梨帆はいつもどおり自分の家に帰った。
 

梨帆:「お母さん、ただいまぁ」

母親:「お帰りなさい。今日は遅かったのね」

梨帆:「うん。また博士のところに寄って来ちゃった」

母親:「もう、またあそこに行ったの。あまり関わらない方がいいわよ」

梨帆:「どうして?」

母親:「だって・・・・いい噂を聞かないからよ」

梨帆:「そうかなあ。いい人だよ、あの博士」

母親:「それはそうかもしれないけど・・・」
 

話はそこそこに、2階にある自分の部屋に上がる。
カバンを床に置いて制服のブレザーを脱ぎ、ブラウスに手をかけた梨帆。
 

梨帆:「陽一君、今日は疲れてたのかな?」
 

梨帆が研究所にいる間、陽一はひたすら寝ていたのでそう思ったようだ。
自分の潜在意識の中に潜り込んでいる事も知らずに・・・
 
 
 
 
 
 

彼女を意のままに・・・(後編)
 
 
 
 
 
 

梨帆:「よいしょっ」
 

白いブラウスを脱いで上半身下着になった梨帆は、続けてスカートを脱ぎ始めた。
潜在意識の中で、じっとその行動を監視している陽一。
 

陽一(部屋を覗くだけのつもりだったけど、面白そうだから梨帆姉ちゃんに
        いろいろとやってもらおっかな!)
 

一通り梨帆の部屋を見る事が出来た陽一は、梨帆自身に悪戯したくなったようだ。
梨帆の潜在意識に自分の思いを流し込む。
 

陽一(まずは、裸になりたい・・・裸になりたい・・・裸になりたい・・・)
 

梨帆:「ふふ〜ん、ふ〜ん・・・」
 

梨帆は鼻歌を歌いながらスカートを脱いだ後、何気なしにそのままブラジャーを外し始める。
胸を見ながらブラジャーを外すので、陽一にもその様子が良く分かった。
 

陽一(うわっ、梨帆姉ちゃんのおっぱい、すごくおっきいな)
 

目の前に現れた梨帆の胸。
ブラジャーで押さえつけられていたのか、ブラジャーを付けているときよりも
かなり大きく見えた。ブラジャーが外された事で、胸の重みを
肩で感じていることも陽一には分かる。

つづけて梨帆はパンティに手をかけ、恥ずかしげもなく下に降ろしていく。
パンティが足をつたって降りて行く感覚・・・
梨帆は両足を抜いたあと、パンティを横にふわっと置いた。
 

陽一(り、梨帆姉ちゃんの裸だ・・・)
 

梨帆:「えっと・・・あれ、どうして下着まで脱いじゃったんだろ?」
 

私服に着替えるつもりが、なぜか下着まで脱いでしまっている。
ぼーっとしていたせいかもしれない・・・
そう思った梨帆は、また下着を着けようとパンティを手に取った。
 

陽一(そう言えば、今日は部活だって言ってたよね。ということは
        あのかばんの中には梨帆姉ちゃんの体操着があるんだ。
        僕、梨帆姉ちゃんの体操服姿、見た事なかったんだ)

パンティに足を通そうとする梨帆に、またしても陽一が指令を出す。
 

陽一(下着をつけずに体操服を着る・・・体操服を着る・・・)
 

すると、梨帆はパンティを穿くのをやめ、無意識にかばんの中に入れてあった
体操服を取り出した。
そして、まず白い体操服を着込んだ後、パンティも穿かずに赤いブルマーに
足を通したのだ。

梨帆の感覚が陽一にも伝わる。

まるで自分の身体なのに、誰かに動かされていると錯覚してしまいそうだ。
ブルマーを穿いた感触も、体操服が胸の先端に擦れている感触も
全て感じているのだから。
 

陽一(すごいなぁ。博士の開発した機械は・・・)
 

そんなことを思いながら、体操着に着替え終わった梨帆に命令する。
 

陽一(クローゼットを開いてドアの裏に付いている鏡に梨帆姉ちゃんの
        身体を映して・・・)

