壺に封じられた者たち
  作: CA_KOIKE


かつて人間とエルフは対等であった。お互いを理解し、協力して国を発展させる関係にあった。
とある発明がされるまでは……。

「うう……やだよぉ……」
「おい‼解放しろ‼人間‼」
「駄目です……。動けません……」

机の上に並べられたエルフの女性…いや、エルフの女性だった物と呼んだほうがいいだろうか。
とある天才はエルフ封じの壺を作り上げた。これを向けられたエルフは…壺と融合してしまう。

俺はそのうちの一つ、エルフの女王だった壺に声を掛けた。

「残った仲間の場所を話したら戻してやるぞ」
「…………死ね!」
「はぁ…。早く話したほうが楽だぞ」
「くっ……ぁっ♡………くそ」

戦いの才があり、誰もが畏怖するエルフだったらしいが…今の姿からは想像出来ない。
首から下、乳と女性器以外の全てが壺になった姿。自分の意志では何もできない存在。

俺はちょっと乳を揉んでやった。壺は感じ…勢いよくミルクを噴き出した。
そうなるように調整されているので当然のことだ。

「一生、性処理兼ミルク供給機として生きたいか?そうなら続けるが」
「っ…………」

これで屈服しないエルフはいなかった。情報を限界まで吐き出せて…兵士の慰安所送りにする。それが俺のやり方だ。
だが、今日はちょっと様子が違った…。

「……くくっ」
「何がおかしい?気でも狂ったか?」
「……終わるのはお前だ‼」

エルフは口を大きく開き…赤く光る宝石を俺に見せつけた。
その宝石から目が離せない……。次第に考えることができなくなって…自分と体が引き裂かれるような……。

「おお……これが人間の体……」
「……は?」

目の前で俺が俺の体をまさぐっていた。
俺はその様子を少し離れた場所から見ていた。

そこで自分の手足の感覚が無いことに気が付く。視界の端で長い髪が揺れる。
なんか猛烈に嫌な予感が……。

「私は考えたんだ。精神だけなら逃げられるのではないかとな」
「な……そんな馬鹿な……」

下を見たら…丸出しのおっぱい。そしてさっき自分が運び込んだ机。
開けていた窓から風が吹き込む…乳の下あたりが変な感じになって…お腹の奥が熱い……。

俺は、壺に囚われたエルフになってしまった……。自分の意志で何もできない…ただ使用されるだけの存在に成り下がってしまった。

「い…今戻せば金をやろう……。謝罪もする……だから……」
「嫌だね」

壺に囚われたエルフがどうなるか……俺はそれをよく知っている。
い…いや…まだ事情を説明できれば…何とか…。

「今度はこれを見てね」
「ぁ……」

今度は青い宝石を見てしまった。目を離さなきゃ…って思った時には遅かったの。

「わ…私に何をしたの……えっ⁉あれっ⁉」
「よし。いい感じだね」
「なんでぇ…うまく話せないの…」

私の頭の中……女の子にされちゃった。男の子だったことは覚えているのに…自分は女の子としか思えないよう……。
ダメ…頭の中の言葉が少なくてうまく説明できないの…。

「単なる口封じのつもりだったけど……。なんで人間がエルフを犯すのかわかった気がするよ。これは我慢できそうもないね……」
「やだぁ……やめてぇ……おねがい……」

服の上からでもわかる……勃起したオチンポ……。私…これから使われちゃうんだ……。
やなのに……ドキドキしてる…。終わっちゃうってわかっているのに……。目が離せないよう……♡

「あーっ♡あ~~~っ♡だめぇ♡これむりぃ♡私の子宮こじ開けられてるっ♡奥まで届いてるよぅ♡」

私は乱暴に使われたの♡女の子のふわふわ頭にとーっても気持ちいいのを刻まれちゃった♡私…負けちゃった…♡

「やぁぁ…♡おっぱいがとまらないよぉ♡」

ずーっと気持ちいのが終わらないの…♡私のだらしないおっぱいから白い液体が止まらない……♡

「今度は私が聞くね。他のエルフはどこ?」
「はい♡それは……」

人間の軍の弱点…多くの人を一度に集めるためにはどうすればいいか…この壺はどうやって作るのか…。
私の知っていること…全部喋っちゃった♡



その日のオークションには多くの人が詰めかけることとなった。
エルフの壺が大量に出品されることを聞きつけた貴族たちであった。

「我が国の財政も安泰じゃのう」
「全くです」

その様子を眺める王と側近。その気分は上々であった。
エルフの壺は高く売れるのである。

「ん?なんか数が多くないか?」
「変ですね…。これでは全員に行きわたってしまいますが」

ステージの上に運び出された壺の数は王が想定していた数よりもずっと多かった。
これではオークションが成立しない。王はそう考えた。

「おっ…騎士団長が出てきましたな。きっと彼に考えがあるのでしょう」
「おお!そうに違いない!」

ステージの上の騎士団長は赤い宝石を頭上に掲げた。会場にいた人間はそれを目撃してしまう。
そして…全てが終わった。

「おいっ⁉なんだこれは⁉」
「私が壺エルフに…⁉なんのつもりだ⁉」
「私を誰だと思っている‼こんな悪趣味なことはやめたまえ‼」

壺に封じられたエルフは騒ぎ立てるが…誰も助けようとはしなかった。
無様な姿で命令してくる壺に立場というものを教えなければならない…それがその場の人間の共通認識であった。

