絵本

 作:月より

(協力:toshi9)






「ママー。いつもみたいに、お布団の中で絵本聞きたいよぉー・・・」

「そうね。今日、買ってきた絵本、読んであげるから、ちゃんと寝るのよ」

「うん!」



「・・・人魚姫・・・」

「!?」

「・・・むかしむかし、海の底には、人魚のお姫様が住んでいました・・・」

「ママ!ママー!!足が、足が何かへンだよぉー。パジャマもやぶけちゃったよぉー」

「・・・お姫様は、地上の王子様と会うために・・・」

「ママ、こわいよぉー。絵本、もういいよぉー。」

「・・・お姫様は・・・」




「・・・泡となり、消えてしまいました・・・」  

人魚姫(TS解体新書店)







toshi9「あの絵本、勝手に本屋に置いてきたけど、どうなったかなぁー?」

月より「とても喜んでいるはずですよ♪ だって、人魚になれるんだもん!」

toshi9「でも、泡になって消えちゃうんだよ。そこまでしなくてもよかったんじゃない?」

月より「絵本を閉じれば元にもどれるんだし、泡になっていく感覚が楽しくて、なんともいえないんですよ♪」

toshi9「それは、月よりさんだけじゃ・・・」

月より「それより、新しい絵本ができたんですよ。見てください♪」

toshi9「どれどれ・・・赤ずきんちゃん・・・まさか、これ。。れ。。。って」




ごきっ・・ぎおいごぎづふぃふぉpぎdごぎい・・・




少女(月より)「・・・どうしておばあさんの耳はそんなに大きいの?(わーい。勝手に言葉がでてくるよぉー)」

オオカミ(toshi9)「がるるる・・・それは、お前の声がよくきこえるようにだよ(だ、だれか助けて)」

少女(月より)「・・・口は、何でそんなに大きいの?(ワクワク、ワクワク。もうすぐオオカミさんに食べられちゃうんだね♪)」

オオカミ(toshi9)「がるるる・・・そ、それは、お前を腹いっぱい食べるためだ!!(いやぁー!よだれが、食欲が、止まらない!?)」



そしてtoshi9は「少女を食べる感触」と、次の日に訪れた友人(狩人)に、「腹を割かれる感触」を味わうことになりました。


めでたし、めでたし♪




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