出張帰りに・・・
 
 
 
 

ここ1週間ほど遠距離出張していた時の事。私は男として初めての体験をしてしまいました。

自分で言うのもなんですが、私は38歳にしてまだ女性経験はありません。
もちろん結婚もしてませんが。自慢するような事ではありませんね…

でも、霊能力の強い私はつい最近、普通の人では出来ない体験が出来る事を知ったのです。

ここだけの話ですが、実は私、幽体離脱が出来ます。
いや、出来ると言っても中途半端なことしか出来ませんけどね…

その能力で女性に何度も乗り移った事があります。でも女性の快感は知りません。
それは、女性の身体を動かす事は出来ても、その感覚を感じる事が出来ないからです。
しかも対象となる女性が寝ている時だけ。
意識が戻ると自分の身体へ引き戻されてしまうのです。それもかなり強引に。
だから幽体離脱して女性の身体に憑依しても、「性感」を得る事が出来ないのです。

幽体離脱が出来るようになったのは、ほんの1週間前の話。
どうして今まで気付かなかったのか分かりませんが、強く身体から抜け出すように
念じると、いとも簡単にスルリを幽体を抜き出す事ができます。
初めは驚きましたが、どちらかというと好奇心の方が強かったですね。
 

…で、話を戻しますが、先日出張から帰ってくる時の事です。
2時間ほどかけて帰ってくる特急の車内。
まだ夕方より少し早い時間とあって、乗客は比較的少ない方でした。
でも私が乗った時には空席は殆どなく、かろうじて2〜3席あるくらいでした。

仕事で疲れた私はとにかく座りたいと思い、誰よりも先にその空いている座席の1つに座りました。
2人ずつ座れるようになっている座席。私の隣には若い女性が座っていたのですが、
結構前から乗っているようで、俯いたままずっと寝ているような感じでした。

私は特に意識せず駅員が吹く笛の音を遠くに聞きながら、背もたれに頭をつけて深く呼吸しました。
立ちっ放しの仕事だったので、こうやって座るととても楽です。
ずっと掛かっていた体重から解放された両足は、緊張がほぐれたように力が抜けていきます。
 

さて、自動ドアがしまり、電車が動き出してから数分後、電車が揺れ始めたせいで隣に座っていた
若い女性が、私の肩に軽くもたれかかってきました。
茶色の混ざったロングへヤーで、俯いているので顔はよく分かりませんが、
大学生くらいの年齢でしょうか?紺色のジーパンが太ももに密着して
何とも健康的な感じがします。

電車が揺れるたびに何度も私の方へもたれかかってくるので
次第に重くなってきたのですが、私としては別に嫌な気がしなかったのでそのままにしていました。
すると、彼女は更に私にもたれかかってきます。
ちょっと恥ずかしいと感じつつも、立っている人はいないし周りの目を
気にする必要はなかったので、無理に起こすのはやめました。
 

そして10分くらい経った頃、次の駅に到着しました。
主要な駅だったため、多くの乗客がおります。でも乗ってきた人は殆どいません。
車内には10人ほどの人がいるのでしょうか。隣に座っている若い女性も降りませんでした。

眠っているから乗り過ごしてしまうのでは…

そう思いましたが、それを聞くことも出来ないまま電車はまた動き出しました。
そして、とうとう彼女の頭が私の太ももの上に…

よっぽど眠いのでしょうか?
私の太ももを枕のようにして、完全に寝入っているようです。

まったく…

今度はさすがに恥ずかしかったので、彼女を起こそうとしました。
太ももの上でうつ伏せになって寝ているその姿を見た私。

これではまるで…
ん?これは…
も…もしかして…

私の脳裏にあることがよぎりました。
深い眠りについている彼女。
その彼女は私の座っている足を枕のようにして寝ている…
 

私は悪い事だと分かっていながら、ゆっくりと目を閉じました。そして幽体離脱したのです。

魂の抜け殻になった私の身体と、その身体に身をゆだねている彼女。
周りの席に乗客がいない事を確認した私は、寝入っている彼女の身体に
そっと幽体を重ね始めました。

深い眠りについている彼女の身体は、私が幽体を入れ始めてもピクリともしません。
だんだん私の幽体が彼女の身体に入り込み、とうとう全ての幽体が彼女に入り込みました。
 
 
 

何も見えない暗闇。
 
 
 

そこで、ゆっくりと目を開けてみます。
私の紺色のスラックスが見えますが、彼女の長い髪のせいで
目の前が薄暗くてよくわかりません。
しかし、明らかに彼女に乗り移っている事は分かります。

私は意識の無い自分の太ももに頭をつけたまま、彼女の手や指を動かしてみました。
その細くて綺麗な彼女の手は、私の意志で自由に動かす事が出来ます。
 

「よしっ」
 

私は彼女の声で小さくつぶやくと、早速行動を開始しました。
太ももの上で頭を横にし、片手でスラックスのファスナーを下げます。
私がやっている事なのですが、目の前で彼女の手が自分のファスナーを下ろす行為にドキドキしてしまいます。

そして、ファスナーの間から手を忍ばせると、トランクスの前についているボタンを器用に外しました。
私の、いや、彼女の手がトランクスの中にあった私のムスコを引っ張り出します。

不思議な事に、そうやって掴まれている私のムスコの感覚はよく分かります。
やはり自分の身体に何かをされているという感覚は、今の私にも感じる事が出来るようです。
この女性の身体に乗り移った直後も、太ももの上に何かが乗っていて重たいという
感じがしていましたから・・・