「王女さま。助け出していただいてありがとうございます」
「礼はいい。それより…早く使ってみたいと思わないか?」
「……思います。人間の性欲がこれほどだったとは思いませんでした」
「いい答えだよ」

騎士団長の姿をした女王は、青い球を騒ぐ壺の前に差し出した。
壺達は生まれ変わる。哀れな道具に拒否権は存在しない。

「やぁぁ⁉見るなぁ⁉やだぁ……」
「はぅ……恥ずかしいです……。なんでぇ……」
「あ……う………。えっと……えっと……その……うぅ……」

傲慢で強欲な支配者たちは気弱で恥ずかしがりな女の子になった。
それは人間の体を手に入れたエルフ達の欲情を煽る。
壺はすぐに使用される。

「やぁぁ……こんなのだめぇ♡♡私を使わないでぇ♡♡こんなキュンキュンさせられたら戻れなくなっちゃう♡」
「んっ♡んっっ♡♡私……感じてるっ♡♡男だったのにぃ♡女の子になっちゃったよぅ♡」
「…………♡……♡……っ……♡♡あぁっ……だめっ…♡声我慢できないよっ♡♡」

全ての壺が甘い声をあげるのにそう時間はかからなかった。
男の時の何倍も感じてしまう体と抵抗の意志を抱くことができない心。耐える可能性は万が一にもない。

「もう一生このままでいいですぅ♡だからぁ…もっとぉ…いっぱい使用してください…♡」
「安心しなよ。君たちはトイレとして使ってあげるからさ」
「♡♡♡。ありがとうございますっ♡」

かつて王であった壺は便器として使用されることを知り…喜んだ。膣内に注ぎ込まれた精液と母乳を噴き出しながら絶頂したのであった。

「もう壊れてしまいました……」
「人間の魂はエルフみたいに強くないからね。仕方ないよ」

人間の体を奪ったエルフ達はその場を去った。
後には白濁に塗れ、目に♡を浮かべた壺だけが残されていた。



突然、騎士たちが住民を襲い始めた。その中身がエルフだと気が付いた時には遅かった。

人間になったエルフ達は人間をエルフの雌に変えてしまう技術を開発しやがった…。
父も、親友も、息子もみんなエルフに姿を変えられ…壺に封印されてしまった。
エルフには悪いことをしていたと思っている…だがこれはあんまりだろう…。

「助けてぇ…壺になんてなりたくない……」
「動ければ…お前なんて…‼くそっ‼」
「道具なんて使いやがって‼卑怯者‼」

壺にされたものは城に連れていかれる。そこで商品に加工され…性処理具兼ミルク供給機として販売される。
元の姿に戻る方法は存在しない。一生道具として生き続けるしかない。

もうこの国に人間の肉体で人間の魂を持つものはほとんどいない。
俺たちレジスタンスがエルフを打ち倒せなければ…完全にいなくなってしまうだろう。

「いたぞ…あいつが女王だ」
「よし…行くぞ…‼」

俺たちは突撃した。エルフは女王を強く信仰している。こいつさえ人質に取れればこの国を取り戻せる。

所詮は一人…囲んでしまえば勝てる。それがいかに甘い考えだったか…身をもって教えられた。

飛び掛かった直後、ほんの一瞬だけ視界が暗転…体のバランスが取れなくなって…全員その場に座り込んでしまった。
足を開いてお尻を地面についていた…男性には難しい座り方で……。
俺たちは囲まれていた……。

「うわああああっ……。そんな……」
「どうして……」

気が付いたら…エルフになっていた。あまりに非力な肉体…剣が持ち上がらない…。
股の下には…何もない。

「やっと出てきてくれたね。探したよ」

罠だったと気が付いたのと、エルフ封じの壺を向けられたのは同時であった。
俺たちは壺に吸い込まれ…融合させられた。

「くっ……」
「いい姿だね」
「どうしてお前たちはここまでする‼」

叫んだ。俺は絶対に諦めない…‼
どんな姿になっても俺は負けない‼

「…こうすればお互いに幸せになれるからかな。きっとエルフと人間は生まれる姿を間違えたんだよ」
「何をわけわからんことを‼」
「貴方も幸せにしてあげるよ」

やめろ…その青い宝石を俺に見せるな……。
俺は…私は…そんなものに屈しない…。性処理具としてたくさん使用されたいなんて考えない……‼

「ふうーっ♡ふぅーっ♡♡」
「それじゃあ……とーっても気持ちよくなろうね」
「あーーーーーー……♡♡♡」

私は硬い体を抱えられて…挿入された。頭の中が真っ白になって……ペ〇スに恋しちゃった♡♡
これまでの生はこの瞬間の為にあった♡♡こんなに幸せだなんて…もっと早く知りたかった♡♡

「これから一生道具として使用されることを懇願して生きる。どう思う?」
「…嬉しいです♡」

価値観が壊れちゃった♡道具として使われることが一番大切なことになっちゃった♡
大事だったことはいろいろあった気がするけど…もう思い出せないや♡

「ああ……私のミルク…絞られています…♡」
「うん。いい感じだね」

夢を見ているみたい…。嬉しくて嬉しくて仕方ないの……♡
あ……だめ……何も考えられなく……♡

「いい顔だね」
「あへぇ………♡♡♡」

かつての尊厳はもうどこにもない。
レジスタンスのリーダーは使用されることしか頭にないエッチな壺になり果てた。

この国に平和が訪れた。
エルフと人間。お互いに幸せに暮らし続けたのであった。














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