憑依薬 前編 作daidai (憑依サークル) 「あー、来年の今頃は受験か、はやいよなー」 高校2年の吉沢大樹(よしざわだいき)は帰り道に受験生の先輩達を見ながらそうつぶやいた。容姿、成績ともに平凡。部活もしていたが、1年の時にしたけがをきっかけにやめてしまい、今はバイトをしている日々だ。 「まだ、1年あるから大丈夫だろ!」 そう他人事のように、明るく笑いながら返答するのが、友達の松本公太(まつもとこうた)だ。野球部で1年の頃から活躍しており、クラスでも明るくムードメーカー的存在だ。入学当初の席が近く、仲良くなった。家も同じ方面であり、公太の部活がないときはよく一緒に帰っている。 「公太はいいよね、スポーツ推薦でしょ」 「まぁ、まだ分かんないけどな!」 「じゃ、勉強頑張れよ、また明日な」 「うるさいな」 勉強しようかなという気持ちもあったが、家に到着するとそんな気持ちはなくなり、いつも通りYouTubeを見始めた。明日からやればいいか、そう思いながら食事などを済ませ、ベッドにもぐりこみ再度スマホをいじっていると、ふとひとつの広告が目に留まった。 【憑依薬、好きなあの子の体を自由のままに】 なぜだか吸い込まれるようにクリックしていたた。 【初回セット1錠1万円のところ、10錠1万円!】 その怪しさに迷いながらも購入ボタンをおしていたのであった。 ピピピピ…ピピピピ… スマホのアラームの音で目が覚める。眠い目を擦りながらも急いで準備をし、学校へと向かった。 通学途中スマホを眺めていると、新着メールの存在に気が付いた。 【ご購入ありがとうございます。本日中に配送いたします】 いつも通り平凡な一日が終わり、自宅へと帰るとひとつの小包が届いていた。疑いながらも内心ドキドキしながら、そそくさと自分の部屋へ向かい小包を開けた。中にはシートに1錠ずつ入った薬が10錠と説明書の紙が1枚入っていた。 【憑依薬 1錠内服にて1時間、霊体となり他者に憑依することができます。1度に5錠まで内服することができます。霊体となっている間は本体の体は眠っている状態となります。 こちらの商品は選ばれたお客様のみへの販売となっておりますのでSNSなどには掲載しないようお願いします】 そのほかには犯罪に利用しないこと、過剰量の内服は命の危険があることなどが書かれており、余計に怪しさは増していった。外は薄暗くなっており、夕方の5時を知らせるチャイムが流れている。 「お母さん帰ってくるまでまだ時間あるよね」 そうつぶやくと早速1錠シートからとりだし、ペットボトルの水を片手にごくりと飲み込んだ。なんだよなんも起きないじゃんか、やっぱり嘘かよと思っていると急に睡魔が襲ってきた。 なんだか体がかるい、あれ天井こんな低かったっけ。下を見るとベットで眠っている自分の姿が見える。宙にぷかぷかういており、まるで宇宙にいるような感覚だ。ものに触れようとしたが、するんとすり抜けてしまい触れることはできなかった。 「本物だったんだ、霊体になってる。ってことは憑依もできるのかな…」 ちょうどその時、隣の部屋の洗濯物を取り込む音が聞こえてきた。 (そうだ隣の奥さんにしよう) 先月引っ越してきた際に、ふわっとした髪にぱっちりとした目が可愛らしい女性であったのを覚えている。さっそく壁をすり抜け隣の部屋に入り込むと洗濯物を畳んでいる奥さんの姿があった。 「やっぱり、見えてないんだ。というかどうやって憑依すればいいんだろう?アニメとかだとこうやって体に重なる感じだよね、ってあーーっ」 半分程度重なった瞬間、体へと吸い込まれていった。ヒッと小さな悲鳴をあげるとブルっと身震いした。洗濯物を畳んでいた手が止まり、一点を凝視している。だんだんとぱっちりとしたその目に生気がはいっていき、ゆっくりと動き出した。 「うわー、これって憑依できたってことだよね」 おそるおそる手を動かすと、その白い女性の手が自分の思った通りに動いている。横にあった鏡を覗くと向こうからも可愛らしい女性が覗き込んでおり、一瞬びっくりしてしまった。 