富雄と千紗の悪巧み5(いきなり生えてきたアレ)

作:Tira




「ふぅ〜。いいお湯だった!」

パジャマ姿で戻って来た千紗。
お風呂に入って気持ちよさそうだ。


「もう10時ね。ねえ富雄、明日は早いからもう寝ようよ」

「あ、ああ。そうだな。じゃあ俺は千紗の身体に入り込んだほうがいいだろ。さっき千紗のお父さんの声が聞こえたぞ。
 もう帰って来たんだろ」

「うん、帰って来てるわ。バレたらどうなる事か」

「それなら早速千紗の身体に入って……」


ベッドの下から頭だけ出して話していた富雄が匍匐(ほふく)全身で出てくると、千紗が風呂場に持っていった
薬等の入ったカバンに手をかけた。


「あ、待ってよ。やっぱりそのままベッドの下で寝てくれない?」

「ええ〜!どうしてだよっ!」

「だって私の身体に入った後、私が寝ちゃったら富雄が私の身体を動かせるようになるんでしょ。
 そしたら何されるか分からないから」

「し、信用ないなぁ」

「そりゃそうでしょ!絶対変な事するに決まってるんだから」

「お、俺も今日は疲れたから何もしないで寝るよ。な、だからさ」

「だ〜め!ほら、電気消すわよ。早くベッドの下に潜り込んで」

「だ、だってさ。ベッドの下でなんか寝られないって。身体がおかしくなるだろ。寝返りだって打てないんだから」

「一晩くらい大丈夫よ」

「大丈夫じゃないって!」

「……もう。そんなわがまま言わないのっ」

「わ、わがままって……俺、そんなにわがまま言ってるか?」

「言ってるわよ」

「い、言ってない。言ってないと思うぞ」

「う〜ん……じゃあベッドの下から出てきてもいいわ。私、富雄が寝るまで起きてるから。
 で、富雄が寝たら無理矢理薬を飲ませて透明にしてあげる。それなら朝になってもバレないでしょ。
 そうよ、富雄が寝てから私が寝ればいいのよね」

「くっ……我慢比べか」

「別に寝るだけなんだから我慢する必要ないじゃないの。何を我慢するのよ」

「え……べ、別に」

「私が寝たら身体に入り込んでエッチな事でもしようと考えてたんでしょ」

「そ、そんな事無いって」

「まあいいわ。私、別にまだ眠たくないし。夜更かしする自信はあるから」

「よ、夜更かしって。さっき明日早いから、早く寝ようって言ったところなのに」

「いいから。電気消すわよ」


カチャ、カチャ


千紗が電気についている紐を2回引っ張ると、部屋の中から光が無くなった。
そして、窓に付いているカーテンを閉めると、外の明かりさえ入らなくなり
真っ暗になってしまった。


「このカバンは私が預かっておくからね」


そう言うと、千紗はカバンを抱きしめながらベッドに潜り込んだ。


「お、俺は……どこで寝るの?」

「だからベッドの下じゃなくていいわよ。とりあえずドアから見えないところで寝てよね。
 はい。枕と毛布は貸してあげるから」

「あ、ああ……」


暗い部屋の中、千紗のベッドにある毛布と枕を借りた富雄は、ドアから死角になる部屋の角で
丸まって横になった。
トランクス1枚しか身につけていない富雄。


「なあ、千紗」

「何?」

「お前のユニフォーム、着ててもいいか?」

「はぁ?」

「だってさ、トランクス1枚だけなんだぜ。毛布があっても風邪引いちまうよ」

「もうっ。それならTシャツ貸してあげるわよ」


千紗はもう一度電気をつけると、タンスから大き目の白いTシャツを富雄に手渡した。
富雄にとっては少し小さいが、それでも着ていないよりはマシだ。
というか、千紗が着ているTシャツを着たのでちょっと興奮している。


