ハムナムラージュで抱きしめて

作:Tarota


僕はどきどきしながらその店内に足を踏み入れていた。
「いらっしゃいませー」
明るく元気な声が僕を迎える。
「御一人様ですか?」
「は…はい」
どきまぎしながら、視線を合わせられずキョロキョロさせながら、何とかそう答える。
「こちらへどうぞ」
お姉さんに従って店内をゆっくりと進む。
ひらひらとした動きを見せるスカートに目が釘付けになりそうになり、慌てて上に移せば揺れる大きな御尻に出会い、また慌てて上に目を向けると、くるっと振り返ったお姉さんの大きな胸と出会ってしまう。
「うわ…」
「こちらの御席になります。
 ご注文御決まりになりましたらお呼び下さい」
あたふたする僕とは裏腹にいたって冷静にそしてにこやかに対応するお姉さん。
僕はとりあえず腰を下ろすと、メニューの上で視線を滑らせた。
その実、ちらちらと店の中を見回す方に意識が行ってしまう。
フロアの中を忙しく動き回るお姉さん達。その誰もが、あんな際どい服を身に着けているなんて!

ここは都内に展開する制服で人気のレストラン…ハムナムラージュ。
ひらひらとして、中身が見えそうなくらいのスカート。胸を大きく強調するデザインの服。
店の女の子のレベルも高く、顔を採用基準に雇っているのでは?と邪推される程だ。

僕のクラス内では、女の子の話題でもちっきりだった。
C組の誰それが可愛いとか、いやD組のあの娘の方が可愛いだとかいった話題だ。
他にも、テレビのちょっとエッチな番組も話題になるし、もっとエッチなビデオや、本やらの話題にもなる。
僕も興味はあるんだけど、恥ずかしくて、いつもその手の話の輪から外れていた。
それでも、漏れて聞こえてくる話はいくつもある。その中の一つが、この店のことだった。
あそこの制服凄いよな…。パンツ見えそうだし! いや見えたよ! ブラジャーのラインモロ見え!
他と違って普通のファミレスもたいだし、ひょっとしたら、僕でも気軽に行けるかもしれない。
そう思って、今日来た訳だった。

「ご注文御決まりですか?」
いきなり視線を塞ぐピンクの壁に僕は、ぎょっとなっていた。
「は…はい…はい」
何も考えてなかったから、慌ててメニューをひっくり返しながら、何とか注文する事ができた。
お姉さんが、くすりと笑うのが耳に残る。
やっぱり変に思われたよな。でも、さっきのお姉さん、この店の中でも特に可愛かったな。
「まほ」とバッチに書かれていた、お姉さんを視線で追って見る。
ポニーテールを揺らし、ピンクのスカートをひらひら揺らし、大きな胸を揺らして働く”まほ”さん。そんな彼女に僕は夢中になっていた。
どきどきっと鼓動がより激しくなってたし、あ、あそこも大きくなってきた。
あんな素敵なお姉さんと友達になってお話したいなぁ
「お待たせしました」
僕がそんな妄想に浸っていると、再びかけられた女の人の声にどきっとなる。
頼んだパイが来たのだ。いや、パイは確かに頼んだけど、その奥に見える別のパイに目が行っていた。店のどの娘よりも大きく突き出て見えるパイ。
そのパイの前にトレイに載った僕のパイが見える。同時に胸のバッチで”れみ”という名前が確認できる。
”れみ”さんが、突然屈み込んで来たので、僕の胸に行っていた目線に、谷間が飛びこんできた。思わず後ろに仰け反り、視線を外す。
コーヒーとパイが置かれている間、僕の頭の中では、さっきの谷間がぐるぐる回っていた。
「ごゆっくりどうぞ…」
という声で我に帰り、慌てて”れみ”さんの方を振り向くと、綺麗な顔立ちがちらっと見えた。そして、くびれた腰付きと大きな御尻とが遠ざかって行くのが解る。
”まほ”さんは可愛いお姉ちゃんなような印象だったが、”れみ”さんは綺麗な大人のお姉さんという感じだ。
ぼーっと、2人の事を考えながら、コーヒーに砂糖を入れ(定量より多かった)スプーンを取ろうと、通路側の入れ物に手を伸ばすと、勢い余って中身をひっくり返してしまった。
床に散らばったナイフやらフォークやらを拾う為に慌ててしゃがみこんだ。
一個、二個と拾っていくと「お客様」と突然真上から声をかけられた。
え?と思いそのまま視線を上げると、そこはスカートの中だった。
そう、僕ははっきりと女のパンツを、履いているパンツを見てしまったのだ。
「あ、その…ごめんなさい」
すぐさま、後ろに下がり、立ち上がろうとする。だが、後ろは後ろで通ろうとした人がいて、体勢を崩してつんのめってしまう。それでも、早く立ち上がらねばと、目の前の柱を握れば、その感触は妙に柔らかい。
良く見なくても、それは女の人の脚だった訳だ。その感触に浸っている間もなく、2度も迷惑をかけてしまった女の人に謝ろうと立ち上がれば、当然のごとくそこはスカートの中だった訳で。僕の顔がお姉さんの股間に埋もれていた。


