ターゲットは男に

作:石山




 俺は狩谷・・・。名前は、もちろん本名じゃない。そう呼んでくれ。
 俺は先週、研究所からかなりの試作品を持ち出した。そして現在逃亡中だ。もちろん、追跡があるだろうが、俺の持っているアイテムを使えば何とでもなるはずだ。

 そして、今そのアイテムを使おうとしている。目の前には、目をつけた女子高生が歩いている。短いスカートから、白い足がのぞいている。白い足は、夕暮れの中でもはっきりと浮き出てるほど、そそる光景だった。

 さて・・・、人気がなくなった。今のうちだな。俺は彼女の後ろから抱きつき、口に薬をしみこませた布を当てた。一瞬のうちに彼女の四肢から力が抜ける。俺は、彼女を抱え上げ車の中へと押し込んだ。

 ここは、俺の隠れ家。この十数年、アジトとして使っているものの一つだ。

「さあ、これを試してみるか・・・。あぁ、どんな反応をしてくれるのか楽しみだ」

 俺は、かばんの中から薄い布のようなものを取り出した。広げてみるとそれは人の形をした布だった。不思議な手触りで、すべすべとしながらしっとりとしている。
 俺は彼女・・・、三山洋子の服を脱がせた。
 
 布の口の部分を広げながら彼女へとあてがった。それは、するすると彼女の体を覆っていく。顔まで無地の布で覆われた彼女は、まるでマネキンのようだ。乳房にくびれたウエスト・・・体の凹凸が浮き出て見える。ああ、勃ってきやがった。

 次の瞬間、彼女は元の姿に戻っていた。そう、健康的で無駄な肉のない・・・大人になりかけの体。
 何が起こったか説明する。この布は俺が掠め取ってきたアイテムのひとつだ。着脱可能な人工の皮、その中でもCPと呼ばれているものだ。中に入ったものの体をそのまま再現する。開発目的は、完全な防護服としての役割だそうだ。これをつけていれば、鉄砲で心臓を撃ちぬかれても死にはしないというが、本当かどうかは、いずれ確かめねば。

「さて・・・、何を使うか・・・」

 俺は、かばんの中をあさり始めた。中には皮のアタッチメントがぎっしり詰まっている。何しろ根こそぎ持ってきたからな。俺は、ひとつの布を取り出した。それは手の中に納まるくらいのものだった。

「ふふふ・・・まずはこれだな。ということは、このおま○ことは、お別れだな・・・」

う、そう考えるとかわいそうだな。最後の慰めに、俺のものを入れてやるか。

 俺は、マットレスの上で静かに呼吸をしている彼女のおま○こを静かに広げ始めた。これは・・・、なんと処女なのか。俺は、思わぬ幸運にほくそえむと、敏感な部分をさすり始めた。さすがに薬が効いているのか、彼女はピクリともしない。しかし、クリトリスがぷっくりと膨れてきた。俺はそれをつかむと、きゅっと握ってみた。さすがに感じたのか、体がびくっとする。

「ははは・・・。気持ちいいだろう」

 とても皮をかぶっているとは思えない。進みすぎた科学は、魔法のようだ。いったいどんな研究を行っていたのか俺には想像もつかないが、使い方はどんどん浮かんでくる。もちろん、俺の欲望を満たすための使い方だ。

 俺は、湿り始めた彼女の割れ目に向けて舌を這わせ始めた。はぁ、うまい・・・。この女の匂いはたまらない・・・。しばらく、俺はクリトリスをなめ続けた。そのうち、舌の先に感じるくらい、粘っこい液があふれ始める。俺は、指を彼女の中へと沈めると、処女膜を破らないように手触りを楽しんだ。

「うう、そろそろ入れてみるか。もう限界だ」

 俺は、ズボンを脱ぎパンツを下ろすと、眠り続けながらも快感に汗ばんでいる彼女の体へと覆いかぶさった。

「ははは・・・。こんなにあっさり入りやがった。エッチな体だな、まったくよ」

 俺は、そのまま腰を落とすと一気に彼女のはじめてを貫いた。眠りながら息を荒くする彼女の胸を両手でもてあそびながら、俺は腰を振り続けた。

 おぉぉぉ、気持ちいい。

 そのうち、彼女の腰が動き、俺のものをぐっときつく締め始めた。あぁ、なんて気持ちいいんだ。そういえば、俺・・・セックスはじめてじゃないか? あははは。

 俺は散々彼女の中に出した。俺の体は、精力がありあまっているらしい。名残惜しいが、さらに興奮を与える情況が待っているのだ。俺は、かばんから出したままおいていた布を彼女の股間へと近づけた。

 それは彼女の股間へと吸い付くと膨らみ始めた。そう、俺についているものと同じものが、彼女の股間についているのだ。なんという倒錯的な光景だろう。股間からだらしなく垂れ下がったものは、彼女の白い体にそぐわないとてもグロテスクなものに見える。仮性包茎というやつだ。

 俺は、さらにかばんから布を取り出すと彼女の胸へと貼り付けた。今までみずみずしく重力に逆らっていた双球の存在が消え、小さな乳首がちょこんと胸にのっかっているだけになった。

「これは、天使みたいだな・・・。女の体に男のものがついている・・・」

 再び興奮に包まれた俺は、彼女へと自分のものを振りかけた。薄くなってしまった胸に俺の吐き出した精液がてらてらと光る。
 さて・・・。そろそろ起こすか。俺は服を着、彼女にも服を着せると彼女の目を覚ました。

 彼女は、気付け薬の臭気にむせながら目を開いた。

「ごほっごほっ、あれ・・・あたし、えっ、だ」

 彼女はいきなりの廃墟に、見知らぬ男の存在に戸惑っているようだ。しかし、体はまだ完全に覚醒していないようで、逃げられないでいる。悲鳴をあげるまで頭がまわっていないようだ。

「やあ、お嬢さん、お目覚めだね・・・。いや、もう少年だな。女装少年の洋子君」

「え、何・・・」
「論より証拠だな。自分のちんぽと胸をを触ってみたらどうだ。仮性包茎だが将来立派になるぞ」

 洋子は、胸をぺたぺたと探った後、股間からくる感覚に気づいたのか、スカートの上から押さえつけた。そして、悲鳴を上げた。
 あまりにショックだったのか、俺のことを忘れて、スカートの隙間から股間をのぞいた。そして、それはそこに確かに存在する。