「くんくん、千紗のTシャツっていい匂いするよな」

「匂わないでよっ!気持ち悪いじゃないの」

「そう言うなって。じゃあおやすみ」

「もう……」


電気を消した千紗がまたベッドに戻る。
そして、掛け布団を被ると、富雄の寝ている方をじっと見つめて監視し始めた。


「もう寝たか?」

「寝るはず無いじゃないの」


10分経った頃に富雄が話し掛けると、まだ千紗は起きていた。


「なあ千紗」

「……何よ」

「まだ寝てないのか」

「富雄こそしゃべってないで早く寝なさいよ」

「分かってるって」


20分くらい経った頃に話し掛けると、返事は遅いものの、まだ千紗は起きていた。
富雄自身も密かに眠たくなっている。
目がトローンとなりかけた時、もう一度千紗に声をかけてみた。


「ふああ〜。なあ千紗」

「ん〜……」

「まだ起きてるのか」

「ぅん……」

「お〜い」

「……ん〜」

「ち、さ、ちゃん」

「…………」


耳を澄ましてみると、可愛い寝息が聞こえてくる。
どうやら千紗は寝てしまったようだ。


「……寝たのか。へへ、俺の勝ちだな!」


脳みそが蕩(とろ)けそうに眠たかった富雄だが、目の前に眠った千紗がいるのだ。
まだ寝たところなので、もう少しだけ待ってみる。
すると千紗は、ベッドの上で何度か寝返りを打っているようだった。


「これは眠った証拠でしょう!」


そう呟いた富雄はギュッと身体に力を入れて眠気を覚ました。
そして、ゆっくりと音を立てないように千紗に近づいたのだが――


「何?どうしてこっちに来たの?」


と、千紗が話し掛けてきたのだ。
てっきり寝たと思っていた富雄は、


「え、あ……ね、寝たんじゃなかったのか」


と言いながら後ずさりした。


「まだ寝てないわよ。ねえ富雄、今薬を取りにきたんでしょ。で私の身体に入り込んでエッチな事するつもりだったんだ」

「ち、違うって。ほ、ほら、掛け布団がはだけていたから直してやろうかと思ってさ。俺が毛布使ってるから。ははは」

「調子のいいことばかり言って。ほんとにもうっ!」


そう言うと千紗はベッドから起き上がり、部屋の電気を1段暗くしてつけた。
それでも眩しさに目がくらみそうだ。


「わ、悪かったよ。つい出来心でさ」

「よく言うわよ、出来心なんて。まあいいわ」


千紗は両手で胸の辺りからお尻まで軽く撫でると、


「……ねえ富雄、そんな事よりね。面白い事発見したんだ」

「え……な、何だよ急に。面白い事って」

「さっき言ってたじゃないの。あの薬を使って同じ性の人の身体に入り込んだらって話」

「ああ、そんな話したよな」

「あれってどうなると思う?」


千紗はパジャマの上から何度も自分の身体を擦りながら富雄に問い掛けた。


「だからさ、きっとアソコが入り込んだ人のアソコに変化するんだと思うんだけど」

「ふ〜ん。じゃあ確かめてみよっか」


そう言うと、千紗は少し笑いながらパジャマのズボンとパンティを膝くらいまで降ろしてしまったのだ。
目の前に富雄がいるというのに!


「おわっ!ち、千紗っ」

「どう?何か違う?」


千紗がパジャマの裾を掴んで引っ張りあげている。
何だかんだ言っても、あまりの大胆な行動に目を逸(そ)らしてしまった富雄。
しかし、また千紗の股間に視線を向けた。すると、


