妹になった日

  作・JuJu



■1

「お兄ちゃん、セ○クスしよ!」

 達也(たつや)が自宅の自分の部屋でくつろいでいると、突然ドアが開いて、妹の絵里(えり)がそんなことを言いながら入って来た。なぜかブルマー姿だ。

「なにをバカなことを……。それにお前、友達と遊びに出かけて、今日は遅くなるまでかえらないんじゃなかったのか?」

「出かけるのはやめたの。それよりもセ○クスをしようよ。私、中学生になったらお兄ちゃんとセ○クスするって決めていたんだ。お兄ちゃんだって高校生になったんだし童貞を捨てたいでしょう?」

 今は春休みで、この春から絵里は中学生に、達也は高校生に進学する。

「だいたいどうしてブルマー姿なんだよ。セ○クスをスポーツの一種だと勘違いしてしないか?」

 達也は怪訝な表情で絵里を見た。

 達也はスポーツ少年で、高校でもバスケ部を続けようと思っている。そんな兄だ。セ○クスがスポーツだと勘違いしているならば、兄に教えを請いに来たのもうなずけた。

「だってお兄ちゃん、ブルマーの女の子が好きでしょ? いつもブルマー姿の女の子をおかずにオ○ニーをしているって春介(しゅんすけ)さんが言っていたよ」

「春介の奴、よけいなことを吹き込みやがって。おおかた絵里にオ○ニーとかおかずとかを教えたのもあいつだろう」

「そんなことよりセ○クスぅ~。私って女としてそんなに魅力ない? 胸だって膨らんできたんだよ?」

 絵里は体育着のシャツをまくり上げた。ブラジャーをつけていないために膨らみかけの胸が丸見えになる。そのままシャツを脱ぎ捨て、次にブルマーも脱いでしまった。

「サービスで、全部脱いじゃおう」

 楽しそうに服を脱ぐ絵里。

「服を着ろ服を」

「やっぱりブルマー着たままセ○クスがしたかった?」

 そういいつつ、絵里はパンツまで脱いでしまう。

「とにかく実の絵里相手じゃセ○クスなんてむりなんだよ!」

■2

「やっぱり無理か。お前ならばそう言うと思ったけれどな」

 絵里は急に男のような口振りになる。表情もあきれたような物に変わった。

「まあいいさ。この(・・)絵里ちゃんの初セ○クスは俺がいただくつもりだったからな」

 絵里は自分のうなじに両手を当てた。かと思うと、その両手をいっきに左右に開く。引き裂かれた後頭部がゴムの様に伸びていく。そのまま皮でも剥くように頭を脱ぐと、中から春介の頭が出てきた。

 そこには春介の頭を持った、裸の絵里が立っていた。

 絵里は背中に腕を回すと、同じように背中の皮を引き裂く。まるで全身タイツのように絵里は体の皮を脱いでいった。

 中からは、男としてはちょっと痩せ形の体格をした春介が出てきた。

「なんで絵里の中に、春介がいるんだ!?」

 達也は目の前で起きた怪奇きわまりない現象に驚きをあらわにする。

「説明は服を着た後だ。待っていてくれ」

 春介はそう言うと絵里の体育着を持ち、驚愕している達也を残して部屋を出ていってしまった。

■3

 しばらくすると、普段着を着た春介が部屋に戻ってきた。その手にはカバンが握られている。彼はそのカバンから、畳まれた白い絹のような物を取り出した。床に広げると、幼稚園児くらいの大きさの人型をしている。

「この全身タイツがどうかしたのか」

「これが俺が絵里ちゃんに変身していた秘密さ。

 こののっぺらぼうの全身タイツの中に変身したい人の髪の毛を入れると、さっきの絵里ちゃんみたくその人物そっくりの着ぐるみができるんだ。いちど変形させると元には戻らないけれどな」

 春介は床に脱ぎ捨てられた絵里の着ぐるみを指さした。

「着ぐるみって……。そんなレベルじゃないぞ、どうみても本人そのものだ。こんなすごい着ぐるみ、どうやって手に入れたんだ」

「それは口止めされているんだ。変な魔女から貰ったとだけ行っておこう。絵里ちゃんの髪の毛は、お前の家の玄関で絵里ちゃん会ったんで、枝毛があるから切ってやると言ってうまいこと手に入れたんだ。

 そんなことよりも達也に頼みがあるんだ。絵里ちゃんに変身して俺とセ○クスをしてくれよ」

「はあ?」

 達也は驚きを隠せない。

「お前の妹は可愛すぎるんだよ。お前は兄妹(きょうだい)だから身近すぎて気が付いていないようだが、俺の回りでも美少女で通っているぞ。そこで絵里ちゃんとセ○クスをしようと思ってな」

