炭酸飲料 作:ひよとーふ |
「ふうー、暑い暑い」 外で仕事をする俺にとって今日みたいな暑い日は地獄だ。 「のどが渇いたな、ジュースでも買うか」 自動販売機の前に立つ 「おお!これは大人が飲んだら逮捕されるというあれじゃないか」 新発売と銘打って、 最近CMで見かけるあの高校生しか飲んだらダメという炭酸飲料があった 「あんなCMされちゃつい大人も飲んでみたくなるよな」 面白半分で購入し、飲んでみた。 「うん、おいしい」 からからの喉に炭酸が気持ちいい。 「すいません〇TSukaベバ○ジのものですが」 「うわあ!」 突然、かなりきわどい警察風(?)の衣装を着た女性が話しかけてきた。 まさか本当に逮捕されるのか?何かのドッキリか? 「ひょっとしてその飲料を飲んじゃいました?」 「えーと、まあ」 「その飲料は大人が飲んではいけないとアレだけCMで注意させていただいたのに」 「あの、何を言ってるんですか?」 「飲んでしまっては仕方ありません。そのハイスクール飲料に会うように体をMATCHさせていただきます」 そういうと彼女は何かを呟く。 「あれ、何だか俺の体が…」 胸がムズムズし、だんだんと膨らんでくる。 日焼けした太い腕は、白く細くなっていく。 外の仕事で筋肉のついた堅い足が、柔らかくふっくらとなる。 「まさか?」 あわてて股間に手をやるとすでにふくらみが無くなっていた。 髪が伸びていき、頬や首すじをくすぐる。 触ってみるといつもの堅い毛ではなくさらさらだった。 変化はまだ終わらない。 ネクタイがだんだんと短くなり、胸のあたりで赤いリボンに変わる。 胸のまわりが何かに包まれる。 「まさか、ブラジャー?」 着ていたワイシャツはボタンの留めが反対になりブラウスへ変わる。 スラックスが短くなり、ふっくらとした足がさらけ出される。 ひざの上でひとつにまとまりプリーツの入ったスカートに変わる スカートの中ではゆったりとしたトランクスがぴっちりとしたショーツに変わっていた。 あっという間に夏服の女子高生ができあがった 「さあこれで、そのジュースを飲んでも大丈夫ですよ」 とその女性は言い残し去っていった。 「えっ、ちょっとまってくれ」 甲高い声で叫びながら女性を追いかける。 「くそ、何かうまく走れないぞ」 走るたびにムネがゆれて邪魔をする。 スカートが足に絡まって、また中が見えそうで足があげられない。 体力も落ちているみたいですぐに息が上がってしまう。 ついには女性を見失ってしまった。 「はあっ、はあっ」 膝に手をあてて息を整える。 やわらかそうな足、汗でうっすらとブラジャーが浮き出した胸が目に入り 自分の体とはいえ思わず生唾を飲み込む。 「いったいこれからどうすればいいんだー!!!」 街中にかわいい女子高生の声が響いた。 おわり |