とある研究室

 

「さすが有名私立大学!広いしきれいだな。なあ亮介」
「うん!最先端の研究をしているみたいだし、頑張って入りたいよね!」
僕、亮介と、友人の篤史は大学の構内で騒いでいた。

高校2年の夏休み
僕らの高校は、大学のオープンキャンパスに来ていた。
生徒全員で大学の説明を受け、
その後は班に分かれて個人の研究室を見学することになっている。

僕らの班は僕と篤史と
「こら男子!あんまり騒ぐんじゃない。はずかしいじゃない!あんたも言ってやりなさい
よ、綾乃」
「え、うん。でもほんとにきれいだよね。こんなところで大学生活をおくりたいな。美里もそう思わない?」
「え!?いや、あたしの頭じゃどう頑張ってもはいれないし」
元気に話す少女の名前は美里ちゃん。
ショートの髪は少し茶色に染めている。
明るい性格でクラスでも人気者だ。
小さな声で話すもう一人の少女の名前は綾乃ちゃん。
肩まで伸びた黒髪と白くきれいな肌
おとなしい性格で、クラスでも目立たない存在。
美里ちゃんと綾乃ちゃんを含めた4人の班で僕らは目的の研究室に歩いていた。

今日、僕が柄にもなく騒いでいるのは、大学の雰囲気に感動したからだけではなく
密かに好意をよせている綾乃ちゃんと同じ班になれたからだ。
この機会を利用して何とかお近づきになれないかと気合を入れていた。

「絵楠(えくす)研究室、ここね。こんにちわー、研究室の見学に来ましたー!」
美里ちゃんがドアをノックする。
すると白衣姿の初老の男性が中から出てくる。
「ようこそ、いらっしゃい。私が教授の絵楠です。さあ中へ」
「よろしくおねがいしまーす」

中の応接室に通されると、助手の人だろうか、白衣を着た女性からお茶を出される。
20
代後半くらいだろうか、顔を見ていると、にっこりと笑顔をかえされる。
かなりの美人だ。
「おい、なに見とれてんだよ」
「見とれてないよ!」
篤史に突っ込まれる。まずい、綾乃ちゃんの前で
慌てて綾乃ちゃんのほうを見ると、
綾乃ちゃんは研究室の機材にきょろきょろと目を向けていて、こっちは見てなかったようだ。
ふう、ひとまず助かった。

「さて、何を話そうか」
絵楠教授が話し始める。
「はーい!ここでは何を研究してるんですかー?」
美里ちゃんが元気に質問する。
皆が緊張して何をしゃべればいいかわからない中、美里ちゃんのこの性格は正直助かる。
「ここでは人間工学を研究していてね、特に神経伝達について力を入れているんだ」
「神経伝達?」
「そう、君達は脳がどのようにして神経を伝達しているかわかるかい?」
「えと、電気信号ですか?」
綾乃ちゃんが答える
「そのとおり!我々はその神経伝達の際に、人が発する電気信号を利用する研究をしているんだ」
僕は教授の言っている単語を理解するだけで精一杯
綾乃ちゃんは興味津々と言った感じで目を輝かせている、かわいい
篤史はすごいですねーと相槌を打っているが多分理解していないだろう。
美里ちゃんに関しては頭がフリーズしている。

そんな僕たちの様子を見て教授は
「はははっ、実際に研究を見てもらったほうが早いかな、ちょっと奥へきてくれるかな」
と研究室の奥に案内された。

研究室の奥の部屋に入ると
そこにはドアが1つある、人が56人は入れそうな長方形の小屋があった。
小屋からはコードが数本も延びていて小屋の外のコンピューターにつながれている。
コンピューターの前では先ほどの白衣の女性が何か作業を行っている。

「何ですか、これ?」
僕が尋ねる。
「この小屋は実際に人の電気信号を外に取り出すことができる装置なんだ」
「どういうことですか」
「まあ説明するより見たほうが早いだろう。小屋の中に入ってみなさい」
そう言われ僕たち4人は小屋の中に入れられる。
 
