あらすじ
待ちに待った修学旅行。
忠雄は、この日のために幽体離脱して他人の身体へ憑依出来る薬、
「PPZ-4086」を大量に買い込んでいた。
そして修学旅行当日。
飛行機に乗った忠雄はスチュワーデスの西条 緑(さいじょう みどり)に乗り移り、オナニーしたり生徒をからかったり。
そして、観光バスでの移動。
そこでは、バスガイドの野原 晃恵(のはら あきえ)に乗り移り、クラスメイトの日浦 恵美(ひうら めぐみ)の
身体を利用してオナニーを楽しんだ。
更にホテルへ到着後、ベルガールの笹川敬子(ささがわけいこ)に乗り移り、
ホテルのトイレでオナニーに酔いしれたのだった。

夕食を食べ終わり、ホテル内での学校行事も一段落。
ここから、また忠雄の悪巧みが始まる――






必殺の薬「PPZ−4086(修学旅行にて)第6話」






何だかんだと学校のイベントも終わり、就寝時間がやってきた。
忠雄たちも自分の部屋に戻り、それぞれのベッドで眠りにつく――はずが無かった。
興奮している事もあり、忠雄を除いた康司たち3人はなかなか眠れず
男同士の会話に花を咲かせているのだった。


「今日の飯、旨かったよなぁ」

「俺、鶏肉嫌いだからイマイチだったけど」

「あの鳥の皮が一番旨いんじゃないか」

「そうそう。あの油がたまんねぇんだよなぁ……」


(……早く眠ってほしいなぁ)

そんな事を考えながら、忠雄は3人が寝静まるのを待つことにした。
いや、全員が眠りにつくのを待たなくてもいい。
電気さえ消してしまえば体から抜け出しても、もう眠ってしまったと思うだろうから。


「ねえ、とりあえず電気を消そうよ。先生が見回りに来たら怒られるし」

「まだいいじゃねぇか」

「そうだよ」

「まあ、電気消してもしゃべることは出来るから、忠雄の言うとおり消しておくか。
先生が来たらうるさいし」

「そうだなぁ。電気だけ消しとくか。このジュース、誰のだよ」

「あ、俺のだ。ゴクッ、ゴクッ、ゴクッ」

「お前、さっき歯磨きしたところだろ。今飲むなって。もう一度歯磨きしないと虫歯になるぞ」

「いいんだよ。俺のうがいはジュースでやるんだから。ははは」

「何だよそれ。汚ねぇ奴だな」


忠雄が壁についている電気のスイッチを消す。
すると、月明かりが部屋の中を若干照らし始めた。


「ふあああ。電気を消すと、何だか眠たくなってくるな」

「そうか、俺はまだ全然眠たくないぜ」


その後は、ポツポツと会話が出るだけ。
次第に寝息まで聞こえるようになってきた。
いや、寝息と言うよりは「イビキ」と言った方が正しいか。

フゴ〜ッ、フゴ〜ッ

こういう時は先に眠った者勝ちなのだ。
康司はまだ眠れないようで、何度も寝返りを打っている。

(よし、まだ皆寝てないけど、そろそろいいかな……)

密かに、枕元に忍ばせていた小瓶。
少し頭を起こして、みんなの様子を伺う。
だれも布団から起きようとはしていないようだ。
忠雄はこぼれないように蓋を開けると一呼吸し、一気に飲み干した。
飲み終わったビンを手に握り締めたまま、深い眠りにつく。
すると、忠雄の幽体がスッと体から抜け出てきて、ふわふわと宙に浮いた状態になったのだ。

(よし。誰も気づいていないようだし、早速行こう)

幽体となった忠雄は、部屋の扉を通り抜けて廊下へと出た。
目的となる女性は決まっている。そして、その人がどの部屋にいるかは、
修学旅行に来る前からすでに調べてあるのだ。
忠雄たち男子生徒が泊まっている階の一つ下。
別に床をすり抜けて下の階に行けばいいのだが、忠雄はそれとなしに廊下を漂い、
階段を抜けて女子生徒のいる階へと移動した。

しんと静まり返った廊下。
みんな、もう寝てしまったのだろうか?
ためしに、廊下の一番手前にある501室の扉に頭を突っ込んでみた。
すると、まだ電気がついていて、中では四人の女子生徒達がトランプをしているところだった。