 ははは、いい、この反応。

「叫ぶのはやめないか? 女装趣味が見られてしまうぞ。ふふふ」

 ショックから徐々に俺の存在に対する疑問が復活したのか、俺の目を見据えてきた。

「あなたなのね、あなたが、こんなことしたのね!」

 洋子は、ぎゅっと自分の股間を握り締めた。真っ青な顔をした洋子は、気丈にも俺につかみかかろうとしてくる。しかし、俺は軽々といなすと言ってやった。

「そうだ。俺がつけてやった。俺の条件を飲めば、取り除いてやってもいいぞ。しかし、俺の言うことを聞かない場合は、女装少年として世間に公表されることになるな・・・どうだい」

 それからたっぷり5分は経っただろうか、彼女は言った。

「条件って何よ」

 俺が出した条件というのは、俺が出す5つの指令をこなすこと。俺が、指令の内容は人殺しや暴力ではないと言うと、洋子は何か思うこともあるだろうが、最後には頷いた。戻れるという一心が、逆らわないようにする理由になったようだ。

 しかし・・・、そううまくは、いかないんだよ。ははは。

 俺は洋子を解放した。




 

 あたしは、家の少し手前で車から降ろされた。あの男の顔も車のナンバーも覚えてやった。でも、警察にいくべきなのかな・・・。あたしは、帰りが遅いと小言を言う母さんに、気分が悪くて帰れなかったといった。

 でも気分が悪いは本当。サイアク・・・。何なのよ、これ・・・。

 あんな廃墟にいたのが気持ち悪いし、部屋に戻るとすぐに着替えた。スカートを床に落とすと、膨れ上がったショーツが鏡に映った。なるべく見ないようにして、セーラー服のネクタイを抜き上着をめくりあげる。すると、今朝着替えたときにはあったあたしのおっぱいが消えてた。べこっとへこんだブラジャーが痛々しい・・・。

 思わずこみ上げてきた涙をこらえきれずに、顔をうずめようとベッドに倒れこむ。

「きゃっ・・・。なんなのよもう・・・」

 うつ伏せで倒れこんだとたん、いつもならすこし苦しい胸は何の感触もなく、股間から何かが挟まって痛い感触がしてきた。

「こんなのって、眠ることもできないじゃないの。男の子ってどうしてるの・・・」

 考えるほどに股間のものがうずいてくるので、仕方なくベッドに腰掛けた。そのとき、ドアがノックされる。

「おねーちゃん、お風呂入れってお母さんが」
「わかったわよ」

 弟にノックさせる習慣つけててよかった・・・。それにしても、お風呂・・・この体で? でも、ちゃんと確かめないと、もしかしたら作り物かもしれないし。

 あたしは、部屋着を着ると下着を持ってお風呂に向かった。
 脱衣所にはいるとすぐに扉に鍵をかけ、服を脱いだ。もともと詰まっていたものがないブラジャーはあっさりとはずれ、変なものが詰まっているショーツを脱ぐときは、ぶるんと股間から男のモノが突き出てきた。

 洗面台の大きな鏡には、身長が変わらず、いつもと同じ顔のあたしが映っている。でも、大きくはないけど、クラスの中でも3番以内に入るとおもっていた、つんと上を向いたおっぱいがなくなっていた。
 胸には、ちっちゃな・・・弟の胸にあるようなぽっちがあるだけ。股間には、弟と同じ形のモノがついてる。父さんのは、最近みたわけじゃないけど、もっとこう・・・違う形だったはず。

 あの男が言ってた包茎ってやつなのかな・・・。その下にはしわくちゃな袋がくっついててる。くるりと回ってみるけど、ぷくっと膨らんだお尻、くびれたウエスト、ちゃんと産毛の処理をした腕や足には、なんの変化もないようだった。

 女の体なのに、男のモノ・・・。

 あたしは、恐る恐るその先に触れてみる。朝顔のつぼみみたいにしっかり閉じた皮・・・なのかな。それが、触ってるうちに中から押し出され、ぎゅっと伸び始めた。だめだめ・・・。こんな・・・。
 股間から感じるつっぱった感覚が鼓動を早める。あたしは、怖くなってお風呂の中へと入った。いつものように体を洗い始めようとしてまた手が止まる。

「こんなのどうしたらいいのよ・・・」

 そういえば、弟がお父さんに皮をめくって洗えって言われてたような・・・。あの時は何の話かよくわからなかったけど・・・。この皮をめくるのかな・・・。

 あたしは、手にボディソープをつけると、そのものをつかんだ。泡だった手がつかむと、クリトリスに触れたときのような感覚に似た・・・いえ、もう少し鈍いかもしれないけど似たような・・・。

 むくむくと立ち上がり始めたものは、皮が伸びていき股間から立ち上がって、おなかにくっついた。ボディーソープをつけた手で握るとにゅるんと滑る。なんだか変な気分になってくる。
 限界までに大きくなったのか、ピンクの丸い頭が出てきた。弟のはこんなのなかったような・・・。小学生のころに見た父さんのは、こんなのだった気がする。

「あぁ」

 そのピンクの部分に触れてみると、びりびりとした感触が股間と頭の中に同時に起きた。なんなのこれ・・・。この部分って敏感なの。ここを洗えっていうことなの?

「しかたない・・・。一瞬だけ洗えばいいよね」

 あたしは、その部分をごしごしと洗い始めた。ち○ちんから、腰の中、頭の中心へ快感が伝わってくる。男の子って、こんな敏感なものを毎日洗ってるの? うそでしょ・・・。おかしくなっちゃう。

「あぁ・・・んくん」

 完全に皮が伸びきったようで、血管がさきっぽに血を送っているのがなんだかわかる。こんな形になるなんて・・・。あぁ・・・、高瀬くんもこんなにすごいのを持ってるの? あたしは、水泳部の高瀬君を思い浮かべながら・・・股間を洗っていた。思い浮かべた高瀬君は裸だった・・・。

「あっあっ、くっ」

 気持ちいい・・・。あふ。ちん○んがどくどくって、脈打ちはじめる。す、すごいわ。こんな・・・。あたしは、さらにはげしくち○ちんをこする。

 そして、その頭をたたかれたような、雷が落ちたような感覚があたしを襲ってきた。前かがみになったあたしの股間からは、白い液体が噴出し、浴室の壁と自分の指に降りかかっていた。それだけじゃなく、さらにどろどろとこぼれ出てくる。
 高瀬君もこんな風に出すのかな・・・。

 あたしは、お湯を出すとを汚らしいそれを洗い流そうとした。でも、それは、こびりついてなかなか流れない。

「なんで、なんでながれないのよ・・・」

 あたしは、いまだに股間から伝わってくる放出感と喪失感を感じながら、股間の毛に絡みついた粘着液をなんとか取り除こうと、ボディーソープをつけて洗い流そうとした。
 
 洗いながら、これが射精っていうものなんだって実感していた。実感した直後あたしを襲ってきたのはひどい自己嫌悪だった。女の子なのに射精なんて・・・。やっと汚れが取れたころには、あたしのちんちんは再び大きくなっていた。さっきの快感が忘れられず、あたしは再びこすり始めた。