教授は小屋の扉を閉め
「よし、絵梨香くん始めてくれ」
絵梨香と呼ばれた白衣の女性がコンピューターを操作する。
すると体が少しぴりっとした。

「よし、それじゃ、手の先から何か出すようなイメージをしてみなさい」
言われるがままにイメージしてみると
「うわっ!」「きゃっ!」
手の先から青白い電気が放出される。
「どうだい、驚いただろう。この部屋の中では神経伝達に使われる電気を体外に出すことができるんだ」
これは凄い!でも、
「こんなことして、大丈夫なんですか!?脳とかに影響とか!?」
僕は慌てて尋ねる。
「大丈夫、大丈夫、伝達の終わった後の電気を外に出しているだけだから。うちの研究室の学生で何人も試験をしているから問題はないよ」
教授が笑顔で答える。
それなら安心だ。よく考えたら危険なことを見学に来た人にやらせるわけないか。

「おりゃー!10万ボルトだー!!」
篤史が大声で叫んでいる。
「みてみてー、髪の毛が凄い逆立つよー!」
美里ちゃんもはしゃいでいる。
そんな2人を見て僕と綾乃ちゃんが笑う。
大学の研究ってすごいんだな、綾乃ちゃんとも少し近づけた気がするし今日は最高の気分だ。
そう思っていると、突然部屋が真っ暗になる。
「何だ?どうしたんだ?停電か……
何が起こっているのかよくわからないまま、だんだんと意識が薄れてきて




「う、うーん」
意識が戻る。
意識を失って俺はへたり込んでいた様だ。
むき出しの足が折りまがりアヒル座りをしている。おしりが少し冷たい
細い両手が青色のチェックのスカートの上にちょこんと乗っている
頬からは黒い髪がたれて、ふくらんだ胸にはスカートと同じ色の青いリボンが
て、なんだこりゃ!?」
慌てて周りを見ると、篤史、美里ちゃん、そして
僕が倒れていた。

「じゃあ僕はいったい?」
そうつぶやいてみたが、この服装、そして倒れた3人から予感はしていた。
「綾乃ちゃんに、なってる?」

僕に近づき恐る恐る声をかける。
「おーい、大丈夫か、しっかり」
声も綾乃ちゃんになっている。
「うーん」
()が目を覚ます。
「あ!綾乃じゃない。大丈夫だった?ひどい目にあったねー。ん、声が変」
この話し方は
「うーん、何が起こったのかしら。あれ?私がいる!?」
篤史が小さな声でつぶやく
「あれ!?何で俺がセーラー服着てるんだ!」
美里ちゃんが大きな声で叫ぶ。

やっぱりそうだ。僕らの体が入れ替わってる!
僕が綾乃ちゃんに。
綾乃ちゃんが篤史に。
篤史が美里ちゃんに
美里ちゃんが僕になっている。

「ほんとうにすまなかった。明日には直るから、今日はここに泊まっていってくれ。教師や親御さんには私からうまく説明しておく」
教授によると、僕らの体が入れ替わってしまったのは
試験中に停電が起こり装置が停止。
その際に体を動かす電気信号が小屋の中に居た僕らの中で混線したという理由らしい
つまり、僕の場合、
僕の脳から体を動かせという電気信号が僕の体を飛び出し綾乃ちゃんの体に伝達され、
逆に綾乃ちゃんの体から伝わる情報が僕の脳に届くため、
結果的に綾乃ちゃんになっていると錯覚しているらしい。

なぜ小屋の外でも電気信号が外にとんでいるのかというと
装置が停電した影響で脳が変なクセを持ってしまったためだということらしい。
そのためもう一度4人で小屋の中に入ればクセが矯正され元に戻るのだと言う。
装置が直るのが明日になってしまうため、
今日は大学の仮眠室に泊まることになった。

