GGG―鏡麻希子編(後)―

作:村崎色





―鏡麻希子編]―


アハハハ、おもしろい。
 姿が見えないから何をしても許されちゃう。
 見てよあの聡子の泣き叫ぶ顔。漏らしちゃってほんと惨め!

 ――順二くんは私のもの。誰にも渡さないんだから。

 透明だから誰も私に気付かない。電車は乗り放題、タクシーは無料。交通手段に困ることは全くない。
 あっという間に順二くんの家に到着した。もちろん私が勝手に上がっても誰も私に気付かないのだから、不法侵入もしたい放題。
 順二くんは部屋で漫画を読んでいたところだった。
 これは好都合。私は順二くんの上に覆いかぶさった。

「えっ、なんだ?」

 急に重くなったと思ったのか?天井を見上げ不審な顔をしていた。順二くんは気付かないかもしれないけど、私はずっと順二くんと目を合わせていた。

 ――順二くん。抱いて!わたしにスキって言って?

 順二くんのズボンを勝手に脱がす。順二くんが慌てていた。

「えっ、ちょっと、これはなに?」

 曝け出すおちん○。固まっているのか思ったほど大きくなかった。

 ――わあ。順二くんのおち○ぽ。すごく緊張してる。いま元気にさせてあげるからね。

 優しく触って皮を捲り、順二くんのお○んぽをしこり始める。

「ああ、なに、この感覚――」

 ――んっ、んっ、んんっ、……どう、順二くん、気持ち良い?

「ああ!舐められてる。いったい何がどうなってるんだ?」

      

 フェラしているのに気付かないの?やっぱり透明の姿は偉大だな。
 ――そんなに怖がらないで、私だよ、順二くん。麻希子よ。……順二くんの目の前にいるの。いま、唇を合わせるね

「んんっ!!??」

 順二くんの唇、おいしい。男の子の唇って女の子と違って硬くて乾燥してる。なんか男らしくてたくましいなって思うな。
 ――私が潤してあげるからね。

「ぐちゅ。ぶっ、くっ……」

 唇を奪いながら残った上半身を脱がせていく。
 乳首が勃ってる。男の子の胸は乳首だけが勃起するのよね。女の子より快感が強そう。まるでぼくに触れてって言ってるみたいで可愛い。

 ――順二くんが望むことなら、私やっちゃう。

「ああああ!!!」

 くりくりと乳首をいじるだけで順二くんが喘ぐ。いいなあ。私も順二くんに愛撫してもらいたいなあ。

「だ、だれだ?なにが起こってるんだよ!!?」

 だから、麻希子だよ、順二くん。そう叫ばないで。今、私の中に順二くんを挿れてあげるからね。

 

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

「な、なんだよ、この感覚は……まさか!!?」

 そう。順二くんのおち○ぽ、私の中に入りたがってるのよ。だから私が誘導してあげるね。今、すじをなぞってるんだよ?順二くんのが擦れて私も気持ちが良いの。

「や、やめてくれ、頼む!!?」

 泣き叫んだってもう無理だよ。私はこれで順二くんと一つになるの。

 ――ぶちゅっと、順二くんが私の膣に入ってきた。
 私は嬉しくて仰け反りながら天を仰いだ。

「あ……ああ……」

 順二くんも気持ち良い?私は気持ち良いよ?
 入っただけでもう逝っちゃいそう。でもまだだよ、順二くん。腰を動かすから、もう少し辛抱してね。

「ああ!あああ!!」

 順二くんも感じてくれてる。おち○ぽが膣に入ってるって認識してる。
 そうだよ。いま、麻希子のお腹の中にいるんだよ?気持ちいいでしょ、聡子なんかに負けないくらい、名器に思えるでしょう?
 実際そうなんだよ。だから、いっぱい壊して。私をめちゃくちゃにして!!

「あ、やめ、やめてくれええ。おれ、もう――」

――いいよ。逝っていいんだよ。いつでも私の膣の膣に出してね。私は受け止めるよ。順二くん、じゅんじくん!!すきいいいいいいいぃぃぃ!!!

「出る!!!!!」

――ああああああああああああああん!!!

 順二くんが私の膣でいっぱいになっちゃう。気持ちが良い。順二くんを受け入れたかと思うと幸せだよ。

 ――ねえ、
 ――だから、順二くん
 ――そろそろ私に気付いてよ……


 ……………誰か、私に気付いてよ!!!





