クリスマスの不思議なデート。
  作: ポリゴンフラッシュ


12月25日。そう、今日はクリスマス。そして、夕方に人里にある橋の上に佇む1人の少年。すると、
「待たせちゃってごめんね~!」
少しでも聞いていたら蕩けるような声と共に、水色の着物を着た、ピンク色の短めの髪の女性・西行寺幽々子が少年の方へ駆け寄ってきた。
「いや…平気だよ。」
少年は少し顔を赤らめる。
「うふふ、今日は待ちに待ったデートね♡何処に行こっか?」
少年は少し考え、
「じゃあ…幽々子さん、お腹すいてるでしょ?まず何か食べようか。」
「良いわね~!やっぱり君は私の事、ちゃ~んと分かってくれるわね!ねぇ、手…一緒に繋いで行きましょ♡」
幽々子が少年の手をギュッと握る。
「ねえ、何処で食べる?」
「えっと…ここにしようか?」
少年は橋から歩いてすぐのところにある飲食店を指さす。
「良いわね~さっ、早速入りましょ!」
店に入ると、2人はテーブル席に案内される。
「ねえ、幽々子さん。」
「なあに?」
「何食べようとしてる?」
幽々子は少し悩んだ末、
「このロースカツ定食とか…どうかな?」
「ボクもそれがいいなぁ…。」
『ははーん、さてはこの子…私とお揃いのもの食べたいのね〜♡可愛いっ…。』
と、幽々子は心の中で思いつつ、
「じゃあ、2人ともコレにしましょうか。」
そう言い、店員を呼び、注文する。しばらくすると、商品が到着する。


(少年少女食事中…。)


「ふぅ~…ご馳走様!」
幽々子が先に平らげると、
「ご馳走様~!」
少年も完食する。
「さっ、お腹も満たしたことだし、次は何処に行く?」
「じゃあ…近くに服屋さんが出来たし、そこに行ってみる?」
「うん…良いわね!」

(少年少女移動中…。)

「ここですね。」
「ねえ…ひとつ聞いてもいい?」
「なんですか?」
幽々子が少し恥ずかしそうに訊ねる。
「なんで君は、私にそこまでしてくれるの?」
「えっ…。」
いきなりの問いかけに少年は少し戸惑う。そして、
「幽々子さんのことが…大好きだからですよ。」
少年からのあまりに正直な告白に幽々子は顔を真っ赤にする。そして、
「ねえ…ちょっと路地裏に行きましょう…。」
「えっ…ちょっと…。」
幽々子が少年の手を引き、路地裏へと連れ込む。そして、
「いただきまぁす…。」
「え?」
幽々子が少年の唇を奪う。
「はむっ…チュッ…。んふっ…。」
そして、少年の舌を丁寧に舐める。
「ぷはぁっ…。」
少年は唇を離されると、あまりの快感に膝から崩れ落ちる。
「ふふっ、ココも元気ねぇ~♡」
少年の服の下から突き上げている何かを指でそっと摩る。そして、少年のズボンを下ろす。
「じゃあコッチも…いただきまぁす…♡」
幽々子が少年の顕になったモノを口に咥える。
「あっ…幽々子さん…そんな…ことされたら…。」
「んふ…気持ちいいの出ちゃうね〜♡いいよ、出して♡」
幽々子がそう言い終えると口で扱くスピードを上げる。そして、
「あっ…出るっ…!」
幽々子の口に、少年のモノから発射された精液が飛び込む。口に発射された精液は全て幽々子の喉を通ってゆく。
「はぁっ…美味しい♡この味、癖になっちゃいそう…♡」
「はぁ…幽々子さん…っ…。」
少年は顔を真っ赤にして、幽々子を見ている。そして、
「ねえ、幽々子さん…今度は中に出したいっ…!」
しかし幽々子は、
「ん~…それはダメ…まだ我慢よぉ…?」
「えっ…なんで…。」
「忘れたの?ここは路地裏よ?それをやるなら、白玉楼にお泊まりに来た時にしなさいな♡」
「うぅ…。」
「もう…そんなに残念そうな顔しないで…今日は流石にダメだけど、いつかお泊まりに来た時にしましょう?さっ、服屋さんに行きましょ?何か買うつもりでここに来たんでしょう?」
少年は渋々頷く。そして、服屋に入り、幽々子に白い薄手のワンピースを買ってあげた。
そして、いよいよデートも終わりの時。
「今日はありがとうね♡美味しいご飯に、可愛い服に…。それじゃ…また気が向いたら白玉楼に泊まりに来なさいな♡その時は、中にあなたの愛情を注いでね♡」
そう言うと、幽々子が少年に向かってウィンクをする。
「うん!分かった!必ず行くよ!」
そう言うと、少年は幽々子の方を見て手を振り、その場を走り去って行った。

