政美が仕返ししたいのは・・・(第3話)
 
 
 
 
 
 

芳雄:「政美、じっとしてろよ。」

政美:「うん・・・」
 

芳雄が、勉強机にあった椅子を持ち出して座り込んむ。

透明なスライムとなった良晴が、政美のつま先にさしかかった。
 

政美:「や・・・・」
 

スライムが徐々に足の指を包み込んでいく。
生温かい感触が足の指から伝わってきた。
 

政美:「気持ちわる〜い・・・」
 

そう言いながら足先を包み込むスライムを見ていた。
スライムは、立っている政美の足の裏も貼り付きながら足の甲を包み込み、
足首まで上がってきた。
2本の足を、ほぼ同時に包み込んでいく。
良晴は、足首からふくらはぎ、膝にまで包み込んだ。
 

政美:「うわぁ・・・」
 

芳雄もその様子をじっと観察している。
学校の制服を着ている政美。
芳雄には、スカートに隠れた部分はどうなっているのか分からない。
ちょっと残念な気持ちで眺めている・・・

政美も、まさか芳雄の前でスカートをめくるわけにも行かず、スカートの中を侵入してくるスライムと化した
良晴の動きをじっと我慢するしかなかった。
 
 

・・・・・俺って今、政美のスカートの中を覗いているんだよな・・・
 
 

言葉はしゃべれないが、意識はある。
薄暗いスカートの中・・・
自分の意思で政美の太ももを包み込んでいく。
スベスベした太もも。
コピーしたのではなく、本物の政美の太ももだ。
 

・・・・・ほっぺたをすりすりしたいけど、ほっぺたがないもんなぁ・・・・
 

そんな事を思いながら目の前に近づいた白パンティを眺めた。
 

・・・・・じゃ、ちょっと失礼して・・・
 

スライムとなった良晴が、足の付け根あたりから白いパンティの中にヌルッと侵入する。
 

政美:「やんっ!」
 

思わずスカートの上から股間を押える。
 

芳雄:「動いちゃダメだって。」

政美:「だってパンティの中にまで・・・ちょっとっ!やだぁ・・・」
 

前と後ろから同時にパンティに侵入する。
そのまま股間とお尻を包み込むように上に上がっていく。
上に上がっていきながら、お尻の割れ目にも入り込む。
 

そして・・・・
 
 

政美:「えっ!・・・やっ・・・ウソッ・・・」
 

やはり良晴。
皮膚を伝って政美の中にも侵入してしまった。
ヌルッとした感触がして、異物が身体に中に入っていくのを感じた政美。
 

政美:「そんな・・・・ところまで・・・・やだぁ・・・・」
 

・・・ぜんぜんわからん・・・・
 

暗闇の中で、適当に動き回る良晴。
政美は足をギュッと閉じて、両手で身体を抱きしめるようにして立っている。
中に入ってくるところをじっと芳雄に見られているというのも恥ずかしい話。
 

政美:「う・・・・・芳雄・・・・そんなに・・・・見つめないでよ・・・・」

芳雄:「気にすんなよ。俺には何も見えないんだから。」
 

そう言いながらも、芳雄、少し興奮している。
 

政美:「あ・・・・そ、そんな事・・・言ったって・・・」
 

身体の中に入ったスライムが、薄く伸びて政美の中の皮膚に貼り付いていく。
すると、身体の中に入っているという感覚を全然感じなくなった。
 

政美:「あ、あれっ?」
 

不思議な感覚だ。
確かに中に入ってきたのだが、今は全然感じない。
身体の中から出てきたのだろうか・・・・
まさにそんな気分だ。

でも、良晴のスライムは政美の身体の中までしっかりと貼りついている。
もちろん、一番感じるところにも・・・
ただ、すごく薄く貼りついているし、その部分は全く動かないので政美が錯覚しているだけなのだ。

一方、パンティのお腹と背中の部分から抜け出したスライムは、更に上へと包み込んでいく。
制服の中でどんどん身体が包み込まれる。
そして、ブラジャーの中に侵入したスライムが、やさしく胸を包み込み始めた。
 

