「お姉ちゃんと友達と・・・(前編)」
 
 

「こらっ、勇太っ。またそんなビデオ見て!
  ほんっとにいやらしいんだから。」

「いいじゃんかよ〜。みんな見てるんだからさぁ。」

「あんたの友達はみんなマセ過ぎなのっ!いいから早く消しなさい。」

「ちぇっ、お姉ちゃんだって彼氏としてるじゃんか。」

ボカッ!

「いってぇ〜!何すんだよ、いきなり。」

「うるさいわねっ。くだらない事言ってないでさっさと宿題でもやりなさい。」

「くそっ!」

「何か言った?」

「べ、別に何にも言ってないよ。」

「まったく、最近の小学生は・・・」

勇太は小学6年生になったばかり。
クラブもろくに入っていなくて、学校から帰ってはお菓子ばっかり食べてるから
相撲取りのようにブクブクと太っている。
さっきから怒っているのは、姉の玲奈(れいな)。
高校2年生だ。
両親は共働きをしているので、いつも夜の7時以降にならないと帰ってこない。
だから、学校から帰ったら二人で留守番をしている。
最近、勇太が友達からいやらしいビデオを借りるようになり、
親のいないうちにこっそりと勉強?し始めていた。
姉の玲奈は、小学生のくせにそんなビデオを見るなんて、
どう考えたって早すぎると思い、見つけては注意をしているんだけれど、
どうも興味があるらしく、なかなか止めようとはしない。
やっぱり、これくらいの年頃から女性の体には関心があるんだろう。

この前も、親のいない間に二人で夕食を取っていたとき、

「ねえ、女って気持ち良いの?」

といきなり話してきた。
思わずご飯を吹き出しそうになった玲奈は、

「い、いきなり何て事聞くのよっ!」

と勇太を怒鳴りつけた。

「だってさ、ビデオに出ている女の人はみんな気持ちよさそうだから。」

「あんなの演技に決まってるじゃない。勇太にはまだ早いの。
 まわりの人にそんなこと聞いちゃダメだよ。」

「・・・・わかった。」

という感じだ。

父親の前でそんな話をしたら、たぶんぶっ飛ばされるだろう。
とりあえず両親の前ではこんな話は一切していなかった・・・
 


ある土曜日・・・

「今日は学校に行かなくてもいいから、ゆっくりと休んでいなさい。
  お母さんは仕事に行かなくちゃいけないから、何か会ったらお姉ちゃんに
  言いなさい。玲奈、頼んだわよ。」

「うん、分かった。今日はわたしの学校休みだし、構わないよ。」

「そう、じゃ、今日は早めに帰ってくるから。勇太、お姉ちゃんの言うことを
  ちゃんと聞いておとなしくしてるのよ。」

「ごほっ、ごほっ・・・うん・・・・ごほっ!」

勇太は39度の熱を出して、自分の部屋のベッドで横になっている。
夜遅くまでパンツ一丁でゲームをしていたので、ひどく風邪をひいてしまったようだった。
おかげで、今日は学校に行かなくてもよくなった。でも、頭はガンガンするし、
体中の関節は痛いし、こんなことになるんだったら遅くまでゲームをするんじゃなかったと
後悔していた。

「まったく、あんたのおかげで家から出れないじゃない。」

「ご、ごめんなさい・・・ごほっ」

「ふぅ、まあ、仕方ないけど。香奈でも呼んで暇つぶしの相手になってもらおっかな。」

玲奈はそう言って、勇太の部屋を出た。
遠くで電話をかけている声が聞こえる。
勇太はボーっとしながら電話の声を聞いていた。

「ねえ香奈、ヒマ?・・・・・弟がさ、熱出しちゃってね。家から出れないのよ。
  うん、そうそう、だからさ、あたしの家に来ない?・・・・うん、そう。いい?
  分かった。じゃあ、1時間後ね。待ってる!・・・うん、じゃあね。」

