あらすじ

今日、志郎の親父が帰ってきた。
親父は遠洋マグロ漁船に乗っているので、半年から1年周期で帰ってくる。
志郎は、この前親父が帰ってきたときに、「次に帰ってきたの時には就職先を決めている」
なんて大見得を切ってしまった。
しかし、この不況の中。
志郎は就職先が決まらなかった。
そこに親父が帰ってくるという知らせが・・・

妹の裕香が、母親と帰ってきた親父に志郎を連れて来いと頼まれる。
やむなく志郎は幽体離脱をし、その場から逃れようとした。
しかし、裕香が志郎の体を不審に思い、両親を呼び出したのだ。

志郎の頬に張り手をくらわす親父。
しかし、その張り手にピクリともしなかった志郎。
親父は母親に言った。
「・・・母さん、救急車を呼べ。」
 
 

親父(おやじ)が帰ってきた!(後編)
 
 
 

志郎の体を乗せた救急車は、総合病院に着いた。
救急車の後ろのハッチを開け、志郎の体が乗っているタンカを取り出す救急隊員。

母親:「裕香、そんなに心配しなくても大丈夫だよ。お兄ちゃん、ちゃんと息してるって言ってたから。」

裕香:「うん・・・別に心配してないけど。」

裕香は、他人事のようにそっけない顔をして病院に入っていった。

志郎の体は、精密検査を受けたあと、3階の個室に移された。

先生:「志郎君の体を調べてみたんですが、どこにも異常は見られませんでした。
         いったいどうして意識が回復しないのか、検討もつかないんです。とりあえず今日はこのまま
         安静にさせておきましょう。また明日、もう一度脳の精密検査を行ってみます。」

母親:「志郎は大丈夫なんでしょうか?」

先生:「何とも言えないところですが、とりあえず異常は無いのです。
          命にかかわる様な事態にはならないと思います。」

母親:「そうですか・・・」

父親:「おまえ達はもう戻っていろ。俺が志郎の面倒を見る。」

母親:「だって、あなたは帰ってきたばっかりでしょ。疲れているんだから私が看病しますよ。」

父親:「いや、俺がいるからおまえ達は帰れ。」

裕香:「そうしましょうよ、お母さん。私たちがいたって仕方ないじゃない。」

母親:「そりゃそうだけど。」

裕香:「ねっ、そうしようよ。」

母親:「・・・・じゃあそうします。疲れたら電話してくださいよ。すぐに来ますから。」

父親:「ああ。」

こうして母親と裕香は帰ることになった。

病院の前に並んでいるタクシーに乗り込む二人。

母親が運転手に行き先を指定する。

母親:「○○までお願いします。」

運転手:「はい、分かりました。」

裕香:「・・・・あ、あれっ?」

タクシーが家に向かって走り出した。

母親:「どうしたの、裕香。」

裕香:「私・・・どうしてここにいるの?」

母親:「どうしてって・・病院から帰るためじゃない。」

裕香:「病院?」

母親:「もう、あんたまで変な事言い出して。お兄ちゃんだけでも大変なのに、勘弁してよ。」

裕香:「???」

裕香は訳の分からないまま、母親と家に帰ったのだった。
 
 
 
 