 どうしてこんなことになるの・・・。どうしてこんなに気持ちいいの・・・。

 あたしは、2回出した後、シャワーを浴びて出た。シャンプーもしたかったけど、なんだか再び、射精したくなりそうでお風呂を出たかった。

 あたしはひどく疲れたせいか、部屋に戻るとすぐに眠ってしまった。これが、夢ならいいのに・・・。

 



 あたしは、電車で30分かかる高校に通っている。いつもよりスカートを長くして、あたしは学校へと向かった。近所から通っている子がいないから、あたしは電車に乗ってる間は知り合いに遭うことも少ない。
 高校は共学で、古くもなく新しくもない普通の高校。制服は少しかわいくて人気がある。

「指令ってなんなんだろう・・・。通常の生活をしている間に、指令を送ってくるっていってた・・・」

 うう、いつもは気にもならない階段は気づかれないかと不安でいっぱいになる。胸はパットを詰め込んだから、脱ぐことがない限り気づかれることもないはずだけど・・・。

「よーちゃん、どしたの? なんか顔色悪いよ」
「んーん、大丈夫・・・」

 友達の可奈が心配して話しかけてくれる。今のあたしは、誰にも気づかれないように、休み時間になっても動かずにすごしている。膨らんでいるわけじゃないんだけど、あたしは隠すようにスカートの前に手を置いている。可奈が顔を近づけて私のおでこに手を当ててくる。ほのかな香水がなんか・・・どきどきする。

「ほんと大丈夫だって・・・」

 あたしは力なくその手を握る。あぁ、やわらかな手・・・。ぴくっとあたしの男の部分が反応した。だめだめよ。

「そーお? でも、次体育じゃない。大丈夫なの?」
「体育・・・えっと」

 考えてなかった。着替えなくちゃいけないんだ・・・。そんな時、あたしの携帯に着信があった。

「ごめん。電話きた」
「んじゃ、あとでねー」

 可奈はそういうと教室を出て行った。お昼休みなのに、あたしはまったく食欲がない。携帯の着信は、非通知だった。これは、あいつだ。

「もしもし・・・」
「第一の指令だ。更衣室の友達のセーラー服に精液をつけろ」
「え、それって・・・」
「簡単なことだろう。親友のにおいの染み付いた服でオナればいいんだよ。次は体育だろ」
「オナって・・・」

 そんな、友達の服に精液をつける・・・。学校の中でオナニー・・・。そんなの無理・・・。

「指令は絶対だからな、守らなければどうなるかわかってるだろう」

 そういうと、あいつは電話を切った。

 あたしが、親友・・・可奈の服で?

 あたしは、更衣室で可奈に体調が悪くて保健室で休むといって、更衣室に残った。みんな着替えて出て行く。今までは気づかなかったけど、更衣室には甘いような女のにおいが充満している。それだけで、ショーツの中に納めたあたしの男のモノが大きくなり始める。

 うう、ちん○んって、いうこときかないの・・・?

 あたしは、意思に反して大きくなる股間に逆らうように、別のことを考えるようにしてた。どうせ、指令っていったってこの場にいないんだから、わかるわけないんだ。このまま、オナニーしたって報告すれば・・・。すると電話が鳴った。

「早くしろ。もう30分も過ぎたぞ・・・。お前を監視している。嘘をつけばどうなるかわかってるな。可奈ちゃんの制服につけろ。いいな」
「・・・」

 あたしは、何もいえないまま携帯が切れた。監視されてる・・・。ごまかしたら、だめなのね。

「可奈、ごめん・・・」

 あたしは、可奈のロッカーから制服を取り出すと、それを抱きかかえた。可奈のにおいがする。女のにおい。

 あたしは、昨日お風呂でやったように、いすに座った状態でスカートの上からち○ちんをこすり始めた。ショーツの柔らかな感触の先にごわごわしたスカートに包まれているのがわかる・・・。でも、刺激がたりない。

 あたしは、スカートじゃなく、ショーツごしに自分のモノをつかみこすりあげた。この感覚だわ。あたしは、可奈の服を片手で抱え顔をうずめると、空いている手でちん○んをこすり続けた。

「可奈のにおい・・・」

 可奈のあそこ・・・。あたしのち○ちんを入れる・・・。そんな映像が頭の中をかけめぐりはじめる。高校の合宿でお風呂に入ったときの可奈のおっぱいが目に浮かぶ。その薄い下の毛も・・・。

 あたしは女の子なのに、女の子に興奮するなんて・・・。変態なのあたし・・・。
 
 その時、あたしのち○ちんがびくびくと動きはじめる。股間の袋がぎゅっと動くのがわかる。あたしは、可奈のスカートをつかむとショーツを下ろして、スカートで包み込む。そのスカートの中で、あたしのモノがびゅくびゅくと精液を吐き出しているのがわかる。
 敏感な股間がスカートの生地にこすれて、痛いような気持ちいいような快感が襲ってくる。痛いような感覚に時々腰がひけるが、あたしは可奈のスカートに吐き出し続けた。

「もう、でないかな・・・」

 そのとき、あいつから電話がかかった。

「指令1はクリアだな。おつかれさん。疑われないように、保健室にでもいくことだな。ははは・・・」

 あたしは、嫌悪に泣きそうになりながら、保健室へと向かった。アリバイ作りしなくちゃいけない。しなびたち○ちんから、精液の残りが漏れ出しているのか、ショーツにぬれた感覚がある。

 もう、やだよ・・・。誰か助けて。

 ベッドの中で授業の終了のチャイムが鳴った。あたしは、保健室から教室へと戻った。すると教室が騒然としてた。可奈が泣いている。服は体育のジャージのままだ。男子は、事情を把握しているようで、遠巻きに見ている。

「よーこ、変な男見てない? 可奈のね制服に、いやらしいいたずらをした男がいるの。ほんと男って、汚らしいんだから」

 可奈の隣にすわった時子が私に言ってくる。あたしは、何も言えず、立ち止まっている。泣いている可奈・・・あたしのせい。あたしは、泣いている可奈が見ていられなくて再び保健室に戻った。ごめんね、ごめんね。

 あたしはベッドの中で自分の股間が憎くて叩いた。はじめて男の子の痛みを知った。

 

 

