに
してなよ」
 自分こそが我慢の限界点なのに、それを懸命に隠し
ながら言う。

 
 ぐじゅ、じゅばっ
 ついに男のモノがすべて飲み込まれた。
「うぐぅー、形が…ヤバイ。硬さも、何コレ?」
「気をつけなよ。気を許すとすぐに絶頂するよ」
 差し入れた指先で胸を揉みながら助言してきた。数度の
体験談から言うのだろう。
「う、うん…わかった」
 ずりゅ、ずりゅりゅー
「なんなんだよ、この形!? マジヤバっ!」
 恥丘の上からペニスの形が浮かび上がりそうだ。
「だよね。オッサンのチ○ポ形がいびつなんだよ」
 
「うふん、美咲…おいで」 
 二人の少女が顔を突き合わせ、口づけた。
「ああ…なんて素晴らしい光景なんだ。美しい、実に
美しい」
 百合シーンを下から見上げながら男が感想を漏らす。
「もぉ! オジン、うっさいー」
「無視して私たちだけで楽しんじゃおっか?」
 ユキが言いながら、もう一度男の顔を跨ぐ。
「むぐぐぅー」
「ほら、しっかり舐めろよ」
「やん、ユキったら怖ーい。ね、もっとキスぅー」
「うん」 
 少女は抱き合い、ペッティングを始めた。
 細いしなやかな指で相手の身体を這わせる。
「ううっ、うーん…ちゅっ」
「うふふ、キスおいしいね」
「ねー」
 幼いふたりの蒼いキッスの下で、オマ○コはねぶられ、
貫かれている。
  
「ふぁー、気持ちいいー」
「うん…気持ちイイ」
 サディスティックな展開になるはずが、男の腹の上では
儚くも瑞々しいレズ行為が続く。
 それはまるで湖上の白鳥のよう。
 水面では美しくも華麗な白鳥だが、水中では凄い勢いで
水をかきもがいている。
「うぐぐ、ぐぐぅ」
 男は一生懸命に舌を動かす。まだ腰は動かすなと命じ
られているので下半身は静かだ。
 だが上に乗る美咲が、それで収まる訳もなく適度に
スライドを続けていた。 

 

 ぬる〜り、りゅっ、ずりゅー
 やんわりと腰を動かす美咲だったが、男のペニスには
遊びというか余裕のある反応を示す。
 それは男のテクニックなのではなく、すべてイチモツの
形状と弾力性にあった。
「こんなの…どう動いても無理っぽい」
 上手い言葉が見つからない。それ程までに押し寄せる
快楽に負けそうになっている。
「なんだよ。美咲っー、身体プルプル震えてんじゃん。もう
イキそうなんじゃないの」
 目を細め、嫌味っぽく言う。
「だって、マジでヤバイんだって」
「ちょっとどきなよ。私が見本見せてあげるから」
 ユキが肩を押したので、美咲は男の体から離れ一旦、
ペニスから解放された。

「そこで見てなよ」
 ユキは言うと自らペニスを膣内に導き、すぐさま腰を使う。
 ぐちゅ、ぐちゅ、ずりゅ、ずばっ
「すっごい! よく動けるねー」
「ま、まあね」
 これ程まで主導権を取れるのは、やはり回数をこなしている
からに他ならない。
「くぅー、締まる!」
 男が苦しそうに声を漏らす。
「私のキッツキツでしょ? ほら、もっと締め上げてやるよ」
 ユキは両手を自分の腰に当てて、巧みに腰をスライド
したり、ピストンを繰り出す。

 ずばん、ずばん、ばん、ばん!
「すっごいじゃん、そんなに動いてよく平気だねー?」
 その早い動きに圧倒され、美咲が聞いた。
「楽勝、と言いたいところだけど、そろそろ限界かな」
「イク? またイクの?」
「さっきイってるから…敏感なんだ」
 美咲と交代して、10分以上過ぎただろう。自分だったら、
これほど我慢できる自信は無かった。
 久しぶりに変身した少女の身体、その身体を使って肉体を
楽しむ。自分が発する女の子の台詞、動き、その全てを
持って相乗効果を生んでいる。
 加えて、あの男のグロテスクで妙に柔軟なペニス。あれは
正に悪魔の持ち物だ。
 この男が若くてイケメンだったら、どれほどの女性が
夢中になるだろう。
 そんな事を考えていたら、自分も早くセックスを再開した
かった。