政美:「あっ・・・・」
 

ヌルッとした感触が気持ちいい。
特に、胸の突起を覆うときがすごく気持ちいいと感じた。
自然と突起が立ってしまう。
 

政美:「んん・・・・」
 

・・・政美のやつ、ちゃっかり感じてるんだ・・・
 

絨毯(じゅうたん)に伸びていたスライムが、全て政美の身体に貼りついている。

背中から肩にかけて覆ったスライムは、更に首まで覆い始め、最後には顔を包み込む。
うまい具合に目や、鼻の周りや唇まで覆う。もちろん耳も。
 

芳雄:「だいたい全身を覆ったな。政美、どんな感じがする?」

政美:「何か身体がムズムズして変な感じ。それに重たいし・・・」
 

見た目は水の中で溺れているような感じ。
制服も、スライムのせいで、モコッと膨れている。
 

芳雄:「よし、良晴っ、聞いているか?限りなく薄く貼りつくんだ。分かるか?うす〜く貼り付いてみろよ。」
 

・・・はいはい。わかりましたよ、芳雄さまっ・・・・
 

しばらくすると、だんだんとスライムの厚みがなくなってくる。
2〜5センチくらいあったスライムの厚みが、みるみる薄くなり、最後には普段の政美と変わらないくらい
薄く貼り付く事が出来た。
 

芳雄:「そのままじっとしてろよ・・・」
 

安定してから10秒くらい経った頃。水に濡れているような感じだった政美の身体が、次第に乾いていくような感じになった。
スライムが政美の皮膚の色に変化し、その質感までもコピーしているのだ。
あっという間に政美の皮膚に変化したスライム。
ほんとに見た目は政美そのままだ。
 

・・・こんな感じかな。結構簡単じゃないか・・・
 

政美:「ウソみたい・・・・これってほんとに良晴が私の身体に貼り付いているの?全然重みも感じなくなったよ。」

芳雄:「本当さ。なあ良晴。もう感覚は分かるだろ。一度動いてみろよ。」

政美:「動くって?・・・えっ!」
 

政美の身体がひとりでに歩き始める。
 

政美:「な、なんで?」
 

政美が止まろうとすると、ゆっくりとした動作になった。
 

芳雄:「良晴が政美の身体を動かしているんだよ。」

政美:「えっ。」

芳雄:「身体を包み込んでいるだろ。政美と同じ感覚を良晴は得てるんだよ。
          だからある程度身体を動かす事が出来るのさ。でも、政美が拒んで身体に力を入れると
          良晴はあまり動けないけどな。」