「おかしなことになっちゃったね
篤史姿の綾乃ちゃんが僕に話しかけてきた。
「うん、でも明日には直るみたいだからそれまでの辛抱だよ」
僕は綾乃ちゃんの体でガッツポーズを作ってみせる。
「ふふ、何か自分の体を見るのって変な感じ。ねえ亮介君」
「なに?」
「わたしの体、あまりみないでね、えとそのはずかしいから
「ううん!もちろんだよ!」
僕は慌てて答える。

とそこへ
「綾乃ー!ちょっとつきあってよー」
僕の姿の美里ちゃんが現れる。
「男の子の体ってすごいよー、力はあるし、ものすごく早く走れるんだ!ちょっと一緒に走ろうよ」
と篤史姿の綾乃ちゃんを引っ張って走っていく
戸惑いながらも綾乃ちゃんも一緒に走っていった。
何だかんだで綾乃ちゃんも早く走れることがうれしいみたいだ。
綾乃ちゃんの体、体力無さそうだし。

「それでは仮眠室に案内しますね、あら?お二人だけですか」
白衣の女性、絵梨香さんが話しかけてきた。
「すみません、何か外に出かけちゃったみたいで」
「ふふ、それではお二人だけ先に仮眠室にご案内しますね」
僕と篤史は絵梨香さんに連れられて研究室の外に出る。


綾乃ちゃんには体を見ないでと約束したけど
この体から伝わる情報に僕の脳は戸惑い続けた。
スカートの感触が心もとない。
仮眠室は上の階にあるため階段を昇るときに下から見られないかとドキドキする。
オープンキャンパスが終わった後にセーラー服の女の子がいるのが珍しいのか
じろじろと視線をあびる。
恥ずかしさで下を向くと、歩くたびに軽くゆれる胸が見えてしまい

「ここが仮眠室になります」
「は、はい」
恥ずかしさで顔を真っ赤にしながら答える。
畳の部屋に布団が敷いてあった。
「許可は取ってありますのでご自由にお使い下さい」
「ありがとうございます」
あと、それから」
「え?」
「女の子の体のことで、お友達に聞きにくいことがあったら私に遠慮なく相談してくださいね」
!!」
そういって絵梨香さんは出て行った。
僕は再び顔を真っ赤にして布団の上に座り込んだ。


「なあー、亮介ぇー」
美里ちゃんの姿の篤史に声をかけられた。
「女の子のカラダって、いいよななんだかやわらかくて」
篤史は自分の胸を揉んでにやけていた。
「な!?何をやってるんだよ、美里ちゃんの体だろ!?」
「いやー、さっきから胸を揉んでいると気持ちいいんだよ」
大人しいと思ったらそんなことをしてたのか?
「俺も揉むだけでやめようかと思ってたんだけど、さっきから顔を真っ赤にしてる綾乃ちゃんを見てたらなんだか興奮してきてぇ
「中身は僕だってわかってるだろう!」
「外見は綾乃ちゃんだし、もうガマンできないや」
美里ちゃんの顔が、僕に近づいてくる。女の子の顔がこんなに近くに来るのは初めてだ。
シャンプーだろうか?いい匂いがしてきて
「ちゅっんぐ、んぅ
美里ちゃんにキスをされた。やわらかい唇の感触。
「んぐぅ
舌を入れられる。美里ちゃんの舌が僕の舌と絡む。

「んっ!?ううん!?」
セーラー服の上から胸を揉まれる。
美里ちゃんの小さい手が僕の胸を執拗に揉む。

「ぷはっ!おい、もうやめろよ!」
ディープキスから開放され、美里ちゃんの体の篤史を引きはがそうとするが
「綾乃ちゃんの力で、この美里ちゃんの体に勝てるのかな?」
力いっぱい体を離そうとするが、まったく離れない。
運動が苦手な綾乃ちゃんの体の力ではスポーツ万能の美里ちゃんの力にまったくかなわない。