「駄目! イク、もうイクよ。美咲、見ててよ! イクー!」
 最初にイクかもと予告してから数分耐えた。その分、絶頂の
波はさらに大きいはずだ。
「うん、見てるから。思いっきりイって!」
 カメラはどこに設置されているのだろう? ユキはその
場所を知っているのだろうか?
(絶頂を撮られるなんて、興奮する)
 刹那、ユキは大きく上体をエビ反らせて果てた。
「あん! イッきゅーーーっ!!!!!」
 演技かどうか分からない。だが少女らしく可愛いらしい
ハイトーンボイスで果てた。

「わぁ可愛い! すっごく可愛いかったよ」
 ぐったりとしたユキの身体を男から引き離す。ブルンッと
飛び出したペニスは激しく自己主張している。
「あ…う、ん…美咲…交代して」
 気を失いそうなユキの言葉に言われるまでもなく、早く
挿入したかった。
 ユキを大きなベッドの端に寝かせ、美咲は男の身体を
再度跨いだ。
「その汚ったないチン○、私のオマ○コに入れてやるよ。
感謝しなよね」
 さっきより、より高圧的に言った。だが、それもいつまで
続けられるか自身は無かった。

「あの…お願いがあるんですが」
「何?」
 跨いでペニスを掴むと男は言った。
「最後は美咲ちゃんの膣(なか)に射精したいです」
 ペニスの自己主張の理由はそれだった。美咲の中で
思いっきり射精するために余力を残してあるのだ。
「ば、馬鹿野郎っ! 駄目だろ、それだけは!」
 もちろん反論はしても断ることは出来ない。いや、むしろ
膣内射精を心から望んでいる自分がいる。
「お願いです。沢山、吐き出したいんです。今日のために
いっぱい溜めました。可愛い子が来るって聞いてたし」
 一言一言が、身体に浸透し疼きを増す。
「何キモイこと言ってんだよオッサン。ふん、もう入れる
かんね」
(熱いザーメンを膣で受ける感覚は最高なんだよな)

 ぐちゅ、ぐちょー
 ユキの愛液も手伝って、グロテスクな肉蛇は再び巣穴に
潜り込む。
「くはっ…むむぅー…んん!」
 巨根というわけではない。固さも若者にはかなわない。
 そのペニスがこれほどまでに、少女の身体を狂わすとは
思ってもいなかった。
「うう…キモ…イー」
 気持ちイイと言うつもりが快楽によって言葉が途切れた。
だが、それがかえって男の欲望に油を注いだようだ。
「キモイなんて言わないで…お願いだから感じて下さい。
ね?」
「馬…鹿、全然、感じてなんか…いないって」
 何を言っても無意味そうに感じた。
 身体が震え始めた。乳首が勃起し下からでもブラ越しに
覗いている。
 愛液も止まらない。それは男もとっくに気づいてる
はずだ。
(く、悔しい…でも)

「ユキちゃんみたく好きに動いていいですよ」
 男の余裕の言葉が許せない。だけど、自分の身体は
正直だ。
 すぐに腰をスライドし始めた。
「駄目…まだ動いたら…いやん、まだ駄目なのに」
 動かしているのは自分なのにコントロール出来ていない。
 言葉遣いもウブな少女に戻ってしまいそうだった。
(強く出たいのに身体が反発してる)
「美咲ちゃんのオマ○コも馴染んできたみたいです」
「う、うるさい。馴染んでなんか…ない」
 飛び出す言葉がすべて暗示をかけているかのようだ。
 受身のくせに男の言いなりになっている。
(こっちがリードしなくては…いけないのに)
  
 男の両手が美咲の細い腰を捉えた。
「バカァ、何触ってんのよ!」
「ごめんなさい」
 言いながら男は掴んだ腰を前後に動かし始めた。
 僅かに柔らかさを持つペニスが、半分ほど抜け出ると
膣控、クリトリス、陰唇を巧みに刺激した。
「このチンポ、マジでヤバイ!」
 左手でパンティの紐を解き投げ捨てた。同様にブラも
右手でむしり取って投げ捨てる。
(プレイに集中しなくてはダメだ。でも快感に負けそう…)

「綺麗な肌ですね。オッパイも、つきたてのお餅のようだ」
 男の言うように両方の餅がプルンプルンと揺れる。
 ユキより遥かに大きく形の整った胸。
 それが乳首をおっ勃て懸命に快感を表現している。
「お前なんかに触らせないんだから」
 美咲は自分で両胸を、これ見よがしに鷲掴みし自慢する。
「そんなこと言わないで、触らせて下さい」
 これにも逆らうことは出来ない。いや、むしろ触って
欲しい。
 男が右手を美咲の腰を掴み、左手で胸を交互に揉む。

「なら乳首も摘みなよ」
(あー、強く言うのが快感になってきた。Sっぽい女の子に
なっちゃったら、どうしよう?)
 男の指が乳首を強く摘まみ上げ引っ張る。
「あっはーん、それイイ!」
 両手で背中に流れた長い髪をかきあげる。
 カメラに撮られている自分がいる。そしてまた誰かが、
この映像を見るのかもしれない。自分の痴態が映った
ビデオを見ながらオナニーするのかもしれない。
 そう思うと、より女の子っぽい演技をしたかった。
(ますます女の子に近づいちゃいそう…でも女の子最高
なんだもん!)

