SKIN SISTERS
    第2章 トモニウタウ
    作:嵐山GO

 (2)

 数日後、二人は再び同じマンションで落ちあった。
「今回は服装には特に注文はないんだ。Tシャツでも
ブラウスでも適当に選びたまえ」
「はい」
(せっかく久しぶりに女子になるんだから、ドレス
アップしたかったのにな)
「あ、そうそう下着だけは凝ってみようかと思ってね。
これなんかどうだろう?」
 そう言って取り出したものを三崎に見せる。
「赤と黒…」
「ああ、なんとなくこういう色はサディスティックさを
感じないか? ちなみに私が赤色、君は黒を着けなさい」
「わかりました」
(サディスティックさかぁ…)
「服を選び終わったら、さっそく皮を被りそれを着けて
みたらどうだ。君に似合うと思うぞ」
 三崎は以前、教えられた皮を保管してある場所に
向かい取り出す。
 どうやら男も服を脱ぎ、準備を始めたようだ。

(ああ、久しぶりに女の子になれるんだ。やったぁ!)
 裸になり、開いた皮の隙間に片足から差し込む。
 続いて残りの足、右手、左手、胴体部、最後に頭部を
被せていった。
 ヒンヤリとした感触から続いて、すぐに人肌で馴染んで
いく感じが奇妙だった。
「むぐぐ…窮屈…」
(でも確かに前回よりは楽に馴染む気がする)
 完全に収納し終えると皮の収縮がじわじわと始まる。
 内部がまるで吸盤のようにピタリと貼り付いてくる感じ。
「くうー…お、終わったのかな」
 早くも声はすでに以前の少女の声に変わっていた。
 姿見の前に出て確認。若い女の子が顔を赤らめ、
恥ずかしそうに立っている姿が見える。
(そうだよ。僕はこの子になりたかったんだ)
 しばらく会えなかった初恋の人に会えたような感動。
「あ、見とれてる場合じゃなかった、下着を着けない
とね」
 わざと確認するかのように可愛い声を出し、パンティと
ブラジャーを拾い上げた。

「うわっと、ずいぶん小さいな」
 ブラもパンティも布地が極めて少ない。ブラに至っては
カップが半分しかない。
 陰毛が少ないから問題ないが、かろうじて秘裂が隠れる
程度だ。
「恥ずかしいな」
 小さな三角巾のようなパンティ。
 両手で陰部を隠し、さらに恥じらってみせる。

「可愛いよ。自然に仕草が出るようになったね。
美咲ちゃん」
 背後から声がかけられた。
 友紀からユキに変身を終えていた。自分も三崎から美咲
へと変身したのだ。
「あ、ありがとう」
 両手を顔から胸へと移し、ハーフカップから顔を出した
胸を隠すようにして答える。
「でも今日はウブな演技はいらないよ。あくまでも
強気でね」
「うん、分かってるけど」

「もしかしたら、この二人の顔で『遊ぶ』のは今日が
最後かもしれないね」
「あ…!」
(そうだった。ユキちゃんとエッチするのも最後…)
「うふふ」
 ユキが背伸びして美咲の首筋にキスする。
「あん」
 身体中にピリッとした電気が流れた。
「うふ、いい反応ね。女の子になれるの嬉しいのかな」
「ん、んん…うん」
 立ったまま優しい愛撫を受ける。身体が求めているのが
分かる。

「スタイルいいよね。私とは大違い」
 自分で制作したから知っている筈なのに、わざとそういう
表現をして煽っている。
「ユキちゃんだって…ロリボディ可愛い…よ」
 ロリボディ、本当に未熟で未発達な身体。見ように
よってはまだ小学生。
 そんな幼い子がスレンダーな美咲の身体を巧みに弄る。
「あ、ソコ…そんな…もう」
 首筋に舌を這わせ、右手でブラの上から胸を揉む。
 更には、もう一方の手は腹部とパンティの隙間から
入り込む。

「あれーぇ? もしかして濡れてんのぉ?」
「そ…そんな事…ない」
 嘘だった。最初にキスされた時から下半身がわななき、
陰部は熱を帯びた。
「おまんこ、触っちゃおっかなぁ」
「う…うん」
「クリ、剥いちゃおっかなぁ」
「うん、剥いて」
「どうしよっかなぁ〜、どうして欲しい?」
「指…いれて…」
「指? ふうーん」
 
 ユキが指を開き中指と薬指の間に、形のいい陰唇を
挟んだ。
「蜜が溢れちゃうかな?」
「お願い…擦って」
 もうこの二人で身体を合わせられないかと思うと、
自然と要望が増す。
「直接触って欲しいんだ」
「早くぅ、もう我慢できない」
 思わず両手が伸び、小柄なユキを引き寄せる。
「やっぱダ〜メ」
「え、どうして?」
 散々、愛撫され気分は最高潮に達しようとしていた
ところに水が差された。

「イキたいんでしょ?」
「う、うん」
「だーめ」
「お願い…」
「ダメ、我慢しなさい」
「どうしても?」
「そ、どうしても」
 何故、中断されたのか分からない。時間はまだある
筈なのに。

「私の足の指、舐めてよ」
「え?」
「ほら、早く」
 両手を腰に当てて、仁王立ちで命令口調で言う。
「う、うん」
 膝まづいて、ユキの右足指先を舐める。
「指と指の隙間も丁寧にね」
「うん」
 ぴちゃ、ぴちゃ、れろ、れろ

「上手いじゃん。次は太ももまでベロ這わせてよ」
「わかった」
「はい、分かりましたって言うのよ」
「はい…わかりました…」
(そっか行く前にテストされてんだ。ユキちゃんの
口調を覚えておこう。
 レロレロ…レーロ、レロ
「いいよ。じゃね今度は舌先を尖らせて、パンティの
上からクリつついて」
「はい、わかりました」
 同じ返事じゃ芸がないかなとも思ったけど、今は
従うしかない。

「どう? 愛撫しながらも自分の身体は火照ってくる
んじゃない?」
「うん…」
「指、おま○こに入れて欲しいんでしょ?」
「欲しい…」
「堪らない?」
「うん、我慢できないの。さっきからずっと身体が
熱くって」
「いいわ。その火照ったままの身体で行きましょ?」
「ええっ? イカせてくれないの?」
「イカせない。その溜まったものを相手の男にぶつけるの。
フラストレーションをサディスティックな性欲に変えるの。
うふふ」
「うーん…」
(…でもヤリたい気持ちを怒りに変えればいいのかな。
よく分からないや)
 
「頑張ってね」
 ロリ少女に指導を受ける。それにしても…
(この皮の中身が中年のオッサンだなんて、信じられない。
誰が見たって小、中学生位しか見えないだろう。でも、僕も
女子高生に化けているけど中身は大学へ通う普通の男だ。
面白いよな)
「…」 
「じゃ、行こ。服はそっちに置いてあるから。それを着て」
「うん!」
 二人はきわめてカジュアルな服装でマンションを後に
した。




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