あらすじ

高校生の富雄が自宅で開発したのは、異性の身体に入り込むことが出来る薬。
その薬を飲めば透明人間のように身体が見えなくなり、その状態で女性の身体に
入り込むと、女性のアソコが男性のムスコに変化してしまう。

富雄はこの薬を飲んで学校に忍び込み、彼女と言える仲のクラスメイト、田村千紗の体で実験を行った。
そして、薬の威力を確認した後、英語を教える加藤先生の体に入り込んだのだ。
自分の股間に男性のアレが生えてくるという、信じられない出来事に気を失った加藤先生。
女性の意識がある間は五感を共有するだけで何も出来ないが、意識がなくなる時、つまり気絶したり寝てしまった場合は自由に身体を操ることが出来るという副作用を発見した。
富雄は、その思わぬ副作用を利用し、気絶した加藤先生を自分の思い通りに操り、弄んだのだった。

一方、薬の存在を知った千紗は富雄に協力を依頼し、いつも後輩に嫌がらせばかりする女子バレーボール部の小阪先輩に仕返しをすることにした。

女子バレーボール部の合宿に参加することにした富雄は、千紗の妹である亜衣を含めた三人で小阪先輩に執拗な悪戯を試みる。
そして今夜、最後の仕返しをすべく、三人で力を合わせるのであった――。







富雄と千紗の悪巧み(最終話)
作 Tira






練習の最中も、不規則に生えてくる男の象徴。
そんな状態でまともに練習出来るはずがなく、小阪先輩はもう一人のエース、田原先輩の後ろで脇役を務めていた。
その、普段ではあり得ない行動に女子部員達は首をかしげるのだった。
絶対にばれるわけには行かない。
小阪先輩はそれだけを考えているようだった。
そして練習が終わった後、千紗が小阪先輩に声を掛けた。
「ねえ小阪先輩」
「な、何よ」
「やっぱり練習中にも生えてきたんですか?」
「シッ!大きな声で言わないでっ」
「ああ、すいません。あの、皆が寝静まった後、ちょっと付き合ってくださいよ」
「どうして?私は疲れてるの。そんな時間に田村と付き合うはずないじゃない」
「そうなんですか?折角治す方法が分かったのに?」
「えっ?」
「私の知り合いに、霊媒師がいるんです。その人が小阪先輩と同じような症状の人を見たことがあるって」
「れ、霊媒師?どうして霊媒師が関係するの?」
「小阪先輩の症状って、霊的な現象だそうですよ。その人に治し方を教えてもらいました」
「ほんとに?でも……う、嘘じゃないでしょうね」
「別に先輩が信じないのなら構いませんよ。私は善意でお話しただけですから」
「……わ、分かったわ。じゃあ……」
「一時に部屋を出て食堂に来てください」
「一時?遅いわね」
「誰にも知られない方がいいでしょ」
「そ、そうね……」
「待ってますよ、小阪先輩」
千紗は慢心の笑みを浮かべながら、他の部員達と部屋に戻っていった。
「……本当に治るの?」
今は千紗の言葉を信じるしかない。
いや、それ以外に出来ることがないのだ。
小阪先輩は俯いて、女性らしいなだらかな股間になっている事を確認した後、千紗達と同じように部屋に戻っていった――。