政美:「そんな事まで出来ちゃうんだ・・・」

芳雄:「だから言っただろ。この発明はすごいんだって。でもそれだけじゃないんだ。分かってるよな、良晴っ!」
 

・・・はいはい・・・
 

政美:「あ、やだっ!」
 

政美の意思とは無関係に、頭が縦に動く。良晴が肯(うなず)いているのだ。
 

政美:「ちょ、ちょっと待ってよ。」
 

勝手に歩き出そうとする身体を必死で止めようと力を入れる政美。
政美の動きが少しゆっくりになる。
 

芳雄:「政美、力を抜けよ。別に変な事しようとしているわけじゃないんだ。」

政美:「だ、だって・・・」

芳雄:「まあまあ、あいつに任せておけよ。」

政美:「・・・・・」
 

政美は芳雄の言葉を信じて身体の力を抜いた。
身体が勝手に動き出し、部屋の片隅に置いてあった縦長の鏡の前に立ち止まる。
 

・・・まるで政美に乗り移っているみたいだな・・・
 

政美の手が、おもむろに制服のブレザーのボタンを外し始めた。
 

政美:「あっ!や・・・やだっ!」
 

思わず手に力を入れる。
 

芳雄:「大丈夫だって、お前も驚くから。」

政美:「何が大丈夫なのよぉ。ブレザー脱ごうとしてるじゃないの。」

芳雄:「それだけだって。そのあとがすごいんだから。」

政美:「・・・ウソだったら承知しないから・・・」
 

仕方なしに手の力を緩める。
政美の手が最後のボタンを外し終えると、スルッと腕を抜いてブレザーを脱ぎ捨ててしまった。

鏡の前には白いブラウスに紺色のスカート姿の政美が映っている。
 

芳雄:「いいぜ、良晴。」
 

・・・へへっ。政美、驚くぞ〜っ!・・・
 

芳雄の言葉に、スライムとなった良晴が反応する。
 

政美:「何するのよ、一体・・・・・んっ?」
 

心なしか、胸が大きくなっているような気がする。
 

政美:「えっ?」
 

白いブラウスが、だんだんと前に突き出し始めている。
政美の胸が大きくなっているのだ。
 

政美:「う、うそ・・」
 

ブラウスがだんだん窮屈そうに張ってくる。
Cカップくらいの胸が、今はDカップくらいになっていた。
 

政美:「これが私の胸?」
 

驚いた政美がそっと胸を掴んでみる。
すると、確かに胸が触られたという感触が伝わってきた。
いつもの胸を触った時と同じ感覚だ。
 

・・・おっ、なんか気持ちいいぞ・・・
 

政美:「ほんとに?ほんとにこれが私の胸?」

芳雄:「そうさ。良晴がお前の胸を大きくしたんだ。というか、スライムは形を自由に変えられるから
          何だって出来るのさ。」

政美:「すごい・・・」
 

感心しているうちに、今度はウェストが少し苦しくなってきた。
 

政美:「あ、今度はウェストが・・・」
 

お腹が締め付けられるような感覚がして、ウェストがキュッと引き締まっていく。
 

芳雄:「身体を大きくするのはいいんだけど、細くするのは政美に負担がかかるんだ。
          だって、良晴はお腹や腰を締め付ける事しか出来ないから。コルセットみたいなもんさ。
          透明の皮膚で出来たコルセットみたいな・・・」

政美:「確かにちょっとお腹がくるしいな・・・でも耐えられない事ないよ。」
 

スカートのウェスト部分がかなりゆるくなって、少しずり落ちてきている。
 

芳雄:「じゃあお尻はどうだ?」
 

・・・人使いの荒い奴だな・・・
 

少しすると、お尻がキュッと持ち上がり、何とも形のいい引き締まったお尻に変化する。
スカートの上からでも形のよさがわかるくらいだ。
 

政美:「すごいよ・・・」
 

芳雄:「じゃあ、太ももから下まで・・・」
 

まあ、元々細い太ももだったのだが、それが更に細くて綺麗な脂肪のつき方をした「女性」の
足へと変化した。ふくらはぎもキュッと細く引き締まっている。まるでモデルの足だ。
 

芳雄:「どうだ?身体の痛みは。苦しくない?」

政美:「これくらいなら全然大丈夫。ほんとにこれが私の身体なの?」

芳雄:「良晴の理想の女性の体型なんじゃないか?」

政美:「ちょっと服を脱いで見てみたいな・・・」

芳雄:「おおっ!いいぜっ。是非見せてくれよ。綺麗になった政美の身体をっ!」

政美:「でも、芳雄がいるから止めとこっかな。」

芳雄:「水着を着ろよ、水着を。それならいいだろ。あっ、でもさぁ、今は良晴の全身タイツを着ているのと
          同じなんだぜ。自分の裸を直接見られるわけじゃないのに嫌なのか?」

政美:「そう言われればそうだけど・・・でもやっぱり恥ずかしいからね。」
 

そう言うと、タンスの中からビキニを取り出した。
 

政美:「ねえ、ちょっと部屋の外に出ていてよ。ここで着替えるんだから。」

芳雄:「俺がいちゃ、まずいのか?」

政美:「いいからっ!」

芳雄:「はいっ!」
 

政美の大きな声に、芳雄はあっさりと部屋を出て行った。
政美がブラウスとブラジャーを脱ぎ捨てて、ビキニブラを身につける。
自分のプロポーションに興奮しているのだろうか・・・

良晴も見ている・・・・という事も忘れているかのよう・・・
 

・・・は、初めて政美の裸を見てしまった・・・・
 

良晴も目の前にある鏡に映っている政美の裸を眺めていた。
ニヤけて鼻の下が伸びた・・・・雰囲気がした良晴。
 

政美:「わぁ・・・ビキニブラからこぼれそう・・・」
 

政美の胸は、ビキニブラには入りきらないほど大きくなっていた。
 

政美:「大きすぎるよ・・・」
 

そうつぶやくと、胸が少し小さくなる。
良晴が加減したのだ。
 

政美:「・・・・・やだっ・・・・良晴も見てるんだった・・・」
 

ちょうどよい大きさに膨らんだ胸は、ビキニブラをつけることによりとてもセクシーに見える。
そして、まったくたるんでいないお腹に引き締まったウェスト。
政美は、良晴に見られないように鏡に背を向け、
腰の部分がかなりゆるくなったスカートの横に付いているホックを外し、
ファスナーを下げて下にパサリと落とす。
そこには雑誌のグラビアを飾るにふさわしい下半身が現れた。
キュッと引き締まってツンと上に持ち上がっているお尻。
形のいい太ももと、すらっとしたふくらはぎ。
これが今の自分の身体なのだ。
 

政美:「すごいよ・・・このプロポーション・・・・」
 

とにかくパンティを脱いで、ビキニパンツを穿いてみる。
鏡の方に向きなおして腰に手を当てると、腰骨の上に手を置けるかと思うくらい引き締まっている。
今度は、また鏡に背を向けて後姿を眺める。
そこには見たことも無い後姿が映っていた。
 

コンコン!
 