これはすごい事です。

こうやって他人の身体で自分の身体を触ると、自分の身体の感覚を得る事が出来るのですから。
まるで感覚だけを自分の身体に置き忘れてきてしまったようです。
もちろん彼女の身体の感覚を感じる事は出来ないのですが…
 

「これなら…」
 

私は迷わず、目の前にあるムスコを彼女の口で咥え込んでみました。
 

「うっ…」
 

咥え込んだと同時に、ムスコが生暖かいものに包まれたような感じになりました。
自分で咥えながら、彼女の身体で声を出してしまったのです。
小さくナヨナヨしていた私のムスコが、極端に膨張を始めます。
 

「これは…すごい‥」
 

舌を使ってムスコを刺激すると、その気持ちのいい感覚がリアルタイムで
伝わってくるのです。
こんな事ってあるのでしょうか!

自分で自分のムスコを咥え、その気持ちよさも自分が感じている…

本当に不思議な感覚です。
私は彼女の口を使って何度も何度もムスコを刺激しました。
でも、気持ちよすぎて上手く咥える事が出来ないのです。
 

「うう…ね、ねえ…気持ちいい?」
 

私は彼女の声を使って、自分に対して呟いてみました。
その質問に、私は彼女の頭で肯きます。
 

「もっと咥えてほしいんでしょ」
 

落ちてくる長い髪を掻きあげながら私が呟くと、本当に彼女が言っているように聞こえます。
いや、実際に彼女がその口で言っているのですが、それは私が、自分の意志でそう言わせているのです。
彼女の表情が見れない事が非常に残念で仕方がありません。
 

「じゃあもっと気持ちよくしてあげる」
 

私はゾクゾクしながらも、しっかりと自分のムスコを咥えこみました。
 

「うっ…んん…」
 

本当にたまりません。
こんな若い女性が自分のムスコを、しかも電車の中で咥えているなんて・・・
それを全て私自身の意思でやっているのですから、もうどう言い表していいのか言葉も思いつきませんでした。

喉の奥まで咥えこんだり、舌を使ってムスコの頭を刺激したり・・・
 

そうしているうちに、私はもう限界だと悟りました。
彼女の姿をした私は、ギュッと目を瞑ると激しく頭を上下に動かしました。
歯を立てないようにしながら、ムスコが喜ぶように刺激します。
 

「う…ううっ…んんんっ…」
 

ムスコを刺激された私の喘ぎ声が彼女の声で表現され、それが更に興奮を呼び・・・
とうとう私は、咥えている口の中で朽ち果ててしまったのです。
 

「うっ…くっ…」
 

ムスコから伝わる快感。そしてそれと同時に口の中に広がる自分の白い子供達。
舌がしびれるような感覚を覚えながら、私はゴクンと彼女に飲み込ませてしまいました。

でも、自分の子供達を飲み込むなんて…そう考えると、私は非常に気持ち悪くなり、吐き気を催しました。
とにかく咥えていたムスコから口を離し、彼女の身体から抜け出した私はまた自分の身体へと戻りました。
 

目をあけると、太ももの上でうつ伏せになって気絶している…いや、眠っている彼女が見えます。
私は急いでトランクスにムスコをしまいこむと、スラックスのファスナーを上げて
何事も無かったかのような雰囲気を作りました。
トランクスの中のムスコは、まだ彼女の唾液で濡れたままだったのでひんやりと冷たい感じがします。

私は周りを見回したあと、彼女の肩をトントンと叩いてみました。
 

「んん…」
 

彼女がビクンと身体を震わせ、目を覚まします。
いつの間にか私の太ももを枕代わりにして寝ていた…そう思った彼女は
 

「す、すいません…」
 

と言いながら、私の軽く会釈をしたあと、サッと上体を起こして座りなおしました。
 

「ううんっ…」
 

彼女が可愛い咳払いをしています。口の中が変な感じなのでしょう。
私は何も言わず、ただ両手を太ももの上に組んだ状態で乗せていました。
チラッと彼女の表情を確認します。
彼女は右手で軽く拳を作り、それを口元に当てています。
もしかしたら、ネバネバした私の白い子供達がまだ口の中に残っていたのかもしれません。
 

すごく可愛い娘さんだな。
あの娘さんの口が私のムスコを咥えていたんだ…

そう考えただけで、また私のムスコは大きくなりました。
 
 

…徐々に車窓の景色がゆっくりとした流れになると、駅のホームに並んでいる乗客たちが見え始めます。
私はゆっくりと腰を上げると、彼女を見下ろしました。
不意にお互いの目線が合います。
 

「……」
 

私はほんの少しだけ笑みを浮かべると、視線を反らして自動ドアへと歩いて行きました。
少しの罪悪感を覚えながら…
 
 
 
 
 

出張帰りに・・・おわり
 
 
 
 

あとがき

むかし独り言にほんの少しだけ書いたかもしれませんね。
一応独り言を調べてみたのですが見つける事が出来ませんでした。
夢だったのでしょうか?
これはずいぶん前に書きかけていたのを完成させたものです。
春先は出張が多かったのですが、そのときに横に座っていた若い女性が
私のほうに倒れてきました。
かなり眠そうで、何度も何度も船をこいでいました。
それを見て思いついたのがこの話です。
私も実際に憑依する能力があればこんな事してみたいです。

それでは最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。 inserted by FC2 system