 次の日の朝、あたしは重い体を起こした。
 昨日は、担任の先生が変質者に注意せよという話をして学校が終わった。その変質者は、あたしのことなんだ・・・。あたしは結局可奈に何にも声をかけることもできず、学校から帰った。どうやって帰ったかは覚えてないくらい頭の中をぐるぐると罪悪感がめぐっていた。

「おねーちゃん、大丈夫? ご飯食べてないよ」
「うん・・・」

 昨日の罪悪感がだいぶ収まったものの次の指令についての不安感が食欲をなくしていた。でも、学校に行かなくちゃいけない。あと4つの指令なんだもん。女の子にもどしてもらわないといけないんだから。

「おねーちゃん?」

 弟はあたしと違って、いい子・・・。反抗期もまだというか、こないかもしれないくらいかわいい弟。弟にこんな体のことは知られたくない・・・。

 あたしは心配かけまいとご飯を無理やり詰め込むと家を出た。いつもの駅に向かうと携帯がなり始めた。あいつだ。

「おはよう。さすがに抜きすぎてだるいんじゃないか? はは、ちゃんと食わねえと、精液はたんぱく質多量に消費するからな。肉くえ、肉」
「指令は何よっ」
「そう怒るなよ。ははは。指令はこうだ。朝はトイレいかなかっただろう。ということで、駅の男子用トイレで小便をしろ。小便器でだぞ。わかったな」

 そういって、ぶつりと切ってしまう。

 な、なっ、なんであたしが、男子用でしなくはいけないのよ・・・。セーラー服なのに。

 駅の改札を入ったあたしは、20分間、青と赤に塗り分けられたトイレのまえで待ち続けた。周りには人がいる。あと5分もすれば次の電車入ってくる。

「やるっきゃないわ・・・」

 あたしは、男子用トイレに駆け込んだ。ちゃんと見張ってたおかげでトイレの中には誰もいなかった。すぐにやってしまわないと、誰かが入ってくる。

 あたしは、一番奥の小便器の前に立つとスカートの前をもちあげた。そして、ショーツのなかに収まっているち○ちんをひっぱりだそうとする。その時、入り口からこつこつと足音がしてきた。あたしは、思わず個室へと駆け込んだ。

 個室へ駆け込んで鍵をかけると、その外では小便器に放たれるおしっこの音がしゃーっと聞こえてきた。出て行く足音もしたため、あたしは個室から出て行った。

 そして、再びスカートをあげ、ちん○んを取り出した。公共の場で、股間をさらすなんて、男っておかしいんじゃないかと思った。でも、昨日の晩から一度も出していないせいか、おしっこをしたいのはしたかった。
 あたしは、右手でスカートとショーツを押さえ、左手でち○ちんを握った。母さんが弟をおしっこさせているときこうやってたはず・・・。あたしは、足を広げ、ちん○んで狙いを定めた。

 あせる気持ちにこたえたように、あたしの棒の先から出そうになった。射精の感じとは異なる感覚だった。もっと力強い・・・。体の中を暖かい流れが通り抜けるのが分かる。ホースの中に水が流れるように、徐々に棒の中を液体が上がってくるような・・・。

 シャー。

「うっ」

 むわっと尿のにおいが湧き上がってくると、小便器の中にあたしから噴出したおしっこがあたって砕ける。これが、立ちション・・・。あたしが、立っておしっこしてる。これって・・・便利。

 あたしは、自分から出るおしっこに不思議な感動みたいなものを覚えながら、股間に力をこめておしっこを吐き出した。その時、足音が聞こえてきた。

 た、たいへん。はやく、はやくおわって!

 あたしは、さらに股間に力をこめるが、なかなか終わらない。昨日から我慢してたせいだ・・・。あたしは、また個室ににげようかとしたが、おしっこが出たまま動くことができない。どうすればいいの!

「えっ、なんだよう。女の子が何してるんだい。ここは男子用・・・」

 お掃除のおばさんだった。おばさんは遠慮がちに目を伏せようともせず、あたしの方へとつかつかとよってくると。あたしのモノを覗き込んだ。

「ありゃま、男の子だったのかい。こんな格好して、女の子かと思ったよ。顔も体もそんなだから、気づかなかったわよ」

 あたしは、見られまいと小便器に体を押し付けた。

「でも、関心しないねー。そんなおっきなものもってて、きれいな顔してるんだから。セーラー服なんて着てちゃ、りっぱな男になれないよ」

 もう、あっちいってよ。

 その時、ようやく噴出がとまった。あたしは、体を伝わる震えを感じた後、ショーツの中にそれを納めた。

「あらま、ちゃんと振らないと、スカートよごれちまうよ?」

 あたしは、そのトイレから逃げ出した。

「ちゃんと、手をあらわないとー」

 そんな声が聞こえてきたけど、どうすることもできなかった。

 おばさん、遠慮なさすぎよ。もうっ。

 あたしは、おばさんに対する憤りをぶつぶつ言いながら、一度駅の外にでた。

 

 駅の外にでて、駅ビルにある女子トイレへと入った。あたしは、手をぬぐって、すこし出てきた涙をぬぐった・・・。その時、電話がなってくる。

「あはは、どうだい。男の便所は楽だろ。思わぬ客が入ったようだが、よくできた。ほめてやろう。それでだ、次の指令がある」
「もう、なんでもいえばっ」

 さっきまでの怒りがさめないのか、あいつにも怒りの声をぶつけてしまう。

「そう怒るなよ。次は、何もしなくていいからな。そう、何もするな。痴漢されてもな・・・。ははは。指令だ。痴漢されても何も言うな、何も抵抗するな、言われたとおりにしろだ」

 そういうとぷつりと切ってしまう。

 あたしは足が一気に重くなるのを感じながら、ホームへと向かった。こんな体を触らせるなんて、あの男、あたしに何の恨みがあるのよ・・・。初めて会ったし、恨みを買うようなことは今までしたことないよ・・・。

 ホームに電車が入ってくる、いつもどおり通勤ラッシュのせいで、すごい密度になってる。あたしは、周りに変な人がいないかと見回すが・・・、花粉の時期なせいかマスクつけた人が数人いて、みんな怪しくみえる。

 あたしは、入り口の付近に立っていた。外を見慣れた町並みが流れていく。こないこないと思っているときた。それは、お尻に当たったかと思うと手のひらの温かみが伝わってきた。スカートの上からあたしのお尻をぎゅっとつかんでくる。あたしは、体をこわばらせる。いつもなら、体をひねって逃げるんだけど抵抗してはいけない。

 でも、お尻を触っただけでは終わらなかった。その手は、あたしの股間の生えている部分へと移ってきた。あたしのモノに触れたら、普通は男だと思うか、びっくりしてやめるかと思ったのに、その手は、あたしのスカートの中に入ると、まっさきにあたしの棒の部分をショーツごしに握ってきた。

「うくっ」

 はじめて他人に握られたためか、はずかしくって気持ち悪くってわけがわからなくなってきた。それでもがんばって、自分の股間視線を下げると、スカートに入っている手からはスーツの袖が伸びている。父さんが着るような茶色のスーツ・・・わかいひとじゃないの? おじさん?
 