「……あ、あれ?」

「何か違う?」

「ん?な、何だか……」

「何?」

「あの……言っていいのか?」

「いいわよ」

「ああ。その、毛が……」

「毛がどうしたの?」

「う、薄く……なってる」

「……ふふ。ご名答!」


千紗はクスクス笑いながらパンティとズボンを穿きなおした。


「これはお姉ちゃんのアソコではありませ〜ん!」

「え?ええ?」

「うふ。まだ分からないの?富雄さん」

「富雄さん?え?うそ、ま……まさ……か……」

「やっと気づいたの?」

「あ、亜依ちゃん!?」

「ふふふ、そうよ。もう、富雄さんって気づくの遅いんだから!」

「だ、だって、そんな……い、いつの間に?」

「もう随分前からだよ。え〜とね、私がこの部屋に来た時に、二人に気づかれないようにこっそり
 薬を持ち出してたんだ。お姉ちゃんがお風呂から上がってこの部屋に入ろうとしたとき、廊下で身体に入り込んだの」

「そ、そうだったのか……」

「お姉ちゃん、全然気づかなかったよ。私も何も出来ないからとりあえず二人の話を聞いていただけなんだ」

「それはそうだろうな。意識がなくなるまで何も出来ないはずだから」

「でしょ。でね、お姉ちゃんが寝たあとに身体を動かせるようになったから布団の中で
 色々触ってみたのよ。そしたらココだけが私のものみたいなの」


千紗、いや、千紗の身体を操る亜依が股間を指差しながら話した。


「そうか。やっぱり股間しか変らないのか。胸なんかは変化しなかったのかい?」

「うん。これ、お姉ちゃんの胸のままだよ。私のよりも大きいし」


下から胸を持ち上げるようにして話す千紗(亜依)に興奮してしまった富雄は、
思わず鼻息が荒くなっている。


「あ、富雄さん。今、興奮してるでしょ」

「え……い、いや」

「お姉ちゃんって自分でこうやって胸を揉んだりしないよね」

「そ、そうだな。そんな風にしたところは見たことないな」

「ふ〜ん。だから興奮してるんだね」


千紗(亜依)はムニュムニュと胸を揉みながら富雄のトランクスを見ていた。
それはまるで千紗自身がそうしているように思える。


「ねえ富雄さん。お姉ちゃんがエッチしてるところ、見てみたい?」

「えっ」

「見たことないんでしょ」

「そ、そりゃそうだけど……」

「今はお姉ちゃんの意識、無いんだよね」

「あ、ああ。そのはずだけどさ」

「ふふ。富雄さんもすごく興奮してるみたいだし、私もお姉ちゃんの身体ってどんな感じが試してみたいから……」


後ずさりしてベッドに腰を下ろした千紗(亜依)は、富雄を見ながら足を左右に開いた。


「富雄さん。今からお姉ちゃんの身体でいやらしい事するからね……」

「え……あ、ああ……」


千紗(亜依)は、わざわざ興奮するような台詞を言うと、いやらしい手つきで胸を揉み始めた。
ゆっくり円を描くようにして持ち上げたり、中央に寄せてその胸の大きさを確かめたり。
亜依自身も、そうやって揉んでいる千紗の手を俯いて見ている。


「お姉ちゃんの胸って、やっぱり大きいな。それになんとなく気持ちよさが違うし」

「そ、そうなのか?」

「うん」


ちょっと目がうつろになっている。
そんな千紗の表情が富雄にとってはたまらない。


「んふっ……」


少しずつ赤みを帯びてくる千紗の身体。
パジャマのボタンを一つずつ外し、ベッドの上に脱ぎ捨てた千紗(亜依)は、そのついでに背中に手を回すと
ブラジャーも外してしまった。
恥ずかしげも無く脱いでいる姿。自分が知っている千紗には絶対にありえない行動を見せ付けられ
更に興奮する富雄。
すでにトランクスの中では、ムスコがはちきれんばかりに大きく、硬くなっている。

今すぐにでもしごきたい!