―鏡麻希子編]T―


「きゃああ!!」
「うわああ!!」

――ダレか……

 世間は私に恐怖する。あっという間にパンデミック。

「事件が起きたのは向陽大学在学の柊聡子さんと、佐田順二さん。いずれも同じテニスサークルに入っており、恋仲であったとの証言も出ております二人にいったい何が――きゃあああ!!」

      

 ――誰か気付いてよ。私はここよ、此処にいるの。

「……本当に幽霊はいるのか?」

 ザワザワ・・・

 ――幽霊なんていない。私がいるだけなの!

 小さな町に事件は声高に広がる。瞬く間に広がった幽霊騒動に、人々は誰もいない外を怖がった。
 真南に太陽が昇る昼間。外には一人もいなかった。
 静まりかえる町の光景に、私はただただ項垂れてしまった。

 ――――これは悲劇よ。

 そんなつもりはなかった。誰でも良いから私に気付いてほしくて暴れただけ。そしたらもっと人は近寄らなくなった。私はひとりだ。誰にも気づかれることなくじっといていれば、みんなが平穏に暮らすことが出来るんだ。

 ――だから私は、自分を殺そう。

 もう誰かに気付いてもらう必要はない。呼んでも無視すれば、誰も私に気付かないから。

 ――さようなら、みんな。
 ――――しゅんすけ。ごめんね……



 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 姉ちゃんを探して家に帰ってきた俺は、静かになっている麻希子の部屋を開けた。電気はついておらず、カーテンの閉め切った部屋で、

「…………姉ちゃん」

 俺は姉ちゃんを呼びかける。応答はない。いるかもいないかもわからない。返事がないなら普通はいないのだ。……でも、

「いるんだろ?姉ちゃん」

 俺はもう一度問いかける。

 ――――――どうして

 麻希子は口を塞ぐ。

 ――――話しかけないで。私はいないの。

 固く閉ざした麻希子は頑なに存在を明かそうとしない。

「俺には分かるんだ」

      

 俺はベッドに『鏡』を向ける。真実の鏡には、姉、麻希子の姿は映りこんでいた。
 観念したように麻希子は俺に振り向いた。涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら、弟でも久しぶりに見た姉の姿に涙を流してしまった。

「姉ちゃんは何も悪くない。ただグノー商品に操られていただけなんだ。商品の魅力に取り憑かれていただけなんだ」
「ちがう!わたしが全部悪いの。もう放っておいて!」

 泣き叫ぶ麻希子。俺の優しい言葉は逆に姉ちゃんを苦しめる。
 グノー商品に取り憑かれたのも麻希子。悪戯したのも麻希子。グノー商品に意志はないから、麻希子が全て罪を被らなければならない。
 だが、今の麻希子に背負える罪では到底なかった。

「――私は……俊祐の友達を傷つけた」
「うん。それは俺が望んだことだ。姉ちゃんに罪はないよ」
「――私は友達を傷つけた」
「うん……」

 それは姉ちゃんが望んだことだ。それを自覚してるなら、俺は姉ちゃんを救ってあげたい。

「だから、俺が姉ちゃんを守っていく。みんなが敵にまわろうと、俺だけは姉ちゃんの味方だ」

 一人じゃない。姉ちゃんも、俺もそうだ。

「……お姉さん」

 彼女の結海が麻希子に話しかける。

      

「私はお姉さんのおかげで、俊祐くんとお付き合いできました」

 「ありがとうございます」と丁寧にお辞儀をした結海に麻希子は慌てていた。

「違うわ!それは私がやったこと――」
「姉ちゃんの中ではそうかもしれないけど、俺と結海の中ではこれが真実だ」

 「都合良いよな、俺って」と、ぼやく俺だが、結海と笑っている姿を見て麻希子はほっとしていた。

「俺は一真の様に熱くもないし、場の空気に流される弱虫だけど、こんな俺でも面倒を見てくれた姉ちゃんには幸せになってもらいたい。ダメな男だけど、俺も力貸すから。だから姉ちゃん、幸せになって……」
「しゅんすけえええぇぇ……………あああああああ!!!」

 『鏡』の中から飛び出して俺に抱きつく。「ごめんね」と呟きながら泣き続ける麻希子に、姉の身体がこんなにも小さいことに今まで気付かなかった。
 俺は結海と一緒に麻希子も助けていくと心に誓う。
 一人の男として、こんなに誇れる瞬間はなかった。

