必殺の薬「PPZ-4086(修学旅行にて)」・・・第2話
 
 

みんなうれしそうにガヤガヤと騒いでいる。
そんな生徒達の声にかき消されるような形で、担任の先生が
点呼をとった。

代田(しろた)先生:「じゃあ私達のバスは3号車でだから、間違えないように
                            乗ってね」

生徒達:「はぁい。」
 

返事をする者もいれば、そのまま席を立つ者もいる。
みんな大きなカバンを持って教室を出ると、親しい仲間で
固まって校庭前に停車しているバスへ向かった。
忠雄も、親友の康司とともにバスへと歩く。
 

康司:「私服で行きたかったよなぁ。制服じゃ、なんとなく
          自由って感じがしないし」

忠雄:「そうかな。僕は別に構わないけど」

康司:「北海道を制服姿でぞろぞろ歩くんだぞ。それでも
          いいのか?」

忠雄:「いいよ。それにずっと制服だって訳じゃないだろ。
         ホテルの中ではジャージ着るんだから」

康司:「それもイマイチなんだよな。寝る時はパジャマの方が
          よくない?」

忠雄:「別にジャージでもいいよ。僕、紺色のジャージが
         気に入ってるんだ」

康司:「ふ〜ん・・・・忠雄とはセンスが違うな・・・」

忠雄:「まあね。たくさん服を持ってくるよりも楽だから
         いいじゃない。服を選ぶのだって大変だし」

康司:「まったく・・・ぜんぜんお洒落じゃないよな、忠雄って」

忠雄:「服を買うよりも別の事にお金を使いたいからね」

康司:「別の事ってなんだよ?」

忠雄:「んん?別の事ったら別のことだよ」

康司:「・・・・ま、いいか・・・」
 

バスの横からカバンを入れると、前方のドアをくぐる。
そして、あらかじめみんなで決めた席に座って窓の外を眺める。

今回行かない先生達が見送りに校庭に来ているようだ。
中には手を振っている先生もいたので、女子生徒達が
笑いながら手を振り返していた。

みんなが乗り終わった頃を見計らって、代田先生がバスの前で
点呼をとる。
座席が全て埋まっている事を確認すると、バスガイドさんに報告。
どうやら忠雄のクラスは早いほうだったみたいだ。
まだ全員そろっていないバスもあるようで、このあと10分ほど待たされた。
 

康司:「空港までどのくらいかかるんだろ」
 

隣に座っている康司が話しかけてくる。
 

忠雄:「高速を使うから、40分くらいじゃないかな」

康司:「40分か・・・・昼寝には少し短いよな」

忠雄:「昼寝って、まだ朝じゃない」

康司:「朝起きてからもう一度寝る時は昼寝って言うんだよ」

忠雄:「またそんなウソばっかり・・」

康司:「じゃあ何ていうんだよ」

忠雄:「・・・・」

康司:「ほら、分からないだろ。だから昼寝なんだよ」

忠雄:「・・・・別にどっちでもいいけど・・・あ、そろそろ動くよ」
 

前のバスがゆっくりと動き始める。
すると、バスガイドさんがマイクを持って話しはじめた。
 

ガイドさん:「みなさん、おはようございます」

生徒達:「おはようございます」
 

元気な男子生徒もいるが、殆どはボソボソと返事をしている。
忠雄もその中の一人だ。
 

ガイドさん:「本日は、しじみ交通をご利用いただき、誠にありがとうございます。
                 空港までは約40分です。短いお付き合いですが、どうぞよろしく
                 お願いいたします」
 

20代後半くらいの女性だろうか・・・
普通は名前くらい名乗ると思うが、忘れているのか時間が短いということ
なのか、彼女は名乗らなかった。
 

忠雄:「ま、誰でもいいや・・・40分しかないし。予定通り、このまま空港まで
          大人しくしてよっと・・・」
 

まだポケットの中に「PPZ−4086」は潜んだまま。
忠雄は、このバスでは薬を使うことなく康司と共に、たわいも無い話をしていた。
 
 
 
