幼馴染の一日交換(最終話)
作:Tira


「どうだ?」
「やんっ! に、握らないでっ」
「こうやってしごくと気持ちいいんだぜ」
ズボンの中、トランクスにまで忍び込んだ香澄の右手が勃起した肉棒をしごき始めた。

内股に閉じた足をモジモジさせながら抵抗する勇二(香澄)だが、初めてしごかれる肉棒の感覚に戸惑い、微妙な抵抗しか見せない。
「あんっ」
「俺の声で変な喘ぎ方するなよ」
「だ、だって勇二が……んんっ。も、もうっ。止めてよっ」
「そんな事言いながら、全然抵抗しないじゃないか」
「それは勇二が強引にするから……」
「男ってさ。女の子にこうやってしごかれたらすごく気持ちいいんだ。分かるだろ?」
「し、知らないっ」
左手もズボンの中に忍ばせた香澄(勇二)は、更に奥に入れて二つの玉を優しく握り、転がすように弄んだ。
内股に閉じた足に力が入らない。
「ゆ、勇二っ。や、やだっ」
「さすがに自分のナニをフェラチオする気にはなれないから、手コキだけな」
「あっ!」
ズボンとトランクスを引き下ろし、体を密着させたまま皮ごとしごく。
背中に感じる自分の胸の柔らかさ。
そして、肉棒から感じる温かく柔らかい手の感触。
「自分の手でしごかれるなんて思わなかっただろ?」
「はぁ、はぁ。も、もうやめてよ。へ、変な気分になっちゃうじゃない……」
「任せとけよ。二度とこんな体験できないかもしれないんだし」
「だ、だって……んっ」
恥ずかしい。
他人の前で子供のようにズボンをずらされるなんて。
そして気持ちいい。
男の体――肉棒の感覚が。
しごかれるってこんな風に感じるんだ。
女性と同じように、男性がオナニするのが判るような気がする。
「出そうか?」
「そ、そんなの分からないもんっ」
「じゃあまだ出ないな。男がイク時はすぐに分かるからさ」
「んんっ。そ、そうなの?」
「そのまま座れよ」
「あ……」
後ろから誘導され、絨毯にお尻をつけた勇二(香澄)は、そのまま体を倒され仰向けに寝かされた。
「自分の中がどんな風に感じるのか、確かめてみたいだろ」
「えっ!?ええっ!そ、それは絶対に嫌だよっ」
「俺のチ○ポをこんなに勃起させといてそれな無いだろ」
「だ、だってそんなのおかしいよ。ゆ、勇二っ」
「体験してみたいんだ。香澄の体を!」
「ダ、ダメだって!ちょっ……あっ」
「ううっ!は、入ってく」
「ゆ、勇二ぃ……」
「ああっ……」
勇二(香澄)を跨ぎ、ホットパンツを横にずらした香澄(勇二)が、愛液の滴る膣口に亀頭を押し当てた。そしてそのまま腰をゆっくりと下ろし、膣内へと導いたのだ。
初めて感じる感覚に、二人は体を震わせた。
「す、すげぇ。腹の中が満たされたっていうか、お前の体ってこんなに気持ちがいいんだ」
「も、もう。やだっ……」
「どうだ?自分の中に入れた感じは?」
完全に腰を下ろした香澄(勇二)は、肉棒によって満たされた下腹部を擦りながら勇二(香澄)を見下ろした。
恥ずかしそうに見つめ返す勇二(香澄)は何も答えない。
その表情を見ながら、ゆっくりと腰を動かし始めた香澄(勇二)。
膣の中で滑る肉棒が子宮口を押し広げようとしている。
「ううっ、すげぇ。俺のチ○ポがめり込んでくる」
「うっ……んんっ」
絨毯の上に両膝を突き、大きく腰を振り始めた香澄(勇二)の口から女の喘ぎ声が漏れた。
Tシャツにホットパンツ姿の自分が、自分の上で善がっている。
その信じられない光景に言葉が出ない勇二(香澄)だが、自分が取るはずの無い行動をされる事に、妙な興奮を覚えた。
そして、生温かく締め付けてくる膣に包まれた勇二の肉棒から、快感と呼べる感覚が押し寄せてくる。
自分の膣の中がこんなに気持ちいいものだったなんて――。
「はぁ、はぁ。あっ、あうっ、あっ、あっ」
「ちょ……んっ。ゆ、勇二ぃ〜」
「お、お前も素直に……あっ、ああっ。た、たまんねぇっ」
Tシャツごと両胸を揉み、必死に腰を振る香澄(勇二)は蕩けるような快感に眉をゆがめている。
そんな自分の淫乱な姿に、勇二(香澄)は拳を作った両手を口に添え、ただ見ているだけだった。
「あっ、はぁ、はぁ、はぁんっ」
「あ。んっ……んっ」
肉棒が膣を掻き回す、粘り気のある音。
女子高生の喘ぎ声と幾分軋む絨毯の床。
それらは全て、香澄の体を操り、動かしている勇二が出している音だった。
ずらしたホットパンツに愛液が染み付き、肉棒を擦っている。
Tシャツに浮き出た乳首を執拗に弄り、更に大きく喘ぐ様は、明らかに自分ではないと思った。
そして肉棒からこみ上げてくる感覚。
「あっ……。はぁ、はぁ。な、何か出そうっ。な、何これ……あっ!」
「ああっ、あっ、だ、出しちゃえよ。自分の中にっ」
「ま、待って勇二っ!ダ、ダメッ!止まらない……あっ。あああっ」
「はあ、はぁっ、はぁ。お、俺もっ……ふあああっ!」
肉棒が自らポンプとなって精液を放出する。
それを搾り取るように膣壁で締め付けた香澄の体が、子宮口へ精子を導いてゆく。
「ああ……あ、あ、あ、あんん」
「あああっ!あうっ……あっ。すげぇ……。な、中に……感じるっ」
「はぁ、はぁ……はぁぁ」
歯を食いしばり、その快感を全身で受け止めた香澄(勇二)は硬直した筋肉を開放し、ぐったりと勇二(香澄)の胸に体を預けた。
膣口から陰唇にかけて、まだ痙攣しているようだ。
その感覚は肉棒にも伝わってくる。
二人はしばらくの間、何も言わず大きく息をしているだけだった――。



