「俺の女な日々」(第1話:あきらが家にやってきた)

作:なお
 
 
 
 
 
 

あきら「まだ出ないのかよあいつ、せっかくゲーム持って来てやったのに」
 

かれこれ15分も待っている。
チャイムを何度押しても出て来ないので、あきらはイライラしていた。
 

  ポーン・・ンポーン・・ピンポーン・ピンポーン
 

「うるせえなぁ」

そう言ってやっと目覚めた直後、股間がベトベトだったから触ってみた。
 

「ないいーー」
 

部屋に甲高い女の声がひびきわたる。
 

「そうか、俺、女になってたんだっけ、それで、オナニーでいって気を失ってたんだ」

ようやく思い出した俺は、チャイムが鳴り続けている事に気がついた。

「そうだ、今日、あきらが来るんだった。もしや、今、玄関にいるのはあきらか。
 やべー、どうしようー、このままでないのもまずいし、出るしかないか。
 とりあえず服をきなくちゃ」
 

俺は、トランクスとシャツとズボンをタンスから出し、着替える事にした。
急いでトランクスを穿こうとした。
 

「けつがつかえて入りにくいぞ」
 

お尻がでかくなっていて、つっかえてしまうのだ。
なんとかトランクスを穿いた俺はズボンも同じように穿く。
 

「けつはきついけど腰はガバガバだ」
 

そう言って細くなったウエストにめいいっぱいズボンの紐をしめて、ずり落ちないようにする。
次にシャツを着る事にした、いつものように頭を入れ下ろそうとしたが、
でかくなった胸にせき止められた。
なんとか胸をシャツの中に入れ腕を通したが、男用のシャツなのに胸の所がピチピチにひっぱられ、へそだし状態になった。
 

「やばい、床がぬれてる」
 

すばやくタオルでそれをふいた俺は、急いで玄関に向かう。
階段をおりるとき、胸が揺れシャツに乳首がこすれて、おもわず感じてしまった。
 
 
 

   ガチャ。
 

「おーす、あきらお待たせ」
 

帰ろうとして玄関に背を向けたあきらは、女の声がしたので驚いて振り向いた。
振り向いた瞬間めちゃくちゃかわいい女の子が、笑顔でわらっていたので、
口を開けポカーンとなってしまった。
 

「どうした、あきら」
 

あきらと呼ばれ我に返ったあきらは当然の質問をする。
 

あきら「あなた、誰ですか?ここ、真琴君の家ですよね」

「そうに決まってるじゃん、おかしいぞあきら」

あきら「じゃあ、あなたは真琴の彼女?」

「彼女って・・・(そうか、俺、女になってたんだ。どうする)」
 

俺はとっさに

「俺、じゃなくて、私、真琴君のいとこなの。
 真琴君は、さっきでかけたわ、すぐもどってくると思うけど・・。
 部屋にあがって待っててくれる」

と言った。

あきら「あっ、はい(まさかと思ったけどいとこだったのか)」
 
 
 

なんとかごまかした俺は、あきらを部屋にあげ、さっきから我慢していたベトベトを落とすため、
風呂場にいってシャワーを浴びることにした。
俺は急いで風呂場に行って服を脱いだ。
ふと、顔をあげると鏡にはきれいな女の子が映っていた。
 

「おわっ!」
 

俺は思わず声をあげてしまった。
 

「そうか、俺か」

「それにしても、俺かわいいな、自分じゃなかったら、絶対告ってたのに・・・」
 

俺はしばらく自分の顔に見とれていた。
 

「やべっ!、あきら、部屋に待たしてんだった」
 

我に返った俺は、さっさとシャワーを浴びることにした。
蛇口をひねり水をだし、ベトベトしている股の所にシャワーをもっていく。
シャワーが、股間にあたった瞬間、また快感が襲ってきた。
 

「あうっ、水あてただけなのに、こんなに感じるのか。女は、毎日これを我慢しているのかな」
 

何とか股を洗った俺は、とりあえず全身を洗うことにした。
頭から、シャワーの水をかぶる。きれいな長い髪が、顔にはりつく。
そして、白いはりのある肌は、水を弾いている。
胸に水をあてると、変な気分になって来る。
俺は理性をふりしぼりさっさと体を流して、脱衣所に戻りタオルで体を拭く。
胸と股間をふくたびに今、自分が女だという事を思いださせた。
体を拭き終わり、服を着た俺は、あきらが待っている部屋に向かうことにした。
 

