「右耳憑依」
作:greenback



憑依って、知ってます?
そうそう、幽体離脱して誰かにのりうつるってやつです。
僕ね、できたんですよ、昔。
みんなはどうだか知らないけど、僕の場合は右耳が出入り口でね。
自分の身体から出て行く時も、逆に誰かの身体に入り込む時も、精神を集中させて、右耳からするするっと。
いやあ、実に楽しかったなあ。





ああいや、今はダメなんですけどね。
そうなんですよ。
いつの間にかできなくなっちゃいまして。
憑依が、っていうかまずその前の幽体離脱ができなくなっちゃった。
なんて言ったらいいのかな。
身体から抜け出そうとするんだけど、いままで出口にしてた右耳の穴が狭くて、通り抜けられないんですよ。

え?
霊体に狭いも広いもないだろうって?
確かにそうかもしれませんけど、そんなふうに感じるんだから仕方ないじゃないですか。
もちろん、反対側の左耳もためしましたよ。
鼻やら口やら、他の穴もひと通りやってみたんだけど、やっぱり無理でした。
自我の肥大化とかいうのと関係があるんですかね、よく分かんないけど。

悲しかったなあ。
僕ってほら、こんなんだから。
昔から太ってたし、顔だってこんなだし……いや、禿げてきたのはここ数年ですけど。
だから、憑依ってのは唯一の息抜きっていうか、希望みたいなもんだったんです。
密かに想いを寄せてた先生に憑いてみたり、近所の一人暮らしのお姉さんに憑いてみたり、まあいろいろやりましたよ。
それが、できなくなっちゃった。
あんまり悲しくてちょっと自殺も考えましたけどね、そんな勇気ありませんでしたし。

まあできないものは仕方ないと思い直して、それからは地味に生きてきましたよ。
大学行って、国語の教職とって。
まあ時代もよかったんですかね、なんとか私立の小さな高校にもぐりこむことができました。
そこからは長かったような、短かったような。
気付いたらもう勤続30年ですからね。

もちろん、女っけなんてカケラもありません。
見合いの話が持ち上がったことすらないし、風俗なんてのも怖くて行けないし。
唯一の楽しみといえば昔の憑依体験を思い出してオナニーすることくらいでした。
それもなんだか、歳を経るごとにどんどん現実味がなくなってきましてね。
あれって夢だったのかなあなんて思ったりもしてましたよ。
ええ、つい先週までは。

あれは先週の木曜日、夜の10時くらいだったかな。
家で現代文の中間テストの採点をやってまして。
思ったより平均点が悪くなりそうで、ちょっと難しくしすぎちゃったかなあなんて思ってました。
疲れてたんでしょうね、いつの間にかウトウトしてたみたいなんですよ。
まさに、その時。

来ました。
ふわっと右耳から、何かが身体の中に入ってくる感覚。

息が止まりそうになって、頭の中をぐるぐるかき回されるような違和感があって。
それが10秒? 1分ぐらい続いたかなあ。
ようやく動悸がおさまったと思ったら、目が勝手に開いたんですね。
右手が動いて、握って、開いて。
「あ、あ」って声が出して。
顔がにやけていくのが分かりました。

いや、びっくりましたよ。
どう考えても、これ、憑依されてるでしょ。
懐かしいって言うのとも違うなあ。
なんというか、とにかくすごく変な感じでした。
他人の中に入ったことはあっても、入られたことなんてなかったから。
当たり前ですよね。
憑依能力があっても、普通こんなおじさんの身体に好きこのんで入ったりしませんよ。

僕の身体に入った誰かは、しばらくにやにやした後で行動を開始しました。
机に積んである大量のテスト用紙を、ぱらぱらめくり始めたんです。
明らかに、何かを探してるような感じなんですね。
やがてその手が止まったのは、3組の河須あすかという生徒の答案を見つけたときでした。

生徒の名前覚えるのはそんなに得意なほうじゃないんですが、彼女のことは覚えてました。
けっこう優等生で通ってたし、何より顔がかわいかったんですよね。
クラス委員かなんかやってたんじゃないかな。

そんなことを考えているうちに、僕の身体は未採点のその解答用紙を引っ張り出すと、模範解答と照らし合わせ始めました。
見たところそんなにひどい点数じゃなかったんだけど、いくつか間違いはありましたね。
そしたら、おもむろに消しゴムを取り出しまして。
その間違った解答を消してしまったんですよ。
で、あらためて模範解答にそって正解を書き込んでいくわけです。
あきらかに自分の字体ではないその筆跡を見て、僕は確信しました。
いま、僕の身体に憑依している霊体が、河須あすか本人だってことを。

