彼女の彼氏に彼女で彼女!
 
 
 

体育館横にある女子更衣室。
担任の先生に頼まれごとをされていた恵と由梨香は、放課後すぐに始まる
女子陸上部の部活動に間に合うよう急いで着替えをしていた。
すでに他の女子部員達はグランドに出ているので、二人は少し焦っているようだ。
 

「由梨香っ!早くしないと部長に怒られるよ」

「分かってるよ。よいしょっと!ゴメンね、じゃあ急いで行こっ!」

「うん」
 

セーラー服から白いTシャツに黄色い短パン姿という服装に着替えを済ませた二人が、急いで更衣室を出ようとしていたとき――
 
 

「きゃっ!」
 

ゴンッ……ドサッ!
 

「えっ?」
 

先に更衣室を出ようとしていた由梨香が振り向くと、床に俯(うつむ)けに倒れた恵の姿があった。
 

「め、恵っ!」
 

慌てて駆け寄る由梨香。
どうやら足元にあったバケツに気づかず、それに足をとられて転倒してしまったらしい。
しかも、更衣室の両側にあるロッカーに頭を打ち付けてしまったようで、ぐったりと気を失っている。
 

「恵っ!ねえっ!ちょっとっ!」
 

ピクリとも動かない恵の上半身を起こし、肩をゆする由梨香。
しかし、由梨香の頭はがくがくと揺れるだけでまったく反応がなかった。
 

「やだっ……どうしよう。ねえ、恵ったら」
 

何度も何度も肩を揺さぶる由梨香。
しかし――
 
 
 

(あれ?どうなってるの?)
 

床にしゃがみ込んで恵の肩を揺すっている由梨香の横で、じっと見つめているのは……恵だった。
何が起こったのか分からないが、恵の目の前には由梨香と……ぐったりと気絶している自分の姿が
あったのだ。
 

(な、何??私、どうなっちゃったの??どうして私がもう一人?)
 

訳がわからない恵は、俯いて自分の姿をみた。
 

(……う、うそ!やだっ……身体が……す、透けてる……)
 

自分の身体の向こうに床が見える。
その半透明な身体は、まるで幽霊にでもなってしまったような感じだ。
 

(私……も、もしかして……死んじゃったの!?)
 

この現実にはありえない状況を目の前に、自ずとそう言う結論に辿り着く。
 

(そ、そんなぁ!!)

「恵っ!起きてよっ。ちょっとぉ、やだぁ。どうしよう……早く誰かに知らせないと……」
 

おろおろしながら、か細い声でつぶやいている由梨香に恵は話し掛けた。
 

(由梨香っ、ねえ由梨香っ!私、ここにいるよっ!ねえっ!)
 

必死に叫んでいるつもりだが、由梨香には全く聴こえていない様子。
由梨香は恵の話を無視するかのように、気絶している恵の胸に耳を当てて心臓の音を聞いている。
 

「生きてるよね。心臓の音だって聞こえるし……」

(由梨香っ!……えっ?生きてるの?私っ)
 

由梨香のつぶやいた声に反応した恵。
恵の身体から心臓の音が聞こえているらしい。
だから死んだわけではないのだ。
 

「とりあえずこのまま寝かせて……先生に知らせなきゃ」
 

由梨香がそっと恵の身体を床に横たわせる。
その様子をじっと見ていた恵の脳裏に、ふとあることが浮かび上がった。
 

(もしかして、これって幽体離脱!?)
 

インターネットをしている時に、何処かのサイトで見たことがある。
たしか、人によっては幽体離脱という現象が起こる時があって、まるで自分の身体から魂が抜け出して
しまったように思えると。
そして、他人に憑依するとかいう小説まで書いてあった。

別に興味があったわけではないが、そのサイトを偶然見つけた恵は、
幽体離脱という現象を不思議と感じたのと同時に、面白いと思っていたのだ。
 

(そうなの?今の私って、きっと幽体離脱してるんだよね……)
 

もう一度自分の半透明な身体を見る。
 

(そうよ、絶対に幽体離脱してるのよ。だって私の身体は生きているんだもの)
 

生きているなら何とかなる。
そう考えると、不思議と気分も楽になってくる。
まったく重力に縛られない幽体となった身体をもう一度眺める恵。
 

(ふ〜ん、そうなんだ。私、幽体ってのになってるんだよね。それなら……ふふ。私にだって……)
 

幽体の恵は、ちょっと悪戯っぽい目をしながら気を失っている恵の頭をそっと床に置いた由梨香を見た。
 

(出来るかな?ちょっとだけ試してみちゃったりして!)
 

