エルフ←→オーク
  作: taberou


「さぁ、追い詰めたわよ! 観念なさい!」
「ブヒィ、ブヒィ」

 鬱蒼とした森で、エルフのリーナは白銀の剣の切っ先を相手に向けた。
 その先には、逃げ惑って息も絶え絶えになった一匹のオークがいた。

 リーナは何の変化もない毎日に飽きて故郷を飛び出し冒険者になったばかりの新米だ。
 しかし今回彼女が受けた依頼は、森に出没するオークの討伐という経験者向けの依頼だった。
 本来ならもっと弱いモンスターを相手に経験を積んでいくのが定石なのだが、エルフ特有のプライドの高さと自信過剰な性格から勝手にこの依頼を受けてきてしまったのだ。
 本来ならまともに戦えば手痛い反撃を受けてしまう相手だが、運良く森に入ってすぐにオークを見つけたリーナは気づかれないうちに不意打ちで魔法を放ち、あっさりとオークを追い詰めてしまった。

「ふふん! 私にかかればオーク程度なんてことないわね! 楽勝楽勝!」

 リーナは得意気に鼻を鳴らした。
 ギルドでやめておいた方がいいとさんざん言われたこともあって、それをあっさりこなしてしまったことに元々あった根拠のない自信がますます助長されていた。
 そのせいだろうか。余裕を通り越してすっかり油断してしまったリーナは、オークがこっそりと水晶を取り出したことに気がつかなかった。

「ん? 何よそれ? いつの間にそんなもの――」

 気づいたときにはもう遅く、オークがニヤリと笑うと水晶から光が溢れ出し、リーナとオークを包みこんだ。
 何が起こったのかもわからないまま、リーナは意識を手放した。


 光が収まると、リーナとオークは共に地面に倒れていた。二人の間にはオークの持っていた水晶が転がっている。
 先に目を覚ましたのはリーナの方だった。
 リーナは起き上がって自分の体を見下ろすと驚いたように目を見開き、ニヤリと笑った。

「ぐひひっ! 成功だ!」

 下品に笑う姿は、まるでさきほどまでとは別人のようだ。
 リーナは転がっていた水晶を拾い上げると満足気にそれを眺めた。

「偶然手に入れたこいつのおかげでエルフの身体が手に入ったぞ! こいつの名前は……ほうほう、リーナっていうのか。故郷を飛び出して冒険者になったばかり、と。ぐふふっ! 記憶もばっちり読めるぞ。――にしても、さすがエルフだな! オークなんかと違って魔力が漲ってきやがる。この身体が俺の物だなんて最高だな!」

 なんと水晶の力によってリーナとオークの身体が入れ替わってしまったのだ。
 リーナは整った顔をこれでもかと歪ませて舌なめずりをした。すぐにでも新しく手に入れた身体を堪能したかったが、その前にやることがあるのを思い出してオークに近づいて乱暴に蹴り起こした。

「おらっ! いつまで寝てんだ! さっさと起きろ!」
「ブギュ!? ブギ……ブギギッ!?」
「よう。ようやくお目覚めか、リーナ。いや、今はオークだったな。ほら、今の自分を確かめてみな」

 事態が飲み込めず混乱するオークに、リーナは剣の刀身を鏡代わりにして今の姿を見せつけた。
 そこには呆然とした一匹のオークが写っていた。

「ブヒッ!?」
「驚いたか? この水晶で俺たちの身体を入れ替えたのさ! 今から俺がエルフで、お前はオークってわけだ!」
「ブ、ブギョ! ブヒヒ!」
「あん? なんて言ってんだ? 生憎とオーク語はわからなくてな~。たぶんだけど『ありがとうブヒ。オークになれて嬉しいブヒ』って言ってるのかな。ぐひひっ! そんなに喜んでくれて俺も嬉しいぜ。リーナは俺が代わりにやっておいてやるから、お前もオーク生活を楽しんでくれよ」

 リーナは本当はオークの言いたいことがわかった上でわざと間違えて勝手なこと言い、邪悪に顔を歪ませてオークを嘲笑った。
 オークは怒りに顔を赤くすると、起き上がってリーナが持つ水晶を奪い取ろうとした。
 だがリーナはそれをひょいと避けて、お返しとばかりにオークの腹に蹴りを叩きこんだ。

