「おねぼく ―あこがれのおねえさんに憑依してしまったぼくの日常―」 作・JuJu 【第7話(全10話)】 目を閉じて安堵していると、いきなり両方の胸に触れられた。 おどろいて目を開くと朋さんが目の前に迫って来ていた。いつの間にか朋さんはベッドに乗り、両手でぼくの胸をつかんでいたのだ。さわるといったような生やさしいものではない。両手の指を広げて、ぼくの両方の胸をわしづかみしている。 驚きとまどっているぼくをよそに、朋さんが胸を揉み始める。朋さんが指を動かすたびに、いままで知らなかった不思議な快感が胸から発してきた。 やがてブラジャーの下で、ぼくの胸の乳首が盛り上がってくるのがわかった。 お姉さんの知識によると、これは女性の体が性的に興奮している状態らしい。 朋さんは、やさしくぼくのセーターをまくり上げ、続いてシャツを脱がした。ブラジャーがあらわになる。そのブラジャーも、すぐにたくし上げられてしまう。 朋さんは、ぼくのおっぱいを嬉しそうに見つめる。 「乳首、立っちゃってるね」 朋さんはそう言いながら、ぼくの胸に顔を近づける。そして、乳首に口を付けた。舌をつかって転がしたり、唇で挟んだり吸ったりを繰り返す。もう一方の乳首も、朋さんの指がつまんだりねじったりしていた。 胸からの快感はものすごくて、ぼくはおもわず歓喜のあえぎ声を漏らしてしまう。 しばらくして、朋さんの手がぼくのおっぱいから離れた。 「もう。瑚ばっかり気持ちよくなって。あたしの胸も気持ちよくしてよ」 朋さんはそう言うと、ぼくの手を取って自分の胸に当てた。 アンキモの制服のブラウス越しにでも、朋さんの胸の柔らかさが充分に伝わってくる。 さきほど朋さんがしてくれたのをまねして、ぼくも彼女の胸をやさしく揉んだ。 「そろそろ、いいみたいね」 朋さんはすこし後退すると、自分のブラウスの胸のボタンに手を掛けて外し始めた。襟のボタンを外さずに、胸のボタンだけを外したので、ウェイトレス姿で胸の部分だけがはだけている姿になる。 ブラウスの下に当然あるべきブラジャーがなかった。いきなり朋さんのおっぱいがあらわになる。 朋さんはおっぱいを手で下からすくい上げるようにしながら、ふたたびぼくに近づいてきた。そしてぼくのむき出しの胸に自分のおっぱいを近づける。 「ほら、瑚も、胸をあたしの胸にくっつけて来て」 朋さんに言われて、ぼくも朋さんのまねをして胸を手のひらですくい上げると、彼女の胸に近づけた。 ぼくと朋さんは、ベッドの上でひざ立ちで向かいあい、体を寄せ合う。 ぼくの胸と朋さんの胸がくっつく。それから、胸を押し合い、乳首が擦れ合わせる。 「こんなの、気持ちよすぎるよ」 おっぱいを合わせる快感に、ぼくはおもわず、そう言ってしまった。 こんな快感を与えてくれた朋さんにお礼がしたくなり、今度はぼくから朋さんを気持ちよくしてあげようと思った。 そこで瑚さんの知識を引き出す。女同士のセックスの知識はないとしても、女の人の体の気持ちのいい場所はわかるはずだ。 ぼくは瑚さんの手を、朋さんのアンキモの制服のスカートのなかに入れる。 さらにパンツの中にも手を入れる。 瑚さんの知識から、女の人の気持ちのいい場所がわかった。 その場所に瑚さんの指を伸ばすと、うっすらと濡れている。濡れそぼった場所に、慎重に指を入れる。 「あっ……。瑚、そこは……」 いままでされるがままだったぼくが、とつぜん攻めに回ったことに、朋さんは驚いた声をあげる。 「女性は、ここが気持ちいいんだよね」 ぼくはさらに、朋さんの指を奥に入れて、ゆっくりと動かす。 