そんな気持ちが富雄の心に渦巻いていた。
しかし、目の前にいるのは千紗ではなく、千紗の身体に入り込んでいる妹の亜依なのだ。
いや、仮に千紗本人であってもそんな事をしたら引っぱたかれるだろう。


「んっ、はぁん……お姉ちゃんのココって……あんっ……」


両手の指で胸の突起を摘んで引っ張る千紗(亜依)。
足がビクッ、ビクッと震えているのがパジャマ越しにでも分かる。


「ね、ねえ亜依ちゃん。千紗の身体と自分の身体だったらどっちが気持ちいい?」

「はぁ……わ、分かんない……でも、自分の身体じゃないから……感じが方が違って変に気持ちいいの」

「そ、そうなんだ……」

「うん、人によって性感帯が違うみたい……んっ、こんなに胸って気持ちよかったかな……
 富雄さんもお姉ちゃんのこんな姿を見てどうなの?」

「そ、そりゃあ……こ、興奮してるさ」

「そっか……それならこのお姉ちゃんの姿を見ながらアレしないの?」

「えっ?」

「だって私が付き合ってる榊原くんは私がこうしている姿を見ながらしてるよ」

「そ、そうなの!?」

「うん。富雄さんはしないの?興奮してるのに」

「だ、だってさ……」

「私ならぜんぜん構わないよ。そんなの見るの、慣れてるし」

「…………」

「はぁっ……そ、それともまだお姉ちゃんの姿に興奮し足りないのかな?」


そう言いながら、右手をパジャマのズボンの中にスルスルと滑り込ませた千紗(亜依)。


「あんっ……こっちは私のだから……んっ……か、変わらないみたい……んんっ」


そうは言っても、富雄には千紗が自分のアソコを触っているようにしか見えない。
富雄の前で一人エッチする千紗。
もう我慢の限界だった。


「はぁ、はぁ。ほ、ほんとに構わないの?」

「んっ……うん、いいよ」


千紗(亜依)は、ズボンの中の手をもぞもぞと動かしながらそう答えた。
少し恥ずかしそうにしながらトランクスを脱ぎ、じゅうたんの上に胡坐をかいた富雄は、
千紗(亜依)と向かい合うようにしながらムスコを握り締めた。
そして、千紗の一人エッチを見ながら自らもムスコを刺激し始めたのだった。


「はあっ、はぁっ、はぁっ……」

「んっ、あんっ……んふっ……」


お互いの一人エッチしている姿を見ながら興奮する千紗(亜依)と富雄。
ベッドに座っていた千紗(亜依)は、ズボンに手を入れたままズルズルとお尻を滑らせ、
富雄と同じく絨毯の上に座って目線の高さを合わせた。
そして、足をM字に開いて千紗のいやらしい姿を富雄に見せ付ける。


「す、すごいよ亜依ちゃん。ほ、ほんとに千紗がしているみたいだ」

「あんっ……あふっ……そう?私、富雄さんがそうやっている姿を見てすごく興奮してる……」


そう言うと、ゆっくりとズボンの中から右手を抜いて富雄の前に指を見せた。
ヌルヌルとした透明の液が指に纏わりついて、垂れている。

その指を差し出した千紗の姿は本当にいやらしかった。
本当にたまらない!


「ダ、ダメだっ!亜依ちゃん。そんな事されたら、俺……も、もうっ……はあっ、はあっ」


激しくムスコを刺激する富雄。
だが、千紗(亜依)は富雄の手首をつかんでその動きを止めてしまった。


「えっ?」

「富雄さんっ、一人でイクつもりなの?」

「だ、だって……」

「……ねえ富雄。私も一緒にイカせてよ。一人でイクなんてずるいじゃないの」

「えっ?えっ?ち、千紗?」

「ねえ富雄……一つになろうよ」


急に話し方が千紗のようになったので富雄は驚いてしまったようだ。
すばやくズボンとパンティを脱いで裸になった千紗が、四つん這いになって
富雄に近づくと、胡坐をかいている上に身体を預けてきた。


