プレコーシ ぼくとお姉さんの入れ替え物語
作・JuJu

#13

「……ああっ!」
 お姉さんが叫んだ。同時に、ぼくの喉に熱い液体がそそぎ込まれた。
 苦い味が口に広がる。
 ぼくは驚いて、美穂さんのおち○ちんを口から離した。
 熱い液体は、喉にからまった。ぼくはむせながら、喉に詰まった液体を吐き出そうとした。でも粘ついていて、なかなか喉から離れなかった。
 どうにか床に吐き出したあと、目を開くと、ぼくの口からお風呂場の床に向かって、白いものが糸のように伸びていた。
「大丈夫?」
 美穂さんが聞いた。
 ぼくが顔を上げると、萎えて小さくなった彼女のおちん○んから、ぼくが吐き出したものと同じ白いものがしたたり落ちていた。
 いったい何が起こったのかわからなかった。
 だけどやっと、この白いものは精液だと理解した。
 ぼくだって射精や精液くらいは知っていた。
 でもそれは、ぼくがもっと大人になってから起こる現象だと思っていた。子供の自分には関係ない、ずっと先のことだと思っていた。
 でも、目の前のぼくの体は、精液を出していた。
 こんなものがぼくの体から出るなんて、いまだに信じられなかった。
「本当に、出るんだ……」
 おち○ちんを見つめていたぼくに、美穂さんはいった。
「もしかして、オナニーとかしたことなかったの?
 じゃあこれって、精通?
 わたし、修太くんの初めてをうばっちゃったの?
 ――ごめんね、修太くん。本当ならば、修太くんが男になる体験をしなければならないのに。わたしが修太くんのかわりに、精通を体験しちゃった……」
 美穂さんは言葉をつづけた。
「おわびに、いいことを教えてあげる」
「いいこと……?」
 ぼくがとまどっていると、美穂さんはぼくの体を、ゆっくりとやさしくお風呂場のマットの上に押し倒した。
 ぼくは、ぼくの体よりも背の高い美穂さんの体になっているのに、いま目の前にあるぼくの体は、とても大きなものに感じられた。押し倒されたときに、その腕から力強い包容力を感じたからだろうか。
「わたしって、こんなに男の人を誘惑する体つきをしていたんだ。
 今ならば、男の気持ちがよく分かる。これじゃ、いやらしい目で見られてもしかたがないわよね」
 美穂さんが両腕をのばしてくる。ぼくの胸をつかみ、すくい上げるように揉み始めた。
 胸から甘い快感が襲った。
 美穂さんは、ゆっくりとていねいに胸を揉んだ。
 やがて美穂さんはぼくの胸に頭を寄せると、乳首を舌でなめた。なめるといっても舌を押しつけるのではなく、触るか触らないかの距離で、かすかにふれるだけだ。
 そのもどかしさが、逆に快感を増幅させた。
 快感に酔っていると、とつぜん、股間に指がふれる感触がした。
 股間におち○ちんがないのは不思議な感覚だった。そして、ぼくのおちん○んは、今は美穂さんに付いていると思うと、ますます変な気持ちになった。
 美穂さんは、片手でぼくの胸を揉みつつ、もう片方の手で、ぼくの股間をさすり始めた。
 股間からは、胸以上の快感があふれ出た。
 美穂さんの指がくねったと思うと、股間の中に入れてきた。
 股間に指が入るなんてと驚いたが、すぐにその驚きさえ打ち消すほどの快感が襲ってきた。
 美穂さんの指は、しばらくぼくの中をまさぐっていた。
 そしてとつぜん、美穂さんの指が、狙いを定めたように動いた。
「あああっ!」
 それは、思わず頭の中が真っ白になるほどの快感だった。
「うふふ。クリトリスっていうの。気持ちいいでしょ? 自分の体だからね。どこが感じるか、修太くんがいまどんな快感を受けているのか、手に取るようによくわかるのよ」
 美穂さんが何かを話しかけていたが、快感でぼくの頭の中は大変なことになっていて、彼女の言葉を理解するだけの余裕はなかった。
「だいぶ濡れてきたわね。これならば、もう大丈夫かな。それじゃ、そろそろ入れるね。ほら、修太くんのも、もう我慢できないっていってるよ」
 そういって、美穂さんは立ち上がると、おち○ちんをつかんだ。そして、仰向けに倒されているぼくの頭まで歩くと、そこでしゃがんで、ぼくにおち○ちんを見せつけた。
「いけないチン○だよね。わたしの裸を見て、こんなにおおきくなって」
「ひっ!」
 勃起しているおち○ちんを見ていたら、急にぼくの心は恥ずかしさでいっぱいになり、思わず顔を手で覆った。
「なに恥ずかしがっているのよ。自分のものでしょう? 生まれたときからずっと見てきたくせに」
「それはそうですけど。おち……それを見ていたら、ものすごく恥ずかしい気持ちになるんです……。なんだか恥ずかしくて、それに恐くて、たまらなくなるんです」
「うふふ。実はね、わたしもおんなじ。
 目の前にあるのは自分の体なのに、心は女のはずなのに、見ていると無性に興奮してくるのよ。
 なんていうの、こう、チン○から、押さえつけられないほど強い性欲がわいてくるの。必死なまで目の前の体を襲いたいような。もうどうなってもいいから、なんとしても目の前の相手を自分のものにしたいような。
 これが男の性欲なのね」
 そこまでいうと、美穂さんは顔を覆っていたぼくの手をつかむと、床に押しつけた。
 美穂さんはぼくにまたがり、体をかぶせて来た。
「修太くんのチ○ポが、早く入れたいって訴えかけてくるの。とても逆らえない強い力で。
 修太くんのチン○ってほんとエッチだよね。
 もう。こうなったのも、修太くんのチ○ポがいけないんだからね」
 股間に何かを入れられる感覚に襲われた。
 それがぼくのおち○ちんだということは、直感で分かった。
 おちん○んを入れられるという恐怖に、ぼくはもう目を開けていることさえできなかった。
 ぼくのおち○ちんが、ぼくの体の中に入ってきた。
 ぼくのおちん○んが、ぼくの体の中で、前後に動いていた。
 美穂さんの性欲が一本の棒となって、熱くて、堅くて、激しく暴れていた。
 そして、ものすごい快感を送り込んでくる。
 一緒に美穂さんの強烈な性欲も伝わってくる。
 気が付けば、最初感じていた恐怖はもはやなかった。それどころか、全身が気持ちよさに襲われ、頭と心は快感が充満し、もう何も考えられなかった。
 ぼくの口が何かを叫んでいた。なにを叫んでいるのかわからなかった。快感を訴えるような、助けを求めるような、そんな叫びだと感じた。
 美穂さんと心がつながったような、体が一体化したような、まるで美穂さんとぼくの、心も体も混ざり合ったような感覚。
 美穂さんのおち○ちんが、とても大きく感じた。
 全身をおちん○んで貫かれているような感じがした。
 ぼくは美穂さんに征服されている。
 身も心も、美穂さんのものにされる。
 それでもよかった。相手が美穂さんならば、ぼくはすべてを捧げることができる。
 美穂さんが叫んだ。
「来る……。修太くんの熱いものが、お腹の下で爆発しそうなのがわかる。
 抜かなくちゃ!
 でも、やっぱり、出したい!!
 チン○、抜かなくちゃならないのに!!
 でもだめ! ああっ! やっぱり我慢できない!! 中に出したいの!!」
 美穂さんは弓なりになって震えながら、逃さないといった感じで、ぼくの腰を強く引き寄せた。
 ぼくは、体の中に熱い液体が注入されたのを感じた。