その指の動きに合わせるように、朋さんが「ん……ん……」と息を漏らす。ときとぎ「瑚……あん。そこはだめなの……」とか「あたしたち……女同士なのに……こんなことをしている……」みたいな声が混じる。 やがて突然、「ああっ、瑚! ……もうだめっ! 堪えられないっ!」と激しく叫びながら体を後ろに弓なりにそらしたと思うと、脱力してぼくにもたれ掛かってきた。それから、深いため息を吐く。うるんだうつろな目をした瑚さんが、ぼくをいとおしそうに見つめると「瑚! 大好きーっ!」と甘えるように、強く抱きしめてきた。 * しばらく朋さんに抱きしめられるままにしていた。 やがて少しは落ち着いたのか、朋さんはぼくを放すと、こう言った。 「こんどは、アソコをくっつけようよ」 朋さんはそう提案するとベッドから降りて、ぼくがはいているミニスカートと、ストッキングとパンツをすばやく脱がせてしまう。 それから、自分のウェイトレス服のスカートの中に手を入れると、パンツを脱ぐ。 朋さんはふたたびベッドの上にのぼると、ぼくをやさしく押し倒した。スカートをたくし上げると、ぼくの股の間に脚を入れてきた。 ぼくと朋さんの太ももと太ももがふれあう。 同時に朋さんは、ぼくを抱きしめた。 朋さんはさらに脚をからめてきて、朋さんの股間が、ぼくの股間に重なる。 抱きしめながら、股間を振る。 「な、なにこれ!」 今まで以上の快感が、股間から襲ってきた。 あまりに激しい快感に怖くなってきて、ぼくも朋さんを抱きしめ返した。 抱きしめ返された朋さんは、ますます股間を激しく振った。 「やっぱり、女の子同士って、良い!!」 朋さんが言う。 ぼくの頭の中が真っ白になってくる。 股間からの快感の上に、互いの胸がくっつき、肌の肌を絡め合い、強く抱きしめ合いながら、ぼくからも腰を振っていた。 アンキモの制服を乱れさせながら、朋さんがあえぎまくる。 お姉さんの体を使って、ぼくも女性の体の快感を堪能している。 頭の中も、体中も、ただただ快感だけが支配していた。 激しい快感が最高潮までわき上がると、いまにも気絶しそうになった。そんな快感の絶頂を迎えても、快楽の宴は終わらない。何度も繰り返される快感の波を、ぼくと朋さんでむさぼり続ける。ぼくは瑚さんの……女性の体の快感を味わいつくす。 やがて、何度目か分からないほど絶頂を迎えたあと、ついにぼくは快感で気を失ってしまった。 * ぼくが朋さんのベッドで目を覚ますと、朋さんが隣に寝ころんでいた。彼女はアンキモの制服は脱いでいて、裸になっている。 ぼくが気が付いたことを知ると、朋さんが話し始める。 「どう? 女同士のセックスは気持ちよかった?」 「……うん」 ぼくは素直に答える。 「実を言うと、あたしも女の子同士のセックスは初めてなんだ。 男の欲望丸出しな性欲がいやになっていたのは本当だよ。 と言っても、あたしも女の子同士の肉体関係はとまどいがあったんだ。 でも、自分でも不思議なんだけど、今日の瑚を見ていたら、瑚ならば体を許してもいいかなって思えてきて……。 それはきっと、瑚があたしの体をエッチな目で見ていたことが原因なんだと思うんだけれど」 そういうと全裸の朋さんは、同じく裸のぼくに抱きついてきた。 「でも、女同士っていうのも、気持ちよかったよね。瑚もそうおもうでしょう?」 「そうだね。女性同士って最高!」 本当に、女性同士のセックスはきもちよかった。でもお姉さんの知識を引き出すと、やっぱり女性同士でセックスをするのは、おかしいことらしい。なんでだろう、こんなに気持ちがいいのに。 (「第8話」につづく) |