KISSWAP 作:ひよとーふ 「ねえ、お兄ちゃん、キスしよ〜」 「また? まったく、しょうがないな〜」 俺、鈴木正弘は、8歳年下の新木沙耶ちゃんにキスを迫られていた。 沙耶ちゃんは近所に住む小学6年生。まだ沙耶ちゃんが小さなころからよく一緒に遊んでいて、兄妹のように接してきた。今日は学校行事で昼前に帰ってきた沙耶ちゃんが、大学の講義が無く部屋で暇そうにしている俺を見つけて、遊びに来ていた。 そして今、キスを迫られているのには理由がある。 「また男の子になりたくなったの……いいでしょ?」 そう言って沙耶ちゃんは俺に口付けをした。 「ちょっと、くっ……うわぁ…」 キスと同時に俺の体がぐにゃぐにゃと変化する。その痛みに俺は声をあげ、目を閉じる。 俺がキスを迫られていた理由、それは俺と沙耶ちゃんがキスをすると不思議なことが起こる。それは―― 「んんっ……」 目を開けると、小学生くらいの男の子が目の前に立っていた。その姿は小学生時代の俺にそっくりだった。 「それじゃあ、お兄ちゃん、あっ、お姉ちゃんか。今日一日だけ、交換しててね」 そう、俺たちはキスすると体が入れ替わる。しかしなぜか年齢や立場は入れ替わらない。つまり沙耶ちゃんは俺の近所に住む、俺が12歳の時の外見をした男の子という存在になる。そして俺もこの家に住む沙耶ちゃんの外見をした20歳の女子大生という存在になるのだ。 「今日の夕方には、また家に来てよ。元に戻すから」 俺の口から可愛い声が出る。 「はーい。やった、これでサッカーが出来るぞー」 そう言って玄関から飛び出していった。 「ふう、……ふふっ」 俺は首筋に絡みついた長い髪の毛を掻き上げた。そして思わず笑みを漏らす。俺はすぐに洗面台に向かい、自分の姿を鏡に映した。 「やっぱり、かわいいな……」 鏡に映る顔、それは沙耶ちゃんが20歳に成長したときの顔だ。今はお転婆な沙耶ちゃんだがあと数年後にはこんなにも美人になるんだ。 鏡の前で笑顔をつくってみせる。すごくかわいい。そんなかわいい姿をしているのが俺なんだ。何だか嬉しくなってくる。 自分の部屋に戻る。部屋の内装はかなり女の子っぽく変わっていた。自分の部屋なのに他人の部屋みたいだ。 俺はクローゼット開ける。そこには可愛らしい服が並んでいる。どれも沙耶ちゃんに似合いそうだ。 「ちょっと着てみたいな……」 俺は今着ている服を脱ぐと、クローゼットにしまってあった色とりどりの服に着替え始めた。 「ふふっ、私ってかわいい……」 鏡に映る、沙耶ちゃんの生着替え。俺は着替えるのを止め、下着姿で鏡の前に立った。俺の前に惜しげもなく下着姿を披露する沙耶ちゃんの姿。 ブラの上から胸に手を当てる。柔らかい感触が手に伝わる。俺はそのまま揉んでみた。 「んっ……」 むずむずした感じに思わず声が出る。 「ふふっ、やっぱり女の体はいいな……」 これまで何度か沙耶ちゃんの体になっている。その度に女の体を体験している。男の体とは違う感覚。それは一度体験したら、止めることが出来ない。このことはもちろん沙耶ちゃんには内緒だ。 「今日は何しようかな。そうだ、外へ出かけてみよう」 これまでは家の中で楽しむだけだった。外で女の子の生活を楽しむのも面白いかもしれない。俺はクローゼットの中からワンピースとカーディガンを選び、着替えた。 「似合っているかな」 鏡の前で服装をチェックする。本当に女の子になったようで、何だかうきうきしてくる。 小さなショルダーバッグを持って俺は外に出かけた。 外は晴れていて暑かった。しかし、今の俺は涼しげな格好をしている。 「スカートの感じは慣れないけど、これはいいな」 歩くたびに俺は脚にまとわりつくスカートの感覚を楽しんでいた。 特に予定も無かったので、駅前のデパートに向かうことにした。普段は見ない化粧品コーナーへ立ち寄ってみる。 「お客様、何をお探しですか?」 「えっ?」 俺は女性店員に声をかけられた。 「あ、あの、よくわからないんで…」 「まあ、それでしたら、うちの試供品を試していきませんか? お客様、見たところ化粧をしていらっしゃらないようなので」 化粧には興味がある。どうせ自分では何も分からないし、ここはやってもらおう。 「えーと、はい。