「上手く言ったんだな」
「当たり前よ。もう小阪先輩、私に頼るしかないって感じだった」
「そうなんだ。お姉ちゃんも相当の悪だよね」
「何言ってるのよ、昨日は勝手に私の体を使ったくせに」
「へへ、いいじゃない。しっかりと洗っておいてあげたんだから」
「馬鹿っ!私の体で富雄と変なことばかりしないのっ」
「正直に言ったんだからそんなに怒らなくてもいいでしょ。それに、私がお風呂で小阪先輩を精神的に追い詰めたんだから。ついでにタンコブも作っておいてあげたけど」
「あれは痛かったな。一瞬目の前に星が飛んだからさ」
「楽しかったね。小阪先輩の体とお姉ちゃんの体で遊ぶの」
「こらっ!」
「ごめんね、お姉ちゃん」
「私が亜衣の事をどれだけ心配しているか分からないの?」
「だからごめんねって言ってるでしょ」
「まあまあ、喧嘩はそのくらいにしてさ」
「何よ、全部富雄が悪いんじゃない」
「だからさ、とりあえず今夜の事を打ち合わせよう」
「そうだよお姉ちゃん」
「……もうっ」
夕べの事は、亜衣が素直に話したらしい。
話すつもりは無かった富雄だが、姉に申し訳ないという亜衣の気持ちを汲んで、あえて止めなかった。
夕食が終わった休憩時間。
千紗と亜衣、そして薬を飲んで透明になっている富雄は、人気の無くなった食堂の入口で今夜の行動を打ち合わせているところだった。
「兎に角、小阪先輩が食堂に現れた時点で体に入り込むよ」
「うん。後はお姉ちゃんと私が青山先生と田原先輩の姿になって現れればいいんだね」
「青山先生と田原先輩にムスコが生えているところを見られたら、さすがにダメージは大きいだろうな」
「もしかしたら、部活辞めちゃうかもね」
「それはちょっと可哀想な気がするけど」
「まあ、それだけ後輩に酷いことをしてきたってことで」
「そうだね。私、別に小阪先輩が部活を辞めても構わないよ」
亜衣はあっけらかんと言い切った。
その言葉に、千紗は少し顔を曇らせていたが、「そうね。小阪先輩のせいで他の部員も迷惑しているんだから、辞めても仕方ないかな」と思い直したようだ。
そして三人は、先生や部員達が寝静まるであろう夜中の一時になるまで大人しく待つことにした――。