どうやらクラスメイトの香奈が来るらしい。
たしか会ったことがある。何の時だっけ・・・えっと・・・うーん・・・
どうも頭が痛くて考えられない。
勇太はうつ伏せになって、氷枕をおでこに当てた。

「冷たくて気持ちいいや・・・」

勇太は何も考えられなくなり、そのまま眠りについた・・・

「体がふわふわして気持ちいいなぁ・・・・」

そう思っていると、おでこの冷たさがなんとなく無くなって、体が軽く感じられる。

「うーん・・・」

勇太は、何気なく目を開けた。そして、絶句した。

「・・・・??」

目の前には、ベッドでうつ伏せになっている丸々と太った自分の体が見える。

「・・・あれっ?」

いつのまにか、頭痛が無くなり、あんなに痛かった関節がウソのように感じられない。

「・・・なんで?」

勇太は辺りを見回した。見慣れた自分の部屋だが、いつもの目線よりも高く感じる。

「どうなってんの」

不思議に思いながら、自分の手を見てみる。すると、半透明でほとんど見えない。
慌てて体中を見る。やはり、全身半透明で、しかも中に浮いている。

「なんだこりゃ!」

勇太は焦って手足をバタつかせた。無重力状態という感じで、思ったように動くことが出来ない。
それでも一生懸命手足を動かすと、なんとなく思った通りに体を動かすことが出来た。

「もしかして幽霊になっちゃったのかも。」

そんなことを思いながら、部屋を出ることにした。
ゆっくりと移動し、ドアのノブを持とうとした。しかし、手がすり抜けてノブを持つ事が出来ない。

「何でだよっ!」

勇太は何度もノブを掴もうとした。しかしどうしてもドアを開けることが出来ない。

「畜生っ!」

おもわずドアを蹴った。
すると、ドアに足がめり込んでしまった。

「わっ!」

勇太は驚き、足を引っ込めた。

「あ、足がドアにめり込んだ・・・」

いままで体験したことのない感覚に、勇太は戸惑った。

「ゆ、幽霊だからすり抜けちゃうのかな。」

そう思った勇太は、恐る恐るドアに手を差し伸べた。
思ったとおり、勇太の手はドアにめり込む。
勇太はそのまま体ごとドアにめり込ませた。
そして頭をグッとめり込ませると、部屋の前にある廊下が見えた。

「やっぱりすり抜けられるんだ。」

勇太はちょっとうれしくなって、何度もドアをすり抜けた。

「へへっ、お姉ちゃんを驚かせてやろう!」

そう思った勇太は、気付かれないように玲奈の部屋を覗き込んだ。
玲奈は、ねずみ色で薄手のタートルネックのセーターにジーパンを穿き、
小さなソファーに座ってテレビを見ている。

「そーっと、そーっと」

勇太は驚かせてやろうと、玲奈の後ろの壁をすり抜けた。
そして、玲奈の後ろまでやってくると、耳元で

「わっ!!」

と大声を出して驚かせた。

「・・・・あれっ?」

玲奈はぜんぜん驚いた様子が無い。

「お姉ちゃん?」

勇太は、後ろから玲奈の顔を覗き込んだ。
しかし、勇太は見えていないらしく、テレビをじっと見ている。

「もしかして、ぼくのことぜんぜん見えてないのかな。」

そう思った勇太は、玲奈の手をつねってやろうと、太ももの上に
置いている右手をギュッと摘んだ・・・つもりだった。
しかし、勇太の右手は、玲奈の右手にスッと吸い込まれた。
手首から先が玲奈の手の中にすっぽりと入り込んでいる。
勇太は恐る恐る太ももから右手を少し上げてみた。
すると、玲奈の手が勇太の意思で上に上がる。
玲奈はじっとテレビを見ていて、自分の手が動いていることに
ぜんぜん気付いていないようだ。