「おらよっ!」
「ブギョッ!?」

 鈍い音が響き、オークは腹を抑えて蹲った。
 それなりに鍛えているとはいえリーナの細長い足からは想像できない威力に、オークは驚愕しながら顔を上げると、リーナの体が青白い光に包まれているのを見た。

「ブ、ブギョ!?」
「どうした? 俺が肉体強化の魔法が使えるのがそんなに不思議か? 俺はエルフなんだから魔法ぐらい使えたってなにもおかしくないだろ。それともオークの低能脳ミソじゃそんなこともわかんねぇのか~?」

 リーナは手から火や水を生み出して巧みに魔法を操る様を見せつけてオークをバカにする。
 オークは悔しさに歯噛みするが、それでもどうにか水晶を奪い取ろうと機をうかがった。
 リーナはまだ諦めていないオークを見てもう始末してしまおうかと考えた。
 だが、見上げるオークの視線が自分の“とある場所”にも向けられていることに気がつき、それによりもっと面白いことを思いたので実行に移すことにした。

「ふーん、そんなにこいつが欲しいのか。――いいぜ。ほら、取りに行けよ」

 そう言うと、リーナは水晶を放り投げた。水晶は地面を転がり、二人から数メートル離れた木にぶつかって止まった。
 リーナの思いがけない行動に、オークは警戒して水晶とリーナに視線を交互に向けた。

「ブ、ブギ……!?」
「どうした。取りにいかないのか? それが欲しかったんだろ。それとも――こっちの方が欲しいのか?」

 リーナはスカートの裾を掴むと、それを一気に持ち上げて中のパンツをオークに見せつけた。

「ブギ!?」
「ぐひひ。さっきから俺のパンツ見てやがっただろ。元自分のパンチラ眺めるなんてとんでもねぇ奴だな、この変態オークめ!」
「ブ、ブギギ!」

 リーナの罵倒に反論するようにオークが鳴いたが、その視線はパンツに釘付けになっていた。
 息は荒くなり、口からは涎が垂れ落ちた。漂ってくるリーナの女の匂いに豚のような鼻をひくつかせる。
 よく見れば、オークの股間が膨張して腰巻を押し上げていた。
 誰の目にもオークが興奮していることは明白だった。
 それでも、オークはなんとかギリギリのところで踏み止まろうとしていた。

「ほ~ら、美少女エルフのリーナちゃんの生パンツよ~♡ 今ならオークさんに好きなだけくんくんさせてあ・げ・る♡ なんならオマ○コだってペロペロしてもいいわよ~♡」

 そんなオークを嘲笑うように、リーナはガニ股になって眼前に股間を近づけるとパンツ越しに指を這わせた。口調もわざわざリーナ本来のものを真似てみせてオークを煽っていく。
 リーナの細くしなやかな指が、ねっとりとした動きで何度も刺激していく。次第に、くちゅりと湿った音がし始めた。
 女の匂いが濃厚になり、否応なくオークの脳を刺激する。性欲の強いオークの本能に抗うのは、もはや限界に達していた。

「ブギュゥ、ブギュゥ……」
「あん♡ 私もオークさんに見られながらオナニーして興奮してきちゃった♡ ねぇ、オークさん。リーナのこと、もっと気持ち良くして~♡」

 とどめとばかりにパンツを引っ張って食い込ませてやると、ついに耐えられなくなったのか、オークはリーナの腰に抱きつき愛液塗れの股間に鼻を押しつけた。
 ぶごぶごと鼻息をたてながら長い舌でリーナの秘部を舐め回し、濃厚なメスの臭いと味を堪能する。
 両手はリーナのぷりっとした桃尻を太く無骨な指で鷲掴みにしてむちっとした柔らかさを味わっていた。

「ブギィ! ブギギィ!」
「あぁん♡ オークさんったらがっつきすぎよ♡ お尻までイヤらしく揉み揉みしてぇ♡ んん♡ もうすっかり卑しいケダモノね♡ そんなにお尻が好きならもっと良いことしてあげるわ♡」

 リーナは自身に強化魔法をかけて抱きつくオークを引き剥がすと、地面に押し倒してオークに拘束魔法をかけた。ついでに腰巻も剥ぎ取り、雄々しく膨張したチン○を丸出しにしてやる。
 貪っていた極上の女体から無理矢理引き剥がされ、おまけに身動きまで取れなくされて、オークは玩具を取り上げられた子供のように口喧しく喚いた。