(ああ、やっぱりまだ起きてる)

そう思いながら、部屋の中に入り、そのまま壁に幽体をめり込ませて隣の部屋を覗いた。
この部屋は電気が消えている。
でも、小さな声が聞こえた。ヒソヒソ話をしているようだ。
そして、次の部屋。
この部屋も電気が消えている。
同じように、ヒソヒソ話をしている女子生徒たち。

(ふ〜ん。やっぱり皆、まだ寝てないんだ)

いくつもの部屋の様子を見た忠雄は、目的の女子生徒がいる部屋にたどり着いた。
電気が消え、月明かりが射しているこの部屋も、忠雄たちの部屋と同じつくりのようだ。
四人のうち、二人の小さな声が聞こえていた。
薄暗い部屋の中、すでに寝ているであろう女の子の顔を見てみる。
一人は掛け布団にうずくまっているので顔が見えない。
もう一人の女性生徒は、スヤスヤと寝息を立てている可愛い寝顔が見えていた。
(この二人じゃない。とすると、今ヒソヒソ話をしている二人の内のどちらか……かな)
そう思って、一人の方を見てみた。

(あ……松井さんだ)

その女子生徒は、忠雄が乗り移りたいと思っていた松井香夏子(まつい かなこ)だった。
忠雄の隣のクラスにいる女の子で、身長は160センチくらい。
性格は地味だが、容姿は忠雄の基準を十分すぎるほど満たしている。
女子陸上部の短距離走をしていて、長い髪を後ろに束ねて走っている姿が大好きだった。
短パンから伸びる2本の足。
そして、青いタンクトップの中で揺れる胸。
忠雄は、そんな香夏子の身体に乗り移りたいと思っていたのだった。

で、もう一人はその香夏子の友達の平尾奈美(ひらお なみ)だ。
同じく女子陸上部の短距離走選手。
ライバル同士でもある。
とはいえ、仲の良い二人。活発な性格の奈美の方が香夏子をリードして会話を
進めているようだ。
そんな二人が、横に二つ並んだベッドに寝て話をしている。
忠雄は二人の会話をしばらく聞いていた。


「ねえ香夏子、数学の宿題、やって来た?」

「ううん、まだ」

「私、もうやって来たよ」

「ほんと?じゃあ写さしてよ」

「いいよ、でも今度の英語の授業の訳、教えてね」

「うん、いいよ。帰ったら訳しておくから」

「サンキュー。でね、この前CD借りてきたんだけどさ……」


学校の話しや、たわいも無い世間話ばかり。
どうも情報源となるような事は話していなかったので、忠雄は早速香夏子に乗り移る事にした。

(話している途中だけど……)

香夏子が寝ている掛け布団の上で、じっと様子を伺う。
その後、忠雄の幽体はかけ布団の中へと消えて行った――


「ぁ……ぁぁ……」


ちょうど会話が途切れた後、香夏子が小さなうめき声を上げ始めた。


「香夏子?」


香夏子の苦しそうな声を聞き、奈美が尋ねる。


「はぁ……ぁっ……ぁぁ……」


それでも香夏子は返事をせずに、苦しそうな表情をして身体を硬直させていた。
月明かりしかない部屋。奈美にその表情はほとんど見えない。


「香夏子、どうしたの?」

「はぁ、はぁ…ぅぅ…くぅ〜」

「香夏子??」


息苦しそうだ。
何かあったのか?
奈美はベッドから起き上がると、香夏子が寝ているベッドの掛け布団を取った。
すると、香夏子が身体を猫のように丸めて、両手を胸の前でぎゅっと握り締めている姿があった。