なるほどなあと思いましたね。
憑依能力にこんな活用法もあるのかと。
僕なんて、エッチなことにしか使ってなかったもんで、ちょっと感心してしまいました。

ただ、どうやら彼女、僕の意識が覚醒してることには気付いてないらしくて。
そりゃそうですよね、憑依してテストの答案を書き直すなんてインチキ、ばれないようにやらなきゃ意味がない。
でも、たしかに僕は事態をはっきり認識してましたし、さらにはその気になれば身体の自由も取り戻せそうな気がしました。
まあ、「気がした」だけなんですけどね、憑依した経験のある人間の勘みたいなもので。
なんとなく僕の身体を支配している意思の力が、甘いといいますか。
ええ、むこうが油断してるっていうのも大きいと思うんですけど。
こうなると、なんだか面白くなってきちゃってね。
コントロールを取り戻せるかどうかの確認もかねて、思い切って声を出してみたんです。

「やあ」って。

おかしかったなあ。
凍りつくっていうのはああいうことを言うんですかね。
「えっ?」とか言っちゃって、ものすごい動揺してるのが分かるんですよ。
心臓なんてもうバクバクいってて。
完全に不意をつかれて、どうしていいか分からなくなってるの。
調子に乗って、たたみかけてみましたよ。

「こんばんは、河須さん」って。

背中にぶわっと冷や汗が浮かぶのがわかりました。
彼女にしてみれば今さらごまかすこともできないし、言い逃れもできないわけです。
思いっきり現行犯ですからね。
こういうのもカンニングっていうのかな?
とにかく、優等生にあるまじき不正ですよ。
でもね。
考えてみれば彼女が何かやった証拠はないわけです。
今ここを切り抜けて自分の身体にもどってしまえば、僕が何を言ったって誰も信じません。
しばらくして、彼女もそれに気付いたんでしょうね。
僕の身体のコントロールを解いて、幽体離脱しようとしたのが分かりました。

だからね、とっさに逃げ道をふさいでみたんです。
右耳に、こうやって小指をつっこんで。
こんな物理的な手段で、ほんとにうまくいくとは思わなかったんですけどね。
でも、自分も右耳の穴が狭くて通れなくなったわけですから、ふさがってたら出られないんじゃないかっていう、ちょっとした思い付き。
これが意外とうまくいきまして。
彼女の精神が出口を見失って、僕の中で悲鳴をあげているのが分かりました。
これは楽しかったですね。
子供のころセミをつかまえて、虫カゴに入れた時みたいな達成感。
今だったら「ゲットだぜ」とか言うのかな?

それでまあ、カゴの中のセミが鳴くのと同じように、僕の頭の中の彼女もすごい勢いでわめくわけですよ。
そもそも先生の教え方が悪いとか、これは誘拐だから自分を帰さないと懲戒免職に追い込むとか、しまいにはデブだの不細工だの変態だの、ひどいもんです。
もちろんそんなことで傷ついたりしませんけどね。
なにやったって証拠が無いのはこっちも一緒なんだから。
ちょっといたずらするくらい、別にかまわないじゃないですか。

それでまた考えたわけです。
身体のコントロールは今、完全に僕が握ってる。
でも、さっきまでの感じだと五感は共有してるっぽい。
少なくとも見るもの、触れるものの感覚はつながってるわけです。

思わず、笑みがこぼれちゃいました。
正直、ここから先は、まあ変態と言われても反論できないかもしれません。
でも、思いついちゃったから仕方ない。
まずズボンをね、おもむろに脱ぎまして。
右手は耳の穴をふさいでなきゃいけないから、左手だけでベルトはずしたりするのはちょっと大変でしたけど、まあ何とか頑張りました。
すると、脛毛がびっしり生えたぶよぶよの太ももがあらわになりますな。
頭の中で彼女がまた悲鳴をあげました。
そりゃまあ、そんなもの見たくはないですよね。
でも、やめません。
次はパンツを……愛用の白いブリーフを、わざとゆっくり、ゆっくり脱いでいきます。
当然、中身がぼろんと出てきますよね。
自慢じゃないけど、ちょっと大きいサイズだと思うんですよ。
それをまじまじと見ながら、股間からぶらさがる重みを実感したんでしょうね。
彼女の悲鳴が1オクターブ高くなりました。

何考えてんのよ、女の子に何見せてんの、それでも教師? この変態! 変態! 変態!

なんかもう裏声みたいになってるんだけど、これが面白くてしょうがない。
そうこうしてるうちに、だんだん変な気持ちになってきてね。
その、股間がむくむくっと……ええ、元気になっちゃったんですね。
これはちょっと予想外でした。
でも、こうなったら仕方ないじゃないですか。
行くところまで、行くしかない。

彼女は僕の考えてることが分かったみたいで、もう泣き落としに入ってました。
お願いだからやめてと。
そんなもの見たくないと。
感じたくないと。
お嫁に行けないなんて、今どきの子でも言うんですね。
もちろん、そんなこと言われたらやめるわけにいかないでしょ?