「ブギュ!? ブギブギィ!」
「うふふ。そんなに喚かなくても、すぐに気持ち良くしてあげるわ♡」

 リーナはオークを頭の上に跨るとそのまま腰を下ろした。
 リーナの桃尻がオークの顔面を押し潰して視界を奪う。尻を動かしてぐにぐにと押しつけると、スカートの下で生暖かい息が太腿に当たった。

「リーナのケツプレスのお味はど~う? でもまだまだこんなものじゃ終わらないわよ♡」

 リーナは下腹部に力を込める。
 すると、ぶりぶぱぁという汚らしい音とともに放屁した。続けざまに二度三度とオナラをかまし、スカートの中が鼻を刺す異臭で充満する。

「ブギョオ! ブギギィ! ブヒィ!」

 オークの叫びが声高に響いた。それは嫌悪や非難の声ではなく、歓喜の叫びだった。元々大きくなっていたチン○はさらに膨張し先端から汁が滴っていた。
 それを見て、リーナはくすくすと嘲った。

「あらあら♡ くっさいオナラを嗅がされて喜ぶなんてホント変態ね♡ ちょっと前までエルフだったのが嘘みたい♡ あなたみたいな変態に使われてたなんてこの身体もかわいそうね♡ これからは私が大事に使ってあげるわ♡」

 リーナは口汚くオークを詰るが、今のオークにはそれすらもオスを昂らせるスパイスでしかなかった。
 リーナの方も湧き上がる優越感と漂ってくる臭いチン○臭に否応なく興奮していく。
 リーナが腰を上げると、涎と愛液でぐちゃぐちゃになったオークの顔が露わになった。

「ブギョブギョオ!」
「ふふふ♡ そんなに喚かなくても、もっと気持ち良くしてあげるわ♡」

 リーナは鎧を外し、服をたくし上げた。豊満な乳房が曝されてぷるんと揺れる。
 それを目にしてますます興奮するオークを尻目に、リーナはオークの下腹部側に移動するとチン○の先端がマン○にぎりぎり触れないところまでしゃがみ込んだ。
 そして右手の人差し指をオークに向けると、指先に赤黒い光を灯した。

「これが何だがわかるかしら? これは隷属の魔法っていって、相手を何でも言うこときく奴隷――使い魔にしちゃう魔法なのよ。とはいっても相手の心からの同意がないと効果がない魔法なんだけど、もしも私の使い魔になるんだったら私のマン○にあなたのチン○を挿れてあげても――」
「ブヒ、ブギィ!」

 リーナが最後まで言葉を紡ぐ前に、オークはそれを遮って激しく首を縦に振った。
 その顔にエルフだった面影は欠片も残っておらず、ただ本能のままにメスを貪る性欲塗れのオークそのものだった。

「あはは! そんなにヤりたかったの~? いいわ。お望み通りにしてあ・げ・る♡」

 リーナが指先をオークの額に押し当てると、光はオークの身体に吸い込まれるように消えていき、代わりに隷属の証である紋様が額に浮かび上がった。

「これであなたは私の使い魔ね。たくさん可愛がってあげるから感謝なさい♡ あ、そうそう。これなんだけど、もう私もあなたも用はないから壊しちゃっていいわよね」

 リーナは魔法で放置されていた水晶を引き寄せると、オークの目の前でバラバラに砕いてしまった。
 さきほどまでどうにか奪い取ろうとしていたそれが壊れてしまい元に戻る手立てがなくなってしまったにも関わらず、オークはもはやなんの感慨も抱かなかった。そんなことよりも早く犯したいとばかりに唸っていた。

「ブギィ! ブギィ!」
「そんなにうるさくしなくても、私は優しいご主人様だからちゃんとご褒美をあげるわよ♡」

 リーナは衣服を全て脱ぎ捨てて全裸になった。白くきめ細かな肌が外気に曝され、豊満な胸も形の良い桃尻も丸出しになる。
 彫刻のような美しい肢体だが、その美貌には淫靡な笑みが浮かび、妖艶な雰囲気を醸し出していた。
 リーナは四つん這いになると、尻をオークに向けて誘うように左右に振った。垂れた胸がたぷんと揺れ、股間からは愛液が零れ落ちる。

「ほら、オークさん♡ 淫乱エルフのリーナを好きなだけ犯してちょうだい♡」

 拘束を解いてやると、オークはすぐさまリーナに圧しかかり、雄々しく反り返ったチン○を乱暴にぶちこんだ。処女膜が破られ、血が流れ落ちる。
 魔法で破瓜の痛みを和らげて、圧倒的な存在感からくる刺激を味わった。