・・・・親父はどうする気なんだろう。
 

裕香に乗り移って病院まで来た志郎は、ベッドで寝ている志郎の体を、じっと見つめている親父を
眺めていた。
 

・・・・いきなり叩き出したりして。ま、そこまでひどくは無いか・・・
 

時間はもう夜の9時を過ぎていた。
親父は夕食も食べないまま、志郎のことをずっと見ていた。
 

・・・・いきなり俺が体に戻って起きたらビックリするだろうな、いや、その前に手が飛んでくるか・・・
 

そんな事を考えていると、部屋の扉を叩く音がした。

父親:「はい。」

ガチャッと扉が開き、若い看護婦さんが菓子パンとジュースを持って入ってきた。

父親:「何です?」

看護婦:「あ、あの。もしかしたら何も食べていらっしゃらないんじゃないかと思って。
             これ、よろしければ食べてください。」

看護婦は、横にあったテーブルの上に菓子パンとジュースを置いた。

親父は顔を赤くしている。

父親:「す、すいません。息子がこんなんだから、あんたにも迷惑をかけてしまった。」

看護婦:「いいえ、そんな事ありませんよ。それに、私は「あんた」じゃなくて、藤谷明菜って言う名前があります。」

笑顔が美しいその看護婦は、親父に微笑みかけながらそう言った。

父親:「そうか。藤谷さん、すまないな。」

明菜:「志郎君、早くよくなるといいですね。」

父親:「まったく・・・久しぶりに帰ってきたらこれですよ。」

明菜:「どちらかに行かれてたんですか?」

父親:「いや、まあ大した所じゃないんですがね。」

明菜:「そうなんですか。私、ちょっと聞きたい感じがします。」

父親:「・・・そうですか。」

明菜:「ええ、後でまた来てもいいですか?」

父親:「ええ、まあ別に・・・構いませんけど。」

明菜:「それじゃあ、仕事が片付いたら、また来ますね。」

そう言って明菜は部屋を出て行った。
部屋が少し暗かったから分からなかったが、実は親父は真っ赤な顔をしていたのだ。
女性の免疫が著しく乏しい志郎の親父は、家内以外の女性と話すのは本当に久しぶりだった。
いや、話す機会があっても、自分から遠ざけていただろう。
頑固者の親父は、とてもウブだったのだ。
 

一部始終を聞いていた志郎は、これは使えると思った。
 
 

・・・・親父の鼻をへし折る絶好のチャンスだ!
 
 

そう思った志郎は、明菜が来るのをじっと待っていた。
明菜は多分22〜3歳くらい。
志郎が見てもベッピンさんだ。
声も綺麗だしスタイルもよさそうだし、こんな女性なら親父だってまともに話すと緊張するだろう。

親父は明菜が差し入れてくれたパンとジュースを食べ終えた。
なんかそわそわしているのが分かる。
 

・・・・さては緊張しているな・・・
 

志郎はそんな親父の態度がおかしくてたまらなかった。
今までに見たことの無い態度。
それだけでも満足だと思った。
あれから20分くらい経っただろうか・・・・
 

コンコンッ!
 

ドアを叩く音がする。
 

父親:「はい。」

明菜:「藤谷です。」

父親:「どうぞ。」

ガチャッとドアを開けて、ナース姿の明菜が部屋に入ってきた。
手には温度計とタオルを持っている。

明菜:「ちょっとだけ待ってくださいね。志郎君の熱を測りますから。」

パジャマのボタンを外した明菜は、タオルで脇を拭いたあと、体温計を脇に射して時間を計りだした。

しばらく無言の時間が流れる・・・・

1分後、志郎の脇から体温計を取り出してテーブルに置いてあった紙に記入した。
 
 

・・・・よしっ!
 
 

