超電磁ロボット・デルセスV 第一話 司令室に警告サイレンが流れる。 数年前地球は突然TS星人の侵略を受けた。敵の圧倒的な戦力と化学力の前に地球防衛軍は数が月で壊滅状態にオチいってしまう・・・そんな地球に救世主がこの”ビックフェニックス”だ。 「デルセスチーム出撃せよ!!」 司令室に整列した5人は一斉に1〜5の数字が書かれた穴のようなものに飛び込む。暗闇の中飛び込んだシートは移動を始め待ち構える機体に吸い込まれていく。自分専用の1号機に収容された自分の姿は一ヶ月前には考えられなかったものだ。 ノースリーブの戦闘服は窮屈に胸を膨らませている。くびれたウエストと丸みを帯びたヒップを包み込んだかと思うと途端に終わりを告げムッチリとした太ももを露出している・・・・なんでこんなことになったんだろう。 一ヶ月前の俺は強靭な戦闘機乗りの男性パイロットだったのに・・・。
”ビックフェニックス”のメインゲートから5機のマシンが発進!そして5機のマシンが超電磁をまとって吸い寄せられるように一号機から順々に合体していく! 現れた勇姿は身長60m体重600tにもなる巨大ロボット”デルセスV”だ。俺は一号機、つまりリーダー機のパイロットだ。 目の前では敵の接近を知らせるレーダーが警告音を上げている。
「さぁ、みんな間もなく敵の敵の戦闘ロボットと接触よ!気を抜かないで!!」 「ユリア大尉どうしたんです??」2号機のアヤカだ。 「ううん、なんでもない行くわよ!!」 デルセスVは敵の戦闘ロボットを目前に捕らえていた。 ビックフェニックスに収容された5機の機体から次々とパイロットが降り立つ。 「ユリア大尉、お疲れ様です。さすがですね〜」「アヤカ、調子に乗っちゃだめよ。TS星人はすぐ次の攻撃を仕掛けてくるはずだもの。」 ついついチームの前ではお姉さんのように振舞ってしまう・・・ヘルメットを脱ぐと美しい髪が姿を現す、そう今は24才の女の子なんだから・・・ 地球防衛軍第4師団の参謀部に呼ばれたのは驚いた・・・数週間前のことだ。 「これはトップシークレットだ、心して聞くように。」「承知しました、副官。」 「ビックフェニックスのデルセスチームのことだ。実は先日の戦闘でチームリーダー今井ユリア大尉が重傷を負った・・・全治一ヶ月だ。」 「彼女の不在は大きい・・・ビックフェニックスの士気の低下を意味するだろう。」 「単刀直入に言う。君に彼女になってもらいたいのだ、大橋剛士大尉。」「は?!・・・・」 その時部屋に白衣を着た数人が入ってきた・・・妖艶な雰囲気で軍隊に?!は似つかわしくない女性が差し出したものは半透明な”皮”だった・・・・。 移った別室で副官から紹介された軍専属の研究員、田辺綾乃から改めて手渡された”皮”はどことなく不気味な印象のものだった。 「こんなもの身体に直接着て彼女に成り代わるなんて子供騙しもいいとこじゃないか・・・。」 「説明は後、騙されたと思って着てみて、早く副官がお待ちよ!」 「フィッティングルームに入って全裸になってこの”皮”を来てちょうだい。”皮”の背中にファスナーがあるからそこから身体を滑り込ますように着れるはずよ。」 ”皮”は髪の毛等も装着されておりちょっと気持ち悪い、まったくなんだってこんなことに・・。 「ほら!着たよ。こんなのでビックフェニックスに潜入できるわけないじゃないか・・」半透明のブヨブヨの”皮”をマトった自分は見ていられない姿だ。ただただ醜い。 「アハハハ、イヤごめんなさい。ちゃんと着ていないからよ。これでもこれは軍のトップシークレットなのよ。」 「スパイ活動用の特殊スーツのようなもの??」「相手が宇宙人だろうと人間だろうと敵の情報は必ず必要よ。情報機関員は何時の戦争にも必要なわけ」 怪しげな笑みをこちらに向ける綾乃。女装の趣味は無いし女性そのものにもなりたいとも思わない、それになによりデルセスチームは”超”が付くほどの強者の女性のみの5人組だ。 「ほら、こうやるの!」 「おおぉ」 たるみきっていた”皮”がまるで生き物のように身体に吸着し始める。それだけではない大きくたるんでいた胸やお尻の部分の皮が膨らみ女性の身体に大きく変化していく。 「わぁいいわぁ。」 身体の変化は止まらない、股間のモノもなくなりフラットになっていく・・。しかもなんだろう、身体全体にえも言われぬ気持ち良さが広がる。
放心状態のままフラフラと綾乃によって強引に姿見の前に連れてこられた・・・・そこに写ったのは”アマゾネス軍団”のイメージとは真逆の可愛らしさも兼ね備えたモデルのような女の子だった。・・・デルセスチームのリーダーってこんな娘なんだ・・・。 綾乃と共に女の子として鏡に写った俺、不本意ながら興奮を抑えられずにいた・・・。 「おぉ、素晴らしいじゃないか大橋剛士・・いや今井ユリア大尉!!」 「ハッ、ありがとうございます。」頬を赤らめながら返事をする。しかし外見は女の子、しかし声は男性のまま・・・違和感がすごい。 地球防衛軍の制服はそれほどタイトではないが見事に変貌した身体を余すところなく描き出していた。副官の目がさっきとは明らかに違っている・・・今までの”襲う側”から女の子という”襲われる側”になったことを彼の鼻息の荒さが表していた。 「残念ながらその”皮”は声までは変えることは出来ない、ただ君は男性にしては高い声質だ、訓練して女性として違和感のないようにしろ。いいな。」「ハッ!」 制服の中で今井ユリアになった俺はただただ戸惑いの表情を見せる・・その下には見事な膨らみが女の子を主張しまくっていた・・。 つづく・・・。
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