「ねえっ、香夏子っ」

「う……うぅ……ふぅ……」


息苦しそうな表情。
しかし、ほんの少しすると表情が和らぎ、硬直していた身体の力がふっと抜けた。


「はぁ……んふ。大丈夫よ、奈美」


香夏子は奈美を見るとニヤリと笑い、
ベッドから起き上がった。
そして、「ちょっとトイレに行ってくる」と言って部屋を出て行ってしまったのだ。

「だ、大丈夫かなぁ……」

心配そうにその後姿を見送る奈美だった――




「ふぅ……」

香夏子はペタペタとスリッパの音を立てながら廊下を歩いていた。
背中まで伸びているストレートの黒髪は、寝ていたせいで少し乱れている。
丸い襟首のところに青い線が付いた白い長袖の体操服に、紺色のジャージのズボン。
今時の子は、ズボンに体操服の裾を入れないようだ。
少しまぶしいくらいの明かりが灯る廊下。
耳から前に垂れてくる髪を後ろに払いながら、香夏子は廊下の突き当たりにある女子トイレに入って行った。
しんと静まり返ったトイレの中、横に長くて大きな鏡に自分の上半身を映しだす。


「…………」


じっと鏡に映る自分の姿を見つめていた香夏子は、鏡に近づいて自分の顔をまじまじと眺めた。
右手で頬をさすり、唇に触れ、そして喉元を撫でる。
後ろに流した髪の毛を前に引っ張ってきて、鼻に当ててクンクンと匂ったりした。
そして、部活動をしている時のように、両手を頭の後ろに回して髪を一つに束ねてみた。
頭を左右に振って、その雰囲気を確認した香夏子。
ジャージのズボンの上から小ぶりなお尻を掴み、ムニュムニュと揉んでその柔らかさを楽しむ。


「ふ〜ん……」


香夏子の顔から自然と笑顔がこぼれると、
今度は両手で下から胸を掴み、ぎゅっと前に突き出してみた。
前かがみになると、長い髪が耳の横からバサバサと落ちてきて、両手で掴んだ胸を隠してしまう。
でも、そんなところまでセクシーだと思った香夏子……いや、忠雄だった。
こうやって香夏子の胸を掴みあげてセクシーな仕草を取らせる。
それがとてもうれいしいのだ。
まっすぐに立って、髪を後ろに払い、もう一度胸を掴む。
今度はそのままムギュムギュと揉み始めた。
とても柔らかい香夏子の胸。
女子陸上部で鍛えているとはいえ、この胸の柔らかさは男の身体では味わえない。
ちょうどBカップとCカップの間くらいだろうか?
程よい大きさ。そして香夏子の手のひらいっぱいに広がる柔らかさ。


「柔らかいなぁ」


忠雄は裸で胸を揉むよりも、こうやって服を来た状態で胸を揉むほうがセクシーだと感じるようだ。
またニヤリと笑う香夏子。
揉んでいた手が体操服の裾から忍び込むと、背中に回ってブラジャーのホックを外す。
それがぱちんと外れると、体操服の中でブラジャーに包まれていた胸がプルンと震えた。
自分の姿を鏡に映しながら、長袖の中を手繰ってブラジャーの肩紐を抜く。


「簡単簡単!」

体操服を来たまま、器用に肩紐を抜いた香夏子が、白いブラジャーを服の裾から取り出した。


「いい匂いだなぁ……」

今の今まで胸を包み込んでいたブラジャー。
生暖かい感触を手に感じながら鼻に押し当て、香夏子の匂いが染み付いている事を確認した忠雄は、
そのブラジャーを鏡の前にある洗面台の上に置いた。
また鏡を見ながら、体操服の裾を引っ張って胸を突き出してみる。
すると、香夏子の乳首が体操服の生地をプクッと盛り上げているのが分かった。
どうやら、香夏子の身体がすでに興奮し始めているようだ。
体操服の上からそのプクッと膨れた乳首を摘んでみる。


「んっ……」


自然と、香夏子の鼻から抜けるような切ない声が漏れた。
体操服の生地ごと指で挟みこみ、くりくりと捻ってみる。
柔らかかった乳首が硬く尖り、忠雄にジンジンと快感を放ち始めた。
しばらく弄っているうちに、息遣いも激しくなってくる。