お願いします」 俺は満面の笑顔で答えた。 ――数十分後 「はい、出来ましたよ」 化粧を終えた俺は目を開ける。 「わぁ……」 思わず溜息が漏れた。すごくカワイイ。 カールされた睫毛とアイラインが、沙耶ちゃんの元々大きな目がさらに大きくパッチリと見せている。薄くぬられたファンデーションが白い肌をさらに透き通って見せる。眉も整えてくれたみたいだ。 「これが、オレ…わたし?」 すっぴんの時よりもグッと大人っぽくなった沙耶ちゃんの顔に俺は見とれていた。 「お客様、かわいいから張り切っちゃいました」 店員の方もうれしそうだ。 「あの、お代は……」 「いいですよ、私も楽しかったですし。それより、これからもぜひウチのお店に来てください!」 「は、はい。ありがとうございます」 化粧をした沙耶ちゃんは注目の的だった。すれ違う人が皆自分の顔を見てくる。男性はもちろん、女性までうらやましそうな顔をして見てくる。 「へへ、何かいいな。こういうの」 注目されることに快感を覚えた俺は、意味も無く駅前を歩いていた。 「おねーちゃん、綺麗だね。ちょっと俺らとイイ事しない?」 気がつくと俺は学生服を着た男3人に囲まれていた。髪が脱色されていて制服もだらしなく着ている雰囲気からして素行が良さそうな人物では無さそうだ。 周りを見ると、人通りの少ない裏道に俺はいた。見られることに夢中になっていて、いつの間にかこんなところに来ていたようだ。助けを呼ぼうにも周りに誰もいなかった。 「い、イタイ……」 路地裏に連れて行かれた俺は男達に体を押さえられていた。必死で抵抗するが、この体では男達に敵わなかった。 「えへへ……、圭さん、俺が貰っても良いですか」 男の一人が俺に向けていやらしい笑みを浮かべる。 「ダメだ、この女は俺がいただく」 おそらくこの3人のリーダーらしき男が俺に近づいてくる。 「や、やめろ……体に触るな」 「へえ、かわいい顔に似合わず気が強いじゃないか。好みだぜ」 スカートの中に手を入れられ、太ももをスーッと撫でられる。 「ひうっ……」 「意外と敏感だな。じゃあ早速……」 「や、やめっ」 男の顔が俺に近づいてくる。 「ひっ!? んぐっ……」 男の唇が俺の唇を塞ぐ。それと同時に体に痛みが走った。 「ぐあっ……何だ……?」 「体が痛い……!?」 そして俺は視界を失った―― 「うん……」 何か柔らかいものが胸に押し当てられている。目を開けると髪の毛を脱色した女子高生が俺に抱きついていた。 「あ、えっ、な、なんじゃこりゃ!?」 女子高生は自分の姿を見て信じられない顔をしていた。その顔は日に焼けて、そして派手な化粧をしているが、沙耶ちゃんの顔をしていた。 「圭姐さん、どうしたんですか。この男をやっちゃうんじゃないんですか?」 俺を抑えていた男がその女子高生に声をかける。 「姐さん……?」 女子高生が自分の体を見下ろす 「何で俺がスカートを……。それに胸……?」 ペタペタと自分の体を触っているその女子高生。 「う、うわあっ!」 青ざめた顔をしてその場から離れていった。 「あ、待ってくださいよ、姐さん!」 「ちっ、助かったなお前」 俺を押さえつけていた二人の男も、俺から手を離し、女子高生を追って行った。 「やっぱりこれは……」 解放された俺は自分の体を見る。男になっている。元の俺より背が高くガタイがいい体。 「体が入れ替わったのか!?」 キスして入れ替わるのは俺と沙耶ちゃんだけじゃないのか。沙耶ちゃん以外ともキスしたことはあるがその時は入れ替わらなかったのに。もしかしたら入れ替わった状態で他のキスすると入れ替わるのかもしれない。そしてさっきの男たちの会話から、入れ替わったことを自覚できるのは当人同士だけのようだ。 「いや、こんなことを考えている場合じゃない」 沙耶ちゃんの体を取り戻さないと。俺は路地裏から飛び出した。 「どこに行ったんだ?」 まったく見当がつかない。 「そういえば……」 俺は自分が初めて沙耶ちゃんと入れ替わった時のことを思い出した。 「あの時は……、自分の体を探索しようと、一人になれる場所を探してたよな……、よしっ!」 俺は路地裏に一番近い小さな公園に向かった。ここは余り使われていないトイレがあったはずだ。 