 

そして45分後。
 
 
 
 

予定より少し遅れて、バスが空港に着いた。
みんな重そうなカバンを持って、空港のロビーに入る。
 

代田先生:「はい、みんないる?グループの中で確認してね」
 

一応クラスはあらかじめ5〜6人くらいのグループに分かれている。
自由行動の時にはそのグループで見学や散策をするのだ。
忠雄と康司もあるグループに入っている。
男子3人、女子3人のグループだ。
各グループ内で点呼をとって全員いることを確認すると荷物を預ける。

薬のビンが割れないか、センサーに引っかからないかを心配しながら
カバンを渡す。係員がカバンをセンサーに通すと、何事も無く
すんなり通っていった。
 

忠雄:「ふぅ・・・」
 

これでポケットに入れている薬も大丈夫だろう。
早速搭乗口に移動する。
これだけの人数で移動するのだから、きっと一般の人たちは迷惑
なんだろうと思いながらみんなの後をついて行く。
団体客専用の入口から入ると、細い通路を歩いて飛行機の中へ。
綺麗なスチュワーデスのお姉さん達が迎え入れてくれる。
 

スチュワーデス:「おはようございます」
 

学生である生徒達にも笑顔で挨拶している彼女達に好感を持ちつつ、
持っている搭乗券に書かれている座席番号を確認。
キョロキョロしながら座席を探す。
 

康司:「おい忠雄。こっちだよ、こっち」
 

どうやら忠雄よりも先に康司が見つけたようだ。
忠雄が康司の元へ向かうと、確かに搭乗券の座席番号と一致した。
 

康司:「窓側でよかったな」

忠雄:「そうだね」
 

座席に座ってみると、思っていたよりも硬い。
 

忠雄:「もっとふかふかな椅子かと思ってたのに」

康司:「何言ってんだよ。これ以上ふかふかだったら気持ち悪くなるって」

忠雄:「そうかな」

康司:「そうそう。それよりもほら、イヤホンが付いてるぜ。何か聞こえるのか?」
 

初めて飛行機に乗る康司はとてもうれしそうだ。
イヤホンを耳にあてながら椅子の横に付いているツマミを調整している。
色々なジャンルの音楽が流れてくる事に感動しているようだ。
 

康司:「おい、忠雄も聞いてみろよ。これすごく面白いぜ」

忠雄:「音楽が聞こえるだけでしょ」

康司:「それでもすごいじゃないか」

忠雄:「そうかな・・・」
 

忠雄はそんなことよりも、通路を何度も移動するスチュワーデスのお姉さん達を
目で追っていた。
 

忠雄:「どの人もいいけど・・・」
 

スチュワーデスのお姉さん達は荷物を上の棚に入れたり、
みんながシートベルトをしているか確認している。
その中に、初々しいスチュワーデスのお姉さんがいることを発見した忠雄。
髪をピンで止めて紺色の帽子をかぶり、おろしたてのような制服を着ている。
赤白のネクタイ・・・いや、リボンか?
それがとてもかわいく見えた。
きっとまだスチュワーデスになって少ししか経っていないのだろう。
他のスチュワーデスに比べると動作が鈍いように思える。
でも、彼女の笑顔が一番綺麗で可愛らしいと感じたのだ。
その彼女が忠雄達が座っている列の生徒のシートベルトを確認しにきた。

目の前で見る彼女の笑顔はとても素敵。
胸のプレートには、「西条 緑(さいじょう みどり)」と書いてあった。
 

忠雄:「ふ〜ん・・・緑さんか。きっと20歳くらいなんだろうな」
 

彼女の雰囲気からそう読みとった忠雄。
相変わらず音楽を楽しんでいる康司の肩を叩く。
 

康司:「なんだ?」

忠雄:「僕、飛行機に乗ってる間にちょっと昼寝するから起こさないでね」

康司:「まだ朝なのに昼寝はないだろ」

忠雄:「もうそれはいいから」

康司:「あっそ、どうぞご自由に。俺はこの飛行機の旅を満喫するからさ」

忠雄:「うん」
 

康司が前の座席の背もたれについていた雑誌を読み始めた。
忠雄はそっと気付かれないようにポケットに
忍ばせておいた「PPZ−4086」のキャップを取ると、
手のひらで隠すように一気に飲み干した。
そして、空になったビンをポケットにしまいこんだのだ。
 