「本当に治るの?」
同じ部屋にいる部員達は、皆疲れて小さな寝息を立てている。
小阪先輩は一人、月明かりの入る窓をじっと眺めていた。
もうすぐ千紗と待ち合わせをしている一時が来る。
「兎に角、田村の話を聞いてみないと」
いつ生えてきても痛くない様に、パンティは穿かずにスパッツの上からジャージのズボンを穿いている。
こんな気遣いをしなければならないのは悔しいが、今はこうするしかないのだ。
白いTシャツの上に、ズボンと同じ紺色のジャージを羽織った小阪先輩は、寝ている部員を起こさないように、そっと部屋を出て食堂に向った。
人気のない薄暗い廊下を歩き、階段を下りて食堂の扉を開く。
まだ千紗の姿はなく、非常灯の緑が妙に明るく感じた。
壁に掛かっている時計を見ると、ちょうど一時になったところだ。
「……まさか田村、寝てしまったんじゃないでしょうね」
静まり返った暗い食堂を見渡していると気味が悪くなるが、階段を下りる足音が聞こえ始めると少し心が落ち着く感じがする。
小阪先輩と同じように、スリッパ独特の音だ。
「来たんだ。でも……この足音、一人じゃないの?」
足音が微妙にずれて聞こえる。
明らかに一人ではない音だ。
「た、田村じゃない?」
この場所で千紗と会う事を知っている人間はいないはずだ。
誰かが見回りに来たのか、それとも?
一瞬隠れようと体を動かしたが、すでに足音は食堂まで来ており、扉の前で止まったようだ。
そして、ノブが回され扉が開いた。
「……あ、青山……先生」
「小阪さん、こんな時間に何しているの?」
「えっ……そ、それは」
「ふふ、冗談よ」
笑顔で話しかけてくる青山先生の後ろから、田原先輩が顔を覗かせる。
「た、田原まで……どうしてここに」
「小阪は随分前から来てたの?」
「う、ううん。今来たところだけど……どうして先生達がここに」
小阪先輩は、現れた人物に面食らっているようだ。
二人は扉を閉めると、食堂の電気を部分的に点けた。
三人のいるスペース、ちょうど食堂の三分の一が明るくなる。
「それは田村さんから話を聞いたからよ」
「た、田村……。あれだけ秘密だって言ったのに」
「田村を責めないで。小阪の事を思って私達に言ったのよ。自分じゃ小阪先輩を助けられないからってね」
田原先輩が千紗をかばった。
「どういうこと?」
「それは……彼女がまだ男を知らないからよ」
「お、男を?そ、それって……」
「ねえ小阪さん。今は……生えてるの?」
「えっ……」
最も気にしている事を青山先生に言われた小阪先輩は、顔を赤らめた。
今は生えていない。
そう答えようと思った矢先、下半身に違和感を感じた。
まさか、このタイミングで!?
「そ、それは……」
「あ!青山先生。小阪の股間を見てくださいよ。まるで男のように膨れ上がってます」
「や、やだっ!」
田原先輩が小阪先輩の股間を白々しく指差すと、青山先生はじっと股間を見つめた。
その視線が恥ずかしくて、両手を股間に宛がう。
「大丈夫よ。別に誰に話すわけでもないから。でも……小阪さんは男だったの?」
「なっ!ち、違いますっ!私が男なはず、ないでしょ」
「でも、今は股間に付いているんじゃないの?男の子の……オチン○ンが」
「…………」
小阪先輩は俯いて黙り込んでしまった。
その様子に、青山先生と田原先輩が普段は見せないような意地い笑い方をする。
「小阪。私はずっと女性だと思って接してきたのに。私達を騙してたの?」
「ち、違うって言ってるでしょ。私が男であるはずないっ」
「そうかな?私には勃起したアレをつけた男にしか見えないけど」
「ううっ……だ、だから違うって言ってるでしょ。何度も言わせないでっ」
「小阪さん。そんなに怒らなくてもいいでしょ。先生が診てあげるから」
「えっ。い、いや……私は別に……」
「私達は冷やかしに来たわけじゃないのよ。田村さんに聞いて、その勃起したオ○ンチンが無くなる様に治療してあげようと思っているだけなの。いつまでもそんなもの付けてちゃ、今日みたいに練習できないでしょ」
「で、でも……」
「あら?小阪さんはずっと変態でいたいのかしら?」
「私、変態と一緒に練習するのは嫌だな。辞めて欲しいくらい」
「た、田原……」
「田原さん、そんなこと言わないの。一緒に治療してあげるんでしょ」
「分かってますよ、青山センセッ!」
いつもの田原先輩とは明らかに違う雰囲気だが、先ほどから「変態」や「辞めて欲しい」と言われた小阪先輩は動揺して変化に気づけないようだ。
「兎に角、先生が診てあげるから」
「ちょ、ちょっと待ってください。そんなの恥ずかしい……」
「いいからいいから。ほらっ!」
「あっ!」
青山先生は小阪先輩の横に陣取ると、先輩の腰に左手を沿え、右手でジャージのズボンとスパッツを引っ張り、その中を覗き込んだ。
「せ、先生っ!」
「うわっ。これ、すごいわ。オチンチ○が生えてる。しかもこんなに勃起して……」
「そうなんですか?私にも見せてくださいよ」
田原先輩もわざとらしく声を上げて、スパッツの中を覗き込む青山先生に近づいた。
「だ〜め。まずは私から」
「ちょ……あ、青山先生。何を……」
「いいから。あなたは黙って大人しくしていなさい。こんな醜いものを付けている生徒が、私の女子バレーボール部にいたなんて信じられないわ」
「そ、そんな。ひどい……。きゃっ!あ、青山……先生。んっ……やっ」
青山先生は穿いているズボンとスパッツを下ろさず、思い切り前に引っ張ったまま前屈みになり、中に顔を埋めた。
もちろん、その口は勃起したムスコを咥えこんでいる。
その信じられない行動に、小阪先輩は面食らった。
そして田原先輩も。
我らが女子バレーボール部の顧問、青山先生が女子部員の股間に生えたムスコを、ズボンやスパッツで隠しながらフェラチオしているのだ。
「ちょ、ちょっと。いきなりそんな事しなくても」
その行為を見て恥ずかしくなった田原先輩が話しかけたが、青山先生は気にせずいやらしい音を立てながらムスコをしゃぶっていた。
「んっ、んっ、んふっ。小阪さんの股間に生えたオチンチン。美味しいわ」
「な、何を言っているんですか先生。そんな事したら……」
「いいのよ。先生の口の中に出しても。んっ、んぐっ、んっ」
「あっ……やんっ!そ、そんなに……んっ。す、吸わないでっ」
右手でスパッツを引っ張りながら顔をねじ込み、舌を使ってムスコを弄ぶ。
尿道から出るガマン汁を吸い取りながらのフェラチオは、小阪先輩にとって余りにも刺激的だった。
そして、アブノーマルなシチュエーションに、見ている田原先輩も興奮していた。
(亜衣ったら、いきなりそんな事しなくても。でも……すごくいやらしい……)
「んっ、んっ、んふぅ。ん、ん、ん、ん」
「あっ、いやっ……。せ、せんせ……あっ」
小阪先輩は激しくフェラチオする青山先生の頭を軽く押さえながら、その気持ちよさに顔をゆがめていた。
それにしてもいやらしい音だ。
ムスコに吸い付きながら、わざと音を出しているように思える。
さすが大人の女性――と言いたいところだが、青山先生の体を操っているのは妹の亜衣。
まだ十六歳になりたての高校一年生だというのに、そのテクニシャンぶりには脱帽する。
「だ、だめっ先生っ……そんなにしちゃ。あっ、やだっ。出ちゃうっ!」
その言葉に、青山先生は更に頭を上下に動かした。
そして小阪先輩の体が大きく震えると、青山先生も一瞬体を震わせながら脇を閉めた。
少し咽返りながらもゆっくりと頭を動かし、爆発したムスコを優しく嘗め回している。
全てはジャージのズボンとスパッツで隠された行動なので、田原先輩にはどういう風に嘗め回しているのか、またフェラチオしていたのかは分からなかった。
ただ、小阪先輩がイッたことだけははっきりと分かったようだ。
「んっ、んん……」
頬を窪ませながらゆっくりと顔を上げ、引っ張っていたズボンとスパッツを戻した青山先生。
濡れた唇をそっと手で拭き取り、「小阪さんの精子、濃いくて美味しかったわよ」と笑いかけた。
「あ、青山先生……」
「あのね、小阪さん。田村さんから聞いたんだけど、これって霊的現象らしいの。男性の霊が小阪さんの体に憑いちゃってるみたいなのよ。だから除霊する必要があるのよ。さっき田原さんが言ったけど、田村さんはまだ男を知らないから私達に相談しに来たの。分かるでしょ」
「そ、そんな……男性の霊に取り憑かれているだなんて。わ、私……怖いです」
情けない顔でイッた小阪先輩だが、自分の体に男性の霊が取り憑いていると聞かされるや否や、顔がこわばってしまった。
まあ、霊ではないが男性が体の中に入っていることには間違いないのだが。
「大丈夫よ小阪。先生と私が助けてあげるから」
ここでようやく田原先輩の出番が来た。
「田村の話だと、男性の霊を満足させることが除霊することになるらしいの。だから、小阪の股間についているアレが消えるまで奉仕しなければならないんだって」
「……ほ、奉仕……」
「要は、何度もイカせてやればいいのよ」
その言葉に、小阪先輩は顔を赤らめながらそっと股間に手を添えた。
「小阪さん、何回くらいイケるかしら?私の口で一回イッたから、今度は田原さんの口でイカセてもらう?それとも下の口の方がいいかしら?」
「それか、私達の前でオナニーしてくれてもいいよ」
「そうね、小阪さん。私達の前でオナニーしてみなさいよ」
「そんな恥ずかしいこと……私、出来ません」
勝手に話を進める青山先生と田原先輩に対し、何とも弱々しい声で小阪先輩が答えた。
「ネタがあれば出来るんじゃない?良かったら、私と田原さんがレズるところを見せてあげるけど」
「ちょっ……な、何を勝手に」
「いいでしょ田原さん。小阪さんのためなんだから」
青山先生が怪しい笑みを浮かべながら、田原先輩の胸に手を添えた。
「やだっ、青山先生!も、もうっ。調子に乗らないでよ」
「ふふ、田原さん。私が小阪さんのオチ○チンをフェラチオしているのを見て、興奮してるんでしょ」
「ちょ、ちょっと!」
田原先輩が青山先生の手首を掴み、胸から引き離した。
その様子を見ていた小阪先輩は、ずっと顔を赤らめたままだ。
「このままじゃ、小阪さんはずっと変態のままなのよ。女の体に男のオ○ンチンがついた変態さん。そんなの嫌でしょ。オナニーできないのなら、私達がその恥ずかしいオチン○ンの面倒を見てあげるから」
心に突き刺さる言葉を何度も並べる青山先生に、小阪先輩はすっかり弱気になってしまっている。
「わ、私……」
「今度は私の番かな。でも小阪、自分で動いてね」
「た、田原……」
田村先輩が少し恥ずかしそうな仕草でジャージのズボンとパンティを膝まで脱いだ。
股間が外部の空気に触れ、ひんやりとしている。
そして、股間を包んでいたパンティには、いやらしいシミが出来ていた。
「私の中、貸してあげる」
「へ、変な言い方しないでよ」
「だって、小阪のソレを満足させないと一生、股間に付けたままになるんだよ。それでもいいの?」
「そ、それは……」
「いいよ。その代わり後ろから入れてね」
田原先輩のあり得ない言葉に、小阪先輩は困惑しているようだ。
お尻を突き出し、両手で肉を左右に開いて割れ目を見せる仕草に、どうすれば良いか分からない様子。
見かねた青山先生が強引に小阪先輩のズボンとジャージを引き下ろし、手を引いて田原先輩の後ろに歩かせた。
「ほら、田原さんが協力してくれるって言ってるでしょ。フェラチオで抜いたのに、またそんなにオチンチ○をいきり立たせて。何を遠慮しているの?」
「だ、だって……。こ、こんなのおかしいです。田原がこんな事するなんて」
「いいのいいの。田原さんは小阪さんのためを思って、恥ずかしいのを我慢しているんだから」
「でも……あっ!」
青山先生が固く勃起したムスコを握ると、田原先輩がお尻を動かして照準を合わせる。
そして、小阪先輩は抵抗できないまま、その大きなムスコを田原先輩の中に挿し入れてしまったのだ。
「やだっ……んっ」
「ああっ。す、すごい……」
愛液が滴るアソコの中に完全にめり込んだムスコ。
田原先輩の柔らかなお尻が、小阪先輩の下腹部に密着していた。
「小阪さん、何してるの?早く腰を動かさないとイケないわよ」
後ろから青山先生が小阪先輩の腰を掴み、グイグイと前に押している。
「あっ、あっ。こ、小阪っ。小阪のアレが私の中で暴れてるっ」
「た、田原……。んっ……はぁ、あっ。せ、先生……そんなに後ろから押さないでっ」
「だってあなたが腰を動かさないからよ。嫌なら自分で動かしなさい。これも小阪さんに憑いた霊を追い出すためなのよ」
「でも……うぅっ。わ……分かりました」
このいやらしいムスコを何とかして取り払いたい。
そう思った小阪先輩は、自分の意思で腰を降り始めた。
女性同士で体を密着させ、腰を振っている様はとてもいやらしかった。
「あっ、あっ、あっ。すごっ……いぃ」
「んっ、んっ、はぁ、はぁ、はぁ」
「ど、どう?私の中、あんっ……き、気持ちいい?」
「はぁ、はぁ。た、田原……。う、うん。す、すごく締め付けられて……気持ちいいっ」
食堂に響く喘ぎ声と肉がぶつかり合う音。
青山先生も二人の痴態に息を弾ませながら、ズボンの中に手を入れて弄っている。
とても異様な雰囲気だった。
「ああっ、あうっ。あうっ、そんなに揺らさないでっ」
「ご、ごめん田原っ。だ、だって……勝手に腰が動いちゃうのっ」
男のように田原先輩を犯す行為に興奮しているのだろう。
自分が腰を振るたびに、田原先輩の喘ぎ声が漏れるのだ。
小阪先輩は、田原先輩の腰を掴んで必死にピストン運動を続けていた。
内股で雑な腰使いだが、ムスコは確実に田原先輩の中に入り込んでゆく。
そして互いに感じあう二人は、オナニーする青山先生の前で絶頂を迎えたのだった。
「あ、あ、あっ。こ、小阪っ……す、すごいっ。わ、私……も、もうイキそうっ」
「私もよ。ああ、また中から出てくるっ!」
「ダメッ!外で出してっ」
「えっ!あ、ああっ!」
田原先輩はとっさに腰を引いてムスコを中から引き出した。
そのタイミングで、ムスコから白い液体が噴射したのだ。
まだ勢いのある白い液体が、田原先輩の背中から腰にかけて降り注ぐ。
「はっ、はぁ、はぁ、はぁ……」
「ああ……はぁ、はぁ、はぁ……はぁ〜」
互いに息を乱しながら、快感の余韻に浸っている。
その様子を見ていた青山先生も、激しく手を動かした後、体を大きく震わせてイッてしまったのだった――。