そんな事を考えた幽体の恵は、そっと由梨香に近づいた。
 

「えっ?……いっ!?」
 

両手を床に付いて立ち上がろうとした由梨香は、急に背筋に悪寒を感じた。
そして中腰のまま、身体を硬直させる。
何が起きたのか分からない。
何も出来ない。
ただ、自分の意識が急速に遠のいていくような感じを覚えた。
 

「う……あ……あ……あぁ……あ」
 

そして、どうにもならなくなってしまった由梨香はその場に膝をつき、ガクンと頭を垂れると、
そのまま動かなくなってしまったのだ。
 
 
 
 

「…………」
 
 

10秒ほど経ったであろうか?
身体の横にだらんと力なく下ろしていた手がピクピクと動き始めた。
その手が俯いた状態になっている由梨香の顔の前に近づくと、まるで手の感触を確かめるように
指を開いたり閉じたりする。
肩に掛かるくらいの茶色い髪が由梨香の顔を隠しているが、その口元はにやけているようだった。
 

「嘘みたい。ふふ。こんなに簡単に出来るなんて」
 

そう呟いたと、ゆっくりと立ち上がる由梨香。
髪を掻きあげ、その長さを指先で確認する。
 

「このくらいの長さなら走っていても邪魔にならないのよね」
 

そう呟いた由梨香は、気を失っている恵を床に寝かせたまま部室を後にした――
 
 
 
 
 

「すいません部長。遅くなりました」

「どうしたの?珍しいじゃない、遅れてくるなんて」

「先生に頼まれごとされてしまって……」

「ふ〜ん。あれ?香山さんは?」

「……恵は……気分が悪いから部室で休んでいます……」

「そう。どうしたのかしら」

「……顔色が悪かったので寝ていてもらいました。部長には私から言っておいてあげるって」

「そうなの。それじゃあ仕方ないわね。もうすぐ大会が始まるのに……大丈夫かしら?」

「大丈夫ですよ。恵なら……クスッ」

「細木さん、何がおかしいの?」

「え、いえ。何でもありません」
 

由梨香は笑い噛み殺しながら答えているようだった。
そんな由梨香を不思議そうな顔をした部長だったが、時間も過ぎているのでそのまま
部活動の指揮をとり始める。
 

「じゃあグランド5周、15分過ぎたらもう5周追加よ。よ〜い、スタート!」
 

手に持ったストップウォッチを押すと、20人ほどの女子部員達が一斉にグランドを走り始めた。
由梨香も集団に混じって同じように走る。
 

「ねえ、恵は大丈夫なの?」

「えっ?」

「恵よっ」

「あ、うん。大丈夫。その内、来るんじゃない」

「そうなの。それならいいんだけどね」

「うん」
 

一緒に走っている他の女子部員が、恵の事を心配して由梨香に話し掛けてくる。
由梨香は会話をしながら、クスクスと笑っているようだった。
 

(ふふ。誰も気づかないのね。やっぱり何処から見ても由梨香なんだから!)
 

由梨香はそう思いながらグランドを走っていた。
こうやってグランドを走っているのは由梨香は、幽体で由梨香の身体に憑依した恵なのだ。
部長だって友達だって、誰も恵だとは思わない。
それが嬉しくて、快感に思える。
 

(私って今、由梨香なんだよね。由梨香の身体で走ってるんだ)
 

そう思いながら、グランドを走り終える。
いつもより息が上がらないと感じた恵。
それは由梨香の身体が恵の身体よりも持久力を備えているからかもしれない。
 

「ふ〜ん。由梨香って結構練習熱心だからなぁ」
 

誰にも気づかれないような小さな声で呟く。
 

「3分休んだら100mのタイムを計るから」
 

部長が少し大きな声で話している。
 

「由梨香の身体で真剣に走ったらどのくらいのタイムが出るのかな?」
 

グランドに座って由梨香の足を休めている恵。
由梨香の足を撫でるように触る恵は、自分の身体との違いを感じているようだ。
 

「由梨香の足ってこんなに細かったっけ。私の足の方が太いみたい」
 

ふくらはぎを揉み、太股の感触を確かめる。
筋肉もついているが、やはり女性特有の柔らかい感触は恵の身体も由梨香の身体も変わらない。
胸だって……
 

恵はTシャツの衿元を引っ張って中を覗いてみた。
白いスポーツブラに包まれた由梨香の胸が見える。
こうやって見ると、由梨香の胸の方が大きく見えるようだ。
 

「う〜ん。もしかして胸も由梨香の方がおっきいか」
 

そう言いながらも、実は先ほど走っていたときにも胸の揺れ方の違いを感じていた。
肩にかかる重みの違いを。
ふぅとため息をついた恵は、スッとグランドから立ち上がった。
短パンのお尻の部分についた砂を手で払う。
 