ドアを叩く音。
芳雄が待っていたのを忘れていたのだ。
 

政美:「入っていいよ!」
 

芳雄がゆっくりとドアを開けて中を覗き込む。
すると、そこには見事なプロポーションでポーズを決めている政美が立っていた。

政美:「どぉ?私の身体?」

芳雄:「すげぇや。ほんとに政美の身体かよ。まるでグラビアアイドルの身体みたいだな。」

政美:「そうでしょ。すごいよ。この身体、良晴が作ってるんだよね。」

芳雄:「そうだな。これであとはこの写真どおりに仕上げれば・・・」
 

芳雄はポケットから一枚の写真を取り出した。
 

政美:「あ、それっ!」

芳雄:「そう、井上美月の顔写真。」

政美:「どうしたのよ、その写真。」

芳雄:「撮らしてもらったのさ。他の女子生徒の写真もあるぜ。」

政美:「どうやってこれを撮ったの?前を向いて笑ってるわよ。もしかして彼女と友達?」

芳雄:「いや、そうじゃないんだ。色々とあってな。」

政美:「またへんな物作って撮ったんでしょ。」

芳雄:「まあまあ、そんな事はいいだろ。それよりもさ、元々政美と井上美月の顔って
         雰囲気が似てるんだよな。だからうまくすれば成功するかもしれないと思ってさ。」

政美:「なにが?」

芳雄:「ちょっとじっとしていてくれよ。おい良晴。この写真が見えるよな。よく見て変化してくれよ。」

政美:「???」
 

政美の目の前に写真を見せる芳雄。
しばらくすると・・・・

輪郭が少しづつ変化し始めた。
 

芳雄:「そうそう、そのくらいだ・・・・うん。そんな感じ。鼻は・・・・そうだな。目が少し・・・・いいぞ。」

政美:「瞼が何かおかしいよ・・・」

芳雄:「いいからいいから。口元を少し覆って小さくして・・・おっ!いいじゃん!完璧だよ。」

政美:「何が?」

芳雄:「いいから鏡で自分の顔、見てみろよ。」

政美:「鏡?」

政美が鏡を覗き込む。
 

政美:「・・・・えっ!これって・・・・」
 

鏡の中に映っているのは・・・
 
 

そう、井上美月の顔だった。
髪型こそ違うが、顔はまったく同じに見える。
 

政美:「うそ・・・・なんで?」

芳雄:「良晴が顔を変化させたんだよ。もともと骨格を変化させる事が出来ないから表面上しか
          変化させられないんだけど、政美は井上美月に似ていたからな。こうやって目元や
           鼻、口元と顔の輪郭を少しだけ変化させると見分けがつかないくらいそっくりの顔に
          なっちゃうのさ。」

政美:「これって・・・顔も身体も彼女と同じみたい・・・・」

芳雄:「だろ。だから井上美月と同じ髪型のカツラを被ってさ。彼女に成りすまして川西伸吾と会うんだよ。
         そこで政美の思うように仕返しすればいいのさ。良晴も一緒なんだから大丈夫だろ。」

政美:「・・・・でも、声が違うからばれちゃいそうで・・・」

芳雄:「そんな時のために、ピンポイントコンタクトレンズを取ってある。うん。余ってたんだけど。」

政美:「あ、そっか。それで彼女の声をコピーして・・・」

芳雄:「完璧だろ。」

政美:「すごいよ、この計画。これなら絶対にバレないし、あいつは彼女に夢中だから・・・」

芳雄:「明後日の日曜日にでも誘い出して、そこでさ・・・」

政美:「うんっ!ありがとっ!芳雄、それに良晴っ!」

芳雄:「よし。それじゃああとは実行あるのみだ。良晴、自分で政美のおでこを触ってチップを外すんだ。
          そしたらまるで形状記憶合金みたいにもとに戻ることが出来るぞ。」
 

コクン!
 