       


 fin







GGG―鏡麻希子編]U―

      

「かずまあああ!!!」
「かよおおおおおお!!!」

 鏡から出てきた佳代が一真と抱き合う。その光景にみんなが微笑んでいた。取り戻した笑顔だ。嬉しくないはずがない。だが、感動もつかの間、鏡から出てきた佳代に飛んでくるように取材陣が押し寄せてきた。

「テレビアカヒですけど、この度の幽霊騒動は、ひょっとしてあなた方の――」

 良いところを邪魔されたからか、一真がマイクを奪った。

「いいか、よく聞け!!俺達は――んんんんんんんんんんんん!!!!??」

 良いところで佳代が一真の口を塞ぐ。取材陣が呆然としていた。

「どうも、お騒がせしました」

 そのまま引きずられるように消えていく佳代と一真と俺たち。遊園地から出るとようやく佳代が一真の口から手を放したのだ。

「なにするんだよ、佳代!!」
「あんた、インタビューに答えてどうするつもりよ!!?」
「そりゃあ、俺と佳代が付き合ってることをテレビで大々的に放送!全国に知れ渡り一躍有名人だ!!アハハハ!!!」
「そんなことしなくていいの!バカ」

 よほど一真が嬉しそうに笑うので、佳代は言いたいことをグッと飲み込んで微笑んでいた。こんな二人のやり取りが再開される事がまた嬉しかった。

「あのぅ」
「おお浜っち、心の友よ!!俺、お前がいなかったら自殺してたかもしれない!!佳代を救ってくれてマジでありがとう!!」

 そう。俺が一真やみんなを呼んだのだ。姉ちゃん一人だと心配だから付き添い兼ね護衛として俺は赴いたのだ。当然、鏡の裏技は姉ちゃんから聞いていたから、一度麻希子を残して出掛けようとしたのだが、どうしても麻希子が行きたいと言うので、同伴したのだ。

「あの、その件ですけど――」

 麻希子がここというタイミングで前に出る。一真が麻希子を見てびっくりしていた。

「この美人は誰だ?まさか、俊祐の彼女か!?」
「彼女……」

 麻希子は思わぬ言葉にぽっと顔を赤らめていた。彼女……何故か俺まで顔が熱くなる。役に立たない浜一家に結海が補足した。

「彼女は私です。この方は、俊祐のお姉さんです」
「姉ちゃん!!?俊祐に姉ちゃんなんかいたのかよ!?っつうか、いつの間に相沢ちゃんをゲットしたんだよ!!?」

 どうやら一真は姉ちゃんの一件をすっかり忘れていた。驚きを隠せない。

「初めまして、宮村さん、有森さん。俊祐から色々話は伺っております。――とても、楽しい方だと」

 姉ちゃんが家とは全く違う表情で御挨拶をした。

「初めまして、お姉さん。なんかヘンな騒動に巻き込まれちゃって、色々と一真が迷惑をかけました」
「おい、俺はかけてなんかねえぞ……ん?かけてないよな…?かけたかもしれない……あれえ?」

 ゲシッと佳代は一真の足を蹴った。たまらず転がる一真に麻希子は笑った。

「本当に楽しそう」

 俺は二人を姉ちゃんに紹介できて本当に良かったと思った。
 小一時間話をした後、一真と佳代は俺たちと別れることとなった。

「じゃ、家帰ったら改めてハーレムプレイな」
「?なんの話?」

 最後まで終始笑顔で楽しそうに帰っていく二人。結海も今日は家に寄らずに帰ると言うことなので、俺と麻希子二人で同じ家を目指した。
 電車で一時間。ミラクルランドから最寄り駅に付いた時には日は落ちて夕焼け空が広がっていた。
 最寄駅から徒歩二十分。坂の上をのぼった先が俺の家だ。歩幅を姉ちゃんに合わせながら横を歩く。すると、麻希子は俺に話を振ってきた。

「ねえ、有森くんが私との関係を聞いた時、どうして俊祐が答えなかったの?」
「えっ?」
「結海ちゃんが答えてたじゃない。あれ、失礼じゃない?」
「失礼ってなんだよ?たまたまだよ。答える前に結海が答えただけだよ」
「……そっか。そうだよね」

 夕焼け時だからか、麻希子の顔が普段より赤い気がした。帰ってくる時も何かを真剣に考えている様子で、言葉数が減っているのが気にかかっていた。
 俺は姉ちゃんの心境を察する。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「なに期待してるの?」
「期待なんかしてないわ!なにを期待するのよ!?」