「す、すごい。」

勇太の心臓がドキドキと高鳴る。
勇太はゆっくりと右手を動かし、玲奈の胸の前まで持ってきた。

「よ、よし。」

玲奈の右手は、勇太の思い通りに玲奈の胸を揉み始めた。

「あんっ!」

玲奈は驚いて胸を見た。すると、自分の右手が胸を揉んでいる。

「あっ、あれっ?ど、どうして・・・やだっ」

右手に力を入れて胸から離そうとするが、ぜんぜん力が入らない。
玲奈はとっさに左手で右腕を掴み、胸から離そうとした。

「よし、こんどは左手も!」

勇太は、玲奈の左手に自分の左手を重ねてみた。
すると、先ほどと同じように玲奈の手にスッと吸い込まれた。
玲奈の両手が止まる。

「ど、どういうこと?」

玲奈は、全く動かなくなった自分の手を見つめている。

「へへっ!」

勇太は玲奈の前で拍手した。
玲奈の手が目の前で勇太の思い通りに動いている。

「たしかビデオでこんな風にしてたなぁ。」

そう言って勇太は玲奈の胸をセーター越しに両手で揉み始めた。

「ああっ、やだっ・・・手が勝手に動いて・・・・やっ・・・・んんっ」

玲奈は自分の手で胸を揉みながら喘いでいる。

「何か気持ちよさそうだな。」

今度はセーターの中に両手を忍ばせて直接胸を揉んでみた。
なぜかブラジャーをしていなかったので、お姉ちゃんの柔らかい
胸の感触が直に伝わってくる。

「ふぁっ!・・・・な・・なんで・・・こ・・・こんな・・・あうっ・・・・ぅっ・・・」

玲奈は頭を振りながら必死に胸から手を離そうとしている。

「お姉ちゃんの胸はすごく柔らかいな。さて、つぎは確か・・・」

勇太はセーターの中から両手を出した。
そして、ジーパンのボタンを外すと、ファスナーを下まで降ろした。

「ちょ、ちょっと・・・そんなところまでっ!やだっ」

玲奈は必死に足を閉じて、手の進入を防いでいる。

「手が出来たんなら足だって。」

勇太の好奇心はもう誰にも止められない。
勇太は、ソファーに体をめり込ませたあと、その上に座っている玲奈の体に
自分の体をめり込ませた。

「ええっ!」

玲奈は今まで力が入っていた足の感覚が無くなるのを感じた。
さらに首から下に全く力が入らなくなった。
勇太は、頭だけ重ならないように横に傾け、首から下の体全体を
玲奈の体と重ねていた。

玲奈の意思とは無関係に、両足が開いていく。
そして、ファスナーの間から右手が進入を始めた。

「なっ・・・い・・いや・・・・やめ・・・て・・・・・んあっ!」

玲奈の声が喘ぎ声に変わる。

勇太の動かしている右手が、玲奈の感じるところに刺激を与え始める。
勇太は、横に見えるお姉ちゃんの切なそうな顔をみて、さらにイタズラを始めた。
股間から手を抜いた勇太は、ソファーから立ち上がり、ジーパンを脱ぐ。
そして、そのまま歩き出し、父親の部屋に入った。
ベッドには、父親が普段肩こりをほぐすために使っている電動枕が置いてあった。
勇太は電動枕のスイッチを入れ、床に置いた。
そして、枕をまたぐようにして、上に座り込んだ。
パンティしか穿いていない玲奈の股間には、電動枕の振動がブルブルと直接伝わる。

「うあああっ!」

突然の気持ちよさに、玲奈の口から思わず声が漏れてしまう。

勇太は玲奈の股間をギュッと押し付けるようにして女座りした。

「ああっ・・・やっ・・・はあ・・・ど・・・どうして・・・わ・・わたしの・・・からだ・・・あんっ・・・」

玲奈は体が勝手に動くので、まるで自分の体じゃないように感じている。
勇太はさらに、枕の上で腰を前後に動かし始めた。
振動に加えて、前後の動きにより玲奈の感じるところはさらには更に刺激が伝わる。