何度か指令を出すと、梨帆はクローゼットの前まで歩いて行った。
そして陽一の言うとおり、ドアを開けて裏に付いている縦長の
鏡に自分の姿を映したのだ。
 

梨帆:「・・・・私、何してるんだろ?」
 

鏡に映る自分の姿を見ながら不思議そうな顔をしている。
自分では私服に着替えるつもりだったのだが、今はなぜか
体操着を身に付けている。しかも下着も付けずに・・・
 

陽一(へえ・・・これが梨帆姉ちゃんの体操服姿かぁ
        何となくエッチだな・・・)
 

小学生のくせにマセた考えをしている陽一。
体操服を盛り上げる胸は、一番先のところが
少し膨れ上がっているように見える。
そして、体操服の裾に隠れている赤いブルマー。
股間のところだけが少し見えていて、その先から
2本の白い足が伸びていた。
裸足で体操着を着ている梨帆の姿に、陽一はとても
ドキドキした。
 

梨帆:「早く着替えなおさなきゃ」
 

梨帆がまた体操服を脱ごうと身体の前で腕を交差させ、
服の裾を握る。
 

陽一(あ、ちょっと待って・・・)
 

慌てて陽一が梨帆の潜在意識に働きかける。
体操服の裾を持ち上げ、お臍が見えている状態で
梨帆の手が止まった。
そして、また体操服を元通りに戻したのだ。
 

陽一(せっかくだから・・・)
 

陽一がまた指示を出す。

鏡の前に立っている梨帆は、何気なく両手を動かして
体操服の上から胸に触れた。
その感触に、陽一はビクッと震える感じを覚える。
 

陽一(梨帆姉ちゃんが胸を触ってる・・・)
 

鏡に映る梨帆の姿。
体操服を着て、両手を胸にあてがっている。
 

陽一(も・・揉んでみて・・・)
 

ドキドキしながら梨帆に指令する。
 

梨帆:「あ・・・・」
 

梨帆の口から甘い吐息が漏れる。
そして、ピクンと身体が震えたことが陽一にもわかった。
梨帆の手が、優しく胸を揉んでいる。
体操服にシワを作りながら、形を変えてゆく二つの胸。
それに合わせるように、気持ちいいという感覚が伝わってくる。
 

陽一(り・・梨帆姉ちゃんの胸って・・・すごく気持ちいいんだ)
 

目の前でこんな痴態をしている梨帆の姿を見て、陽一は
とても興奮している。

いつも制服姿で博士の研究所に現れる梨帆姉ちゃん。
生意気な事を言うとすぐにデコピンするけど、
楽しそうに笑う笑顔がとても印象的な梨帆姉ちゃん。

その梨帆姉ちゃんがこんな事をているなんて・・・
 

梨帆が揉んでいる感覚が陽一にも伝わる。
柔らかい胸を揉んでいる・・・
こんなに柔らかいのか・・・

どことなくいつもと違う表情をしている梨帆。
梨帆にとっては、なぜか胸を揉みたい気分になったのだ。
こうして自分の意思で胸を揉んでいる。
そう、誰から指示されるのではなく、自分の意思で・・・
 

梨帆:「ん・・・・んん・・・・」
 

次第に揉んでいる手の動きが激しくなる。
 

陽一(はあ・・・梨帆姉ちゃん、そんなに激しく揉んだら・・・)
 

陽一の意思とは裏腹に、自分で手の動きを激しくする梨帆。
 

梨帆:「あっ・・・ん・・・・ど、どうしちゃったんだろ・・・」
 

鏡に移る自分の姿を見ながら、だんだんと欲情する梨帆。
もちろん一人エッチくらいする事はある。
でも、それはいつも寝る前だけ。
それが、外から帰ってきてすぐにしているだなんて。
それも今日部活で使った、少し汚れのついて汗が染み込んでいる
体操着で・・・

自分の姿を鏡に映しながら一人エッチするなんてことは今まで
無かったので、梨帆は余計に興奮しているようだ。

胸を揉んでいる右手がゆっくりと下に降りてゆき、
体操服の裾の下に少しだけ見えている赤いブルマーに
向かう。

その行為を梨帆の目を通して見ている陽一。
 

陽一(うう、きもちいい・・・今度は何するんだろ・・・)
 