左手しか使えないのは不便でしたけど、こう、撫でるみたいにしてゆっくりしごいてね。
どんどん硬くなっていくのを確かめながら、少しずつそのペースを上げていくんです。

嫌ぁあああああ、あ、あ……あ。

脳内に響く彼女の声のトーンがちょっとずつ変わってきてるのが分かりました。
「気持ち良いの?」なんて聞いてみたりして。
そしたら彼女、

そ、そんなわけ……な、い、でしょ……

とかなんとか言っちゃって、これがまた素晴らしいリアクションなんですね。
気持ちよくないわけがないんですよ、僕が快感を感じてるんだから。
それでも隠そうとする乙女心がたまらないんですな。
3年3組、河須あすか。
彼女が赤面しながら、必死で快感と戦っているところを思い浮かべてみました。
これだけでも最高のオカズなのに、ここでまた思いがけないことが起こったんです。

想像の中の彼女……僕は普通に教室で授業を受けている時の制服姿の彼女を思い浮かべていたんですけど、その彼女が、いつの間にか一糸まとわぬ裸になってるんですね。
左側の方が少しだけ大きい、形の整ったCカップのおっぱい。
ふたつ並んだ小さなほくろが印象的な、美しいカーブを描いたお尻。
ふわふわと茂った陰毛の奥に隠れた、かわいらしい割れ目……
ひとつひとつが妙に生々しくて。
女性経験の乏しい僕のどこにこんな想像力が眠ってたんだろうって、不思議に思ったんですけど、ちょっと考えたら分かりました。
これが「想像」じゃなくて「記憶」だってこと。
彼女は当然、彼女自身の裸を見たことがあるわけじゃないですか。
その記憶、その映像が僕の妄想に流れ込んできて、よりいやらしく、より興奮できるように補完してくれているんだってこと。
ちょっと感動しちゃいました。
それはもはや、僕ひとりの妄想ではなくなってたわけです。

河須あすかの精神が追い込まれた倒錯のレベルは、僕が予想してたよりもはるかに凄いことになってたみたいですね。
女の子でありながら、男の肉体で男の快感を無理やり感じさせられる……これだけでも拷問に近いことなんだけど、それだけじゃなかった。
その男がオカズに想像しているのは、自分自身の姿なわけです。
自分の姿で興奮して、股間がぎんぎんに勃っている感覚、それをしごいて、どんどん気持ちよくなっていってる感覚、これがいちいち自分の精神にダイレクトに流れ込んでくる……これはキツいですよね。
でも、気持ち良いのは事実だし、人間だったらもっと気持ちよくなりたいと思うのは当然なわけで。
そこで彼女の精神は、男の本能に屈服してしまう。
嫌だ駄目だと思っていても、自然と浮かんできちゃうのが記憶の中の自分の裸。
それに鼻息を荒くしているのが男なのか自分なのか、もう分からなくなってるわけです。
こうなったら後は流されるだけですね。
女友達とふざけてキスをした記憶も、好きな先輩のことを想ってオナニーした時の感覚も、次から次に浮かんできちゃって、止めようと思っても止められない。
男の目線で見たら、極上のオカズの山なんですな。
自分の思考がどんどん変態男の性欲にシンクロしていくのが分かっても、カウパー氏線液でぬるぬるになった股間から伝わってくる快感は本物だから、どうすることもできない。

恥ずかしい。
でも気持ち良い。
こんなのおかしい。
でも、すごく気持ち良い。
駄目。
やりたい。
嫌。
やりたい。
やりたい、やりたい。
河須あすかのあそこに、この肉の棒をぶちこんでやりたい――

最後の方はもう、思考がぐちゃぐちゃになって、コントロールしてるつもりの僕にも何が何だか分からなくなってました。
ほとんど過呼吸みたいになってたんじゃないのかなあ。
頭がぼうっとして、涙とよだれがあふれてきて。
気持ちよさが、加速度的に高まって。
一瞬、ヒューズが切れたみたいにすべての思考が吹き飛んで。
ずくん、と。
ええ、この歳まで生きてきて一度も経験したことが無いような、熱くて長い射精でした。

その後はもう、放心状態になってましたね。
普通ほら、出した後って急に冷めちゃうもんじゃないですか。
あれが、なかなか来ない。
ほとんど動くこともできずに、たった今体験した快感を繰り返し反芻してました。
どれくらいそうやってたんでしょうかね、ふと気付きました。

右耳から、指を離しちゃってることに。

オナニーに夢中になっちゃって、完全に忘れてました。
いけね、って思った瞬間、彼女もそれに気付いたみたいで。
あわてて指をつっこみ直そうとしたんですけど、彼女の方が一瞬だけ早かった。
間に合わない、そう思うのと同時にしゅるるん、と右耳の奥が熱くなって。
離脱特有のすぽん、という感覚が――

来ない。

えっ? と彼女の霊体が口走ったのが分かりました。
僕も何が起こってるのか分からなくて、「えっ?」って。
しゅるるん、と彼女は再度チャレンジするんだけど、やっぱりダメなんです。
僕は、何もしてないのに。

なんで?
どうして?
何なのよこれぇえええええっ!?