明菜の背後に回り込んだ志郎は、幽体を明菜の背中にのめり込ませた。
 

明菜:「!!っ」
 

持っているボールペンを落とす明菜。

床に落ちた音を聞いて、親父が明菜の方を向いた。

父親:「どうしたんだい。」

志郎はそのまま幽体を明菜の体に押し込んだ。

明菜:「ぅ・・・・ぁ・・・・」

少し苦しそうな表情を見せていた明菜だったが、すぐに笑顔を取り戻し、しゃがんで床に落としたペンを
拾い上げた。

明菜:「なんでもありませんよ。お父さんっ。」

父親:「お、お父さん?!」

明菜:「志郎君のお父さんでしょ。」

父親:「あっ、ああ。そう、そうだ。」

いきなりお父さんと呼ばれた親父は、とても焦っている。
志郎は明菜の口調を真似しながら、親父と話を始めた。

明菜:「あの、隣に椅子を持ってきて座っていいですか?」

父親:「ああ、どうぞ。」

志郎はテーブルに体温計とタオルを置いた後、壁際に置いてあった丸い椅子を持ってきて
親父の横に座った。

明菜:「志郎君。いい寝顔してますね。」

父親:「そうですか?」

明菜:「ええ。私、志郎君みたいな人、好きなんです。とってもタイプなんですよ。」

父親:「志郎がねえ。」

明菜:「志郎君。すごくお父さんに似てますよね。」

父親:「そ、そうかい。」

明菜:「ええ・・・私の・・・・タイプの人です。」

志郎は親父を見つめながらそう言ってやった。
親父は志郎の乗り移った明菜と、わざと目を合わさないようにしている。

明菜:「あの、さっきの続きですけど、どちらに行かれていたんですか?」

父親:「ああ、あの話か。」

話題が切り替わってほっとした親父は、自分から話し始めた。

父親:「遠洋漁業をしてるんだ。マグロ漁船。遠い国まで行って、半年以上かけて
          マグロを取りに行くんだよ。」

明菜:「半年以上!」

父親:「ああ、長いときには1年は戻らないときだってある。」

明菜:「1年もですか。そんなに長い間、家に帰れないなんてさびしいんじゃないですか?」

父親:「もう慣れましたよ。家族だってそれが当たり前だと思っている。」

明菜:「そうでしょうか。家族の方はさびしいと思いますけど。」

そんなこと全然思っていない志郎は、話を盛り上げるために適当に相槌を打っている。

父親:「いや、そんなもんです。家族と言うものは。」

明菜:「でも、志郎君はさびしかったんじゃないですか?」

父親:「それは無いな。」

明菜:「だって、今日も本当は会いたくて仕方が無かったのかもしれませんよ。
          そういう気持ちが体に何らかの影響を及ぼして、こんな事になったのかも。