「千紗?もしかして起きたのか?」

「うん。入れるよ……んああっ!」

「くっ……」


胡坐をかいた富雄の上に座り込んで抱きつく千紗。
ヌルッとして締め付けられる感触をムスコに感じた富雄。


「はあんっ……富雄のムスコ、すごくおっきいよ……私の中でビクビクしてる」

「千紗……千紗なのか?それとも亜依ちゃんなのか?うっ……はぁっ、くっ……」

「あっ……あっ……あんっ……あうっ……」


質問に答えない千紗が、富雄の上で腰を上下に振り始めた。
クチュクチュといういやらしい音と二人の甘い声だけが部屋の中に広がる。


「あっ、あっ……あふっ……す、すごいよ富雄っ……」

「はぁっ……あっ……はぁ、はぁっ……」


富雄はそのまま身体を後ろに倒し、絨毯の上に仰向けになって寝転がった。
すると、千紗は抱きしめていた手を解いて富雄の胸板に添える。
富雄の上で女座りをして背筋をピンと伸ばした千紗が、腰を前後に動かし始めた。
そのほっそりとした腰に両手をあてがう富雄。


「あんっ、あんっ……あっ……ああっ……」

「はぁっ、あっ……そ、そんなに声を出したら……親に聞こえるだろ……」

「だ、だって……富雄のムスコがおっきいから……私の中がいっぱいになって……す、すごく……あっ……き、気持ちいいんだから……」


ギュウギュウとムスコを締め付ける千紗の……いや、亜依のアソコ。
確かに千紗のアソコとは感じが違う。
千紗のアソコと比べると締め付け方が強いのだ。
それはもともと千紗よりも狭いのかもしれないし、単に亜依がアソコの使い方に慣れているからかもしれない。
後者なら、今千紗の身体を動かしているのは亜依で、さっきから千紗の真似をしているだけなんだろう。

そんな事を頭の隅で思っている富雄だったが、すでにムスコは限界まで来ており、
もう何秒も持たないところまで来ていた。


「も、もうっ……イキそうだっ……」

「あっ……あんっ……はぁっ……はぁっ、いいよ……富雄の元気な子供を全部頂戴っ」

「うっ……はぁっ、だ、だって中に出したら……」

「はぁっ……んんっ!」


千紗はヌプッとアソコからムスコを抜くと、そのまま後ろに下がって富雄のムスコを握り締めた。
そして、愛しそうな表情をしながら……


「んっ、んっ、んんっ……はんっ……んふっ……んんっ」

「あっ、す、すげえっ……ああっ……そんなに吸ったら……ああああっ!」

「んんんっ!」


生暖かい千紗の口に咥え込まれ、吸いつかれた富雄のムスコはあっけなく頂点に達してしまった。
ドクドクと出てくる白い液体。
千紗はムスコを咥え込んだまま、その白い液体を1滴もこぼすことなく飲み込んでしまった。
ムスコから絞り取るように吸い付く千紗。


