「サンプリング師1」
作:ほげちぃ



「あ!あああぁぁぁああぁ・・・・・・」

悲鳴をあげながら女が崩れ落ち、床に横たわる。
どうやら気絶してしまったようだ。

うまくいった。

俺は物陰から姿を現し、彼女へと駆け寄る。

「ふふ、悪いけどその顔、しばらく貸してもらうぞ・・・」

俺は彼女を担ぎ上げ、ロビー横のトイレに入った。
個室に篭もり、便器に座らせる。

そして俺は手にした機械のスイッチを入れた。

ブー・・・ン・・・

低く唸って小さく揺れる。
その振動は、俺の手を伝って全身に行き渡っていく。

初めは腕だった。
きゅぅ、と細くなり、色も白くなっていく。

次は肩だ。
厳つい肩が、なで肩へと変わる。

肩幅も小さくなり、胸が膨らんできた。
服の下から、餅が膨らむかのように、プクーと盛り上がる。

腰も、骨盤が広がっていくのを感じた。
ウェストが細くなったのとは対照的に、丸く柔らかく大きくなる。

そこから伸びる脚も細くなっていき、同時に視点が下がっていく。
背が縮んでいるようだ。

股間が割れ、お腹のほうまで穴が空いていくのを感じる。
ペニスは小さくなっていき、割れ目に吸い込まれていった。

顔の頬骨も小さく、顎も細くなり、形を変えているのがわかる。

ぱさ、と首筋に髪がかかるのを感じると、変身が完了したことを知った。


人には固有の周波数がある。
個人を形成する情報のひとつだ。

俺の持っているこの機械は、その周波数をサンプリングして、所有者にフィードバックすることができる。

例えば、今みたいに「容姿の周波数」をサンプリングして同期すれば、被験者と同じ姿に変身することができるのだ。

ただこの機械、データを取るとき、被験者には結構な負荷をかけてしまうようだ。
特に女性だと、気絶してしまうことも少なくない。

まあ、俺みたいな使い方をしてるヤツには都合がいいけどな。

「さて・・・」
女から服を頂こう。

彼女は事務服を着ていた。
この会社のOLのようだ。

俺はある目的を持って、この会社に来ている。
忍び込むのには、どうしてもこの会社の人間の姿が必要なのだ。

ベストのボタンを外す。
それが終わると、ブラウスのボタンだ。

乱暴に扱うことはできない。
いまから俺が、この服を着るのだ。

スカートのジッパーを下ろす。
それを取ると、彼女は下着姿にパンストだけとなった。

制服さえもらえば、外見を同じにすることはできるが、生憎と俺は女性用の下着類は持ち合わせていない。
それも頂くことにした。

パンストを脱がす。
前から彼女を抱きかかえ、腰を浮かせる。
膝まで下ろし、そのあとは爪先を引っ張った。
彼女から剥いだパンストは、薄くひらひらとそよいでいる。

ブラジャーもホックを外す。
拘束から開放された胸が、重力に従って垂れた。

最後にパンツだ。
その小さい布をどかすと、割れ目が現れた。
毛は薄めだな。

これで彼女から全ての衣類を奪った。
今から俺がこれに着替えるのだが、その前に彼女を縛ってしまおう。
目を覚ますと面倒だ。

腕と脚をとって後ろに回し、キツく縛る。
身体もロープでぐるぐる巻きにして、便座に固定した。
脚を後ろに回したせいで股が開いて、あそこが丸見えだ。
そして、口の中にハンカチを詰め、猿轡をする。
これでよし。

俺も裸になろう。

「おお」

服を全部脱ぎ身体を見回すと、改めて自分が女になっていることを知った。

小柄なわりに、胸は意外と大きい。
腰もくびれているし、お尻も締まっている。
股間には、便座の彼女と同じものがついていた。

プロポーションも悪くない。
この会社の受付嬢なのだろう。
容姿はかなり良いほうだ。

パンツを手に取る。
ツルツルで光沢のある、高価そうなパンツだ。
そのピンク色の小さな布切れを穿くと、ピッタリとフィットして大事な部分を隠してくれた。
お尻もスッポリはまっている。

ブラジャーも同じ色のものだ。
胸にあてがい、柔らかいお饅頭を押し込むと、重たかった胸が少し楽になる。

次にストッキングだ。
モカブラウンの薄いナイロン生地は、先ほどまで彼女が穿いていたものだ。
それをまとめ上げてから、爪先を差し込む。
スルスルとたくし上げていくと、キュッと締め付けてくる感触がした。
両脚とも膝まで入れたところで、今度は一気に太ももまで持ち上げる。
ふくらはぎや、膝上などに余っている部分を摘んで引っ張り、お尻を入れた。