「でもお尻は私のほうが小ぶりでプリンと引き締まってるみたい!」
 

由梨香の両手でお尻を持ち上げるように掴んだ恵は、少し嬉しそうな表情をした。
 

「みんなこっちに集まって!」
 

部長が部員達を集める。
そして、順番に100mのタイムを計り始めた。
 

「さて、由梨香はどんな感じかな?」
 

順番が回ってきた恵は、そう言いながら由梨香の身体で構えて、部長の合図で一気に走り始めた。
 

「はっ、はっ、はっ……」
 

加速をつけながら真剣に走った恵。
由梨香の胸が上下に激しく揺れている。
そしてスラリとした足で力強く地面を蹴り、まっすぐゴールを目指す。
 

カチッ!
 

ストップウォッチを持った女子部員の横を走り去った由梨香の身体。
 

「すごいじゃん。1.2秒も縮まったよ!」
 

その女子部員がストップウォッチの表示を由梨香に見せながら話し掛けてきた。
 

「はぁっ、はぁっ……え、そうなの?」

「ほら、見てよ」

「そっか、そんなにタイムが良くなったんだ」

「嬉しくないの?」

「あ、うん。うれしいよ、すごく」
 

ちょっと曖昧な返事をした由梨香に、女子部員が不思議そうな顔をする。
 

「そうなんだ。由梨香って私よりも速く走れたんだ」
 

今までは恵の方がタイムが良かったのに、由梨香の身体で走ったせいで
由梨香の方が速くなってしまったことに複雑な気分の恵。
要は、恵のような走り方をすれば由梨香の方が速いのだ。
 

「まあいいわ。由梨香にはちゃんと走り方を教えてあげなきゃ。私のタイムだって大会には出れるしね!」
 

そう呟くと、この後も由梨香として部活動を続けた。
やはり誰も恵が由梨香の乗り移っているとは気づかない。
 
 
 
 
 
 

「それじゃあ少し休憩!」

部長の合図で、みんな休憩を始める。
何度も走ったせいで、Tシャツも短パンも汗でびっしょり濡れてしまっていた。

もちろんそんな事を気にする者は一人もいない。
グランドに持ってきたスポーツドリンク入りの水筒。
その先についているストローに吸い付き、美味しそうに飲んでいる女子部員達。
 

(私の身体、どうなってるだろ。ちょっと見てこようかな)
 

そう思った由梨香(恵)は、水筒を忘れたと言って女子更衣室へと走った。
グランドを横切って、体育館の方に向かう。
その時――
 

「よお!どうしたんだ?そんなに走って」
 

不意に声をかけられた由梨香(恵)が、その声の方へ振り向くと、そこには由梨香の彼氏である武信が笑いながら
立っていた。
 

(あ、由梨香の彼氏だ)

「えっ……あ、うん……」
 

曖昧な返事をした由梨香(恵)が立ち止まる。
 

「どこ行くんだよ由梨香。そんなに走ってさ」

「え、女子更衣室……だけど……」

「忘れ物でもしたのか?」

「う、うん。水筒を忘れちゃって……武信君は?」

「え、俺?俺はもう部活が終わったから帰るところさ」

「そうなの。もう終わったんだ、男子陸上部」
 

武信の額から汗が噴出している。
由梨香と同じように、白いTシャツに短パン姿の武信。
 

「終わるの待ってるよ、一緒に帰ろうぜ。あとどのくらい掛かるんだ?」

「え、今休憩に入ったところだから。まだ掛かると思うよ。だから武信君、先に帰ってていいよ」

「武信君って。お前らしくないな」

「えっ……あ、そ、そうかな、へへっ」
 

(そうだったわ。確か由梨香。武信君の事、呼び捨てしてたっけ)
 