「何をバカなことを。そんなにやりたければ、絵里と恋人にでもなってすればいいだろう。いろいろ言いたいことはあるが、恋愛は自由だからな」

「そんなんじゃないんだ。別に恋人になりたいとかじゃなくて、単に一発やりたいだけなんだ」

「実の兄の前で、そんなよこしまなことを言うか普通」

「俺とお前の中だからこそ、本音が語れるってもんだよ。とはいえ本当にそんなことするわけには行かない。そのために絵里ちゃんの着ぐるみを作ったんだ。協力してくれ」

「絵里はこの前まで小学生だったんだぞ。お前はロリコンか」

「どうせなら絶対にやれない相手とする方が得だろう? 別にいいじゃないか、本人じゃないんだし。頼むよ。この通り」

 春介はひざ立ちになって達也に向かって拝み倒した。このままでは土下座でも始めそうだ。

「しかしだなぁ」

「ここで耳寄り情報! 女の快感は相当すごいらしいぞ。なんと男の快感の三十倍以上はあるとか。試してみたくないか」

「さ、三十倍?」

 達也はつばを飲み込んだ。

「なあ、やってみたくなっただろう。頼むよ」

「い、一回だけだぞ?」

 これは絵里の貞操を守るためなんだ。そう達也は自分に言い聞かせる。

 達也は床に脱ぎ捨ててある絵里の着ぐるみを掴んだところで、ふと気になって春介に尋ねた。

「だがおまえはいいのか。その女の快感というのを試さなくて」

「俺は絵里ちゃんとセ○クスをするほうが興味があるの」

「そうか。それじゃ俺は絵里の着ぐるみを着てくる」

 達也は絵里の着ぐるみを掴み直すと、部屋を出ていった。

■4

 達也は男同士とはいえ春介の前で全裸になるのは恥ずかしかったので、着替えるために絵里の部屋に来た。

 絵里の部屋で改めて手に持った絵里の着ぐるみをまじまじと眺める。だらりとしているが、それでも妹の裸を見るのは罪悪感があった。

 さっさと着ぐるみを着てしまおうと思う。服を脱いで裸になる。着ぐるみは春介が脱いだときのまま背中が割れているので、そこに足を入れる。着ぐるみは本物の絵里と同じ大きさだった。さっきまで絵里よりも大きな体の春介が入っていたのだから裂けるようなことはないと頭では分かっていたが、それでも不安はあった。たとえ着ぐるみとはいえ絵里の体が破けたらどうしようと心配しながら、足を奥深く入れる。裏生地の感触はスベスベしており、達也の足に張り付いた。足が滑るように入っていく。達也の足を入れられた絵里の着ぐるみの足は、内側から伸ばされて男の足の形に変形していく。

 絵里の着ぐるみに胴までいれると、両手で上に引っ張り上げ、下半身をすべて収める。さらに肩まで入れた後、頭の部分をかぶせた。

 姿見に自分の姿を映すと、着たときは伸びきって男の体格にされていた着ぐるみはいつの間にか縮んでいて絵里と同じ大きさになっていた。

 そこにはまぎれもなく絵里がいた。しかも全裸だ。そんな絵里を見続けるのが恥ずかしくなってきて、服を着ることにする。妹のタンスを漁ることに躊躇したが、裸のままで春介の前に出る勇気はない。タンスの引き出しを開けると、ブラジャーが入っているのが目に付いた。絵里もブラジャーを着ける歳になったんだな、などと思う。達也は適当に選んでブラジャーを手に取る。ブラジャーといってもベルトが伸びていて背中のホックで留めるものではなく、タンクトップを胸の下まで短くしたようなものを選んだ。これならばブラジャーの着け方がわからない達也でも着ることができる。次にパンツをはく。女の下着、しかも妹の下着を着ることに心臓が激しく鼓動する

 服は何を着ようと考えたが。結局体育着にすることにした。さらにタンスを漁ると、先ほど春介が着ていた体育着が見つかる。絵里になった春介が言っていたように、確かに達也はブルマーが好きだった。それを今までは見るだけだったのに、今は女の体ではくのだ。初めてはくブルマーも、絵里の下着を着たときのような緊張があった。