それから、僕は別室に連れこまれていた。
あれだけの事をしてしまったら当然だろう。
ちかん行為を働いたと言う事で、罰をうけるかもしれない。あれは事故だったと言っても信じてもらえないだろうから、精一杯謝ろうと思う。
「本当に、本当にごめんなさい」
僕は、3度迷惑をかけた”れみ”さんに謝った。
散々迷惑をかけたのは、気になるお姉さんだったのだ。起き上がって、”れみ”さんの顔を見たとき、ドキっとなったと共に、嫌われたと思うと大変なショックだった。
”れみ”さんは何にも答えてくれなかった。
僕は何度も何度も謝った。
「解ったわ…許してあげるわよ」
涙がこぼれて来た頃になって、”れみ”さんはそう言ってくれた。
「本当ですか?」
「ただし、ちょっとした罰を受けて貰うわよ」
「え?」
「ふふふ…安心して、素敵な罰よ…」
そう言った時の”れみ”さんの微笑みは、何だか妖しくて魅力的だった。
「まずは、これを飲んでね!」
差し出された錠剤を言われるままに飲み込む。
「それじゃあ、こっちにいらしゃい」
手招きに誘われるように、”れみ”さんの座っているソファーの方へ歩き出す。
「床に座って」
言われるままにしゃがみこむと、長い脚を組んでいる為に、オレンジのスカートの中がはっきりと見えた。
さっきも見てしまったが、あれは咄嗟の事で、よく解らなかった。
「目を逸らさないで」
僕は黒い布をじっと凝視しなければならなかった。恥ずかさと興奮が入り混じって、僕は混乱してきた。
「ふふふ…すっかり赤くなっちゃって可愛いのね。
 僕、名前は?」
「健児です…山久健児…」
「健児くんね…わたしは”れみ”よ」
胸元で揺れるハート型の名札を指さしながら言葉を続ける。
「年は幾つ?」
「は…はい…。13です」
「中学1年生なんだ。
 じゃあ、興味津々だよね…
 こことか…こことか…」
”れみ”さんは、自分の胸を手で揺らして見せ、さらに、スカートをまくり上げる。
腰に履いた黒いパンティが、ストッキング越しにとはいえ、はっきりと僕の目の前にさらけ出された。
ごくりと大きく唾を飲み込む。
「もっと、近づいていいのよ…」
白く細い指が、黒い床の上で踊る。もう片方の手は、胸の辺りを蠢いている。
ふらふらと、蜜蜂が花に引き寄せられるように”れみ”さんに近づいていく。
「触ってごらんなさい」
”れみ”さんに右腕を掴まれ、制服の白い上着の上から大きく張り出した胸へと導かれる。
広げた手の平に柔らかい反動が伝わる。指が震えるとそれに合わせて形を変えていく。余りの柔らかさに僕は夢中になって、それを揉み続けた。
「あは…ふ…ん…」
”れみ”さんの口から熱い吐息が漏れ、それがまた僕の脳をトロケさせる。
「こっちも…触って…」
左手が弱々しく握られ、黒い大地へと導かれる。その大地は平地ではなく丘陵であり、しかも湿地帯になっていた。
僕はその暖かさを感じながら、どうすればいいのか戸惑っていた。すると、じれたように、僕の手を掴むと、人差し指の部分で、濡れぼそった部分をつつき始めた。
意図を理解して、人差し指で同じようにその部分をつついたり、擦ったりする。
すると、その部分に溝が出来てきた。さらにさらに擦っていくと、どんどん沈んで行くのが解る。
まるで底無し沼のように、水を吐き出しながら黒い大地が沈んで行く。
さらに、溝を進んでいくと、小さく盛り上がった部分に当たる。
何だろうと思い、それをつついて見ると、”れみ”さんの体がびくびくっと大きく揺れ、甘く長い声があがった。
ここが弱点なんだなと思い、何度もつついてあげた。
「はん…はん…ありが…とう…」
息も絶え絶えに”れみ”さんが、被さるような体勢の僕を押し退けた。
「なかなか上手だったわよ。