「待ってるよ。俺、別にこのあとの用事無いしな」

「あ、うん」

(どうしよっかな……待っててもらってもいいんだけど……あ、そうだっ!ふふ……)

「ねえ武信。ちょっと私に付き合ってよ。恵の体調が悪いみたいなんだ」

「え、香山の?どうしたんだ?」

「うん。今更衣室で休んでるから一緒に来て。保健室に連れて行きたいの」

「ああ、構わないよ。香山、大丈夫なのか?更衣室でずっと一人なんだろ」

「大丈夫よ。恵は強いから」

(クスッ。ここにいるんだから)
 

由梨香のフリをして武信に話した恵は、二人で女子更衣室の前まで歩いて行った。
 

「中に入ってよ」

「えっ、や、止めとくよ。見つかったら大変だろ」

「だって私一人じゃ担げないんだもん」

「担げない?寝ているのか?」

「気絶してる」

「おいおい!そんなんでほっといて大丈夫なのかよ。早く保健室に連れて行かないとっ」

「だから一緒に担いでよ」

「わ、分かった!」
 

念のために、周りに人がいないか確認した二人は、女子更衣室の中に入った。
後から入った由梨香(恵)は、そっとドアのカギを閉める。
 

(武信君。結構カッコいいよね。ふふ。ちょうど今は由梨香の身体だし……しちゃおっかな)

「こんなところに寝かせてたらヤバイだろ」
 

武信が床に仰向けになって寝かされている恵の姿を見て言った。
 

(クスッ!心配してくれてるんだ、私の事)

「大丈夫だよ」

「大丈夫ったって」

「ふふ。ねえ、それより……」
 

由梨香(恵)は、しゃがんだ状態で気絶した恵の様子を伺っている武信の後ろからそっと抱きしめた。
 
 
 

「え?」

「ねえ、武信。そんな事より……ここでしない?」

「はぁ?な、なんだよ、しないって?」

「クスッ、分かるでしょ。私に言わせなくても」
 

汗でベトついたTシャツ同士が密着すると、武信の背中で由梨香の胸が押しつぶされた。
抱きしめた由梨香の両手が、しゃがんで足を開いている股間へと移動する。
 

「あっ、お、おいっ。由梨香」

「いいでしょ、武信」

「こ、こんなところでヤバイだろっ!それに香山が」

「大丈夫だって。恵は気絶しているだけだし、絶対に起きないから」

「何言ってるんだよ。絶対にヤバイって!」

「みんな帰って来ないよ。いつもそうだもん。休憩時間短いからわざわざ更衣室まで戻って来る人なんで
いないから。それにカギもかけたし」

「ゆ、由梨香……」

「ね、しよっ!」

「うっ……くうっ……」
 

恵は武信の短パンの中に由梨香の右手を入れると、トランクスの中で小さくなっていたムスコを直接
掴んだ。そしてみるみる大きくなるそのムスコの頭を指でクリクリと刺激したのだ。
 

「武信もしたいんでしょ。ココがそう言ってるよ」

「それは由梨香が触るからだって」

「クスッ。武信のココ、おっきいね」

「な、何言ってるんだよ。お前、今日はちょっとおかしいぞ」

「そんな事ないよ。何かおかしい?」

「うっ!こんな事してくるなんて……」

(ふ〜ん、由梨香ってあんまり積極的じゃないんだ。ふふ、それなら私が……)

「たまにはいいじゃない。クスッ!私達、付き合ってるんだから。それとも私とするの、いや?」

「嫌とかそういう問題じゃなくてさ。やっぱここじゃヤバイだろ。どっか別のところに行かなきゃ」

「武信の家とか?」

「あ、ああ。俺んちなら……いつもと同じように出来るし……」

(することはしてるのね。初めてじゃないんだったら……ウフッ!私が代わりに……)

「ここでしようよ、興奮するでしょ。ねえ、分かる?背中に感じる?もう硬くなってるんだよ」
 

由梨香の胸をギュウギュウと武信の背中に押さえつける恵。
由梨香の胸の突起は既に硬くなり、白いスポーツブラの中でプクッと勃っている。
 

「ゆ、由梨香」

「武信。私がしてあげるよ。ねえ、立ち上がって」

「…………」
 

由梨香(恵)が後ろから抱きついたままゆっくりと腰を上げると、武信もそれに逆らわずに
腰を上げて立ち上がった。
 

「由梨香、ほ、ほんとにここでやるのか?」

「うん。怖い?」

「こ、怖くはないけどさ」

「だって武信のココ、すごいよ。早くしたいって言ってるみたい」
 

そう言いながら、立ち上がった武信の前に膝をついた由梨香。
その由梨香に、恵は嬉しそうな表情をさせた。
 

「おっきい……」

(短パンが窮屈そう。武信君のってこんなにおっきいんだ……)

