超電磁ロボット・デルセスV 第四話
一週間後、ビックフェニックスは慌しかった。巨大なマシーンが搬入され長官は朝からそれに掛かりっきりになっている様子だ。 「”地球防衛軍第4師団”から搬入?・・・私は聞いてないわ。副官はイチイチ私に言わないと思うし。」 たしかに綾乃は軍専属の研究員で”皮”のこと以外は知らなくて当然か・・。
-第四話-
「ユリア大尉、アヤカです。いいですか?」ドアがノックされ彼女の声が響く。 「えぇお入りなさい。」 アヤカの今の格好はピッタリとした白のレオタード姿、可愛いらしいバレリーナを思わせる。 ・・・そ、そうだ俺はリーダーなんだ、皆の見本にならなくちゃ。 「そうね。ごめんなさい、すぐ着替えるわね。」 「あぁん、ユリア大尉かわいい〜」欲情のあまり抱きついてくるアヤカ。 「アッアヤカ、何やってるの!」思わず男声が出そうになる。今までの様子で彼女のユリアへの想いは感じていたがコレほどとは!? グッと我慢して・・・「アヤカ、聞いて頂戴。俺たちは女の子同士なのよ、それに地球を守る重要な立場にいるの、ネッこんなことやめましょう。」 「なんでぇ?ユリアさん。訓練までまだちょっと時間ありますよ。それに今回アヤカにいっぱい心配かけたんだからぁイイでしょ??」「あっだめ!」 落ち着かなくちゃ・・「ねっアヤカ、女の子同士でこんなのオカシ!?」「ユリアさんもぅだめぇ・・」 ”あん・・あぁん” ベッドの上では二人の女の子がヒトツになっていた。 あぁ・・俺はリーダーなのに、女の子なのに、こんなことしちゃダメなのに思えば思うほど興奮していく・・・なにこれぇ。 「うぉぁん!?」アヤカが豊かに膨らんだ俺の胸にむしゃぶりついてくる。 「あっあぁ・・・・もう。」「ユリアさん女の子同士ってイヤ??」 アヤカは俺を、イヤ俺を女の子に禁断の世界に誘い続ける・・・でも俺も、もう・・。 訓練に向かう、つかの間俺は始めて女性として女性と交わることになってしまう。 半裸になった身体にデルセスチームの制服が吹きつけられていく。 「デルセスチーム発信せよ!!」 一斉にビックフェニックスを後にする5機。ただ肝心の長官は司令室に居ない、研究室に閉じこもり敵の戦闘ロボット対策に大わらわらしい・・・なにしろデルセスの合体機能はまだ復旧の目処さえ立っていないのだから。 ほどなく敵の戦闘ロボットを捕らえ合体できないまま必死の攻防が続く。 ただ今回の敵は今までの敵の戦闘ロボットの比ではなかった、強い! ギリギリまで接近してミサイルを射出するしかないか・・・。 4機が散開して敵の戦闘ロボットの注意を逸らすように展開、その中に突っ込んでいく・・・・ 間一髪直撃は避けるがコクピット内は赤い警告ランプと警告音に包まれる。機体後部からは噴煙が上がっている・・・やられたか・・。 高度が下がっていく一号機、それを援護するように残りの機体が敵の戦闘ロボットを取り囲んでいる。その時、通信機から長官の声が響く。 「デルセスチームよく聞け。今からデルセスに合体せよ!繰り返すデルセスに合体せよ!」 ”合体?!” 「先日第4師団から搬入した超電磁発生装置が使用できそうだ、今から合体フォーメーションに入る!!」 機体は自動制御でフォーメーションに入ろうとする。慌てふためき耳にねじ込んである”超高性能通信機”のスイッチを入れる! 「デルセスが合体?そうよ、その予定だもの。」「・・・・え、綾乃さん!?」 「軍の最高機密、そして最先端技術を駆使した”皮”には決定的な弱点がある。デルセスが合体の際発生させる”超電磁”を浴びると”皮”が身体に一体化、もう元には戻れなくなるのよね。」 「こないだ第4師団、つまりこちらからビックフェニックスに送った装置で強制合体できるようになったはずだものね!」デルセスチームがきれいにフォーメーションに入る、どうやっても止められる状態ではない。 「なんでこんな卑劣なこと・・」 ・・・こいつ狂ってる。 「ゾクゾクするわ、早く早くぅ!!」 ”今井ユリアから戻れなくなる!?くそ!” ビックフェニックスに設置された装置から5機に向かって超電磁が掃射される!!デルセス各機体が超電磁に包まれる、そしてコクピット内までも・・”皮”が・・”皮”が一体化してしまう! ”デルセス合体!!” 「あぁ!ま、待って!!」