「よし、ここだ」 公園には誰もいなかった。俺はトイレを覗いて見る。 「んっ……あっ……ああん……」 男子トイレから切ない声が漏れていた。 「ああん……オンナってすごい……」 覗くとブラウスをはだけさせ、短いスカートの中に手を入れている扇情的な女子高生の姿があった。探索に夢中になっていて、俺がいることに気がついていないようだ。 「ああっ……、俺が、あのかわいい顔の姉ちゃんに……、でも何でウチの制服を着て……、ああ……気持ちがイイ……」 派手な化粧をした沙耶ちゃんの顔があんなに悦んだ顔をしている。それを見ていると自分の股間のモノがむくむくと膨れ上がってくるのを感じる。目の前の沙耶ちゃんを滅茶苦茶にしたい。 バタン―― 俺はトイレのドアを強く開けた。 「あん……、え…!? ひゃああ……!?」 俺の姿をみて驚きの声をあげる女子高生。 「お、俺の顔……?」 身長が逆転したため、見上げる形で俺の方を見る女子高生。その顔は先ほどの行為で上気していて、俺を誘っているようにも見える。あの沙耶ちゃんが俺を誘っている―― 「お前は、さっきの女なのか……、きゃあ……!?」 俺はもう我慢できなかった。女子高生を強引に押し倒した。必死に抵抗するが今の俺には敵わない。先ほどとは立場がまったく逆転していた。 「くっ…、や、やめろぉ……」 唯一の自慢だったのだろう、腕力が敵わないと分かると青ざめた顔をする。 「でももうこんなに濡らして、カラダのほうはヤル気満々だぜ」 俺は自分がされたように太ももから股のほうへ指を這わす。股の方まで愛液が垂れていた。 「ひゃあん……。え、お前は、さっきの女じゃないのか?」 「何をごちゃごちゃ言ってるんだ」 俺は女子高生のアソコを指で這いまわす。 「ひぅ…、ああん……」 女子高生は、元の自分の外見になっている男の中身は女なんだと思っていたのだろう。女なら元の自分に欲情する訳がないと思っていたのかもしれない。しかし、俺は男だ。目の前でこんなことをされては我慢できない。俺は指をアソコの中に入れて掻き回した。 「あはぁん……、な、ナカに入ってくる。ぁん……カラダが、ビクビクする……」 指に絡みつく女子高生の愛液。 「やめろぉ…、中を…あん…掻き回すな……」 「そうか、じゃあやめとく」 「あ……、え……?」 突然の俺の行動に物足りなさそうな顔をする女子高生。 「どうしたんだ?」 「う……、はう……」 目が潤んでいる。体から発せられる女性の快感を発散できずに体をくねらせている 「な、何とかしてくれ……」 「何とかって、何が?ちゃんと言ってくれないと分からないぜ」 女子高生の態度を見ていると、何だかいじめたくなってくる。 「体が……うずくんだ。静めてくれ……」 俺を犯そうとしてあの男が、こんなに可愛くなるなんてな。 「静めるって、どうやって?」 「い、意地悪を言うな……。ガ、ガマンできないんだ……。俺を…俺を無茶苦茶にして!」 「よく言った。ご褒美だ」 俺はズボンと下着を脱ぐ。 「おお、これは……」 「ひぃっ……!? こんなに大きい……!?」 今、俺の股間についているアレはすごく大きかった。これまでこの男はこれを使って女性を犯してきたんだろう。 「や、やっぱやめてくれ、そんなの入らない……」 「今更何を言ってるんだ」 俺は女子高生を壁に押さえつける。手を壁につき、お尻が俺の前に向けられる。 「じゃあ、挿入するぞ」 「ひいっ!?」 俺は下着を脱がすと、バックから女子高生のアソコに俺のペニスを突き上げた。 「痛っ……、ああん!? 止めろ!」 言葉とは裏腹に俺のペニスはズブズブと簡単にアソコに飲み込まれていく。 「お、お腹に……、おっきいのが……入って……ああん…」 ペニスを動かす度に、声をあげて体を反らす女子高生。 「んあ……、中が擦れて……、いや…ああん……どうして良いか分からないよぉ……」 あまりの快感に頭を激しく振っている。その動きでさらにペニスが奥まで入っていく。クチュクチュと卑猥な音が、男子トイレに鳴り響く。 「あ……ああん……」 さらに俺は女子高生の胸の先端を摘む。 「ひ、ひゃああ!? む、ムネをさわるなぁ……チクビがきもちいいよぅ」 俺が動くたびに悦んだ声をあげる。 「あん……あん……、変になる……これがイク…のか?」 