梨帆の右手はブルマーに到達すると、股間を優しく
擦り始めた。
中指が股間部分のブルマーを押えると、柔らかい感触が
伝わってくる。
その中指が上下に移動すると、だんだんブルマーに
くい込み始めるのだ。そして、それと共に陽一の知らなかった
快感が襲い掛かってくる。
 

梨帆:「あっ・・・・んん・・・・んっ・・・・」
 

梨帆は気持ちよさそうに虚ろな目で快感を楽しんでいる。
しかし、潜在意識に入り込んでいる陽一にとっては
今まで味わった事の無い快感に戸惑いを隠せないでいた。
小学生の陽一は、自分の身体ですら一人エッチをしたことが
無いのだから・・・
 

陽一(はあっ・・・うう・・り‥梨帆姉ちゃん・・・)
 

言葉でどう表せばいいのか分からない陽一は、ただその快感に
浸るしかなかった。
梨帆の手を止めようと思えば止める事だって出来る。

でも・・・

それを実行する気持ちにはなれなかった。

だって・・・

もっとこの気持ちよさを味わいたかったから・・
始めてみる梨帆姉ちゃんの一面をずっと見ていたかったから・・・
 

梨帆:「んっ・・・・んっ・・・・んっ・・・」
 

梨帆の可愛らしい声が陽一の耳にも入る。
優しく股間を触る中指。
いつの間にか体操服の中に入り込んだ左手が直接胸を
触り始めている。
その胸の柔らかい肌を掴む感触が陽一にも感じる。
指が胸に吸い付くような感覚。
ムニュッという言葉がとてもよく似合うさわり心地。

梨帆姉ちゃんはいつもこんな気持ちのいい感触が味わえるのか・・・

そう感じた陽一。
陽一は、全ての行動を梨帆に任せる事にした。
何もしなくても陽一が望む行動を取ってくれるのだ。
もちろん、そのきっかけは陽一がしたことなのだが・・・
 

梨帆:「あんっ!」
 

今までよりも更に大きな声で喘いだ梨帆。
ブルマーの中に手を入れ、大事な所を触り始めたのだ。
ブルマーの中でモゾモゾと動いている右手。
股間のところが指の形に盛り上がっている。
そのまん中あたりが一段と動きを早めている様に見える。
 

梨帆:「んっ・・・あっ・・・・んんっ・・・」

陽一(はぁ・・ああ・・・・あう・・・・)
 

ダイレクトに伝わる梨帆の感じている快感。
まるで梨帆の身体を支配しているような感覚に陥る。
 

陽一(うう・・・す・・すごい・・・こんなの・・・は・・はじめて・・・)
 

気持ちよすぎて苦しむ陽一。
しかし、梨帆の手の動きはますます激しさを増していた。
胸の突起を摘みながら、一番感じるところを刺激する。
 

梨帆:「ん・・・んふっ・・・んんっ・・・」
 

ブルマーの中に入れている梨帆の右手中指がヌルヌルとして
暖かい事まで陽一には分かる。
 

陽一(あう・・・こ・・・こんなに暖かいんだ・・・はぁ・・・梨帆姉ちゃんの・・・・)
 

梨帆はゆっくりと腰を下げ始めると、クローゼットの前で膝を立てた。
そして、胸を揉んでいた左手を床につけると、四つん這いの状態になった。
と言っても、右手はまだブルマーの中・・・
 

梨帆:「あっ・・・うんっ・・・はぁ・・・あっ・・・あっ・・・・」
 

膝を立てたまま足を開き、右手が動きやすいようにする。
すると、ブルマーの中を右手が奥のほうまで進み、梨帆の中を
かき回し始めたのだ。
 

梨帆:「あふっ・・・ああっ・・・はんっ・・・・んふっ・・」
 

いやらしい音を立てながら梨帆が痴態を続ける。
 

陽一(あ・・・ああ・・・・はああ・・・うああ・・・)
 

梨帆の身体から絶えず送られてくる快感の信号。
それを拒む事が出来ない陽一の意識。
ピクンッ、ピクンと身体を震わせる梨帆は、床についていた左手を折り、
腕ごと床につけたあと、そのうえにおでこを乗せた。
 

梨帆:「はあぁ・・あっ・・・んんっ・・・」
 

お尻だけをクイッと上に持ち上げる体勢。
そのまま右手を激しく動かす。
 

陽一(うあっ・・だ・・・だめだ・・・こ・・これ以上耐えられない・・・)
 