忠雄:「久しぶりの味だなあ」
 

口の中に残っているかすかな味を感じながら、深く腰掛けて目を瞑(つむ)る。

しばらくすると、猛烈な眠気に襲われて意識が無くなった。
眠気の中で、身体が軽くなる感覚・・・・

少しして、その眠気から目覚め始める。忠雄はゆっくりと目を開けた。
そこは飛行機の中。
ただ、先ほど座っていた視点よりも幾分高い位置から見下ろしているような感じだ。
下を見ると、思っていたとおり座席に座っている自分の姿が見える。
 

忠雄:「ふぅ・・・・まずは幽体離脱成功・・・」
 

懐かしい感覚が、徐々に忠雄の鼓動を早くする。
あたりを見回すとみんなシートベルトを締め終わったようで、スチュワーデスの
お姉さん達もそれぞれの座席に座ってシートベルトを締めているところだった。
 

忠雄:「飛行機が動き出す前に緑さんの身体に・・・」
 

そう思った忠雄は、空中をふわふわと移動して彼女を探してみた。
すると、別のクラスを担当している川野先生の前に座っているところを発見した。
ちょうど出入り口を挟むような形になっているので、お互いのシートは
一人ずつしか座れない構造になっている。まるでお見合いみたいだ。
シートベルトを締め終わった彼女は、背筋を伸ばして姿勢よく座っている。
 

忠雄:「なんかドキドキする・・・」
 

忠雄はゆっくりと緑さんに近づくと、座っている座席の前に降りた。
緑さんは、小さな窓から外の景色を覗いている。
 

忠雄:「綺麗な肌・・・してるな」
 

彼女に近づいて、その肌を確かめる。
その場にしゃがみ込むようにして、黒いストッキングに包まれた細い2本の
足を眺める。
 

忠雄:「この細い足を、もうすぐ僕が動かすんだ」
 

忠雄は彼女の前で背を向けて立った。
目の前には川野先生が緑さんをじっと見ている。
どうやら自分の前に綺麗なスチュワーデスのお姉さんが座っているのがうれしいようで
鼻の下を伸ばしてみっともない表情をしている。
 

川野先生:「あの、スチュワーデスさん。この飛行機、落ちないですよね」
 

川野先生が緑さんに問いかける。
 

緑:「ええ、大丈夫ですよ」

川野先生:「そうですか。私は生まれてからこの35年間飛行機に乗った事無かったんですよ」

緑:「そうですか。私もまだスチュワーデスになって3回目なんです」

川野先生:「へぇ〜」

緑:「まだいつも緊張しているんですよ」

川野先生:「そんな風には見えませんけどね。さすがスチュワーデスさんだ」

緑:「いえいえ、まだ私は新米ですから」
 

二人の会話を聞きながら忠雄は後ろ向きのまま、緑さんの上に座るような感じをイメージして、
まずはかかとで彼女の足の甲を踏みつけるように足を移動させた。
忠雄のかかとが、彼女の足の甲にヌルリと入っていく。
 

緑:「あ・・・」
 

足の異変に気付いたのか。
緑は小さく声を漏らした。
忠雄は両足首まで入れ込むと、立ったまま膝まで幽体を重ねた。
彼女の足に溶け込む幽体。
 

緑:「・・・・・」
 

彼女は感覚の無くなった両膝を見つめている。
忠雄は構わず、緑さんの太ももの上に座るような形で前屈みになって腰を沈めていった。
半透明の忠雄の太ももの向こうに見える緑さんの紺色のスカート。
みるみる近づいてくると、スカートが幽体に接触する。
そのまま腰を下げていくとズブズブと幽体が入り込み、目の前には紺色のスカートだけが見えた。
 