「俺が、真琴だと教えとかないとな!」
 
 
 

階段をのぼり、部屋のドアを開けた。
 

「あきら、おまたせ!」

あきら「うわっ!」

「そんなに驚くなって、友達だろ」

あきら「へっ?、友達? 俺にそんなかわいい友達はいませんが」

「俺だよ、真琴だよ」

あきら「真琴? あいつは確か男だったし、そんなにかわいくなかったし」

「まあ無理もないよな、俺だって驚いてるし」

あきら「わかった、俺を驚かそうとしてるんでしょ。あいつ、こんなきれいな人まで使って、
なに考えてるんだ」

「どうしても信じてくれないか。やっぱり、あの手でいくか」
 

そう言った俺は、あきらの尻にホクロがあることや、昔、誰が好きだったなど、
俺とあきらしか知らない秘密を、あらいざらい話した。
最初は、信じていなかったあきらだったが、あまりにも自分の秘密を知っていたので、
やっとの事で信じてくれた。
 
 
 

あきら「じゃあ、おまえほんとに真琴なんだな」

「さっきから言ってるだろ、なんならもっと話してやろっか?」

あきら「わかったわかった信じるよ。だからもう言わないで、女の子に言われると恥ずかしい。
     しかし、おまえずいぶん変わったよな、今のお前そこらのアイドルよりかわいいぞ」

「そうか、そう言われると照れるな」

あきら「でも、なんでそんな姿になってしまったんだ?」

「知るか、朝起きたらこうなってたんだ。これからどうすればいいか・・・ハァ」
 

しばしの沈黙が流れ、あきらが先に口を開く。
 
 
 

あきら「それにしてもおまえ、スタイルいいな、胸もでかいし」

「これか」
 

そう言って俺は、両手で胸を持ち上げてみせた。
 

「これ、けっこう邪魔だぞ。走ったらゆれるし、重いし、いつも引っ張られている感じするし」

あきら「ということは下はあれになってるのか」

「そうだよ、俺の自慢の息子はなくなってしまったよ」

あきら「ははは、お前ちんぽがとりえみたいなもんだったからなあ」

「なにを!お前だって似たようなもんじゃないか」
 

しばらく、話をして盛り上がっていると、背中に汗をかいている事に気づいた。
汗をかくのも、当然だ、今日は、30度をかるくこえているのだ。
 

「あちーー」
 

俺は我慢できなくなり、シャツを脱いでしまった。
 
 

あきら「お、おまえ何してんだよ、見えてんぞ胸、もろに」
 

あきらはつい目をそらしてしまう。

(こいつ赤くなってる。ちょっとからかってやるか)

俺は、あきらが後ろを向いた瞬間、あきらを後ろから抱きしめた。
 

「あきら君好き!」
 

わざとらしく、背中に胸をあてる。
 

あきら「真琴、何やってんだよ!胸当たってるぞ!」

「当ててるの、なんなら触ってみる」
 

俺は、笑顔でそう言った。
 
 
 

プチンっ、その言葉を発した瞬間、今まで抑えていたあきらの理性の糸が切れた。
 

あきら「真琴!好きだーーー」
 

あきらは真琴に勢いよく飛びかかって来た。
 

「ちょ、ちょと、タイムさっきの冗談!」
 

あきら「もう俺我慢できない。すまん、真琴」
 

あきらは俺の胸を力いっぱい揉んできた。
 

「あっ、痛!ちょ、痛いからやめろーー」
 

しかし、揉まれているうちにその痛みは、徐々に快感に変わった。
 

「あぅ、いっ、いいっ、気持ちいい・・。じゃない俺は、男と抱き合う趣味はねーー」
 

そこからが、俺の悲劇の始まりだった。
 
 
 

つづく
 

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あとがき

こんちは、なおです。2作目書きました。できるだけ女になったばかりの男を、自分なりに書いてみました。書きたいことがまとまらずだらだらと長い文章になってしまいました。最初は、あきらとHするシーンまで持って行きたかったのですが、入れるともっと長くなるのでやめました。
 

次は、絶対に書きたいと思うので、待ってください。今回は、Hなシーンがあまりなかったので、おもしろくないかも・・・。感想、だめだしどんどんください。それを生かして更に向上していきたいです。


 

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