 

政美:「もうっ!」

勝手に政美の頭が肯く。
そして、右手がひとりでに動き始め、おでこの辺りを指で擦り始めた。
目には見えないが、かすかに膨れているところがある。
その部分を2本の指で引き剥がすように取り外した。

政美の手には、透明の小さなチップがある。
そのチップがゆっくりと元の白色にもどり始めた頃、政美の身体から剥がれ落ちるようにスライムが絨毯に落ちていく。
顔の形が崩れ、見事なプロポーションが元の政美の身体に戻っていく。
 

政美:「ああ、私の美しい身体が・・・」
 

そう言いながら絨毯の上で巨大なジャガイモのように一塊(ひとかたまり)になったスライムを見た。
透明だったスライムが、みるみる肌色に変化していき、人の形になっていく。
 

そして・・・・
 

丸くうずくまっている裸の良晴の姿にもどったのだ。
 

良晴:「ふぅ・・・・」
 

ゆっくりと立ち上がり、二人の方を向いた良晴。
 

政美:「きゃっ!」
 

良晴のムスコを目の前にした政美が声を上げた。
 

良晴:「わっ!」
 

良晴もムスコを見られて恥ずかしかったのか、慌ててズボンの中からトランクスを取り出して穿いた。
 

芳雄:「どうだった。スライムになった気分は?」

良晴:「そうだな。悪くないよ。」

芳雄:「よく政美の身体にイタズラしなかったよな。」

良晴:「まあな。とりあえず練習しとかないと本番に使えなかったら意味ないしさ。」

政美:「イタズラって、何しようとしたのよ。勝手に私の身体に入ってきたりして・・・」

良晴:「いやあ、どこまで入れるのかと思ってさ。おヘソの中にも入れることが分かったよ。」

政美:「もう、そんなところにまで入らなくてもいいのっ!」

良晴:「へいへい。ごめんささいよっ!」

芳雄:「まあまあ、これでこのチップが使えることが分かっただろ。」

良晴:「もう十分さ。」

芳雄:「政美もこの作戦でいいだろ。」

政美:「う、うん・・・・あいつに仕返しが出来るんだったら・・・」

良晴:「よおしっ!これで決まりだな。俺が政美の「皮」となってあいつをギャフンと言わせてやるよ。」

政美:「イタズラはなしでね。」

良晴:「ま、まあな・・・」

芳雄:「じゃ、とりあえず今日は帰ろうか。」

良晴:「そうだな。当日までに細かい作戦を考えるよ。」

芳雄:「ああ。じゃ、帰ろう。」

良晴:「ああ・・・・」
 

政美が玄関まで見送ってくれる。
 

政美:「じゃあね。」

芳雄&良晴:「ああ。」
 
 
 

手を振って別れたあと、二人が暗くなった道を帰っていく。
 
 
 
 

芳雄:「すごい発明だと思わない?」

良晴:「まあな。しかし、よくこんな事思いつくよな。」

芳雄:「へへっ。これは1日2000万円はもらわないと貸し出せないよな。
         ああ、お前は特別だけどな。」

良晴:「良い友を持って、俺も幸せだよな。」

芳雄:「なんせモニターしてもらわないといけないからな。モニターしてもらわないと!」

良晴:「なんだよ、それ。」

芳雄:「だってさ、うまく出来ていないものを客に貸し出せないだろ。
          お前に色々と試してもらえるとすごく助かるんだよ。」

良晴:「俺も利用されれるわけね。」

芳雄:「そういうなよ。楽しいだろ。」

良晴:「まあな・・・・あ、しまった!俺、政美の家に携帯電話置いてきちゃったよ。」

芳雄:「そんなの明日でいいじゃないか。」

良晴:「いや、ちょっと取ってくるよ。先に帰っていてくれるか。」

芳雄:「待っててやろうか?」

良晴:「いいよ。だいぶ歩いてきたからな。後からゆっくり帰るとするよ。」

芳雄:「そっか。じゃあ明日学校でな。」

良晴:「ああ。」
 

そう言うと、良晴は急いで政美の家に携帯電話を取りに帰った・・・・
 
 
 
 

政美が仕返ししたいのは・・・(第3話)・・・終わり
 
 
 
 
 

あとがき

良晴、相変わらず作者の性格を反映して助平です。
今回は、政美のためということで、政美はほぼ良晴の行為を受け入れているようです。
それほど川西 伸吾の事に腹を立てていたんでしょうね。

良晴、元の身体に戻れてよかったです。

崩れたままなら大変ですから(笑)

どこがTSFかと言うと、良晴が政美の身体に皮のようにまとわりつき、ほとんど良晴の
思い通りに政美の身体を動かせるという点です。
「皮」を被って、他人になりすますというお話は幾つかありますけど、
「皮」に動かされてしまうというお話は結構少ないですよね・・・たぶん・・・
その辺が少し新しいような、そうでないような・・・
とにかく、読んでくださる方に楽しんでいただく事が出来ればそれでいいのですよ、はい。

では、最後まで読んで下さった皆様、どうもありがとう。
Tiraでした。 inserted by FC2 system