(エピローグ)
少年とのデートを終え、冥界にある白玉楼に戻る幽々子。すると、
「あら、おかえり。」
屋敷の中から紫色のドレスを着た長い金髪の女性、八雲紫が現れる。
「あら〜、いたのね。ボクとのデート、とっても楽しかったわよ。」
「ふふっ…」
しかし、そう言う紫の口から衝撃の言葉が。
「良かったわね~、『紫』。」
何故か紫が、話し相手である幽々子を「紫」と呼ぶ。すると、その幽々子も、
「やっぱり妖怪として、他人に化けるのはたまらないわ~♪あなただってそう思ったでしょ?『幽々子』?」
そして、幽々子と呼ばれた紫が、自分の顎に手を当て、その、もとい紫のマスクをベリベリと音を立たせながら剥がしていき、マスクが取れると、中からピンク色の短めの髪の女性、西行寺幽々子の素顔が顕になる。
もう一方の幽々子もまた、自分の頬に手を当て、フッと笑うと一気に顔を引っ張り幽々子のマスクを剥がす。無論、そのマスクの中から美しく長い金髪の女性、八雲紫の顔が現れる。
そして変装を解いた幽々子が訊ねる。
「それで?あの子…どうだった?」
紫は、すこし顔を赤らめ、
「あなたの言う通り、とても可愛かったわぁ…。あのまま放したくなくなるのも分かるわね。」
「そうでしょ~?ねえ、そう言えば、あの子はあなたが紫だって気付いたの?」
「いいえ、完全に私を幽々子と思い込んでたわ。しかも、私とキスまでしたのに顔がマスクだって気づかなかったの。」
片手に持っている幽々子のマスクを見ながら紫が言う。
「そうだったの~。まあ、それだけ紫の変装と演技が上手かったってことかしらね。」
「あら?それは褒めてくれてるのかしら?そういえば、そっちはどうだったの?妖夢は貴方に気づいたのかしら?」
「いいえ~、こっちも全く気づかなかったわよ~。それだけこのマスクの出来が良いってことなのかもしれないわね~。」
幽々子もまた紫のマスクを見ながら言う。そして幽々子が言う。
「まぁ、今日のデート相手が私に変装した紫だったことは、あの子にはナイショだけどね。」
「ふふっ、それがいいわね。あっあと…今日のデートであの子が貴方に白いワンピースを買ってくれたわよ。」
「まあ、本当!?あの子には感謝しなくちゃね…。じゃあ…そろそろ寝ましょうか。」
幽々子がそう言うと、紫が欠伸をしながら、
「ええ、そうね…。あっでも…服を互いに交換しなくちゃじゃない?」
そう、2人は互いに変装し合っていたため、服も互いに相手のものを着ていたのだ。そして、二人が互いに着替え直し、いつもの二人の出立ちに戻る。
「それじゃ、おやすみなさい。幽々子。」
「ええ、おやすみなさい。紫。」
こうして、巨乳美女2人の変装による不思議な聖なる夜は幕を閉じた。

おしまいっ!













inserted by FC2 system