■5

 体操着を着おえるのと同時に、絵里の部屋のドアが開いて春介が入ってきた。

「まだなのか?」

 いろいろとしている間に、ずいぶんと時間が経ってしまったらしかった。

「もうガマンの限界なんだよ」

 春介は早足で絵里になった達也近づくと、肩を掴む。そのまま絵里をベッドに押し倒した。

「ま、まて。セ○クスをしてやるとは言ったが、まだ心の準備が」

 達也は必死に春介の腕をふりほどこうとする。スポーツで鍛えた達也が力で負けるはずはなかった。しかし腕力まで絵里のものになっているのか、男の腕にびくともしなかった。

 達也は絵里のベッドの上でやることになってしまったことにうろたえていた。

 達也が襲いかかる春介を見ると、彼はいつの間にか自分のスボンとパンツを脱いでいて、その股間では彼の分身が雄々しくそそり立っている。達也も男だから分かるが、こうなっては欲情は治まるものではない。達也は諦めとともに春介の下半身を受けいれることにした。

 春介の物が股間に入ってくるのを感じた。ちゃんと男の物が入る膣があって、しかも感じることができるのだから、本当に不思議な着ぐるみだ。達也は絵里に変身したんだと言うことに確信した。

 が、そんな考えも、男の三十倍以上という女の快感に奪われていった。春介の肉棒は熱くて鼓動を感じる。絵里はまだ中学生だというのに、しかも処女だというのに、男のものをしっかりと銜(くわ)えて激しい快感をもたらせた。

■6

「ん……! んんっ……!」

 喘ぐ声を出さないように堪える。頭の中が真っ白に染められていく。

 が、その快感も長くは続かなかった。

 というのは、挿入後すぐに春介は射精してしまったのだ。

「なんだよ、これからだというのに。俺を押し倒しておいて、もう終わりか」

 達也が不満を漏らす。

「すまん。もう勃ちそうにない」

「早漏のくせに、一回出しただけで果てるとは同じ男としてなさけない。せっかく俺が覚悟を決めたというのに。この火照(ほて)った体どうしてくれるんだよ」

 達也は口では愚痴を吐いていたが、内心では助かったと安堵していた。これ以上女の快感を知ってしまうと後戻りできなくなりそうだったからだ。

 ところがあれほどの失態をしたというのに、春介を見ればニタニタと笑みを浮かべていた。

「実はこうなることは折り込み済みなんだ。自分のイチモツのことは俺が世界で一番知っているんだからな。絵里ちゃんの着ぐるみまで用意して、達也に頭を下げて、たった一発でおわりじゃ満足なんてできるわけがないだろう。そのために、もう一枚の着ぐるみを用意しておいたんだ」

 春介はそう言うと絵里の部屋を出ていき、すぐに戻ってきた。帰ってきた彼の手には例の真っ白でのっぺらぼうな着ぐるみが握られている。

「そしてこれは、お前の部屋で拾ってきた髪の毛だ」

 春介は着ぐるみの背中の裂け目に、達也の髪を入れる。するとのっぺらぼうだった着ぐるみは見る見る変形し、達也そっくりの形になった。

「この着ぐるみを着れば、お前に変身できるという寸法さ」

 すでにズボンとパンツを脱いでいた春介は、すべて脱いで全裸になると達也の着ぐるみを着た。しばらくして達也の前に、達也になった春介が現れた。

「俺になってどうするっていうんだよ」

「それはだな……」達也になった春介は、ふたたび絵里をベッドに押し倒した。「近親相姦というのもそそるだろう」

 達也は自分に襲われるなんて……しかも絵里の体で……などと考えていたが、絵里の体の快感にすぐに霧散する。すでに一度セ○クスをしているために、絵里の体はすっかり敏感で感じやすくなっていた。そのため快感も先ほどよりもさらに激しい。絵里の幼い膣の中に熱い物が発せられたのが感じられた。

 のしかかっていた春介がいなくなったことに気が付き、体の中に残る快感の海のなか薄目を開けて達也になった春介を見れば、彼はベッドの前に仁王立ちしていて、その男根はまるでセ○クスをする前のようにビンビンと怒張している。自分のモノはさすがに春介ほど情けなくはないはずだが、それでも一度射精した直後にこれほどの元気を見せていることに達也は不思議に思った。その疑問に答えるように春介が言う。

「驚いただろう。着ぐるみは特製でな。お前も絵里ちゃんは処女なのに、初めてで痛みを感じなかったことに疑問を感じなかったか。そのうえ初セ○クスなのに円熟した快感があっただろう。ひとことで言うと、この着ぐるみはものすごくエッチなんだ。だからこの着ぐるみもなんと絶倫なんだ。体力が続く限り何度でも射精が出来る」