「へぇー、気持ち良さそうじゃん。そろそろイクんじゃね?」
 ユキが声をかけてきた。
「こんなんじゃ、全然イカないって。イクわけ…ない」
 言いかけたところで男が下から激しく突き上げた。
「あぐっ! 馬鹿、いきなり…そんな激し…」
 瞼の裏に電気が走ったようにパチパチする。
「こいつのチン○、ナマコみたいだよね」
 美咲と男の間に首を差し込み、二人の繋がった部分を
まじまじと見ている。
「私のって、そんな変な形ですかねー」
 質問しているくせに、腰の突き上げは一向に止めようと
しない。

「激しいって馬鹿ぁー、私のオマ○コ壊れちゃうだろ?」
 壊れるのはオマン○ではなく、精神状態だ。まさに
絶頂へ向かって一直線。もう何分ももたないかも
しれない。
「どうぞ思いっきり壊れちゃって下さい」
「へへー、美咲ってば、そろそろなんじゃねーのー?」
 ユキが薄毛のオマ○コを弄り片方の乳首を吸い始めた。
 まさに、それが引き金となったのだ。
「それダメぇーーー、イッちゃうってぇーーー!」
「イケ、イケー、イっちゃえーー」
 クリトリスも勃起し皮を剥かれ、強く擦られた。
「はうーーん! ダメぇーー、もうイクーー!!」
「なら私も出します。美咲ちゃんに中に、くっ!」
「イクーっ! あーん、馬鹿っ、膣(なか)で出してるぅ」
 どっぷん、びゅるるん!
「熱い…多い…よ。溢れちゃう…」
 大量のザーメンが熱を持って子宮内に炸裂した。
「もう馬鹿ぁーー、多すぎぃ。赤ちゃん出来ちゃうだろ」
「ごめんなさい、ごめんなさい。でもまだ出てます」
 言いながら腰を打ち付ける。最後の一滴まで出し切る
つもりなのだ。
「すっげぇ、ザーメン流れ出してるよ」
 わきでユキが見ながら逐一、報告する。
「もう、やめてよ。見ないでってば」
 両手でオマ○コを隠して恥じらって見せた。
(最後に可愛い演技出来たかな…)
 美咲という少女に化けて二度目のセックス体験。急速に
自分が女へと変容しているような気がする。 


 その後も何度か少女たちと身体を重ねた男だったが、
始終受身のままだった。
 男は体力が無いのか、それとも根っからの『受け』
なのかは不明だが、自らリードし腰を振ってセックスを
リードする事は無かった。
 
 ユキと美咲は事を終え、シャワーを浴び、報酬を得て
帰路へと急いだ。
「美咲、結構よかったよ。演技」
「そんな…私なんか全然…」
 行為を思い返すと羞恥心が込み上げてくる。
「初めてにしてはいい方だよ。へへ、目覚めちゃったりして」
「そ、それはないと思います」
「そっか。やっぱ『攻め』より『受け』の方がいいんで
しょ?」
「うん…」
「だよね。女の快感が始まったら演技どころじゃないし」
「ホントにそう思う」
「ま、今回は勉強だと思って。ね? また変わった依頼が
来るかもしれないけどね」
「女になるのも大変ですね」
「うん、かもね。でも仕事だからさ。頑張ろっ。よろしく」
 ユキが小さくウインクして見せる。
「はい♪」
 美咲は、また声をかけて貰えるよう元気よく返事した。

  *********


 例の『仕事』から数日経って、友紀(ユキ)さんから
連絡が来た。
「この前、撮られた映像だけど市場には出回らないものの、
やはり心配だからね。約束通り美咲ちゃんの皮は君に
あげるよ」
「ありがとうございます…」
 言葉少なめに返答したものの喜びは半端では無かった。
「取りに来る前に電話してくれたまえ」
「わかりました」
「では、な」
 通話はそこで切れた。
 高額な報酬も手に入れた。そして皮も手に入る。
(洋服を買いに行こう。そして、それから…外出して
女の子しか行けないような所へ行ってみよう)
 退屈な学生生活だが、三崎(美咲)にとって最高の
生活が訪れようとしていた。






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