「ごくんっ……はぁ……はぁ……富雄のってすごく美味しいよ。コレ、綺麗にしてあげるね」

「はぁ、はぁ……うっ……」


千紗が富雄のムスコを大事そうに舐めている。
ほんとに信じられない光景だ。

まさか千紗がここまでしてくれるなんて。
やはり今、千紗の身体を動かしているのは――





「うっ……ねえ。ずっと亜依ちゃんだったんだろ」

「何が?」


綺麗にムスコの汚れを取った千紗が、下着とパジャマをつけながら返事をする。


「千紗の真似をしてたんだろ」

「違うわよ。途中から私だったんだから」

「う、うそ……マ、マジで?」

「何よ。亜依の方がよかったの?」

「そ、そういうわけじゃないけど……ほ、ほんとに……千紗なのか?千紗がこんな事……してくれたのか?」

「だったら悪い?」

「いや、全然悪くない……ていうか、すごくうれしいって」


パジャマを着終わり、ベッドに腰を下ろした千紗はクスッと笑って富雄に話しかけた。


「そう。それならそうしてくれってお姉ちゃんに言ったらいいのに」

「え?」

「ふふ。お姉ちゃんなわけないでしょ。ずっと亜依だったよ」

「な、なんだぁ……やっぱりそうだったのかぁ……」

「ほんと、富雄さんってカラカイ甲斐があるわっ!」

「う〜ん……」


亜依のペースにはまりっぱなしの富雄。
亜依には敵わないなぁと思いながらトランクスを穿こうとした富雄に、


「もう穿かなくていいんじゃない?このままお姉ちゃんの身体に入っちゃえば」


と千紗(亜依)が言った。


「そうか。もう千紗は寝ているわけだし、俺がずっとこのままでいる必要は無いんだ」

「うん。私がお姉ちゃんの身体から出るから、そのあと入ってよ。元に戻る薬、もらってくね」

「ああ、いいよ」


ベッドに横たわった千紗の表情が無くなる。
すると、横においてあったカバンのファスナーが勝手に開いて
中にあった小瓶が一つ宙に浮いた。


「じゃあ富雄さん、おやすみなさい」

「あ、ああ。おやすみ亜依ちゃん」

「合宿、楽しみだね!」

「そうだな。亜依ちゃんもいろいろ手伝ってくれよ」

「うん。任せといて!もう富雄さんとは友達以上の関係だしね!」

「うっ……」


ちょっと心に突き刺さる言葉を言い残した亜依が、透明な身体のまま部屋を出て行った。


「そうだよな。結局亜依ちゃんとエッチした事になるんだ」


複雑な気持ちだ。
亜依自身は軽い気持ちで言った言葉。
全然そんな風に意識していないのだが……


「まあ……事故ということで……」


そう自分に言い聞かせながらカバンの中にある小瓶を取り出して飲み、透明になった富雄。
千紗に借りていたTシャツを脱いで裸になると、まだ寝ている千紗にゆっくりと身体を重ね始めた。
先ほどまで亜依が使っていたその身体に、今度は富雄が入り込む――


「よし。まだ千紗は寝ている状態だな」


パチッと目を覚ました千紗、いや、富雄はベッドから起き上がると「う〜ん」と背伸びをした。
千紗の身体は、先ほどエッチした感覚がなんとなく残っているような感じがする。
といっても、パンティの中は富雄のムスコに変化しているので胸の突起が少しジンジンしているような、
その程度の感覚だった。


「うう。さ、さて、どうしようか……」


千紗の声でつぶやいた富雄だったが……
さすがに今日は疲れてしまったようだ。
すでに一回エッチしていることもあって、気持ち的には満足してしまっている。
それにさっき、この千紗の口が自分のムスコを舐めていた、しかも白い液体を飲み干したと考えるとちょっと気持ちが悪くなる。


「う〜ん、やっぱり今日はこのまま寝るか。まだまだ楽しめる場面はいっぱいあることだし」


そう言うと、電気を消してベッドに戻った。


「おやすみ千紗」


富雄はパジャマの中に両手を入れて、やわらかい胸の感触を感じながらゆっくりと目を閉じた――







富雄と千紗の悪巧み5(いきなり生えてきたアレ)……おわり






あとがき

今回はODでしたね。
素直に富雄が千紗の身体を楽しむというのも一つだったのですが、
後の展開でも書けそうなので今回はこういう感じのストーリーにしました。
それにしても亜依はすごいキャラクターです(^^
自分で書いていてもハァハァしますから(笑
姉妹のギャップをつけるためにはこれくらい暴れてもらわないと!
富雄は美味しい事ばかりになってしまいますが。

次回は合宿に行くバスの話でしょうか。
朝起きたらしっかりと硬くなっているムスコに驚く千紗。
「ええっ!私の方が先に寝ちゃったんだ。富雄にいたずらされたのかなぁ」
そんな事を言っているかもしれませんね。

それでは最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。

inserted by FC2 system