「俺もそろそろ限界だ……!」 腰の動きを強く、早くする。 「あああん……、は、激しいよぉ……動いて…ああん…」 ビクン、ビクンと体をくねらせる。 「あ、あたまが……しろく……なにもかんがえられない……ああ…イク…」 うっすらと涙を浮かべたその目は、焦点が定まっていなかった。 「だ、出すぞ」 俺のほうも限界だった。 「イクっ…イクっ……、あ、ひゃあああああああああん!!」 女子高生は大きな声を上げ絶頂を迎え、俺も中に精子をぶちまけた。 「ああ……、アソコの中に入ってきてる……女ってすごい……」 その言葉を最後に、女子高生は意識を失った。 「ふう……、さて」 俺は身なりを整えると、まだ気絶している女子高生の前に立った。 「体を返してもらうからな」 俺は女子高生にキスをした。体に痛みが走る。 「ギャルっぽい沙耶ちゃんも良いけど、やっぱり沙耶ちゃんはこうでなくっちゃな」 俺はワンピースとカーディガンを着た沙耶ちゃんの姿に戻っていた。そして目の前にはあのときの男が気絶していた。 「お前もこれで懲りただろう。もう女を犯そうとかするなよ」 そう言って俺はトイレを後にした。 沙耶ちゃんとの約束の時間まで、俺はいろんな人と入れ替わって遊んでいた。 「ほ、本官がなぜ婦警の格好を……!?」 交番にいた警察官とキスして婦警姿でうろたえる沙耶ちゃんを眺めたり、 「う、うちの会社のOLの制服? 足がスースーする!?」 駅前にいた若いサラリーマンとキスをしてOL姿の沙耶ちゃんを眺めたりしていた。 「そろそろ約束の時間だけど、遅いな」 一通り楽しんだ俺は、家で沙耶ちゃんの帰りを待っていた。 「何かあったのかも…、よし」 あまりに遅いので、俺は様子を見に家から飛び出した。 「ん?」 玄関の前に、見知らぬ小学生の女の子が立っていた。 「あっ。あの……」 「えっと、君は?」 「わ、私、こんなカッコしてるけど、……沙耶なの」 「え?」 沙耶ちゃんの話では、俺の姿でサッカーをしていたときに、この女の子とぶつかり、偶然唇が触れ合ってしまったらしい。そしてそのままその女の子はどこかに行ってしまったそうだ。 「ごめんなさい……、ごめんなさい」 沙耶ちゃんは声をあげて泣いている。 改めて沙耶ちゃんの姿を見る。ウェーブがかかっていて柔らかそうな髪の毛。今は涙で赤くなっているが、垂れ目でおっとりしたような顔。そしてまだ小学生なのに膨らんでいると分かる胸。 「うーん……そうだ!」 「えっ!?」 俺は沙耶ちゃんにキスをしていた。 体の痛みが治まると、驚いた表情の沙耶ちゃんが見えた。今日はいろんな沙耶ちゃんを見てきたけど、やっぱり今の沙耶ちゃんが一番だな。 「お兄ちゃん、どうして……?」 「元の体じゃないと、不安でしょ? お兄ちゃんの体は自分で探しておくから、今日はもう家に帰りなさい」 そう言って俺は沙耶ちゃんを抱きしめた。 「うん……ありがとう……お兄ちゃん…」 沙耶ちゃんを家に送り届けた後、俺は自分の部屋の姿見に体を写していた。 「結構、カワイイ顔をしているな」 おっとりとした顔は、俺の年齢になっても変わっていなかった。沙耶ちゃんとは違うタイプだ。しかし顔よりももっと沙耶ちゃんとは違うところがある。 「おおっ、ムネが揺れる」 小学生の時点で少し膨らみがあったその体は、俺の年齢になることでとても魅力的なものになっていた。歩くたびにその大きな胸が動く。 「腰は引き締まっているのに、お尻が出ている……、んあ…感度もなかなか…」 俺は一晩中その体をいじくり回し、何度もイッてしまった。 あれから俺は自分の体を捜している。ただ、本気で探してはいない。見つかればラッキーかなと思っているだけだが、沙耶ちゃんの手前、一応捜しているふりをしている。 「ふふっ、皆、俺の体を見ているな……」 この豊満な体は、どうしても注目を浴びてしまう。 それに体は変わっても、立場は変わらないから、元の生活にはほとんど影響がないのだ。それならば、あまりぱっとしなかった元の体よりも、今の体のほうがずっと楽しいと思ってしまう。 「別に今のままでも良いや」 この体に飽きたら、また別の体と入れ替われば良いんだ。 俺は大きな胸を揺らしながら、そんな風に考えていた。 おわり |