「あふ」

 おじさんのごつごつした手があたしのモノを前後にさすり始めた。

 やだっ、こんなところで射精させるの? やめてよ・・・。
 あっ、だめ、なんでこんなに早いの・・・。

 人に握られたせいか、昨日よりも早く出そうになって、ちんちんがびくびくし始める。

「だ、だめぇっ」

思わずそういっていた。あたしは、荒い息をつきながら、扉のガラスに頭を預けていた。

「おいっ。なにやってるんだ、おまえ」

 若い男の人の声がした。その瞬間、あたしのモノを握っていた手が離れる。あたしは、瞑っていた目を開き、背後をふりかえった。すると、茶色のスーツを着た男の人が、若い男の人、大学生くらいに見える人に手をつかまれてた。

 おじさんかと思った茶色のスーツの人は、マスクとめがねに中折れ帽をかぶった小顔の人だった。体は、顔に似合わず大きめだった。体つきは男、顔はよく見えないけど、女の子のような・・・違和感があった。その男はまったく抵抗をしない。

「この娘に何してるんだ。この痴漢め。いくぞ警察」

 あたしが事態を飲み込めたときには、いつもは降りない駅のホームに立っていた。あたしを気遣ってか、他にも二人ほど会社員風の人が付いてきてくれた。でも、これって、どうなるの。もしかして、警察に訴えるチャンスなのかも。でもでも・・・、そうなったらあたしの体は元に戻るの?

「大丈夫だよ。俺はちゃんと見たから、事情も説明してやるからね」

 とっても好青年で、かっこいい・・・。あたしは、こんな状況なのに頬が赤くなるのがわかる。でも、その瞬間、股間のものが立ちはじめたのに気づいて、股間をかばんで隠した。

 もうっ、こんなときに反応しないでよ。

 

 あたしは、駅の事務所に通された。すぐに警察が来るといわれて、パイプ椅子に座らされる。あたしを囲むように、助けてくれた男の人たちが立ち、駅員さんの真ん中のパイプ椅子には、さっきのスーツの男が座らされる。すると、すぐに警察の人がきた。

「事情を聞きましょうか。この人が、痴漢行為をするところを見られたとか」
「はいこの男が、娘のスカートの中に手をいれてごそごそしていたんです。それで、この娘が、『だめ』って言ったんですよ」
「なるほど・・・」
「間違いないかね。お嬢さん」

 あたしは、警察官にそう尋ねられて、なんと言おうとしていると・・・。

「違うんです」

 え・・・、誰。否定したのは、捕まえられた男だった。いえ、でも、この声、女?

「私たち、男女を変えての痴漢プレイの最中だったんです」
「えっ、なんだって、君女性?」

 そう聞かれて、その男は顔のマスク、帽子、めがねをはずした。あたしもびっくりするような美女の顔が現れる。帽子からこぼれでた長い黒髪がきらきらと輝いている。

「その子は、男の子なんです。ね。よしゆき。ほら、スカートめくってみせてよ。ね、指令なんだから」

 え、よしゆき? 指令・・・? えええ。

「そんなわけ・・・」

 あたしの方を駅員さん、助けてくれた男の人、警察官がいっせいに見つめてくる。

「ほら、ちゃんと誤解を解いてくれないと、私が痴漢になっちゃうじゃないの、ほらっ」

 彼じゃなく、彼女が、あたしのほうをじいっと見つめる。そうか、指令・・・あたしは抵抗しちゃいけない。あたしは、立ち上がると思い切ってスカートをめくりあげた。あたしからは見えないけど、そこにはありえないふくらみがあるはずで・・・。

「えっ、そんなわけないよな・・・。ちょっと、高梨くん、その確認を・・・」
「えっ、はい・・・」

 私服の若い女の人が返事をする。この人も警察官なのかしら。

「もし、証言が間違いで、変なものを入れられてたとして、俺たちが触るわけにもいかんだろう。ここは、女性じゃないとな・・・。君、すこしの我慢だ」
「ちょっとごめんね」

 あたしのモノをその女性がおそるおそる握った。みんなの前で見せる羞恥心ですでに勃ちあがっていたモノが、さらに握られた感覚に膨張した。さっきいけなかったせいか、びくびくと動き出す。

 た、たいへん、あぁ・・・。

「あっ・・・」
「どうなんだい、高梨君」

 警察官は、わずかにほほを染めながら手を引いた。

「ええと、男の子です」

 あたしは、下ろしたスカートの中で漏れ出したものをどうすることもできず、かばんで隠し続けた。スカートの中で、びゅくびゅくと吐き出しているのがわかる。こんな大勢の前で射精しちゃってるんだあたし。どうか気づかないで・・・。

「いやぁ、まぁ、痴漢じゃないのはわかったが、そういうことは公共の場ではしないこと・・・いいね」
「すみません、彼が変態で・・・。今も触られた快感で出しちゃったみたい」

 何てこと言うのよ! 

 あたしの周りにいた男の人たちが一歩退いていく。

「まじかよ、こいつ・・・。確かにくさい・・・」

 そんなこと言わないで、お願い。お願いだから。

「あの・・・わたしたちは、逮捕なんでしょうか」
「んー、いや・・・。今回は注意だけにしておきましょう。今度やったら、猥褻物陳列罪で逮捕するからね」
「すみません、反省してます。よしゆきもみんなに礼して」
 
 あたしは恥ずかしくて恥ずかしくて、顔をあげることもできなかった。開放されたあたしはその女の人と駅から出ていた。

「あなたは一体なんなのよっ」

 朝から二つの指令を経て、立小便しておばさんにちん○ん見られて、さらには人前でスカートめくって射精をしたことになる。もう、ぼろぼろだった。怒りでも感じないと倒れそうなくらい。

「ごめんね、ごめんね」

 その女の人は、そういうと涙を流し始めた。

「つらかったよね・・・。わたしもね、指令なの」

 めそめそとする女の人は、あたしの手をつかんだ。あたしは、その力強い手を振り解くこともできず、その手を彼女の股間へと持っていかれる。

「わたしはね・・・お父さんと体を取り替えられたの・・・」
「えっ、あいつに?」
「ええ・・・。お父さんは、捕まってるわ。今回のも指令だったの、あなたに痴漢をしてつかまり、あなたを変態の男のように扱えって・・・」