あまりの気持ちよさに耐えられなくなった陽一。
だが、梨帆の潜在意識に指令を出そうとしても
うまく出す事が出来ない。
気持ちよすぎて伝えられないのだ。
女子高生の快感を小学生の男の子が味わうなんて
まだ早すぎなのだ。
きっと自分の心臓があったら破裂しているだろう・・・
そう感じながらも、梨帆がやめるまで待つしかなかった・・・
 

梨帆:「あっ・・・あっ・・・んんんっ・・・・んん〜っ・・・」
 

目に涙をためながら必死に右手を動かす梨帆。
ビクビクビクッと身体を震わせている。
ブルマーに汗をかかせながら、右手が最後の瞬間にいざなう。
 

梨帆:「あっ・・あっ・・や・・やんっ・・・はああぁ〜っ!」

陽一(うわあっ!ああああ・・・はあああああ・・・)
 

大きくビクンと身体を震わせ、梨帆が最高の時を迎えた。
膝がズルズルと開き、お尻がぺたんと床につく。
心臓をドキドキさせながら、梨帆の右手の動きが止まった・・・
 

梨帆:「んあ・・・・・あ・・・・・はぁ・・・・はぁ・・・・」

陽一(・・・・・・・・はっ・・・はあっ・・・はあっ・・はあっ・・・)
 

一瞬どうなったのか分からなかった陽一。
最後まで登りつめた快感にどう対応していいのか分からなかったようだ。
瞬間的に気絶したような感覚を味わった陽一は、火照った梨帆の身体に
自分の意識を同化させるようにおとなしく潜んでいた。
 

梨帆:「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
 

ブルマーから右手を抜き、呼吸を整える梨帆。
身体を起き上がらせ、女座りする。
 

梨帆:「はぁ・・・し、しちゃった・・・」
 

少し恥ずかしそうな顔をしている。
こんな時間から一人エッチしたのは初めてだから。
窓の外を見ると、まだ明るい。
 

梨帆:「どうしちゃったんだろ・・・私・・・」
 

自分で欲求が貯まっているとは思わないのだが、
なぜかやりたくなってしまった。
たまにはこんな事もあるか・・・

そう思いながら、更に汚れてしまったブルマーと体操服を脱ぎ、
ウェットスーツに着替えなおしたのだ。
 

陽一(・・・梨帆姉ちゃんってすごいんだ・・・)
 

何がすごいのやら・・・

男の快感を知る前に女の快感を知ってしまった陽一。
少し大きくなって、男の快感を覚えた時にがっかりしなければ
いいのだが・・・
 
 
 
 
 

彼女を意のままに・・・(後編)・・・おわり
 
 
 

あとがき

まるで尻切れトンボのような終わり方をしてますね。
一応話はこれで終わりなのですが・・・また書くつもりです。
後編として終わらせたのは、続きがいつになるかわからないから。
早く書きたいところなんですが(^^;

さて、今回の話は梨帆姉ちゃんの潜在意識に入り込んだ小学生の
陽一君が梨帆姉ちゃんに指令を出し、自分の思うがままに
動いてもらうというものでした。そして、梨帆姉ちゃんの感覚を
陽一君も味わう事が出来る・・・ということで、梨帆姉ちゃんに
一人エッチをしてもらって、その快感を味わったというところです。
梨帆姉ちゃんと同じ快感を得た陽一君。
よかったですねえ(笑

TSというかMCというか、基本的に憑依好きの私ですから
憑依の方向へ持っていこうと努力はしました。
でも、あまりTSっぽくなかったかもしれませんね(^^;

いま考えているのは、また博士に登場してもらって
早く梨帆姉ちゃんの潜在意識から出て行くように説得します。
でも、女性の快感を知ってしまった陽一君はなかなか出てこようと
しません。それどころか、梨帆姉ちゃんを使って博士を
誘惑するのです。
このお話は、基本的に陽一君のことは書かずに梨帆姉ちゃんの
言動で表そうと思います。
博士がうまく相槌を打ってくれると、まるで陽一君が梨帆姉ちゃんに憑依
しているように書けそうだからです。

という事で、最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。
Tiraでした。
 


 
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