 その後達也は、自分になった春介に八回、合計で十回絶頂を迎えさせられることとなった。

「あー、満足した」

 春介が心から満喫した表情で言った。

「それはそうだろう。十回は中出ししているぞ」

 達也はまだ快感が体に残っていて、そのまま絵里のベッドに横たわったままぐったりしていた。

 春介は達也の着ぐるみを脱ぐと言った。

「さてと、俺はもう帰るよ」

「着ぐるみはどうするんだよ」

 絵里の部屋の床に脱ぎ捨てられた達也と絵里の着ぐるみを見ながら達也がたずねた。

「達也にやるよ。俺は十分堪能したし」

「こんなもの貰ってどうするんだよ」

 春介は帰宅するために自分の服を手に取って着ようとした。

 その時、ドアが開いて絵里が入ってきた。予定を変更して早く帰ってきたらしい。春介は裸だし、達也にいたってはいまだに絵里の着ぐるみを着たままだった。絵里は裸の自分がいることに驚きの声を上げる。

■エピローグ

 絵里の部屋。絵里が怒気を含んだ顔で腕を組んで立っていた。その正面には、裸で正座させられている達也と春介がいた。彼らの前には、達也と絵里の着ぐるみが畳まれて置かれている。

「勝手に人の着ぐるみを作ってセ○クスしていたなんて、信じられない」

「すみません」

 春介が小声で言う。

「まずはお兄ちゃん。罰として私になって。それでお兄ちゃんの着ぐるみを着た私とセ○クスしてもらいます」

「ま、まってくれ。さっきまで春介に十回も犯されまくってもう限界なんだ。せめて明日にしてくれ」

「ダ~メ! 今すぐやるの!」

「それから春介さんには、そこで私たちのセ○クスを見ていること」

 絵里に命令され、達也は仕方なくは妹の着ぐるみを着た。

「本当だ、私そっくり」

 妹にになった達也を見て、絵里は目を丸くする。

「それで、私の体育着が落ちていたって事は、お兄ちゃん達はこれを着てセ○クスをしていたんでしょ? 妹のブラジャーやブルマを着て女装プレイなんて、お兄ちゃんは変態だね」

「いや、これは春介が……」

「シャラップ! 言い訳無用。じゃあお兄ちゃん、私の体育着を着て」

 達也はしぶしぶ体育着を着た。

「えへへ。私がお兄ちゃんになるのかぁ」

 そう言って絵里は達也の着ぐるみを着る。

 裸の兄の姿になった絵里は、嬉しそうに股間を見た。

「これが男の人のおちん○んかぁ。男の人の快感って知りたかったのよね。さあお兄ちゃん、ベッドの上で横になって。お兄ちゃんには今日から、私とのコスチュームプレイに付き合って貰うからね」

「今日からって、今後もやるのか?」

「当然でしょ」

 こうして、限界を越えたセ○クスをさせられる達也。

「あっあっあっ! 本当にもう……ああっ……だめだって! そんなに激しくするなっ!」

 女の体というのは、本当に体力の限界まで何度でもやれるということを身に染みて実感することとなる。

「それじゃ、ふたりのセ○クスを見終えたので、俺はこれで」

 達也と絵里のセ○クスが終わり、すごすごと立ち去ろうとする春介に、絵里は冷たく放つ。

「こんなのが罰なわけないでしょう。お兄ちゃんとは前技にすぎません。ここからが本番です。今度は春介さんの番ですよ」

「やっぱり?」

「春介さんは後ろを向いて、壁に向かって腰を折ってください」

「壁に向くのか?」

「いいから早く!」

 春介は仕方なく、壁に向かっておじぎをするように腰を折る春介。

「その格好で手を伸ばして両方の手のひらを壁に付けてください」

「いったい何をする気だ?」

 怪しい気配に気が付き春介は振り返ると、達也の体になった絵里が背後から迫っていた。絵里が何をしようとしているのか理解し慌てて逃げようとする春介だったがもう遅い。達也の鍛えられた逞しい両腕が春介の腰をがっちりと掴かみ離さない。そのままア○ルに達也の男根を挿入される。

「男同士のセ○クスって一度見てみたかったんですよね。それが見るんじゃなくて、自分でやれるなんて」

「達也! 助けてくれ!」

 救いを求める春介だったが、達也はセ○クスの疲労と快感が骨の髄まで染みていて、ベッドから動くこともできない。

「思ったとおり男同士のセ○クスって最高ー! 着ぐるみの罰として、春介さんには私の性奴隷になってもらいますからね! これからも、私と男同士のセ○クスをしましょうね」

 疲れを知らないマジカルチンポが、尽きること無く幾度も春介に射精を続ける。

 ベッドに横たわりながら二人の言動を見ていた達也は、女の子の性知識って男が思っているよりもずっと進んでいるんだなあと、恐れと共に思い知るだった。

(おわり)











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