父親:「たぶん別の原因だろう。」

明菜:「別の原因って・・・何か思い当たることがあるんですか?」

父親:「ああ、きっと就職の事だ。こいつ、俺が帰るまでに就職先を決めると言っておきながら
          結局決まらなかったんだ。」

明菜:「うっ・・・・知ってたのか・・・」

父親:「はぁ?」

明菜:「あっ、い、いえ。何でもありません。」

親父が就職先決まっていなかった事を知っていたなんて・・・
志郎は一瞬、血の気が引く思いがした。

父親:「いやね、何度か家に電話したことがあってね。そのときに志郎のことは聞いていたんだ。
         今年に入っても就職先決まっていないってね。」
 

お袋か・・・・
 

志郎は初めてお袋が自分の事を親父に話していると言う事実を知った。

明菜:「・・・・それで、決まっていなかったらどうするつもりだったんですか?」

父親:「この手でしばき上げるつもりだった。」

明菜:「うう・・・・・そ、そんなことしたら志郎君がかわいそうですよ。」

父親:「いや、そのくらいしないとこいつは反省しないから。」

明菜:「し、志郎君も頑張ったんじゃないですか?今は不況だからなかなか就職先が無いって聞いてますけど。」

父親:「志郎の友達はみんな決まっているそうだ。」
 

・・・どこまでチクッてんだよ、お袋は・・・
 

明菜:「そ、そうなんですか。でも、暴力で縛り付けるのはどうかと思いますけど。」

父親:「あんたに家の事をとやかく言われる筋合いは無いだろう。」

明菜:「そ・・・そりゃそうですけど・・・」

志郎は体に戻ったら絶対に叩きのめされると思った。
もう逃げ場はないんだ。

明菜:「し、志郎君にやさしくしてあげてください。」

父親:「あんたがどうしてそんな事言うんだ。」

志郎は、親父の弱みを握るしかないっ!
そう思ったのだ。

明菜:「だって・・・私、暴力を奮(ふる)う人、嫌いです。」

志郎はそう言うと、父親に抱きついた。
親父はいきなり明菜が抱きついてきたので面食らっている。

明菜:「すいません。私、あなたの事が好きです・・・・抱いてください。」

とんでもない事を志郎は言い出した。

父親:「き、急に何を言い出すんだ。」

力の強い親父は、志郎の肩を掴むと強引に志郎を体から放した。

明菜:「い、痛いっ!」

そんなに痛くは無かったが、わざと痛がる振りをする。

父親:「あ、す、すまない。大丈夫か。」

明菜:「・・・・」

志郎は何も言わず、その場に立った。
そして、白衣のボタンを一つずつ外し始めたのだ。

父親:「な、何してるんだっ!」

明菜:「・・・・・」

全てのボタンを外し終えた志郎。

ゆっくりと白衣の前を明けてゆく。
徐々に素肌があわらになり始める。

父親:「・・・・・」

明菜の肌が見え始めると、親父は急におとなしくなった。

志郎は白衣を肩から抜いて、パサッと床に落とした。
親父の前に、白いブラジャーにパンスト姿の明菜が現れる。

明菜:「お願い。」

タオルを濡らした志郎は、親父の前にしゃがみこんだ。

父親:「なっ!」

志郎は親父のズボンのファスナーを開けると、中から親父のモノを取り出した。
そして、濡れタオルで綺麗に拭いたあと・・・
 

父親:「うっ!」
 

明菜の口の置く深くまで、親父のモノが咥え込まれたのだ。
まさか親父のモノを咥える事になるとは・・・
しかし、志郎にとってはそれ以上に親父の鉄拳が恐怖だったのだ。

明菜:「んっ・・・んっ・・・」

志郎は親父のモノを口の中で転がしながら、やさしく刺激した。

父親:「ううっ・・・・んおっ・・・」

ほんとに久しぶりの行為に、親父はだらしない顔をしながら抵抗しようとしなかった。
親父のモノは、すっかり大きくなっていた。

明菜:「んんっ・・・うぷっ・・・・はむっ・・・・」

明菜の口で執拗に攻める志郎。
親父のモノは、爆発寸前だった。

父親:「お・・おいっ・・・ちょっと・・」

イキそうになった親父は、上下に動いている志郎の頭を止めた。

明菜:「んぐっ・・・じゃあ次は私・・・」

志郎はいやらしい表情を見せながら、背中のホックを外した。
そして、パンストを穿いたまま、親父の膝の上に座り込んだ。
大きくなった親父のモノを、太ももの間に挟む志郎。
それは、あたかも明菜の股間から生えているかのように見える。

志郎は親父の手を程よく膨らんでいる明菜の胸に導いた。
親父は後ろから両手で志郎の胸を揉み始める。

明菜:「あっ!」

それほど感じなかったがわざと感じるフリをして、志郎は喘ぎ声を漏らした。

明菜:「んっ・・・いい・・・・もっとやさしく揉んで・・・」

父親:「こ、こうか?」

明菜:「あんっ・・・そ、そう・・・・いいよ・・・・今度は乳首を摘んで・・・はうっ!・・・はぁ・・・・あんっ・・・・」

乳首を摘まれると、どうしても感じてしまう。
志郎は大きな手に身を任せながら快感に酔いしれていた。

明菜:「んんっ・・・あっ・・・・ねえ、次は・・・こっちも・・・」

志郎はそう言うと、親父の右手を股間へと導いた。
パンストの上を親父の指が動いている。

明菜:「んふっ・・・もっと下の方・・・んんっ・・・・そう、そこっ・・・あっ、感じる・・・・」

親父の指は、パンストの上から感じるところを刺激していた。
グニグニと押さえたり上下に擦ったり。

明菜:「はあっ・・・やんっ・・・・き・・・きもちいい・・・」

志郎は両手を上に挙げて親父の頭に絡ませた。

明菜:「あっ・・・ちょ、直接・・・ねっ・・・お願い・・・直接触ってほしいの・・・」

志郎がそう言うと、親父は右手をパンストの中に忍ばせた。
パンティの下に手を入れた親父は、そのまま奥まで手を侵入させる。
ごつごつした指が、パンストの中を這ってゆく。