「な、なあ……由梨香……うっ」
 

短パンの上から由梨香の手で掴まれた大きくなっているムスコ。
 

「クスッ!」
 

両手を使って、汗でベトついた短パンのゴムを引っ張り、膝まで降ろしてしまった由梨香(恵)は、
青いトランクスを盛り上げるムスコをじっと見つめた。そして右手でトランクスごとムスコを掴み、
その盛り上がったムスコの頭を由梨香の舌を使ってチロチロと舐め始めたのだ。
 

「うっ……由梨香……」

「気持ちいい?」

「お前がそんなことするなんて、はぁ」

(もしかして由梨香、咥えたこと無いのかな?じゃあ武信君にとっては初めてなんだ。うふっ!それじゃあサービスしちゃおっかな!)

「もっと気持ちよくしてあげるからね」
 

しばらくトランクスの上からムスコの頭を舐めていた由梨香(恵)は、トランクスの前に付いているボタンを外すと、
中から硬く反りあがっているムスコを取り出した。
ビンビンになってはちきれそうな武信のムスコ。

由梨香の舌を硬く尖らせ、目の前にあるムスコの胴体を下から上へと舐め上げる。
 

「うあっ……」
 

武信がブルッと身体を震わせた。
その様子を面白がりながら、何度も舌を使って舐め上げる由梨香(恵)。
 

「す、すごい……ゆ、由梨香。こんなに気持ちいいなんて……」

「クスッ!勉強したのよ、武信のために」

「ああっ……すげぇよ……すげぇ気持ちいいっ」

「まだまだ。こんなもんじゃないよ」
 

由梨香(恵)は、ムスコを少し傾けると、横からムスコの首を咥え込み、
硬くした舌を使って首根っこをチロチロと舐め始めた。
温かい由梨香の口の中、そして硬い舌がムスコの首を刺激する。
 

「そんなことまでっ……うっ……はぁ、はぁ……」
 

由梨香の鼻息を下腹部に感じる。
こんな事までしてもらった事が無い武信は、その由梨香の舌遣いにメロメロになっていた。
まさか由梨香がこんな事までしてくれるなんて……

やけに積極的な由梨香を不思議に思っていても、目の前にある快感にかき消されてしまう。
 

「気持ちいいでしょ。じゃあ次は咥えてあげる」

「えっ!うあっ……す、すげぇっ!」

「んっ……んんっ……んふっ……むぅぅっ……」

「うっ……ううう……やべぇっ……そんなにされたら……お、俺っ」

「んふぅっ……いいよ、イっても。全部受け止めてあげるから。んんっ……んっ…んっ」
 

両手を武信の腰に当て、大きなムスコを咥え込んでいる由梨香(恵)。
恵にとってはすでに経験済みの事だが、武信や由梨香にとっては初めての事。
純粋な二人の関係に、恵が淫らに割り込んでいる。
 

(このくらいはしてあげないとね。彼氏なんでしょ、由梨香の。私がちゃんとしておいてあげるからね)
 

どうやらおせっかいをおせっかいだと思わない人種のようだ。
恵は、由梨香の口を使って武信のムスコに吸いつきながら、何度も何度も頭を上下に動かした。
次第に早く動かす由香里(恵)に、武信はもう耐えられない。
 

「やべぇっ!も、もう……イキそうだっ!」

「むふぅっ……んっ!んっ!んっ!んっ!んっ!んっ!」

「あっ!ううっ……出るっ!くっ……ああっ!」

「んんん!!んぅぅっ……んんっ……んっ!んっ……んんん……」
 

武信はムスコを由梨香の口の中に爆発させてしまった。
それを少しもこぼさずに口に溜め込んだ由梨香(恵)。
 

「うっ……うっ……はぁ、はぁ、はぁ……ゴ、ゴメン……」
 

俯いて由梨香(恵)の顔を見た武信。
由梨香(恵)は口を閉じたまま上を向いて、ニコッと微笑むと、
 

コクンッ……
 

と喉の音を立てて飲み込んでしまった。
 

「あっ……」

「ん。武信のっておいしいね」

「の、飲んだのか?」

「うん」

「…………」

「それじゃあ次は私の番ね!」
 

そう言って笑いながら立ち上がり、恥ずかしげも無く胸の上までTシャツを捲った由梨香(恵)。
細いウェストに、白いスポーツブラに包まれている胸。
優しく微笑む由梨香の顔。
目の前でそんな事をされたら、武信の理性はすぐに吹き飛んでしまう。
 