「はぁ……はぁ……はぁ……」

少し耳が赤くなってきている。香夏子の身体が興奮している証拠だ。


「うっ……んっ……はぁっ……はぁっ……」

どんどん身体が火照ってくる。


「き、気持ちいい……はぁ、気持ちいいよぉ。はあ、はぁ、松井さん……か、香夏子ぉ」


鏡の前で身体をくねらせ、乳首をギュッと引っ張る香夏子。
そんな香夏子の視界に、スッと視界に人影らしきものが見えた。


「っ!……」

サッと横を向くと、ちょうど奈美がトイレに入ってきたのだ。


「あ……」

「だ、大丈夫?遅いから心配して見に来たんだけど」

「あ……あ、う……うん。だ、大丈夫。はぁ、はぁ……」


乳首を摘んでいた指が、いつの間にか胸を撫でるような仕草になっている。
もしかしたら、乳首を弄んでいる所を見られたかもしれない。


「香夏子……む、胸……どうかしたの?」

「え?あ、ああ……だ、大丈夫」

「でも……」


奈美の視線は、洗面台に置いてあるブラジャーに移っていた。
心配そうな表情で、また香夏子を見る奈美。


「ああ……こ、これ。あはは……あ、あの……ちょ、ちょっと胸が苦しくて」

「……痛いの?」

「う、ううん。そうじゃないんだけどね」

「そう……先生、呼んでこようか?」

「えっ!い、いいよ別に。先生呼ばなくても……」

「ほんとに大丈夫なの?」

「う、うん。すぐに戻るから先に部屋に行ってて」

「……うん。それなら……そうするね」


奈美の表情を見る限り、どうやら香夏子の身体に悪戯していたとは思っていないようだ。
奈美がトイレからいなくなると、ブラジャーを手に取りトイレの個室に入った香夏子。
恥ずかしげも無く、ジャージと白いパンティを一気に引きおろす。

股間を覆いつくす、うっすらと茂った香夏子の黒い縮れ毛。
毎日走って鍛えられている、ほっそりとした太もも。
それを見て、またニヤリと笑った香夏子は、パンティだけを脱いでもう一度ジャージを穿き直した。
すなわち、ノーパン、ノーブラの状態だ。

脱ぎたての白いパンティを間の前に持ってきて、またしてもクンクンと匂いをかぐ香夏子。
先ほど乳首を触っていたせいだろう。
股間のところが少し湿って、うっすらと黄色くなっている。
甘酸っぱい匂い。
それがとてもいやらしくて、忠雄を、そして香夏子の身体を興奮させた。


「すごくいやらしいよなぁ。香夏子もこんなに興奮してるんだ」


まるで自分の彼女の如く呼び捨てにして、いやらしい事を言わせた忠雄は、
ジャージの前ポケットにパンティとブラジャーを押し込むとトイレの個室を出た。

また鏡の前に立ち、ズボンの腰のゴムを掴むと――思い切り上に引き上げてみる。


「うっ……」

ジャージの生地が、股間に食い込んで縦に割れている。
それは、香夏子のアソコをそのまま模っているように見えた。


「す、すごくいやらしい……こ、今度はお尻……」


そういうと、くるっと鏡に背を向けてジャージを引っ張ったままお尻を突き出してみる。
ムチッとして張りのある香夏子のお尻。
ズボンの生地を引っ張り上げているせいで、そのお尻のワレメがくっきりと浮き出ていた。
ギュウギュウとズボンを引っ張ると、ワレメに食い込んだ生地が、更に奥へと入り込もうとする。


「うっ……ああ……すごい……」


鏡に映る香夏子の姿はとてもいやらしかった。
あの香夏子にこんな事をさせているんだと思うと、なぜか幸せな気分になる。
――が、あまり長居をすると奈美が先生に話しに行くかもしれない。


「はぁ、はぁ……よ、よし。このくらいにしておいて、あとはベッドで……へへへ」


いやらしい笑いを浮かべた香夏子は、ズボンの中に手を入れて食い込みを直すと、
奈美が待っている部屋へと歩き始めた――





必殺の薬「PPZ-4086(修学旅行にて)第6話」…おわり




あとがき
また1年以上空いてしまいました(^^;
長い修学旅行ですね。
修学旅行に行き始めて(書き始めて)、そろそろ3年が経とうとしています。
いつまで続くのやら(苦笑

さて、今回はメーンターゲットの一人、松井香夏子のお話でした。
でも、一人エッチすると言うよりは、この後の奈美との関係がメインですね。
香夏子自身の魅力を引き出すのではなく、二人で楽しむという方向になります。
次回はやっぱり……男は出てこないのです(^^

それでは最後まで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。


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