緑:「あ・・・ああ・・・」
 

次第に身体の自由が奪われて行く緑。
何とも苦しそうな表情をしているに違いない。
 

どうやら川野先生が、彼女の異変に気付いたようだ。
 

川野先生:「あ、あの・・・どうかしました?」
 

彼女は川野先生の問いかけに答える事が出来ないようだ。
忠雄は前屈みになっていた幽体をゆっくりと起こしていく。
お腹の部分から幽体がズブズズと制服の中に侵入し、
胸から肩、両腕・・・そして彼女の視点が合わなくなった目がある顔にあわせるように
忠雄の頭が埋め込まれていく・・・
 

緑:「あう・・・・あ・・・ああ・・・」
 

一瞬目の前が真っ暗になる。
それは忠雄も緑さんも同じ。
苦しそうな表情で目を瞑った緑さんが、ガクンと首を垂れてしまった。
 

川野先生:「ちょ、ちょっと・・・だ、大丈夫ですか?」
 

彼女が目の前で気絶してしまった・・・
川野先生は焦っているようだ。
しかしそんな心配をよそに、緑さんはゆっくりを顔を上げはじめた。
 

緑(忠雄):「・・・ふぅ・・・久しぶりなのに簡単だったよ」
 

そうつぶやくと、飛行機のジェットエンジンが始動をはじめ、
結構な加速で地上から離れ始めた。
 

川野先生:「あ・・・あの・・・・」
 

川野先生と目線が合う。
すると、緑さんはニヤッと笑ってまた俯いた。
スチュワーデスの制服・・・
程よく盛り上がるその制服には、赤白のリボンがくくられている。
そしてタイトスカートのように細くなった裾から伸びる、黒いパンストに
包まれた2本の細い足。

両手を視界内に持ってくると、細くて白い指が・・・
左手の薬指にはプラチナの指輪をしている。
 

緑(忠雄):「ふ〜ん、彼氏がいるのかな。それともすでに・・・」
 

試しに指輪を外して、内側に何かが彫られているか確かめてみた。
しかし、そこには何も彫られていない。
結婚指輪ならきっとイニシャルや結婚記念日などが彫られているだろう。
 

緑(忠雄):「なるほどね・・・」
 

まだ結婚していないと判断した忠雄。
指輪をはめなおして、ふと前を見ると心配そうな表情の川野先生が
こっちをじっと見ている。
 

緑(忠雄):「なあに?」
 

緑(忠雄)は含み笑いをしながら川野先生に話しかけた。
飛行機が角度をつけて上空に舞い上がっていく。
 

川野先生:「いや・・・その・・・気分が悪いのかと思って・・・」

緑(忠雄):「そう・・・大丈夫よ・・・ええ、何ともないの」
 

そう答えると、緑(忠雄)は川野先生を見つめたまま、スカートの裾を少し手前に引っ張った後、
ゆっくりと両足を開いていく。
太ももの間が徐々に見え始め、川野先生の視界に披露される。
川野先生が無意識に黒いパンストに包まれた太ももの間を眺めると、スカートの奥に緑の
穿いているパンティが見え始めた。
スカートの奥に見える黒いパンストに包まれた白いパンティ。
それは男ならば誰しも憧れるシチュエーションだ。
 

