アンドロイド
作:沙亜矢さん



(ああ、いい...。騎上位って最高)
僕は"僕"の上で激しく腰を振った。




僕はアンドロイドを研究していた。
目指すは究極のダッチワイフだ。
ようやく見た目は人間と寸分違わないものができた。
重さだって人間の同サイズより20%重い程度だ。
しかし制御プログラムがうまくいかない。
僕は体内コンピュータに自分の脳内データをコピーした。

僕はゆっくり目を開けた。
デジタルノイズが入った映像を認識できた。
ゆっくり視界がはっきりしてきた。
目の前に"僕"がいた。
「見えるか?」
僕は頷いた。
「腕を動かしてみて」
僕は両手を上げた。
「すごい、ちゃんと動いてる」
目の前の"僕"が喜んでいた。

「それじゃこれはどうかな?」
目の前の"僕"が僕の割れ目に指を入れた。
その瞬間、強い電流が流れた。
「あんっ」
僕の口から甘い声が出た。
「感じるみたいだな」
目の前の"僕"は執拗にその部分に触れた。
僕は無意識に脚を広げ、目の前の"僕"がいじりやすいような体勢をとっていた。

「それじゃ騎乗位でやってみてくれ」
僕は"僕"にまたがりペニスを受け入れて腰を振った。
「あああ...いい......」
この感覚が女が感じるのと同じなのかは分からない。
ただ僕はこのアンドロイドの感じる感覚が好きだった。

「ああ...もっと...もっと強く突いて......」
僕の欲求は尽きることがなかった。
何度も何度もペニスを受け入れた。

気がつくと"僕"の心臓は停止していた。


《完》






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