 思った以上に慌てている。どうやら当たりだったようだ。
 
「……俺、一真から訊ねられた時、姉ちゃんって一瞬答えられなかった」
「……えっ?」

 俺の本心を伝えると、麻希子は驚いたように俺の顔を伺った。

「大事な人って答えそうになった。俺の一番守らなくちゃいけない人」

 顔を俯き、夕焼け時でもわかるくらい麻希子の顔は高揚している。麻希子が顔をあげる。その眼はどこか潤んでいた。

「ねえ、俊祐。それ、本当?」
「本当だよ」
「ウソじゃない?」
「嘘じゃないよ」
「結海ちゃんよりも大事にしてくれる?」

 厳しい質問を投げかけてくる。だが、今は答えずにはいられなかった。

「うん。今は誰よりも大事にしたいと思ってる」
「俊祐……」

 ふっと微笑んだ麻希子。


 次の瞬間、俺の唇は麻希子の唇と重なっていた。


 呆然とする俺。夕焼け空に映える二つの影が綺麗に重なっていた。
 唇を放した麻希子。

「ありがとう……」

 とても甘い声、甘い香りを残してくれた。そして、さらに――

「私からお願い、してもいい?」
「なに?」

 麻希子が俺に甘えてきたのだ。



 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 親の寝静まった後、俺はこっそり部屋から抜け出し麻希子の部屋に入る。麻希子も俺だと分かると布団から顔を出し、これからしようとしている行為に期待を膨らませて俺に微笑んでいた。
 姉弟でやるセックス。禁断の近親相姦に手を出そうとしているのだ。セックスとは違う緊張もあり、二人して始まる前から顔を赤くしていた。

「お姉ちゃんの身体見たことないもんね。一緒にお風呂入ったこともないしね」

 最初に動きだしたのは麻希子だった。パジャマを脱いで下着姿になるだけでも俺はそそられた。姉の身体こそ一番興味ないと同時に、なかなか見られるものではない。大学生の麻希子の身体は結海とは違って理想のプロポーションを持っていた。じっと俺が見つめているからか、麻希子が目のやり場がなくて困っていた。

      

「あんまり見ないでね。恥ずかしいんだから」
「それは無理だよ。これから嫌ってほど見させてもらうよ」
「もう。スケベ」

 会話が弾んだからか、近況もなくなり、良い雰囲気だ。麻希子は下着も取り外すと、何もつけていない姿を俺の前に見せてくれた。Dカップはありそうな胸、茂みになったアンダーヘアーを見て俺は喉を鳴らしてしまった。

「綺麗だよ、姉ちゃん」
「弟でも言われると嬉しいものね。……違うか。一人の男になったのかな」

 麻希子が俺に抱きついてくる。麻希子の直に体温が伝わってきて、軟らかい肌の感覚が気持ち良かった。

「いつの間にこんなに大きくなったのかな?」

 俺の胸の中で呟く麻希子だが、股間から違和感を感じた。麻希子がさわっと軟らかく触っていた。俺が気付くと甘えた表情から一転、いつもの麻希子の不敵な笑みが見えた。

「あっ、いや、これは」
「お姉ちゃんにまかせて、あんたは場に流されていなさい」

 パンツから逸物を取り出し、そそり立った俺の逸物を握った。熱いくらいの俺の逸物は麻希子の手の温度がちょうど気持ち良く感じられた。麻希子はゆっくりしこり始めた。二三度しこると、今度は強弱、大小と、弄びながらも毎回違った感触を与え続ける。

「気持ち良い?」
「気持ち良いよ」
「結海ちゃんとどっちが気持ち良い?」

 我に返る質問をぶつける麻希子。

「姉ちゃん、酷な質問」
「冗談よ……俊祐の困った顔が見たかっただけ」
「な、何度も見せたよ」
「よく目に焼きつかせておくね」

 麻希子が俺の乳首を舐める。初めての感覚に声を震わせてしまった。

「あ……、ねえちゃん!」

 上目づかいでペロペロと舌で舐め続ける。そんな表情もエロい。

「その顔も、覚えておくわ」

 麻希子のテクニックは俺の想像の遥か上を行っていた。快感を目覚めさせ、快楽へ一気に昇らせる。一体どこで誰に教わったのだろうか、姉ちゃんが愛おしくなってくる。

「姉ちゃん」
「……麻希子って、呼んでほしい」

 甘えて俺にお願いする姿も可愛い。

「麻希子」
「俊祐!」

 喜んだ麻希子は俺と唇を交わした。大人のキス。麻希子の舌を味わいながら俺も麻希子の乳房を揉み始める。時々ビクンと震えるのを見ると面白い。唇を放すと麻希子は目を蕩けていた。