 御礼に良い事してあげるわ」
僕を立ち上がらせ、今度は”れみ”さんの方から近づいてきた。
そして、僕の股間にそっと手を伸ばし、ぴんと一直線になっていたモノをズボン越し触れ始めた。
「ふふふ…しっかり立ってるのね」
ズボンの上からひとしきり触った後、今度はチャックを下ろし始めた。
「ふーん。ブリーフなのね」
今度はこっちがパンツを見られる番だった。とても恥ずかしい。
だが、もっと恥ずかしいことに、お姉さんの指が遠慮無くブリーフの窓を抉じ開けて、膨れていた僕のオチンチンを取り出した。
「あらあら、皮もまだ被ったままだし、可愛いらしいわね」
顔から火を吹きそうで、逃げて帰りたかったが、”れみ”さんが僕のモノを離してくれそうも無かった。
女の人の指でしゅっしゅと擦られると、自分独りでしているのとは比べ物にならない気持ち良さだ。
「う…う…」
たまらず、僕の口から声が漏れる。
もう少しで出そうだ…と思ったら、途端に動きが止まった。
少し不満そうに”れみ”さんの方を見ると、なんと僕の股間に顔が近づいていた。
「いかせてあげるわよ。ちゃんと…」
そう言った口で、僕のモノを含みこむ。ねばっとして暖かい感触が襲いかかる。”れみ”さんは舌を動かし、僕の先端を舐め始めた。
途端に我慢できず、大噴火を起こした。ふーっと全身に虚脱感と、達成感とが広がって行く。
呆然としている僕の前で、僕のモノから口を離した”れみ”さんは、美味しそうに僕の精液を飲み干しているところだった。
「若くて素敵な味をありがとうね。
 射精するってどんな感じ?」
「え…あ…その…」
「気持ち良いんでしょ、爽快なんでしょ?」
「そ…そうですね」
「ふふふ…あたしも知って見たいのよねソレを…」
「え?」
何を言い出すんだろう、突然。
「あなただって、女の体に興味があるでしょう?」
さっきまでと雰囲気がまるで違う。
「例えば、この脚…」
ソファーにもたげ、右足をピンと伸ばす。そして、指でなぞりながら
「綺麗な脚でしょ?ちょっと自慢なのよね。
 長くて、太ももの肉はたっぷりで、足首はちゃんと細いのよ」
すっかり、その脚に魅入られ、何時の間にかしゃがみこんで鑑賞していた。
「触ってみて」
その言葉にはじかれるように、手を動かし、”れみ”さんの張りのある柔らかい太ももを触っていた。
「どう?この脚…欲しいと思わない?」
「ほ、欲しいです」
何時の間にかそう答えていた。
「じゃあ、言いなさい。あたしの脚が欲しいって言いなさい」
「れみさんの脚が欲しいです」
「誰が欲しいのかも言いなさい」
「僕はれみさんの脚が欲しいです」
命じられるままに言いきってしまう。
「ふふ…あたしもね、男の子の力強い足が欲しいの」
そこで一拍置くと、”れみ”さんは言い直す。
「わたしも健児くんの脚が欲しいわ」
その瞬間、空気が震えたような感じがした。そして、足元が揺れるような感じもした。
しかし、そんな事よりもはっきりとした感覚の変化があった。
触っていた”れみ”さんの脚の感触が明らかに変化したのだ。それまでのような柔らかさが消え、固く筋張った感触に変化した。
ハムナムラージュの制服のスカートから伸びていた綺麗な脚は姿を消し、変わりにぼてっとして、ごてっとして、うっすらとだけど毛に覆われた脚に変わっていた。
ストッキングに覆われていた筈なのに、素足に変わり、変わりに脛を覆うのは茶色い靴下だった。靴もそれまでの革靴などではなく、運動靴に変わっていた。
そして、その靴と靴下の組み合わせに見覚えがあった。かさぶたになった膝ッ小僧にも見覚えがあった。
驚きに一歩下がると、バランスを崩して、尻餅をついてしまった。そして、そのときの僕の脚は、お尻の外側にあった。ぺったんと膝を曲げて床に座っているのだ。