「ほんとに僕が動かしてるんだ」 自分の思う通りに表情が変化する様子に不思議な感情になっていった。 「さてと」 立ちあがろうとしたそのとき目の前にある洗濯物のなかに、黒のフリルがついた下着がふと目に留まった。 「うわー、こんなにエッチなのはいてるんだ」 普段であれば、股間にあるいちもつが反応していただろうか。今の体では代わりに存在を主張するような豊満なおっぱいが下目にちらちら映りこむ。爪が手入れされた小さな手がその胸に向かっていく。 「あっ...すごいやらかい」 おそるおそる触れたその手がゆっくりと両胸を揉んでいく。 「んっ、、、、、んっっ、、」 ぐにっと下からその胸を揉みしだき、胸の柔らか に酔いしれていく。 「なんだこのかんじ、んっ...あっ...」 その手は止まることなく繰り返し揉みしだき続ける。 「あっ、んっ、、、、なんかからだがあつい、、、んっ」 ほてった体を冷ますためだんだんと服が乱れていく。 「あっすごい、、あたまがぼーっとしてきた、んっ、はぁぅん」 下着の上から揉み続けているとブラジャーの中でピンク色の乳首がぷくっと姿を主張している。 「んんっ! あっ...はぁ、おんなのひとってちくびさわられるとこんなきもちいいいんだっ」 次から次へと強さを増した快感が押し寄せる。触れることでさらにも増してその乳首はぴんっとそそり立っていった。 「はっ、ぁっ、ぁっ、、あっ、あんっ!」 ついにはブラジャーも邪魔になり、放るように脱ぎ捨てた。乳首を転がすようにいじりながらもその解放された豊満な胸を一層激しく揉み続けた。 「んんっ...あっ...」 パンツはうっすら愛液が染み込んでおりその存在がさらに興奮を助長させた。濡れている部分をなぞるように上下にゆっくり動かしていく。 「あっっ、、すごいぬるぬるしてる」 パンツは徐々に湿り気が増し、、それに合わせるようにこすり合わせる指の動きもいっそう早くなっていた。 「んっ、ふっ...あっ!」 その細い指先は布の上からじゃ我慢できなくなり、パンツの中へ侵入していった。うっすらと生えた陰毛をかき分け、愛液の流れ出るところへと指をあてがった。 「あああっ! あっ、あっ、、んっー」 先ほどまでとは比べ物にならない快感が襲う。今までに味わったことのない快感に体をびくびくと痙攣させていた。 「はあ、はぁ、ぁっ、ぁっ、あっ、あっ、あんっ!」 どんどん息遣いが荒くなっていく。その手は止まることなく膣の中をかき回していく。もう頭では考えられなくなり、本能のままに快楽を求め体が動いていく。 「んっ、んっ、あっ、んっ...んっ!」 はじめは一本であったその指が2本になりいっそう激しさを増していく。手のひらがときおりあたるクリトリスへの刺激もアクセントとなりその膣内はとろっとろになり、洪水のように愛液が流れ出ていた。 「あっ、あっ、あんっ。すごいっ、きもちいい。」 部屋の中には愛液のいやらしい音と喘ぎ声が響き渡っていた。 「あっ...あっ...。はあっ、あっ、あっ、もうだめ、おかしくなっちゃうっっ」 髪はぼさぼさに乱れており、大きく口を開け、腰はがくがく痙攣しながらも行為は加速していく。 「もうてがとまらないっ、、、あっ、あっ、もうだめっっっ、、、あっ、んっ、あんっ、、、ひいっ!!はぁ、あっ、あっ、んぁあああああああ〜っ、イクっ!!」 ぐっと力が入り、今までより一層増した喘ぎ声を放ったのち、大きく体を震わせた女性の体ではじめての絶頂をした。 「はあ、はぁはぁ...」 強烈な絶頂に体は脱力し、息切れも長く続いた。頭もぼーっとしており、余韻を味わっているとまた急に睡魔が襲ってきた。うすれゆく意識の中でふと時計が目に入るとちょうど6時を指していた。 目を覚ますと自分の部屋へと戻っていた。そう1時間経過したためもとの体へと戻されたのであった。初めての未知の体験に興奮は覚めやまず、先ほどのことを思い出しながら自分の肉棒をしごくのであった。 後編へつづく |