「んほっ♡ やばっ♡ 私のマン○がオークチン○にぶち抜かれちゃった♡ 初めては大好きな人ってず~っと大切にしてきた処女マ○コが♡ 醜いオークの臭いチ○ポに蹂躙されちゃった♡ あはっ♡ 最高♡ 私の大事にしてきたものを私に穢させるのたまらな~い♡」

 オークは絶えず腰を前後させながら、両手でリーナの胸を容赦なく揉みしだいた。硬くなった乳首を指で抓りあげ、長い舌を伸ばして舐りつくす。

「おほっ♡ くる♡ ザーメンくるぅ♡ いいわよ♡ 遠慮せずに好きなだけぶちまけてぇ♡ くっさいザーメンどぴゅどぴゅ出しちゃいなさい♡」

 リーナの膣で今にも爆発せんばかり脈打つチン○に、言葉で煽って刺激する。
 そしてついに、オークのザーメンがリーナの膣へと放たれた。

「ブギィ! ブビィ!」
「おぎぃっ♡ いぐぅ♡ いぐいぐぅ♡ オークザーメンで純潔エルフマン○汚されてイっちゃうぅ♡♡♡」

 大量のザーメンが一気に注ぎ込まれ、リーナはオークのあげる快楽の声に劣らない下品な嬌声を上げた。
 白目を剥いて歯を食いしばり品のない顔で喘ぐ姿は、まるで獣のようだった。
 挿入されていたチン○が引き抜かれ、粘っこいザーメンが糸を引いた。
 リーナは仰向けに横になり、乱れた呼吸を整える。

「はぁ、はぁ……ふひっ♡ 女でイくのって最高♡ もっと欲しくなっちゃった♡ ほら、あなたもまだまだ元気でしょ♡ ご主人様をもっと気持ち良くしなさい♡」

 リーナが命じると、オークは再びリーナに覆いかぶさった。
 リーナはオークの首に腕を回し、舌を絡めて濃厚な口づけをした。
 二匹のケダモノは、誰もいない森の中でお互い精根尽き果てるまで何度もまぐわい続けた。


 その後、リーナはめきめきと腕を上げ、あっという間に一流の冒険者として持て囃されるようになった。
 性格も以前は気が強く居丈高だったが、最近は物腰柔らかで付き合いやすくなっていた。
 なにより不用意に肌を曝すことを嫌い、セクハラ行為にも厳しかったのが、露出過多な装備を好んでするようになり、セクハラにも寛容どころか自分から誘ってくるような仕草さえする始末だ。
 元々の美しい容姿も相まって、リーナはすっかり男たちから人気者になっていた。
 実力も容姿も兼ね備えて誰が見ても完璧なリーナだったが、なぜか彼女に似合わない醜いオークを使い魔にしていることだけは誰もが首を傾げた。
 本人に尋ねても意味ありげに笑うだけで、真相は誰にもわからなかった。


***


「はい、今日もご苦労様。いつものご褒美よ♡」
「ブヒィ!」

 ビキニアーマーを纏ったリーナが胸当てを外して以前よりも二回りは大きくなった胸を差し出すと、オークはすぐさまそれに飛びついた。
 首輪をつけられ、両腕を魔法で拘束されたオークは、先端を口に咥えて必死に舐り始めた。
 リーナが足で反り返ったオークのチン○を弄ってやると、オークは気持ち良さそうに唸り、鼻を鳴らした。
 それを見て、リーナはくすくすと嗤った。

「うふふ。すっかりオークが板についてきたわね。あ、そうそう。この前、お姉様から手紙が届いたのよ。なんでも心配だから様子を見に来るんですって」

 リーナの頭に、会ったことのない姉の姿がはっきりと思い浮かんだ。
 リーナを大人びさせたような美しい顔と、リーナ以上に肉欲的な身体をした自慢の姉だ。
 だがオークはそんな話に興味がないのか、一心不乱に胸をしゃぶっていた。
 それを気にすることなく、リーナはぺろりと舌なめずりをした。

「楽しみねぇ。今のあなたを見て、お姉様は何て言うかしら? 心配しなくても、ちゃんと姉妹で“仲良く”できるように取り計らってあげる。お姉様もまだ未婚だからちょうど良かったわ♡」

 淫らな日々を過ごしながら、リーナは新たな『玩具』が来るのを今か今かと待ち続けた。














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