彼女が金切り声を上げはじめるころ、僕にはなんとなく分かってきました。
まあ想像というか、仮説みたいなものですけどね。
たぶん僕の肉体の中で射精を体験させられた時に、彼女の霊体には重大なイレギュラーが起きたんじゃないかと思うんです。
早い話が、僕の妄想と、僕の性欲と、僕の肉体と、あまりにシンクロしすぎちゃった。
だから、からまっちゃったんじゃないかと。
なんていうのかな、ビデオテープがデッキの中でぐちゃぐちゃになって、イジェクトがきかないみたいな、ああいうイメージ?
彼女の霊魂の腰から下がばらばらにほどけて、僕の霊体と絡み合い、溶け合ってるような。
僕自身はずいぶん前に「出口」がせまくて幽体離脱できなくなった人間ですから、彼女自身の霊体がどれだけスレンダーでも、そんな奴の霊体とくっついてたら抜け出せるわけがないんです。
お気の毒さま、ってつぶやいたら、頭の中から彼女の嗚咽が聞こえてきました。

え、それからどうなったかって?
ふふ、どうなったと思います?

今もまだ、僕の中にいるんです。
時々、彼女がなんとか絡まった所を解きほぐそうとしてるのを感じることはありますけど、あんまりうまく行ってないみたいですね。
そのたびにヒステリーを起こすんだけど、もう慣れちゃいました。
それより、オナニーが楽しくてしょうがないんですよ。
彼女が頭にいる状態だと何倍も気持ちいいし、完全に中毒ですね。
で、やればやるほど彼女の霊体は僕に絡めとられて、ますます出られなくなっていく。
申し訳ないけど、たまんないんだなあ。

ここまで話したら、あなたももう気付いてるんじゃないですか。
あなたの、その身体。
彼女のなんです。
ええ、河須あすかの。
いやあ様子を見に来て驚きましたよ。抜け殻の筈の彼女とこうしてお話できるんですから。
あなたが本来どういう人なのか分かりませんけど、いいマリオネットを見つけましたね。
持ち主が不在の女子高生の肉体。
いやいや、僕は別に文句を言うつもりなんてありませんよ。
でも、彼女がね。
怒ってますよ、かなり。
さっきから頭の中が怒鳴り声でいっぱいで、もううるさいのなんの。
待っててくださいね、ちょっとコントロール切り替えますから。

あ、ああ、あああああたしの、あたしの身体!
あたしの顔! あたしの手! あたしのおっぱい!
あんた、誰なの?
あたしの身体で何やってくれちゃってるわけ?
出て行きなさいよ。
返しなさいよ。
私がどんな目にあってたか、聞いたんでしょ?
なんで自分の身体を思い浮かべてオナニーなんて……あんな、汚いものしごいて……
ああほら、また勃ってくるし!
あんたがいけないのよ、そんな、いい匂いさせてるから。
かわいい顔して……ああ、かわいい、私かわいい……
髪がさらさらで、おっぱいもふわふわで……
あれ、変だな、また変だよ。
私は私なのに、なんで自分のことがこんなに……いやらしく見えちゃうの?
だんだん変になってるの、どんどんおかしくなっていくの。
これ以上はもう嫌なの、お願い、返して。
その身体、返して。
じゃないと、お……お……襲っちゃうぞ?
あ、いや嘘うそ、今の嘘!
だから……ちょっとだけ、触らせて。
もっと近くに来てよ。
私の身体、もっと見せて、匂い嗅がせて、舐めさせて、いっぱい、いっぱい。
ああ、ひかないで、そんな目で見ないで、お願い。
私だって、こんなことしたくないんだから。
したくないのに……ああ、ああ、あああ!

……っと、はいここまで。
いやあ、危ない危ない。
これ以上、彼女にまかせておくと、僕が逮捕されちゃいそうだ。
ほんとにねえ、すっかり変態になっちゃって、困ったもんです。
まあ、ほとんど僕のせいなんですけどね、へへへ。

じゃ、そろそろ失礼しましょうかね。
まだ当分、その身体に入ってるつもりなんでしょ?
ですよね、本来の持ち主は、多分もう戻らないでしょうし。
ああそうだ、気が向いたら学校にも来てくださいよ。
僕はどうでもいいけど、優等生が急に登校拒否になったらちょっとした事件ですからね。
彼女もたまには自分の身体に会いたいと思うので。
うん、いい返事だ。
それじゃまた、教室で。
さようなら、「河須あすか」さん。




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