ブラウスを広げて袖を通す。
柔らかい生地を使っていて、着心地は悪くない。
スカートとベストを着け、ヒールを履けば完了だ。

「おお、ピッタリだ」

まさに俺のためにあつらえたかのように、その服は俺の体型にピッタリのサイズだった。

彼女のバッグを漁って化粧品を取り出す。
それを使ってメイクを済ませ、鏡を覗くと彼女と同じ顔が映っていた。
ニヤリと笑うと、鏡の彼女も同じように笑う。
俺は、変身がうまくいったことを確信した。

「ん・・・ん?んんん!」
「あ」

彼女が目を覚ましてしまったようだ。

「んん、んむ、んむむ・・・」
「おはよう、お目覚めかしら」
「んむ・・・!?」

そして俺の顔を見るなり目を丸くする。
まあムリもない。

「手荒なマネしちゃってごめんなさいね。悪いんだけど、しばらく大人しくしててほしいの」
「んむ!んむ!」
「どう?この顔、似合うかしら。こんな可愛い顔をくれてありがとね。
お礼に、と言ってはなんだけど・・・」

俺は彼女に近づいた。

「悦ばせてあげるわね」
「んむぅん!むぶっ」

彼女の胸を掴む。
縛られたロープの隙間からハミ出て、少し強調されていた。
すでに乳首は固くなっている。

「ん!んんっ!」

それを優しく撫で回す。

くりっくりっ
「ふむん、ふむ・・・ぅん」
「ふふ、気持ちいいのかしら?」

彼女はぎゅっと目を瞑って震えていた。

「おいしそう・・・」
手で乳房を掴み、乳首を搾り出す。
俺はそれを口に咥えた。
舌の上に乗ってきたそれを、こねくり回す。

「んぐぅ、むふ、んぶ、んむ、ぅむんんん!」
「ふふ、自分に犯される気分はどう?
しばらくこの顔借りるからね。
大丈夫、用事が済んだら戻してあげるわ。服も返してあげる」

ぴちゃん・・・・・・ぴちゃん・・・・・・

彼女が、モジモジしていた。
見ると、股間からトイレに滴が垂れている。
落ちるときに、長〜い糸をひいていた。

「あらあら、もうそろそろガマンができなくなってきちゃったのかしら」
「んん・・・んんんん」

指を這わすと、すでにヌルヌルに濡れていた。

割れ目を広げて撫で擦る。
お豆を指先でクリクリとイジり回す。
指を中に入れて、くにくにと動かす。

すると、さらに汁が溢れてきた。
彼女が顔を真っ赤にしている。

「ふふ・・・いいわ、ちょっと待ってて」

彼女のバッグから、玩具を取り出す。
軽くスイッチを入れると、ブルブルと震え出した。
俺は湿らすため、それを口に含む。

「こんなもの持ってるなんて、あたしってエッチね。・・・んん、ちょっと味が残ってるわね。ちゃんと洗わないとダメよ」

あらためてスイッチを入れ、彼女に近づく。
乳首に、ちょっと押し当てた。

「んぶぅ・・・んんむぅ・・・ぅむ、んん・・・」

玩具の振動に合わせて、乳首も振動する。
彼女は、身を縮めてそれに耐えていた。

そして今度は股間に持っていく。
「ここに・・・欲しいんでしょ」
「んん!むぅんん!んぐぅぅぅ、ぅむ!んんむ!」

股間に当てた途端、毛についた汁が少し飛ぶ。
そして彼女の身悶えも激しくなった。
縛ったロープが、ギシ、ギシと軋む。

「ねぇ、気持ちいい?あたしもね、あなたを見てたら感じてきちゃった」
「んむ、ぅぅん・・・んんぶふぅ、むぅぅん」
「見て、服の上からでも乳首が勃ってるのがわかるくらい」
「んんぐ・・・ぅぅむぐ、ふぐぅん!」
「股間もね、実はもうぐしょぐしょになってるの・・・」
「ん、く・・・・・・」
「ふふ、後であたしがたっぷり汚したパンツ、穿かせてあげるからね」
「う!むぅんんんんんん・・・・・・!」

彼女は、ガクガクと身体を揺らしたあと、がっくりとうなだれた。
イってしまったようだ。

「よかった?じゃあ仕上げをしましょうか」
「んん・・・」

俺は、あの機械を取り出し、アンテナを彼女に向ける。
そしてスイッチを入れた。

「ん!ん!ん!ん!」

・・・ガクリ

彼女は激しく痙攣し、そして気絶してしまった。

次に俺は、機械を操作してスイッチを入れる。

ブ・・・〜ン・・・

「ふーん、あたしの名前は、篠原弘美か・・・」

彼女の知る全てを知った。
記憶の同期を行ったのだ。

俺は彼女の記憶を奪い、彼女そのものになった。

「さて・・・」

個室を出て、扉に『使用禁止』の張り紙を貼る。
そして、会社の内部へと潜入した。




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