しかも、脚からは何の痛みも感じない、自然の形なのだ。
僕は恐る恐る自分の脚に手を当てると、ズボンの上からでも解る、その弾力に驚いた。
まさか本当に…確かめる為に、起き上がると、自分の履いているものが革靴に変わっている事に気がついた。それに、ズボンの裾からのぞく足首は細く、靴下など履いていなかった。
「本当に僕の脚が…」
「そうよ、あなたとわたしの脚が交換されたのよ」
自分の新しい脚を撫でながられみさんが続ける。
「どう?健児君についた、私の脚をはっきり見たいでしょ…
 それじゃ、次にここも取り替えてみましょうか?」
れみさんが、自分のお尻をさする。
「わたしの大きなお尻も欲しくない?
 たっぷりと突き出した形の良いお尻よ。
 いまなら、このスカートもつけるわよ。
 ハムナの超ミニスカートも…」
ひらひらとオレンジ色の腰布を揺らしてみせる。
脚線美はなくなってしまったものの、ちらりと見える黒いパンツが僕を誘う。
ごくり…
「欲しかったらさっきと同じように言ってみて…
 スカートも欲しいって付け加えてみて…」
未だに止まらないスカートの動きに、僕は目が離せないまま答えていた。
「僕は”れみ”さんのお尻とスカートが欲しいです…」
「私も健児君のお尻とズボンが欲しいわ」
再び空気が歪んだような感じがする。急に体のバランスが崩れ、僕は再び尻餅をついていた。
でも、”れみ”さんのお尻と入れ替わっていたので、クッションが効いて衝撃はすくなかった。
それより、僕のぺたんこ座りな足が、床に直に着いている冷たい感触の方が気になる。
見れば、やっぱり僕の腰にオレンジ色のスカートがはかされていて、その先から伸びている足が魅力的だった。
僕は立ち上がると、足を動かしたり、スカートをひらひらさせて楽しんだ。でも、スカートの中身はいつもと変わらないブリーフだったのが寂しかった。
またまた元気になっていたおちんちんを触っていると、
「そこを取りかえるはまだ早いわよ。
 お楽しみに取っておきましょうね」
僕の心なんか御見通しのようだった。
それにしても、今の”れみ”さんの格好はちぐはぐだった。
でも、僕の方がもっとちぐはぐな格好だった。
上半身は元のチェックの半袖のシャツを着ているのに、腰にはまばゆいオレンジ色のスカートがあって、そこから伸びている足は細く長く、ストッキングに包まれてキラキラっと輝いている。
僕は引かれるように、足を撫でていた。ざらっとしたストッキングの感触がなんだか気持ちいい。意識すると、ストッキングに足が締め付けられているのがわかる。
「さぁ…次は何処を取りかえる?
 健児君は、お姉さんの体の何処が欲しいの?」
僕の目は大きな胸を凝視していた。
それに気がついたのか、胸をわざとらしく揺らしながら意地悪く尋ねる。
「何処が欲しいの?言ってくれなきゃ解らないわよ」
「れみさんの…大きな胸が…」
どぎどきと高鳴る心臓、カラカラと乾く喉に打ち勝って絞るようにして言葉を言い終えた。
「そう。私の自慢の一つが欲しいのね。
 自分で言うのもなんだけど、形も大きさも大したものだと思うわ。
 手放すのは勿体無いけど…
 重くて肩が凝るのよね。それに触るなら他人についてた方がいいから…
 あげるわよ。健児君に…」
「ありがとうございます」
思わず御礼を言うと、気が変わらない内にと、続けて同じように願いを言う。れみさんもそれに続いて宣言する。
ずしっと胸が重くなった。チェックシャツを押し上げて、僕の胸にれみさんのおっぱいが備わったのだ。
ゆさゆさと自分の手で揺らしてみると、とても柔らかく、かつ触られているって感じもちゃんとする。
僕は、自分でこねくりまわし、その不思議な感覚を楽しんだ。