 なんてこと・・・。わたしだけじゃないんだ・・・。あたしは、仲間ができた気がして、その人に抱きついて泣き出してしまった。二人して泣いていた。彼女からは、おじさんのにおいがした。
その時、音楽が聞こえてきた。

「あっ、わたしのだ」
「指令?」
「みたい・・・。でるわね」

 彼女は、ポケットから取り出した携帯をとって話し始めた。

「はい、はい・・・。わかりました」

 彼女は、電話を切った。

「あなただけに指令?」
「いえ・・・とりあえず場所をかえなくっちゃ」

 彼女の名前は高山明菜さん、大学3年生だそうだ。おとといに彼女のお父さんと体を入れ替えられ、あたしと同じように指令5つで元にもどしてやるといわれたそうだ。

 あたしたちは駅から出ると近くのカラオケボックスへと入った。朝からだったせいか、人も少ない。きれいな女性なのに、男物のスーツに男の体の明菜さんにあたしという組み合わせに変な顔をした受付の人も特に何を聞くこともなく、あたしたちを部屋に案内してくれた。

「あなたとわたしの指令は、ここで・・・セックスすること・・・」
「えっ。でも、いま、あたしたちは・・・」
「うん・・・。だから、お尻の穴をつかって・・・」

 な、な、なんなのよ。

「適当に音楽いれてましょう・・・、早くはじめなくちゃ」
「えっ、本当にやるの?」
「あなたも逃げちゃダメよ・・・。指令なんだから」

 指令・・・。そう指令なんだ。でも、セックスもしたことないのに、お尻の穴なんて・・・。

「全裸になるわけにはいかないから、洋子ちゃん。わたしのひざの上に乗る?」
「あの、明菜さんは平気なんですか」
「平気じゃないわよ。体を戻してもらわないといけないんだから・・・」

 そういいながら、明菜さんはズボンのチャックを下ろし始める。

「でも、本当に戻してくれるのかな・・・」
「そんなのわかんないわよっ、でも、しなくちゃ、体もパパも戻ってこないのよ。さっ、こっちにきて」

 明菜さんの股間には、私のモノより1.5倍もありそうなち○ちんが突き出していた。たしかに大柄な体型だけど・・・こんなに大きいなんて。私もそれなりに興味はあるけど、こんな形で・・・。

「どうしたの・・・、もしかして、はじめて?」
「うん・・・」
「じゃあ、わたしが教えてあげるから。こっちの経験なら何度かあるし・・・」

 えっ、えええ。明菜さんは、あたしの手をつかむとそのままあたしの体を後ろ向きに捕まえた。ちょっとショーツ脱がさないで・・・。

「いきなりはきついけど。力を抜いてれば、なんとかなるから」
「だ、だめっ」
「だめじゃないの。あぁ、女の子の匂い・・・。わたしだって、こんな匂いだったのかしら・・・。なんだか、どきどきしてきたわ」

 大きな手が、あたしの大きなお尻に食い込んでいくのが分かる。明菜さんは、あたしのお尻の穴を探るようにあたしの尻たぶを開き始めた。

「や、やめてっ」
「さっきはあなたばっかり気持ちよくなったんだもん。次は私の番なの」

 振り返ってみた明菜さんは、男のようだった。目があたしのお尻に釘付けになっている。

「ちょっと濡らすわね・・・」

 その瞬間、あたしのお尻の穴に何かが突っ込まれた。首を曲げて見下ろしてみると、明菜さんが手を動かしている。これは、指なのね・・・。

「ひぃぃ」

 お尻の穴がめくれるっ。あたしは、お尻に入ってくる異物の感覚がだんだん薄れてくる。

「こっちも感じてきたみたいね」
「えっ」

 明菜さんはあたしのち○ちんをつかんでいた。すでに勃起しきって痛い。射精のしすぎなのかしら・・・。

「さっきでたのが、まだ乾いてないのね・・・。手が濡れちゃったわ」
「・・・」

 もう何もいえなかった。そのときには、もっと太いものがあたしの中にもぐりこんできてたから。

「ぐ・・・」
「あぁ、きもちい・・・」

 あたしは動くこともできず、そのまま明菜さんの上に座り込んでしまう。明らかにさっきより大きなものがあたしの中へと入ってくる。動けない・・・。

「あぅ、男ってすごいよね・・・。こんな外に突き出るような気持ち・・・」

 明菜さんは、そういうとあたしの体を持ち上げた。あたしは思わずテーブルに両手をついた。

「きゃっ、いたいたいいたい」

 その次の瞬間、お尻の穴をねじるような痛みが走った。お尻の穴では、太いものが前後に動いてる。

「ごめんね、ごめんね。指令なの・・・指令なの・・・」
「うぐっ、うぐっ」

 明菜さんの動きが止まったと思ったら、お尻の中で熱いものが注ぎ込まれるのが分かった。明菜さんのお父さんのものがあたしの中に・・・。すぼっとあたしの中から抜かれると、明菜さんが言った。

「次はあなたが入れなくちゃいけないの・・・」
「えっ・・・」

 明菜さんは、そういうとズボンを下ろし始めた。中からはブリーフにつつまれたおじさんのお尻がでてきた。毛深い足とお尻・・・。

「・・・ちょっとまってね」

 明菜さんは、そういうと靴を脱ぎ、ブリーフを脱いだ。中から、ブヨっとしたお尻が出てきた。その股間には、あたしのより大きくて剥けきった黒いモノに毛が生えた黒い袋がくっついていた・・・。

「さあ、入れてみて・・・」

 モデルでもしてそうなきれいな顔の明菜さん・・・。その体は、おじさん。

「ちょっと毛深いけど・・・パパは男前なのよ」

 そんなことは聞いてないんだけど・・・。うう、お尻の穴がみえた。そんなの見せないで・・・。お尻の穴の周りにまで毛が生えてるし・・・。

「まだ、だめかな。もっと開くわね」

 そういうと、自分で両手をつかって、おしりをさらに広げた。下に垂れ下がったものから、お尻の穴・・・。だらしない贅肉の付いたウエスト・・・。

「ご、ごめんなさいっ。あたし、できない」
「な、なによっ。そんなこといわずに」

 明菜さんが、向けていたお尻を下ろすと、こちらを向いてきた。そんなに太いわけじゃないけど、水泳部の高瀬君と違う、肉がぶよぶよとした肉体・・・。下半身だけを裸にしているせいで、わずかに見えるおなか・・・。ぶらりと垂れ下がったち○ちん。

「だめ・・・。おじさんとなんか・・・」
「おじさんじゃないわよ! わたしは、ハタチの女子大生なのよっ。おじさんなんかじゃないんだから。あなたは、股間と胸をとられただけだから、あたしのことを哀れんでるんでしょう」

 明菜さんは涙を流しながら、あたしの肩をつかんできた。

「そんなことない・・・。そんなことないけど・・・」
「じゃあ、入れてよ。指令なんだから」

 再びこちらにお尻を向けた明菜さん・・・。その時、部屋の扉が開いた。

「ウーロン茶にオレン・・・な、なにやってんすか」

 店員さんが入ってきた。何も頼んでいないのに。あたしは、股間のショーツを元に戻すと、ひりひりする股間も省みず、店員さんを押しのけて駆け出した。店をでて、駅へと向かった。セックスならしたじゃない、あたしの中に入れたじゃない。もう、いいじゃないの!