「俊祐のこと、馬鹿でドジでネクラでひ弱な草食系男子かと思ってたけど、本当はずっとたくましかった。いつの間にか大きくなってて、ずっと頼りになった。素敵よ、俊祐。……大好き」

 姉の本心からの告白。再びキスをせがまれても断る理由は全くない。麻希子が満足するキスを繰り返し、俺も麻希子をいじりかえす。

「麻希子。おれ、もう――」
「うん」

 麻希子が少し距離を取ってベッドに倒れこむ。足をM字に開いてすっかり濡れたおまんこを見せると、両手で入口を開いてみせた。

「挿れてほしいの」

 おねだりされたとおり、俺は麻希子に逸物を宛がった。麻希子も濡れているが、俺もすっかり濡れていた。きっと腰を進めれば奥まで入れやすいだろう。

「くううぅぅ」
「ああああぁぁ!」

 腰を動かし、麻希子の膣に入りこむ。麻希子が歓喜の声をあげた。

      

「入ってる。俊祐のが入ってる」
「麻希子の膣、すごい湿ってる。締めつけてくるし、気持ち良い」
「うん、うれしいって、喜んでる。俊祐のが……、擦れる度に、からだが、痙攣しちゃう」

 涙を流して喜んでくれる麻希子が俺に力を与えてくれる。膣内で衰えることなく、むしろさらに膨らんでしまう俺の逸物は簡単に子宮口まで到達できた。

「ああああ!」
「奥まで入ったよ」

 奥まで入ったところで一回落ちつかせる。麻希子の顔が俺のすぐ近くにあった。苦しみと喜びの両方を感じている麻希子の表情をじっと目に映す。

「その顔、俺も焼きつけておくよ」
「…………バカ」

 頑張って笑う麻希子に俺も最後の力を振り絞って腰を動かし始めた。 

「ああん!!」

一気に腰を引いて、再度奥まで突きあげる。その度に麻希子は声を荒げて涙を流した。俺の首に手を回し、必死にしがみつく麻希子の可愛さはない。苦しみを乗り越えるために俺に助けを求めているようで俺はしっかり麻希子を抱いて放さなかった。

「はっ、はっ、はっ、ああ……」
「あんっ、あんっ、しゅ、しゅんすけええ!!」
「まき、こ……おれ、でそうだ」
「うん、うん。いいよ、いい、イクから、私もすぐイクよ!!」
「あ、あ、あ、あ、で、でる!!!イクよ!!!」
「あああああああ!!!!イクウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!」

 麻希子の膣に大量に吐き出される。気持ち良かったことを全身で感じ、麻希子は幸せそうに腰を落とした。俺も覆いかぶさるように麻希子の身体に沈む。麻希子の胸をクッションがわり、k目を閉じればすぐ眠ってしまうそうな達成感と疲労感に苛まれた。

 ふわっと麻希子が俺の頭を撫でる。こんなことされた記憶がなかった分、頭を撫でられる行為がまた心地よかった。

「よく頑張ったね。えらいぞ」

 俺の成果に麻希子も大満足していた。感謝を言いたいのは俺の方だ。俺は麻希子を守っていくと決めたのだ。麻希子も俺に守られることを誓ってくれたのだ。
 俺は騎士だ。必ず麻希子を幸せにして見せるよ。




fin

 ・・・
 ・・・・・・
 ・・・・・・・・・

 長い間ご愛読いただきまして誠にありがとうございました。
 姉の強さと弱さを見せるためにはどうするか、そして、『鏡』と他の商品の混合で更なる発見とエロさを見つけていくには十分だったかと思います。
 しかし、混合によって皆さまが考えていた多くの可能性を潰してしまったかと思います。もちろん、今作で取り上げたのは一つの案。もし他に使ってほしい案がありましたらコメント頂ければと思います。

 次回の鏡は元に戻って、楽しいエロすを書いていきたいと思います(爆
 では、またお会いしましょう、村崎色でした。







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