それから、僕と”れみ”さんは、ウエスト、背中、腕、肩など次々に体の部品を交換した。
途中から全身が映るような大きな鏡が用意され、僕の体がどんどん”れみ”さんに変わって行くのが目でも確かめられた。
その度に、僕の心の中では喜びが広がっていた。美しくなっていくのが楽しくてしかたなかった。
そうして、最後に残ったのは股間のモノだけとなっていた。
だから今、鏡に映る僕の姿はまんま”れみ”さんの姿なのである。綺麗なハムナのウエイトレスさん、それが僕の今の姿だった。
そして、向かいあっているのは、自分の体だった。どこにでもいるような、気の弱そうな男子中学生、それがれみさんの今の姿だった。「いよいよ最後ね」
れみさんが僕の声で話始めた。
「ここまで、入れ替わった感想はどう?
 自分の体を目の当たりにしているってのはどう?
 わたしはね。とっても良い気分よ。
 自分の体が好きだもの。前からこうやって他人になって眺めて見たいと思っていたもの」
そこまで言うと”れみ”さんは、ベルトを外し、ズボンを下ろした。
中から現れたのは、唯一残った、”れみ”さんの女の部分だ。黒いパンツに覆われ、表面がシミて見える。
パンツまで一気に下ろし、黒い茂みに隠れた秘密の谷間を開いて見せる。
光りの反射で、てかてかと妖しく光っている。ひくひくと蠢めいているのが気持ち悪くも美しい。
「もう我慢できないわ…あなたの事を見ているだけで、ここがこんなになっちゃうのよ。
 御願い…健児君のモノをここに頂戴」
ごくりと唾を飲んで、僕はパンツを下ろすとスカートをめくり上げて、中身を取り出した。先っちょから透明な液が漏れだしている。
「はい…僕のモノをレミさんにあげます。
 僕もレミさんのソコが欲しいんです」
そう言ってしまった瞬間、僕の股間から、たくましく張り出した暴力的な力が消え失せた。
替わりに、股間がぬるぬると濡れ、体の内側に渦巻くやるせない感じに支配されていた。
僕は変化した感覚に負け、細い指を股間に出来た溝に滑らせていた。
その部分に何も無いという違和感を感じる前に、股間からぞくぞくする快感が押し寄せてきた。
僕が僕のものになった”れみ”さんのアソコを弄っている間、全身が僕の姿になったれみさんは、愛しそうに自分についたモノを撫でていた。
「これが、男の我慢できない感覚なのね…
 噂通り、突っ込んで、めちゃめちゃにして、何もかも奪いたいって感じね。
 男の欲望って、いいわ、とっても…
 健児君はどう?女の感じ気に入った?」
「僕も女の人の…気持ち良い感じ…
 す…好き…
 ん… く…」
最後の方は言葉にならなかった。
「ふふ…解ってるわよ…ほら…」
れみさんの指が僕のアソコに入りこんでくる。ツボをついた動きがたまらなく気持ち良い。
「もっといいモノいれてあげるよ…”れみ”」
”れみ”さん…いや健児くんはそう囁くと、いきり立ったアレを、僕の股間に押し当ててきた。
それから、僕は僕に攻めたてられ、”れみ”さんは”れみ”さんを攻めつづけた。
最後に、僕のお腹の中に、その欲望の象徴を吐き出すと、僕になった”れみ”さんはこう言った。
「いいこと…暫くこの店で働くのよ…それが貴方への罰よ」
それだけを言い残すと、着衣を正し、この部屋から店内へと戻って行った。
僕は、快楽の余韻に浸りながら、ぼーっとその光景を見送る事しかできなかった。

<とりあえず完>




inserted by FC2 system