 明菜さんがどうなったとかは考えられなかった。もう、本当にサイアク・・・。

 


 駅に着いた。でも、学校に行く気にはなれなかった。いつの間にか家に戻る方向の電車に乗っていた。その時、電話が鳴った。

「困るな。指令は完了してもらわないと。君には、次の指令でペナルティを課させてもらった」

 男はけだるそうに言った。

「えっ、ペナルティって何よ。元に戻してもらえないの!?」
「ペナルティは、君の弟に関係あるさ。元に戻すかどうかは次の指令次第だ。
ということで、最後の指令を与えよう、君の弟を犯せ。以上だ」

 ブツッ・・・。

 あたしは絶句した。弟・・・、弟に何をするの。ペナルティが弟を犯すことに関係がある? どういうことなの?
 それに犯すって・・・、さっきみたいにあたしにお尻の穴を?

 

 家に着いた。いつもは締め切ってるはずの鍵が開いている。今日は母さん、パートで出かけてるはずなのに・・・。
 あたしは、リビング、台所、父さんと母さんの部屋と見回ってみた。けど何も異常はなかった。そこで目指したのは、二階にある弟の部屋だった。

 弟の部屋を開けるとベッドの上に弟がいた。死んでるんじゃないかと一瞬心臓が止まりそうになったけど、生きているみたい。静かな寝息が聞こえてくる。

「栄治・・・、栄治おきて」

 あたしは、弟の肩をゆする。今朝着ていた服と同じものだった。

「あれ・・・おねーちゃん」
「よかったー。栄治、どこも何もなってない?」

 栄治は、体を起こすと首をかしげた。

「あれ・・・、何か入ってる」

 栄治の胸の部分に何か入っていた。いえ・・・入っていたんじゃない。

「栄治、ちょっと服脱ぎな」
「え、うん」

 栄治は、あたしに言われるまま上着とズボンを脱いだ。ブリーフとシャツだけになった状態でもよく分かる。栄治の胸には、女の乳房があったんだから。おまけにピンクの先っぽが、ランニングシャツからポロリとこぼれている。

「おねーちゃん、これ・・・なんだろう。僕・・・女になったの?」

 栄治は、自分の胸を握って、あたしの方に困ったような悲しそうな表情をしてくる。

「栄治、ちょっとごめん」

 あたしは、栄治の股間に手を当てた。

「うあっ」

 びっくりして栄治が飛びのく一瞬、ふれた股間には何の存在も感じなかった。のっぺりとした股間に変わっていた。

「おねーちゃん、ちん○んがなくなった。どうして、僕、やっぱり女の子になったの? 病気? ねえ、どうしよ」

 栄治が、あたしの胸の中に飛び込んできた。栄治の身長はクラスでも低いほうで、あたしに抱きつくとあたしの首に頭がちょうどくるくらい。不安に思っているようで、ぎゅっとあたしに抱きつく力が強い・・・。

「心配しないで・・・大丈夫」

 あいつ・・・、栄治まで巻き込むなんて・・・。

 その時携帯がなった。

「おねーちゃん、電話だよ」
「うん、ちょっとごめんね」

 栄治はあたしから離れると、下着も脱いで自分の体のあちこちを触っている。

 あぁ、そんなところに指なんていれちゃだめ。

 栄治は、ちっちゃくて顔も女の子のようでかわいい男の子だった。その体に大きな乳房と女の割れ目が付いて、本当の女の子のように見える。

「どうだい、気に入っただろ。君は、尻の穴が気に入らないみたいだからな。ちゃんとしたモノを用意してやったよ。
指令をちゃんとこなせば、弟をもどしてやろう。指令は、弟を犯せだ。わかったな」

 あたしが何も言うまもなくあいつは電話を切った。

「おねーちゃん、誰だったの。おかーさん?」
「んーん、間違い電話・・・」

 どうしよう、弟を犯すだなんて・・・。そんなのできるわけないじゃない。でも、栄治が元に戻らなかったら・・・。そんなのはダメ。

 あたしは、なんとかうまく弟を犯せるな口実がないかと考えた。弟の心に傷は残したくない。そうだ・・・。

「あのね・・・。栄治のち○ちんがなくなっちゃったのは、病気なの・・・」
「えええ」

 栄治が泣きそうな顔になる。

「変わった病気でね、あたしに栄治のちん○んがうつっちゃったの。だから、それを栄治にもう一度うつせば元に戻れるのよ」

 なんて子供だましな言い訳なんだろうと思ったけど、ここはうまく丸め込まなくちゃ。

「ええ、おねーちゃんに僕のがうつっちゃったの? じゃあ、このおっぱいは、おねーちゃんのが僕にうつったの?」
「そうよ、だから。栄治と体をくっつけてあることをしなくちゃいけないの」

 あたしはそういうと、自分の服を脱ぎ始めた。股間のショーツは精液のせいでカピカピになってるし、スカートにもシミができている。服を脱いで全裸になると栄治の前に立った。ごく最近まで一緒にお風呂にも入ってたから、そう抵抗もない。