その後、一時間以上が経過している。
青山先生と田原先輩は、小阪先輩を何度も変態扱いしながらも、「あなたのためだから」と言ってセックスを強要した。
フェラチオをしたり、クンニさせたり。
また、小阪先輩を床に寝させて騎乗位の体勢でセックスしたり。
精神的に追い詰められ、また快楽に溺れさせられた小阪先輩は立つ力も無いほど疲れ切ってしまったようだ。
もちろん、小阪先輩に入り込んでいる富雄自身も限界が来たのだろう。
青山先生の中に入れられた後、これ以上はイケないと断念し、小阪先輩から抜け出てしまったのだ。
「あっ……あれ?小阪さん。オ○ンチンが消えたわよ」
「ほんとだ。良かったね小阪、きっと除霊出来たのよ」
「はぁ、はぁ、はぁ……はぁ」
返事をすることも出来なくなっていた小阪先輩は、ムスコが消えたことよりもこの状態から開放されることに安堵したようだ。
「それじゃ、私達はこれで部屋に戻るから」
「電気消してきてね。それから床を拭かないと、明日皆が来たときに変に思われるわよ」
無責任な言葉を並べた二人は、小阪先輩を置いて食堂を出てしまった。
残された小阪先輩は、まだ荒い息で呆然としながら扉を見つめていた――。