「はああぁん・・・や〜だぁ・・・・そんなこと・・あっ・・・・しないで・・・だ・・・だめだったら・・・・」

勇太は右手を床について、左手をセーターの中に入れ、胸を揉みだした。

「やっ・・・・胸まで・・・そんなに・・・揉まないで・・・ああっ・・お・・おかしくなっちゃう・・・・」

玲奈はすごく感じている。しかし、勇太にはその感覚が全く無かった。
玲奈の体を動かすことは出来るのだが、気持ちよさを味わうことが出来ない。

「お姉ちゃん、気持ちよさそうだな。ぼくにもお姉ちゃんの気持ちよさを味わいたいな。」

そう思いながら、玲奈の横顔を見る。
すごく気持ちよさそうな顔をしている。

「そっか、一度やってみよう。」

勇太はふと思いついた。そして実行に移し始めた。
玲奈の頭に勇太の頭をゆっくりと重ね合わせていく・・・

そして、完全に重なり合ったとき、頭の中に玲奈の感覚が一気に押し寄せてきた。

「うわっ!」

勇太はその快感に声を張り上げた。
口から出た声は、玲奈の声だった。

「ああっ!」

また声を上げた。自分の口から、いつも聞きなれているお姉ちゃんの声がする。
勇太は、たまらず電動枕から腰を上げた。
股間がジンジンとしていて、そこから快感が湧き出ている。

「はあ、はあ、はあ・・・・・す、すごくきもちいい・・・」

玲奈の声でそう言った勇太は、自分の体を改めて見直した。
そこにはまぎれも無くお姉ちゃんである玲奈の体がある。

「おねえちゃん・・・」

勇太はスッと立ち上がり、鏡台の前に立った。
タートルネックのセーターにパンティ姿をしたお姉ちゃんがこっちを見ている。

「お、お姉ちゃんの体・・・ぼくのものになったんだ。」

小学5年生にとってはあまりに刺激的な体験。
鏡の前で髪を書き上げながら、そのしぐさを確認する。

「へへっ!きっといつもお姉ちゃんが意地悪してるから神様が罰を与えたんだ。」

鏡の向こうに移っているニヤけた玲奈の顔を見ながら、勇太はさっきの続きをはじめようとした。
すると、

・・・ちょっと勇太っ、やめさいよ!
 さっきから私の体を動かしてたのはあんただったのね。・・・

頭の中でお姉ちゃんの声がする。

「お、おねえちゃん!」

・・・調子の乗るのもいいかげんにしてよ。どうやったのか知らないけど、
  さっさと私の体から出て行きなさいっ。・・・

「そ、そんなこといったって。どうやって出たら良いのかわかんないよ。」

・・・はぁ?そんな無責任なこと言わないでよ。いつまでいるつもりなのよ。・・・

「だって・・・」

その時、

ピンポーン!

・・・あっ、香奈だっ!もう、早くジーパン穿いてよっ。恥ずかしいじゃない。・・・

「う、うん。わかったよ。」

勇太は玲奈の部屋に行き、ジーパンを穿いた。
そして玄関で待っている香奈を家の中に招いた。

・・・いい、勇太。香奈に変なこと言ったらタダじゃおかないからね。・・・

「そ、そんなこと言われたって・・・」

・・・私の言うとおりにしゃべってればいいのよ。分かった?・・・

「・・・分かったよ」

勇太は仕方なく、頭の中で聞こえる玲奈の声に従うことにした。

「ねえ、玲奈。勇太君の具合はどうなの?」

「うん、今寝てるから大丈夫だよ。」

「そっか、それならいいけど。」

応接間のソファーに座った玲奈と香奈は、テレビを見ながら楽しそうに会話を始めた。
 

つづく
 
 

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