明菜:「んあっ!」

親父の指が、直接志郎の感じる部分を刺激し始めた。
ぐりぐりと指でかき回している。

明菜:「あっ・・あっ・・・す、すごい・・・よ・・・・ああん・・・・きもちいいよぉ・・・・」

志郎は体をビクビク震わせながら、快感を楽しんでいる。
親父は自分の息子が横に寝ている事なんか、とうに忘れているようだ。

明菜:「んっ・・んっ・・・あんっ・・・ね・・ねえ・・・そ、そろそろ・・・いいよ・・・」

パンストの中で暴れている右手を抜いた志郎は、親父の前に立ったあと、
パンストとパンティをお尻の下までずらした。
そして、そのままズボンとパンツをずらした親父の足の上にゆっくりとしゃがみこんだのだ。

親父のモノが、ゆっくりと明菜の体に入っていく。

明菜:「んっ・・・」

親父:「うっ・・・」

親父のモノを、生暖かい壁が包んでゆく。
明菜の中を、親父のモノがどんどん入ってゆく。

親父の足に座り込んだ明菜の中には、親父のモノが完全に納まっていた。
志郎はそのまま親父の上で、円を描くようにお尻を動かし始めた。

親父のモノが、体の中をかき回す。

明菜:「ふわぁっ・・・・んあっ・・・はぁん・・・・」

快感がゆっくりを志郎を包み込む。

親父:「ああ・・・んんっ・・・・」

親父のモノは、明菜の中でギュッと締め付けられていた。

志郎はその後、お尻を上下に動かし始めた。

明菜:「うっ・・・あっ・・・あっ・・あっ・・んんっ・・・」

規則正しく明菜の口から切ない喘ぎ声が漏れる。

父親:「うっ・・・・ああ・・・くっ・・・」

されるがままの親父は、気持ちよさに鼻を伸ばしている。
しかし、あまり早く腰を動かせない志郎に、少し苛立ちを感じていた。

父親:「よ、よし、今度は俺の番だ。」

親父はそう言うと、明菜の中にモノを入れたまま立ち上がった。
そして、志郎を前傾姿勢のままベッドの手すりに掴まらせたあと、
お尻を掴んで、一気に腰を動かし始めたのだ。