「亜衣、あんたちょっと激しすぎるのよ」
「いいじゃない。お姉ちゃんだって楽しんでたんだから」
「あんなの、青山先生じゃないわよ」
「そういうお姉ちゃんも、全然田原先輩に似てなかったし。しかも、まだ処女だなんて白々しいよ」
青山先生と田原先輩は、階段を上がりながら楽しそうに話をしていた。
あんなに大胆になれたのは、他人の体だからかもしれない。
ただ、アソコは自分の物なのだが。
「十分仕返しできただろ?」
二人の後ろから声が聞こえた。
もちろん、その姿は見えない。
「富雄も一生分、満足したんじゃないの?」
「もう千切れるかと思ったよ」
「富雄さん、四回くらいイッたんじゃない?」
「六回だよ、六回。もう最後は透明な液しか出なかった。擦れすぎて痛いしさ」
「私も擦れて中が痛いよ。お姉ちゃんは大丈夫そうだね」
「五月蝿いわね。いちいちそんな事言わないの」
「これだけ仕返しすれば、きっと部活を辞めるんじゃないか?先生と田原さんにこんな事をされたんだから」
「さあ、どうかなぁ?」
田原先輩は青山先生と顔を見合わせ、首をかしげた。
そして、小阪先輩にとっては悪夢のような合宿が終わった。