「おねーちゃんが、おにーちゃんになっちゃった」

 相当ショックを受けたみたいで口を押さえながら、あたしの股間と胸をみて栄治がつぶやく。うう、栄治にだけは、そんなこと言われたくなかった。

「おねーちゃん、じゃあ、いそいでくっつかなくっちゃ」
「そうね・・・。じゃあ、おねーちゃんの部屋にいこっか」

 あたしは、服と携帯をもって栄治と自分の部屋に向かった。

「栄治、これからおねーちゃんが栄治のことを治してあげるから、ぜったい目をあけちゃだめよ」
「うん、わかった」

 栄治は、素直な子だ。

「じゃあ、ベッドに仰向けに寝てみて」
「裸できちゃったけど、パジャマとかいるかな?」

 自分の体を見回す。動くたびに、元のあたしについていたのより大きなおっぱいがぶるんとゆれる。

「そのままでいいよ。さあ、急いで」

 栄治はベッドに仰向けに寝た。それを確認すると栄治の割れ目がよく分かるように、栄治の足を開く。

「え、おねーちゃん」
「だめ、あたしが何をしても目をあけちゃ」
「う、うん」

 栄治は、何かを感じ取ったのだろうか、顔を赤くしている。かわいい・・・。あたしは、栄治の股間へと指を這わせた。あたしもそんなにしたことがないオナニーを思い浮かべる。そして、自分だったら何が気持ちよかったか思い起こす。そして、クリちゃんをいじることにした。

「ひうっ」

 声変わりもしていない弟の声は、まるで女の子のようだった。

「だめだよ、しっかり両手で目を覆って」
「うん」

 栄治は、自分の顔を両手で覆うと体をこわばらせた。あたしは、さらに続ける。なるべく痛くないように、栄治の股間をほぐしてあげる。栄治は、恥ずかしいのかくすぐったいのか、もじもじと足を閉じようとするが、あたしの足でそれを食い止める。
 さらに、毛のまったく生えていない股間はなかなか濡れてこない。あたしは、しかたないと自分の指をつばで濡らして、そこに塗りこみ始めた。すべりがよくなったせいか、割れ目がすこしずつ花開くように、ほぐれてきた。

「うっ、っつ、お、ねーちゃん。なんかっ、気持ちいい」
「治してるんだから、気持ちいいのよ」

 あたしは、さらに割れ目を広げたり、クリちゃんをこすり上げた。栄治は、切ないため息を吐き始める。うう、かわいい・・・。あたしは、その呼吸とともに揺れ動くおっぱいから目が離れなくなっていた。あたしの股間のモノは、再び痛いくらいに膨張している。

「おねーちゃんっ、治ってきてる?」
「ええ、でも、こっちも治さなくちゃいけないの」

 あたしは、栄治の脇に手をつくとその胸を触り始めた。

「あははっ、おねえちゃん、くすぐったい」
「がまんなの、がまん」
「うん・・・、あはは」

 あたしは、栄治の笑い声にあわせて弾む胸の先に吸い付いた。

「あぁーん」

 あえぎ声をあげる弟は、女だった。あたしは、そのまま栄治の乳首をころころと口の中で転がすと、もう片方の乳房を指でこねた。

 なんだか・・・、むらむらしてくる。入れたい・・・。

 あたしは、おっぱいから口を離すと栄治の股間を見た。そこからは、光るほどの液体が零れ落ちてきていた。栄治、感じてるんだ・・・。それを思ったとたん、あたしの中の男が暴れだしたみたい。あたしは、栄治の股間へと腰を突き出した。案外すんなりと栄治の中へと割り込んでいった。

「うあー。い、いたい」

 栄治が、目を見開いてこっちを見ている。きっとあたしのぎらついた目も見られてるんだ。

「見ないで、見ちゃダメ・・・」

 あたしは、栄治の中にいれたモノを出すこともなく、完全に入れることもない状態で、腰を動かし始めた。動くたびに得られる感覚は、自分の手で出したときには得られない感覚だった。栄治は、目を閉じると、さっきまで顔を覆うのに使っていた両手でベッドのシーツをつかんでいた。

 栄治の中は、温かくてぬめぬめしてて・・・、あう、出そう。

「栄治、もうちょっと・・・の、がま・・・んよ」
「はっふ・・・・う・・・ん」

 あたしの腰の動きが激しくなった。もう、なんだか自分が自分じゃなくて男になっている気がする。あたしは、栄治の中に出した。

「おねーちゃん、あ・・・つい」

 あたしは、弟の中に出した。そして、その快感を味わったまま、その時間を楽しんでいた。栄治が、あたしの顔を見ている。その顔はほてって、まるで女の子のようだった。

「おねーちゃん、これで治るね」
「ううっ」

 あたしは、弟の中から、出し尽くしてしなびてしまったモノを抜き出すと、携帯を手に取った。そして、裸のまま、トイレへと駆け込んだ。

「ねえ、どっかで見てるんでしょ。指令守ったわよ。はやくあたしと弟を戻してよ。ねえ」

 鳴った!

「ああ、よかったぞ。もう、おまえは完全な男だな。ははは」
「元に戻して!」

 あいつが、数秒だまった。

「ああ、そのことだがな。お前が元に戻るか、弟が元に戻るかの二択だ」
「なんですって!」

「お前は、ひとつ指令をしくじっただろ。あれのペナルティが弟の胸と股間だ。指令成功の約束は、元に戻してやるだった。でも、お前か、弟かだ。当然だろ」

 あたしは、携帯をたたきつけたいのを我慢して、一度深呼吸をした。でも、鼓動は早く、呼吸はままならない。その時、トイレのドアがノックされた。

「おねーちゃん、大丈夫? おねーちゃんの病気がひどくなったりしてない?」

 あたしは決心した。

「弟を元に戻して・・・」
「いいだろう。お前は、いい兄貴になれそうだな、あははは。
 だが、弟を戻すのは10年後だ。いい女になってるだろうな」

 そして携帯が切れた。やられた・・・。あいつは、元に戻す気なんてないんだ。
あたしは、ドアを開けると、そこで心配そうに見上げてくる弟に抱きついて泣いた。

 

 

 いやぁ、愉快愉快。
 元になんか戻してやるか。もし、病院なんていっても、いまの科学技術なんかじゃ、解明できないらしいしな。変な奇病とかに認定されるんじゃねえか? もしかしたら、マスコミとかに取り上げられたりな、あはは。 
俺は、観察していた家から出るとそのままこの町をあとにした。次のターゲットを探さねば。俺の好奇心を満たしてくれる、いい素材を・・・。

 

 

 

「目標、移動を確認しました。引き続き監視を行います。はい、監視対象は、IVを着用して移動中」

 私は、ある組織のエージェントをしている。今回の任務は、ある男を監視すること。干渉は最低限にしなければならない。たとえば、今回ターゲットとなった姉弟だ。彼らは、研究所へと引き渡した。皮の解除と共に記憶操作などが加わるんだろうか。俺の関知するところではないが、後味が悪いのは体によくない。
 ん? 父親と体を取り替えられた娘? あれは、目標が皮を使い演じていたものだ。非常に不愉快な光景だった。
 さあ、もういいだろう、目標を見失ってはいけないからな、以上だ。

 

 

 

 

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