白石絵梨華、20歳、大学生






私は某女子大に通う大学生です。アルバイトで家庭教師をしているのですが、先日私は
と ても信じられない事件に巻き込まれたのです。
あれは夜の6時頃でした。高校受験を控えている3年生の女子中学生、宮崎雪乃さんと
私 は一緒に勉強に取り組んでいました。
雪乃さんはとても成績が良く、それにかわいいので学校の男の子達にもすごく人気があ
り、 私も本当の妹の様に思っていました。
しかしその日の雪乃さんは少し変でした。
「先生、今日のあたし、どこか違うと思わない?」
「・・・う〜ん・・・どこって言われても・・・そういえば今日は珍しく派手なタイツね。」
普段は派手なタイツを履かない雪乃さんが、あの日はネイビーのパーカーにベージュの
ショー トパンツ、そして黒の派手な花模様の施されたタほんとうよイツといったファッショ
ンでした。
「顔とかは?いつもと比べてどう?」
私は雪乃さんの顔をしばらく見つめましたが
「いつもの雪乃さんよ。どうしてそんな事聞くの?」
「ううん、あたしも早く先生の様に素敵な女性になりたいの。今日だってほらブラウンのタ
ー トルにデニムのミニ、ベージュのストッキングに黒のハイソックスのファッション、すごく
似合ってるもん。」
「ふふ、ありがとう。でもあなたも十分素敵な女性よ。」
「あたしいつも思うの。先生みたいなかわいい顔が欲しいなぁって。」
「・・・雪乃さんありがとう、嬉しいわ。」
「本当よ。今すぐ先生を縛って・・・」
「えっ?よく聞こえなかったわ。何て言ったの?」
「ううん、何でもないの。ふふふ・・・。あっそうだ、お茶入れてくるね。」
そう言って雪乃さんは部屋を後にしました。・・・そして2,3分後
「はい、先生」
そういって雪乃さんは紅茶を差し出してくれました。
「ありがとう、いただくわ。」
そして私はその紅茶を飲みました。すると
「・・・雪乃さん、私なんだか眠たくななななな・・・」
この瞬間、私は深い眠りに陥ってしまったのです。

 

 
気がついた私の頭は少しボーッとしていました。だんだん意識を取り戻した私は自分が
い る場所がわかりませんでした。それは明らかに雪乃さんの部屋ではなかったからで
す。
沢山のダンボール箱、古い電化用品、部屋の上には小さな小窓・・・どうやら雪乃さんの
家 の屋根裏部屋の様です。なぜ屋根裏部屋にいたのかわかりません。
『とにかく部屋に戻らなきゃ・・・』そう思って立ち上がろうとしました。でも無理でした。縛
ら れていたのです。両手首は背中に回され、厳しく縛られていました。手首だけではあり
ません。
両腕も胴体と一つになるかのように、乳房の上下にわたって縛られていました。足首も
同 様でした。しかもふくらはぎ、膝、太腿も各2ヶ所ずつ厳しく縛られていました。
私はもう1度辺りを見回しました。すると壁際には雪乃さんが・・・しかも私と同様に両手
両 足を厳しく縛られていました。それだけではありません。口にはボールのような物を詰
め込まれていて、口元の両端から頬にかけてスト ラップの様な紐が雪乃さんの顔を変形
させていました。ストラップは雪乃さんの後頭部にしっかりとくくりつけられいて、雪乃さん
は そのボールを吐き出す事はできない様にされていたのです。
『誰がこんな酷い事を・・・』
私は雪乃さんに声をかけました。
『雪乃さん!』
そう言ったはずでした。しかし
「うむむむん。」
そうです。私も雪乃さんと同じくボールの猿轡を・・・
私は必死に縄から逃れようとしました。しかしいくらもがいても縄は緩む事はありません
で した。やがて雪乃さんも気がつき、自分自身が縛られている事に驚いていました。そし
て私と目が合った瞬間、雪乃さんは
「うむむむむん、むうぅぅぅん、むむんっ」
首を激しく横に振りながら、私に何か言いたい様子でした。しかし
「むんっ、むうううぅぅむん?」
(何、何が言いたいの?)
2人とも猿轡のせいでまともな会話ができませんでした。
しかし私は1つ不思議な事に気がつきました。私と同様に厳しく縛られている雪乃さんの
服 装は紺のセーラー服にひだスカート、オフホワイトのストッキングに紺のハイソックス。
さっきの服装と違うのです。
『さっきまでの雪乃さんは制服姿じゃなかったわ・・・着替えてから縛られるのもおかしい
し・・・』
すると
「あら、お目覚めかしら、先生。」
雪乃さんの声でした。しかし顔は・・・
「!!ふむっ・・・」
「驚いたかしら?でもあたし言ったよね?『先生のかわいい顔が欲しい』って。」
服装はさっきまでの雪乃さんの服装、でも顔は・・・明らかに私の顔でした。
「うぐぐぐぐぐ!むむむむんん!」
私は首を横に振りながら抗議しました。しかし
「ふふふ、悪いけどこのかわいい顔はもうあたしのものよ。顔だけじゃないわ、人格も頂
く わ。あたしはもう『白石絵里華』なのよ。いい娘だからあなたはそのまま縛られ、猿轡を
嵌められたままでいててね。」
私は何が何だかわかりませんでした。目の前の"雪乃"さんと縛られている"雪乃"さん。
どっ ちが本物?・・・
「あっ、それと雪乃ちゃん。あなたもいい娘だからそこでおとなしくしてなさい。あなたのお
母 さんはあたしがしっかり縛って猿轡もかましてクローゼットに監禁してあるから。綺麗な
お母さんね。でもあなた、全然気付かなかった わね。ついでにあなたのお姉ちゃんの綾
乃ちゃんも縛って猿轡をかまして監禁しちゃった。悪く思わないでね。うふふ。」
「むぅぅぅぅぅぅ!ふぐむうううぅぅぅぅ!」
「さて、かわいい顔も手に入れたし、あたしはこれで失礼するわ。今からこの顔を利用し
て いっぱいかわいい女の子を誘拐しちゃうの。そう、"私"のお友達をね。うふふ・・・」
「むんんんんん!むふぅぅぅぅぅうう!」
「うぐぐぐぐぐぅぅ!むぅぅぅぅぅううう!」



   





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