”皮”が身体全体を締め付けると同時に染み入ってくるような感覚が全身を包む。 「ああぁなに!これ!?」「始まったわね、いよいよ!そうやってただの装着されていたものから完全一体化に向かっていくのよ!早く成って女の子に!」 これまでの”皮”とはまるで別の装着感が襲う。 デルセス各機体が何事もなく超電磁をまとって合体していく。 「あぁっっ・・・もう!」 デルセスが一体の巨人に合体を終えようとしている。 「ははっすごいわぁ。”皮”とのシンクロ率が100超えてる!あなたが事前にシンクロ率を上げておいてくれたおかげね、一体化がスムーズに進むわ!!」 ・・・は、はぁ・・。 現れた完全体のデルセスは俺の今の状態を示しているかのようだった・・・ シートに放心状態でたたずむ俺は以前とは違い心身ともに女の子に変貌していた。 俺は戦闘をなんとか終え放心状態で自室のベッドに倒れ込んだ。 ただ、見下ろした身体はさっきまでとは違い”着ている”感じからプルプルとした一体感がひしひしと伝ってくる。 「はっそうだ!!」 手を後ろに回し背中のファスナーを探す。 「そ、そういえばこの声も・・・。」 「しかも・・・・で、出ない。」 頭を抱えつつ「なんだしかも、さっきまでの声よりも高くなってる・・・くそっ綾乃。」 しかもさっき綾乃からの通信は俺をもてあそぶ様だった・・。 ”おめでとう、女の子になってぇ。 いいこと教えてあげるね、今のあなたはさっきまでとは比べ物にならないくらい敏感なのよ” ”今まで私に隠れてしてたエッチなことももっともっと気持ちいいからぁ。” ”超電磁をもっと浴びなさい・・・身体がみるみるエッチになっていくから・・楽しんでねぇ” 出撃前のアヤカとの交わりは男性のとき感じたことのない柔らかでウットリする様な快感だった。 デルセスチームの制服を突き上げる胸・・・もっと気持ちよくなれる・・・さっきより?! 新たに生まれ変わった身体からの快感に座っていられなくなる、・・・あぁホントに気持ちいい・・・。 綾乃によって強制的に女の子にさせられたことを思うとナゼかこみ上げるような快感が押し寄せる・・・あぁなんでぇ・・・。 復活したデルセスにビックフェニックスは湧いていた。 復活したデルセスの勇姿を一目見ようと格納庫にはスタッフ達が集まり士気は今までになく上がっている。 部屋には女の子の香りいっぱいの熱気が満ちている・・・ベッドの上でデルセスチームの制服が乱れるのも気にせず女の子の行為に夢中になっている・・・さっきまで男だったのに。 さっきのアヤカとの交わりを思い出しながら身体を弄り完全に女の子と化したあえぎ声を上げている。おもむろにベッドサイドの通信スピーカーが鳴る。 「ユリア大尉お疲れ様〜」アヤカだ、さっきこの同じベッドでのまぐわいを思い出す。 今この身体でアヤカと交わったら・・・今身体全体に感じている快楽に朦朧としつついイけない考えをしてしまう。 「アヤカ?・・・ハァハァ・・ねぇそっちに行っていいかしら?」 「ユリアさんから来てくれるなんてぇはじめて。うれしい・・」 さっきの時とは真逆だった。 アヤカが吸い付き揺れる胸。さっきとは比べ物にならないほどの刺激と快感が全身を走る、綾乃にはめられてこんな身体になった自分、しかもそれに乗せられるかのようにアヤカと交わってしまっている。 「ユリアさん。どうしたんですか??なんだかさっきと違うぅ。あそこもさっきは濡れてなかったのに今はグショグショぉ・・・あぁん。」 二人の喘ぎ声が響き渡る部屋で倒錯した思いが快感と性欲を全開にする・・・本当の女の子になっての交わりはアヤカと自分をとろけさせていく。 「あああ・・・気持ちいい・・」
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