    *

 ぼくはあおむけに寝そべりながら快感の余韻に沈んでいた。
 ふと気配を感じ、目をかすかに開くと、美穂さんがぼくの前に立っていた。
 ぼくは、美穂さんのおち○ちんをみつめていた。おちん○んがいとおしくてしかたなくなっていた。さっきみたいな気持ちいい快感をくれる物だからじゃなく、大好きな美穂さんとの絆のような気がしたからだ。
 美穂さんは、なにかやり遂げた満足そうな、それでいて残念そうな顔をしていた。
「あーあ。中に……出しちゃった……。
 まずいってわかっていたのに。
 でも、気持ちよかったなあ。男が、中に出したがる気持ちもわかった気がする」

 美穂さんのおち○ちんはもう入っていないのに、いまだに股間に入れられているような気分だった。
 激しい尿意を感じていたが、体を動かそうとしても、快感のだるさで上半身を起こすこともできない。
 下半身に力が入らない。
 ぼくは自分の体から、おしっこが漏れているのを感じていた。
 美穂さんの目の前で、ぼくはお漏らしをしているんだ。
 そう思うと、とてもはずかしかった。だけど、下半身に力が入らないために、止めることができなかった。
 お尻に、なま暖かいおしっこが広がっているのを感じた。
 やがて、すべて出し切って、おしっこはとまった。

 美穂さんはぼくをまたいでひざ立ちになると、体を倒しておおいかぶさり、ぼくを抱きしめてくれた。
 不思議と、お漏らしをした羞恥心が消えていく。
 そのかわり、暖かい安心感みたいなものが、ぼくの体中に広がった。それがとてもうれしかった。
 本当にうれしかった。


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