――それから数日後。

「何してるのよ?それくらい簡単に取れるでしょ」
「す、すみませんっ」
「ほら、もっとしっかり飛びつきなさいよ」
「はいっ」
体育館では、後輩に対して厳しい言葉が飛び交っていた。
もちろん、その声の主は小阪先輩である。
「全然懲りてないね」
「うん。余計に酷くなったみたい」
千紗と亜衣はうんざりとした表情で、張り切る小阪先輩を見ていた。
あの出来事以来、精神的にもたくましくなってしまったように思える。
ある意味、開き直りかもしれない。
「また富雄に入ってもらうしかないかな」
「でもお姉ちゃん。もしかしたら男の気持ちよさに目覚めちゃってるかも」
「げっ……そうか。案外そうかも知れないわ」
二人が体育館の隅でひそひそと話をしている中、小阪先輩は心の中で呟いていた。
(また現れないかな。男性のアレで女性を犯すのってすごくカイカンだったのに。それまで後輩を苛めて気晴らししよっ!)

どうやら富雄の出番もなさそうである――。




富雄と千紗の悪巧み(最終話)……おわり





あとがき
ようやく完結することが出来ました。
ねっとりと小阪先輩に仕返ししようと思いましたが、小阪先輩はアブノーマルな世界に惹かれてしまったようです。
これでは富雄の登場は逆効果ですねw
小阪先輩が引退するのを待つしかないかも(^^
だって、小阪先輩は後輩に嫌がらせしているから男の霊が憑いたのだとは思っていませんからねぇw
千紗も亜衣も、後輩を苛めているから男の霊が憑いたんだとは言いませんでしたから(^^
それでは最後まで読んでくださった皆様、どうもありがとうございました。
Tiraでした。

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