【夢物語】脱皮 作・eriko
 
Jは健康診断を受けるために病院に行った。
内科のドアを開けて中に入ると、服を脱いでと言われる。
ワイシャツとアンダーシャツを脱いだら、下も脱いでと言われた。
ズボンを脱ぐと、全部取ってと言われる。
ちょっと恥ずかしかったが、靴下とパンツも脱いだ。
完全に全部取って下さいと言われる。
Jは戸惑った。全部脱いでるのに。
 
看護婦さんが「ちゃんとしてくださいよ」といい、Jの肩の所に触れた。
するとパラパラと皮膚がはがれていく。
そしてはがれた皮膚の下に白くてきれいな肌があった。
「あれ、こんなものを着ていたのだろうか」
Jはびっくりした。
 
全身の皮膚が剥がれていく。
胸のあたりの皮膚が剥がれると、その下から脂肪のいっぱいつまった胸がぷるんと飛び出して来た。
「え!?」
そして、看護婦さんの手がおまたの付近まで来る。
「あ」
Jは思わず声をあげた。そこにあった突起物はまるごと一式、外側の皮膚と一緒にとれてしまい、すっきりした形になってしまった。
 
皮膚が足の先まで取れてしまうと、看護婦さんはその外側の皮膚をポイとゴミ箱の中に捨ててしまった。
「はい座って」
Jは椅子に座ったが、おもわず足をきれいに閉じて座ってしまった。
しかしきれいに足を閉じる時、なにもぶつかるものが無かった。

 

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