『ボディジャック〜楽しい幽体離脱〜』について こんにちは、赤マントです。 よしおか氏から憑依祭りで、「ボディジャック 楽しい幽体離脱」について何か書いてくれないかとの要請があり、筆をとった次第です。 憑依物の名作金字塔アニメで、いまさら説明も不要かと思う作品ですが、すでに世に出て20年以上たち、ビデオかレーザーディスクでのみ販売され、DVD等にリメイクもされていないので今では入手していない人には幻の作品になっている場合もあります。 よってまずは簡単ながら説明を。 バンダイから「C.MOON」の旧レーベルで1987年にR指定のOVAとして発売され、翌年の1988年に通常版では収録を見送られた場面を盛り込んだアダルトアニメとして改めてリリース、「完全版」と題して発売された。 原案、キャラクターデザインが森山 塔氏であり、当時としては森山 塔初のOVAと盛んに宣伝されていたように思います。 で肝心な内容は・・・阿佐ヶ谷青年は幽体離脱して美少女こまばに乗り移ってあれやこれやをする。 あぁ、石を投げないで、詳しい内容に関しては、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に投稿してしまっているのでそちらを参考にした方がいいでしょう。 私以外の方が沢山加筆、修正をして盛り沢山になってますので。特にあらすじに関しては詳細すぎるほど書かれています。 これは今ではネット等のTS小説でも定番すぎる定番の内容ですが、これを当時アニメでいち早くやったという点は大きいと思います。 まぁ、おかげで二番煎じが出来にくかったというのもありますが。 そしてこの作品についての思い出ですが、当時地方のしがない学生だった私はレンタルビデオ屋で最初発見しました。 その時の衝撃。自分のTS属性については「おじゃまユーレイくん」や「バケルくん」で何となく認識してましたが、直球ストレートなこの作品にはもう一発でノックアウトさせられました。 ビデオのパッケージだけでかなりドキドキしたのを覚えています。半透明の男が女の子に後ろから入り込みその身体を操ろうとしている・・。 なんて素晴らしいイラストなんだと。 その後、このイラストがメインで使用されているパンフレットとポスターも無事に入手できました。今でも二つとも私の大事なお宝です。 ビデオ版、レーザーディスク版、完全版とそれぞれイラストも違いました。 完全版のほうは原作者の森山 塔氏のイラストが使用されており、ちょっとアニメとは違う雰囲気です。 黒髪のこまばさんと活発な奈加乃さんが水着でポーズをとっており、これは小ネタですが本来はその後ろにかもしだくんの顔イラストが書かれているのが初期バージョンでした。 しかし、かもしだくんが阿佐ヶ谷くんに差し替えられたために製品版ではその姿はありません。 レタンタルした日はドキドキして家族が早く寝静まってくれと懇願したものです。 ビデオデッキなんて居間に一つだけしかなく、こっそりと見ました。 その内容は「もし自分がおじゃまユーレイくんみたいに自由に女の子に憑依できたらこんなことしたい」と妄想していたそのまんまんがアニメ化されており、幽体離脱して空を飛び、こまばに憑依。それからの探索と女子更衣室への潜入、そして幼馴染とのレズ体験・・・と非常に満足しました。 そしてその一年後、再びレンタル屋で「完全版」を発見して再び驚愕した記憶があります。 最初完全版を視聴したとき、ある部分まで通常版までと同じだったので「店員の奴間違えやがったなー」と勝手に思ったりしてました。 完全版なので、きっと阿佐ヶ谷君が憑依した後に「説明しましょう」の前後にきっと色んなことが入るだろうと勝手に妄想していたもので・・・。 まぁ完全版で追加されたシーンというのは元々考えられていたシーンだったのがR指定では発売できず、その部分を削って通常版として発売されたのでTS的に完全版というわけではなかったのですが。 すっかりボディジッヤクの魅力に取り付かれた私はボディジャック関連のアイテムも収集しました。 当時のポスターやチラシ、雑誌の紹介など。果てはセル画や台本、脚本までもほしがるように。 まぁ、あんまり入手出来なかったんですが、今でも機会があれば手に入れたいものです。 やっぱりボディジャックで好きなシーンは憑依するシーンですかねぇ。 こまばの背後からすぅーと乗り移り、一瞬意識が切れて戻ったときにはすでに阿佐ヶ谷に主導権を握られており自分の手をみてニヤリと笑う。 そして「やったぁー 合体」と自身の身体を抱きしめる。なんと羨ましいことか。 「やったぁー 合体」が出たところで、ボディジャックの台詞をほぼそらで言える赤マントが選ぶベスト台詞は 五位「プールの奈加乃が素敵だったからよ」 四位「着替え・・・なんて美しい言葉なんだ」 三位「こまばさん、失礼します」 二位「女の体ってすごぉーい」 一位「やったぁー 合体」 ですねぇ。すべて身体は違いますが同一人物の発言ですが。 やはり憑依の魅力というのは好きなあの娘を思い通りに動かせ、感覚までも味わえるところがもっとも魅力を感じます。 それは入れ替わりでもできることなんですが、憑依は自分の身体は安泰で、相手の身体を思いのままに操れるというのが利己的でもあり、安心感もあります。 まぁ、ボディジャックでは自分の身体が安泰とはいきませんでしたが・・。 その後、97年頃からの急速なネットの発展によりボディジッャクは海外のTS愛好家たちにも認識されるようになりました。 本格的になったのは動画が可能となる通信速度が登場してからですが、日本のLDの入手やCVDで一部は以前から出回っていたようです。 10年ほど前になりますが、以前チャットに現れた外人さんに「何故ボディジャックのヒロインの髪は紫なんだ?」と質問され返答に困ったこともありました。 海外ではエロ部分がオープンな国が多いので、ボディジャックにはソフトな印象をもつ人が多いようでしたが内容に関しては好意的な意見が多かったみたいです。 アメリカ、中国、イタリアとTS好きな人には評判が良かったと思います。 ボディジャックに関して悔しい思い出が一つあるのですが、2002年頃にヤフーオークションでボディジッャクの原画が数枚売りに出されたことがありました。 主人公がまだかもしだくんで、ヒロイン達の顔のラフ画等が出品されてました。 とても欲しくて入札はしたのですが、そのとき長期旅行中の旅先の出来事だったのでその後の値段の高騰についていけず、泣く泣く涙を呑んだ記憶があります。 いまでもすごく見たく絶対このTS界隈の人が落札したと思うので、どなたか見せてくだされば幸いです。 最後になりましたが、今回の憑依祭りに参加を誘ってくださったよしおか氏と、発表の場を与えてくださったToshi9氏に深い感謝を。 とりとめもなく乱文乱打 まことに失礼。 赤マントでした。 |