明菜:「はあっ!・・あっ・・・あっ・・あっ・・んあっ・・・そ・・・そんな・・・ああっ・・・す・・すご・・・・」

父親:「それそれそれそれそれ〜っ!」

志郎の膝が、ガクガクと震えだす。
あまりの激しさに振り回されている感じ。
しかし、親父のモノは明菜の体の奥深くまで突き上げていた。

明菜:「あんっ・・あんっ・・・や・・やだっ・・・・も・・もう・・・はっ・・・あっ・・・ち・・ちからが・・・」

足に力が入らず、しゃがみ込もうとした志郎を、親父の腕が支えている。
親父は明菜の腰をがっちりと持ったまま、激しく腰を動かした。

父親:「はっ、はっ、ど、どうだ・・・す、すごいだろっ。」

明菜:「んっ、んっ、た・・助けて・・・・も・・もう・・・だめ・・・・ああっ・・・や・・やだ・・こ・・・こわれちゃう・・・」

快感に快感が重なり、志郎はもうイっているのかどうか分からなくなっていた。
それでも父親は激しく腰を振りつづけ、最後の時を迎えようとしていた。

明菜:「だ・・だめっ・・・もう・・・かはっ・・・・し・・・死にそうっ・・・だめだったら・・・ああああっ!」

父親:「うっ・・・そろそろだ・・・くっ・・・おっ・・・おおおおおおっ!」

明菜の体から爆発寸前のモノを取り出した親父は、明菜のしっとりとした背中へ大量にぶちまけた。

父親:「うっ・・・うっ・・・・うっ・・・・」

明菜:「あはっ・・・あっ・・・・ああ・・・・んんん・・・・」

親父の手が緩み、志郎は床に膝をついて倒れこんだ。
親父は椅子にどかっと座り込んで、息を整えている。

父親:「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

明菜:「はぁ・・んん・・・・・はぁ・・・」

志郎はしばらく動けなかった。
終わったと言うのに、快感がまだ残っている。
下半身がとても熱く感じる。

明菜:「こ、こんなのって・・・・ふぅ・・・・」

これまでのベスト3に入る快感を感じた志郎はとても満足な気持ちになった。
とりあえず落ち着いた志郎は、背中と股間を濡れタオルで綺麗に拭いたあと、
下着を白衣を元通り身に付けた。

親父はまだ息を荒くしている。

明菜:「それじゃあ私、これで失礼します。すごかったよ、お父さんっ!」

そう言って部屋から出た志郎は女子トイレに入った後、明菜の体から抜け出た。
そして、部屋に戻ってきた後、すぐに自分の体に戻ったのだ。
親父はモノを綺麗に拭いたあと、ズボンを戻しているところだった。

志郎:「見たぜ、親父。」

その声にビクッと体を振るわせた親父。

父親:「し・・志郎っ!お前、起きていたのか。」

志郎:「ああ。最初から最後までたっぷりと見せてもらったよ。」

父親:「な、何てことだ・・・」

志郎:「なあ、この事は黙ってるからさ、俺の就職の事はしばらくほっといてくれよ。」

父親:「なんだとっ。親を脅迫するつもりか。」

志郎:「いや、別にいいんだよ。明日になったら今のことをお袋や裕香に言うだけだから。」

父親:「くっ・・・・」

志郎:「なあ、いいだろっ。悪い話じゃないと思うんだけど。」

父親:「・・・仕方ない。今回だけだぞ。」

志郎:「そうこなくっちゃ!」
 
 

こうしてまんまと親父の弱点を掴んだ志郎は、次の日、退院したあとも一言も就職先のことで文句を言われる事が
なかったのだ。
母親も裕香も不思議そうに思っていたのだが、志郎が無事に意識を取り戻した事に喜んでいる様子だった。
 
 
 

親父が漁船に帰った後・・・
 
 
 

裕香:「ねえ、お兄ちゃん。」

志郎:「ああ?」

裕香:「お父さん、なんでお兄ちゃんの就職先のこと言わなかったんだろうね。」

志郎:「さあな。」

裕香:「お父さんとの間に何かあったの?」

志郎:「別に、なんなら親父に聞いてみたらどうだ?」

裕香:「ふーん・・・・なんか知らないけど、自信があるんだ。」

志郎:「別に。」

志郎は今回の出来事について、お袋にも裕香にも一言も話さなかった。
だってバレたら志郎の命がないんだから。

志郎:「次に親父が帰ってくるまでには就職先を決めとかないとな・・・」

そう思いながら、浪人生活に入る準備をする志郎であった・・・
 
 

親父が帰ってきた!(後編)・・・おわり
 
 
 
 

あとがき
 
 

うまく親父の弱点を作った志郎。
まあ、こんなにうまくいったら、世の中、何の心配も無いような気もするのですが。
とりあえず、親父さんも志郎もいい思いをしたから良しとしましょう。
かわいそうなのは明菜さん。
無理矢理志郎に乗り移られて、勝手にされたんじゃたまらないでしょう。
志郎のいいかげんさは直りませんね。

それでは最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。

Tiraより
 
  inserted by FC2 system