「ゆ、由梨香っ!」
 

思い切り抱きしめたあと、スポーツブラを乱暴にせり上げて中にあった形の良い二つの胸を
さらけ出す。
そして、右手で胸を揉みながら、もう片方の胸の突起を口に含んでチューチューと吸い始めたのだ。
 

「あんっ!んふっ……」

(由梨香の胸、気持ちいいっ……)

「んんっ……いいよ、気持ちいいよ、武信ぅ……」

「チューチュー」

「んあっ!はぁ、はぁ……んんっ」
 

鼻息を荒くする武信は、空いている手で由梨香の短パン越しに股間を刺激し始めた。
縦に入っている短パンの縫い目が股間を左右に分けているようにみえる。
その縫い目に沿って、中指をグイグイと押し込みながら上下に滑らせる武信。
 

「あ、あんっ。んっ……んふっ……」

(何か私の身体と感じ方が違う……そこ……すごく気持ちいい)
 

ブルッと身体を震わせた由梨香(恵)は、胸に吸い付いている武信の頭をギュッと抱きしめた。
その頭が次第に下へと降りてゆき、由梨香の短パンの前に来ると、両手で短パンのゴムを掴んで
蒸(む)れた白いパンティごと膝まで降ろしてしまった。
すると、武信の目の前に柔らかくて薄い毛に包まれた由梨香の股間が現れたのだ。
 

「はぁ、はぁ、はぁ」
 

武信は由梨香の股間に視線を集中したあと、そっと顔を近づけて舌を出した。
 

「んっ!あっ……はあんっ……んっ、き、気持ちいいよぉ……」
 

身体をくねらせながら、武信の舌を歓迎する。
股間に埋れた武信の顔。その口から伸びた舌が由梨香の感じるところをぺろぺろと刺激している。
武信の顎に透明な液が滴り、それは汗ばんだ由梨香の太股にも垂れてきていた。
 

(由梨香のココって私のより感じるみたい……これじゃすぐにイッちゃいそうだよ……)
 

「ねえ、そろそろいいでしょ」

「あ、ああ」

「じゃあ……」
 

武信が由梨香の股間から頭を離すと、由梨香(恵)は靴を履いたまま片足だけ短パンとパンティを抜いだ。
そして、片方の足首に短パンとパンティをつけたままロッカーに両手をついて、お尻をグッと突き出したのだ。
 

「いいよ武信。きて……」

「う、後ろから?」

「うん」

「い、いいのか?」

「いいよ。早くきて……」

「ああ……」

(後ろからしたこと無いんだ。由梨香ったら気持ちいいこと知らないのかな。クスッ!じゃあ私が先に体験しちゃおっと)
 

武信は突き出された由梨香の女性特有の柔らかさを持つお尻を両手で掴むと、
そのまま身体を前に移動させた。
そして、それらしいところにムスコの頭をつけると、そっと前に突き出した。
 

「んっ!」

「うっ……」
 

探すまでも無く、ヌルッという感触とともに自然に入ってゆくムスコ。
生暖かい感触がムスコを包んでゆく。
 

「あ〜ん……」

「は、はいった……」
 

武信の引き締まった下腹部が、由梨香の柔らかいお尻に密着する。
大きなムスコを全て飲み込んでしまった由梨香の入口がヒクヒクと動いているようだった。

(おっきい……由梨香の中がいっぱいになってる……)

「はぁ〜ん……すごいよ……武信の、奥まで届いてるよ」
 

武信は何も言わず、ゆっくりと腰を動かし始めた。
ヌルッとした温かい感触が武信のムスコを刺激する。
 

「はあっ……由梨香の中、すごく熱いよ」

「うん……んっ……気持ちいいでしょ……」

「すげぇ気持ちいい……今までの中で一番気持ちいいよ」

「こうやって……あんっ……後ろから入れると奥まで入るの……んっ、んんっ……ねっ……」
 

リズムよく前後に動き始めた武信の腰。
クチュクチュという音と、パンパンという肉同士がぶつかる音が腰を動かすたびに聞こえてくる。
もう気絶している恵の事なんて眼中にないらしく、武信は由梨香からもたらされる快感に酔いしれていた。
 

「はあ、はぁ、はぁ、はぁ、はあっ」

「んっ、んっ、んっ、あんっ、はんっ」

(いいよぉ……由梨香ってこんなに感じるの?私の身体より……感じるぅっ……そんなに違うの?)
 

