とある研究室。
「いよいよ完成だ。これで、あのウィルスのおかげで混乱した秩序も終わりだ。世界も正常に戻るぞ。」
一人で、忙しそうに立ち回っていた白衣の人物は、満身の笑みを浮かべ、手に持っていたシャーレを実験台の上に置くと、何か思い出したのか、急に研究室を出て行った。
誰も居なくなり静かな研究室に春の日差しが差し込んでいた。
・・・・・・
と、ドアが開き、小柄な人影が現れた。
「あのウィルスの特効薬が出来たって。これは金になるぞ。グヒヒヒヒ。ここに忍び込んで正解だったな。」
見た目は清掃のおばさんなのだが、その声は、低い男の声だった。
「これがそうか。グヒヒヒヒ、ありがたく頂いていくよ。」
そういうと、その人物は、シャーレを清掃用のバケツの中にしのばせ、上から雑巾でシャーレを隠し、また、研究室から静かに出て行った。

しばらくすると、研究者が、部屋に戻ってきた。
「いや〜参った参った。研究に夢中になって飯を食うのを忘れるなんて。失敗失敗。さてと、あれを保管しなくちゃ。」
と言いつつ、あのシャーレを探した。
「あれ、どこに行ったかな?おかしいな。」
しばらく探したが見つけられなかった。
「どこかにいったのかな?まあ、いいか。あれは、そのうちばら撒くつもりだったから。ククククク。」
研究室から持ち出されたシャーレ。その中のものの正体は・・・

「あれを持ち出したものは驚くだろうな。なんせ、男を清純で、従順な女の精神に変えるウィルスが入っているんだからな。女の精神を持つ男と、男の精神を持つ女。これからどんな世界になるか。楽しみだぜ。」
そうつぶやきながら、研究者は、その豊満な胸をも見上げながら悶えだした。
「まったく、たまんないぜ。あのウィルスに感染してから、これをするのがたまらなくなってしまったんだからな。ん〜〜〜あ、ああ〜〜〜〜ん。んあ〜〜〜ん。あ、あ、あ、あ〜〜試験管、試験管はどこだ。あそこが〜〜〜、たまら〜〜ん。」
研究者は、その美しい顔を淫らにゆがめながら。実験台の上に横たわり、胸やあそこを自分で触りまくりながら悶えた。
外の木の枝にとまった小鳥たちが、そんな彼女を見つめていた。

 

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