――そして次の日。

「また入れ替わってみたいよな。女の体って最高に気持ちがいいからさ」
「もう嫌よ。あんな変な体験」
「そうか?香澄も随分と気持ち良さそうだったじゃないか。男の快感もなかなかだろ」
「そ、そんなの知らないっ」
「それに、妊娠してなくてよかったな」
「そんなのまだ分からないよっ。妊娠していたら勇二に責任取ってもらうからね」
「へへ。俺は別に構わないけどさ」
「……ご、誤解するような事、言わないでよ」
「誤解するようなって、俺は香澄と結婚したいと思ってるんだから」
「なっ……」
「冗談だよ、冗談」
「えっ……。このぉ……ゆ〜う〜じ〜」
舌を出して走り始めた勇二を、真っ赤になった香澄が追いかけた。
こんな関係を十年以上続けている幼馴染だから――もし妊娠していたとしても、上手くやっていけるに違いない?



幼馴染の一日交換……おわり




あとがき
特にひねりもなく、書きたいところだけ書いたなぁという感じです(^^
付け加えると、結局安全日だったということで妊娠していませんでした。
やはり入れ替わりネタは少々テンションが上がりにくいですね。
見たり読んだりするのは、はぁはぁするのですがw
もう少しテンションの上がるシチュエーションで書きたいものです。
そういう意味では「素敵な夫婦の物語」は我ながらよく続いたものです(^^
それでは最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。



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