「よし、続きをしようか、あ・や・の・ちゃん
今まで見たことのないいやらしい顔をした美里ちゃんに押し倒さる。
僕のおなかの上に美里ちゃんがまたがる。
セーラー服とピンクのかわいいブラジャーを捲り上げられ胸を直接揉まれる。
「ひゃあん、あん、イヤっ、やめてくれよ」
女の子の、綾乃ちゃんの体からくる快感で、抵抗することもできなくなる。

「おまえだけじゃずるいな、俺も楽しませてくれ」
美里ちゃんはセーラー服とブラを脱ぎ、胸を僕の前に突き出す
ぼうっとする頭で言われるがまま、手を伸ばし、美里ちゃんの胸を揉む。
「あうん、揉まれるのもいいな。よし次は
美里ちゃんは僕のスカートの中に手をいれショーツの上から大事な部分をなぞる。
「ひゃあん!」
強い快感が僕を襲う。
「何だ、もう結構濡れてるじゃないか。それじゃあ
ショーツを脱がされる。大事な部分が曝け出され、そこへ
「あんっ、ひゃああん!」
指が強めに入れられる。
いくら美里ちゃんの細い指とはいえ、挿入による快感で頭が真っ白になってくる。
「ひゃあん、あん、だだめ、い、痛い」
「そっか、綾乃ちゃんは処女だったか。本人に内緒で破るのも悪いし、こっちにするか」
そういうと美里ちゃんは体制を変え、足を絡ませ自分の股を僕の股にすり合わせてくる。
「貝合せなら大丈夫だろう、あんっこれはいいな
美里ちゃんの体温が伝わってくる。
美里ちゃんが優しく体をうごかす。
それにあわせて僕も体をすり寄せる。
快感が高まり、何も考えられなくなる
僕の綾乃ちゃんと美里ちゃんの愛液が絡まりあう。
「あんあん、ひゃあん、もう、ダメ
「俺も、何かきそうだ。一緒にいこうぜ綾乃ちゃん
激しく腰をうごかす。
「あっ、あんあん、イク……ひゃああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」
「俺も、あっああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!」

「はあっ、はあっ、はあっ」
「はあっ、ふうっ、すげえなオンナのカラダって」
僕はうなずくことしか出来なかった。


翌日、修理の終わった装置で僕たちは元の体に戻った。
もちろん綾乃ちゃんと美里ちゃんの体であんなことをしたのは秘密にしている。

その後
篤史と美里ちゃんはこの大学を受けることに決めたそうだ。
2人とも絵楠教授の研究室に入りたいのだそうだ。

僕はというと、あれからすぐに、綾乃ちゃんに告白した。
綾乃ちゃんにOKをもらい僕らは付き合っている。
付き合ってからはそのエッチなこともした。
綾乃とのそれは最高に気持ちがよかった。まるで男がどうしたいか知っているような
綾乃も同じことを感じているみたいだが、お互い理由は聞いてない。

おかしな体験だったけど
こうして綾乃と付き合うことが出来て幸せだ。
教授にはお礼を言わなきゃいけないな。
そのときは、また女の子を体験できないかな?








絵楠研究室にて
仮眠室で2人の女子高生が絡み合っている姿がパソコン画面に映し出されている。
「悪趣味です!教授!!」
白衣姿の『男性』が注意する。
「まあいいじゃないか絵梨香くん。いいサンプルが取れたし」
白衣姿の『女性』が答える。
「まったく、あの装置を外部の人に使うなんて、ばれたらどうするんです」
「いやー、うちの学生以外のデータが取りたくて。そんなときに見学希望がきたから
「はいはい、わかりましたよ、あといい加減に私の体、返してください!!」
「あー、もうちょっと延長させて。特別手当をもっとはずむから」
「う、わかりました、手当、頼みますよ!」
そういって初老の男性が部屋から出る。
「若いカラダは動きやすくて良いからね。いずれは
綺麗な顔がいたずらっぽくにやける。
「さて次は誰でためそうか

おわり



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