女性同士でも感じ方は違うかもしれない。
恵にとっては、由梨香の身体は自分の身体よりも感じるらしい。
それは単に身体の違いなのか、それとも雰囲気がそう感じさせているのかは分からないが……
 

「あっ!あんっ!あんっ……そ、そんなに奥までっ!……お、おかしくなっちゃいそうっ」

「はぁ、はぁっ……すげえょ……そんなに締め付けたら……俺、やばいっ!」

「だって、あんっ、あんっ……か、身体が勝手に締め付けるんだもんっ……ひんっ!」

「うっ……くっ……も、もうダメだっ!もうイクッ!」

「あっ、あんっ、あんっ……ま、まって!」

(中に出したらだめっ!)
 

由梨香(恵)は、とっさに腰を引っ込めてムスコを抜くと、すぐにしゃがみ込んでヌルヌルした
ムスコを口に咥えた。
 

「んっ!んっ!んっ!んっ!」

「うっ……ダ、ダメだっ!あっ!……くっ……うっ……うっ……」

「んふっ……んんっ……んぅぅ……」
 

極上の快感にムスコを爆発させてしまった武信。
それを全て受け止めた由梨香(恵)。
 

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」

「んんっ……コクン……はぁ〜」
 

ムスコを口の中で優しく包み、綺麗にして上げたあとにゆっくりと口から出した由梨香(恵)。
 

「すげぇ気持ちよかったよ。ほんと、どうしたんだ?その……何ていうか……は、初めての事ばかりしてくれて……」

「クスッ!愛情が高まったんじゃないの?武信のこれも大きくて気持ちよかったよ」

(こんどはちゃんと最後までイカせてもらうからね!)
 

二人はしばらく余韻を楽しんだ後、気絶している恵を抱えて女子更衣室から抜け出した。
そして、保健室に寝かせると武信だけ帰ることにしたのだ。
 

「またね」

「ああ、またメールするよ」

「うん」
 

最後まで由梨香として武信に接した恵は、ベッドで寝ている自分の姿を見ながらクスッと笑った。
 

「私の身体とは全然違うのね。由梨香ったら分かってるのかしら?武信君にはもっと頑張ってもらわないとね!」
 

そんな事を呟いた恵はベッドに腰掛けると、由梨香の身体からスッと抜け出た。
それは、何となくそうしようと思ったら出来た事。
そして、そのまま自分の身体へと戻った恵は、ゆっくりと目を開いた。
自分の身体の上に、由梨香が気を失って覆い被さっている。
 

「……由梨香!ねえ、由梨香ったら!」

「……ん……んん……」
 

由梨香もゆっくりと目をあける。
 

「あ、あれ……私……」

「気がついた?」

「あ、うん。あれ?ここは?」

「保健室」

「保健室?」

「うん。実はね!」

…………

「クスッ!由梨香の身体に憑依して武信君としちゃったんだ!」

「え、ええ〜〜〜っ!」
 
 
 
 
 
 

彼女の彼氏に彼女で彼女!…おわり
 
 
 
 
 

あとがき
タイトル、分かりにくいですね(笑
要は、「彼女の彼氏」というのが由梨香の彼氏である武信の事で、
「彼女で彼女!」が、由梨香に憑依した恵が、由梨香の代わりに彼女になるという意味でして(^^;
これも分かりにくいか!

とりあえず女性同士の憑依ネタ。
書いておきたかった物の1つです。
女の子が、別の女の子に乗り移り、本人のようにふるまう。
で、身体の違いを認識しながら、その子の彼氏を騙してエッチする……
う〜ん、ありがちですけど面白い。

しかしざっと書いただけなので文章が荒いですね(苦笑
勢いだけって感じです。

中途半端に終わらせているのは、その内続編を書きたいなあと思っているからでして、
最終的にはゼリージュースに絡めようかなんて思っています。
そう言いながら書けないかもしれませんが(^^;

それでは最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。 inserted by FC2 system