川野先生:「ゴクン・・・」
 

ツバを飲み込み、スチュワーデス「西条 緑」の股間を食い入るように見つめる川野先生。
 

緑(忠雄):「んふっ・・・スチュワーデスの私がこんな事するの・・・おかしい?
                ねえ、川野先生?」

川野先生:「えっ・・・」

緑(忠雄):「川野先生でしょ。生徒さんが話してたわ」

川野先生:「・・・・」

緑(忠雄):「スチュワーデスだって、欲情・・・するの・・・よ」

川野先生:「は・・・はぁ・・・」
 

先ほどまでとは考えられない表情と言葉。
川野先生はとまどっているようだ。
 

緑(忠雄):「川野先生。先生が今見ているところ、触ってみたい?」

川野先生:「あ、いや・・・」
 

あわてて緑(忠雄)の股間から目をそらす川野先生。
 

緑(忠雄):「あら、見てていいのよ。もうすぐ仕事をしなければならなくなるから。
               それまでは見せてあげる」
 

緑(忠雄)は他の生徒や乗客に気付かれないよう、片手を太ももの上に乗せて
隠すようにして、もう片方の手を広げた足の間に滑り込ませた。
 

緑(忠雄):「じっと川野先生に見つめ続けられていたから・・・どうなっているかしら」
 

スカートの中に入り込んだ細くて長い指が、パンストの上から股間を撫で始める。
川野先生によく見えるように中指を1本だけ使い、パンストに包まれたパンティの
上を・・・・股間の上を上下に撫でる。
 

緑(忠雄):「あ・・・久しぶりの感覚・・・・」
 

ずっと我慢していた甲斐があったようだ。
久しぶりに味わうその女性の快感。
忠雄は緑の眉を歪(ゆが)めさせ、その口からは淡い吐息を吐かせた。
 

緑(忠雄):「はぁ・・・・」
 

その行動を、目を点にしながら見ている川野先生。
いつの間にか、川野先生のズボンはモコッと膨れ上がっている。
 

緑(忠雄):「ああ・・気持ちいい・・・パンストの上からなのに・・・」

川野先生:「・・・・・」
 

目の前で繰り広げられるスチュワーデスのいやらしい行為。
風俗ならまだしも、本物のスチュワーデスがこんな事をするのか・・・

信じられないといった表情だが、記憶に焼き付けようと必死に見ている。
 

緑(忠雄):「ん・・・せ、先生は・・こんなスチュワーデス・・・あっ・・嫌いですか・・・・」
 

虚ろな目をしながら川野先生を見つめる。
 

川野先生:「あいや・・・そ、そんなことは・・・」
 

額に汗をにじませながら、緑(忠雄)の自慰行為を食い入るようにして見ている川野先生。
 

緑(忠雄):「あ・・・んん・・・・せ、先生にも・・・この感じ・・・味わってもらいたいのに・・」
 

パンストの上から股間を押える緑(忠雄)。
両足のかかとを上げ、つま先だけを地面につけている。
その仕草も川野先生の男心を十分に捉えていた。
 

川野先生:「す、すごい・・・・ですね・・・」

緑(忠雄):「あはっ・・・ん・・・・こうやって見られながらするのって・・・い、いい気持ちなの・・・」
 

飛行機の角度が徐々に戻り、まっすぐに飛んでいるような気がする。
 

ポンッ・・・・
 

飛行機内のスピーカーからアラームがなると、先ほどまで付いていた
シートベルトのランプが消えた。
どうやらもうシートベルトを外してもいいようだ。
生徒達が一斉にシートベルトを外し始める。
 

緑(忠雄):「ああ・・・もう・・・いいところだったのに・・・」
 

緑(忠雄)が仕方なく股間から指を離し、スカートを元通りに戻す。
川野先生もどこと無く残念そうな表情だ。
 

緑(忠雄):「久しぶりの感覚だからもうちょっと味わいたいな」
 

シートベルトを外しながらの独り言。
緑(忠雄)は、座席の上で何度か上下に身体を動かし、胸の感触を確かめた。
制服の中で、緑の柔らかそうな胸が上下に踊っているのを肩で感じる。
 

緑(忠雄):「この胸の重みがたまらないんだよ」
 

緑(忠雄)の独り言を不思議な感じで聞いている川野先生。
何がそんなに久しぶりなんだろう・・・
それより、なんて大胆な女性だ・・・

彼女の行動はとてもうれしかったが、こんな場所でよくあんな事が出来るもんだと
すこし呆れた表情をしながら、立ち上がって奥に歩いて行く緑(忠雄)の姿を
しばらく見つめていた。
 

緑(忠雄):「折角スチュワーデスの身体になったんだ。クラスのやつらの相手でも
               してやるかな」
 

わいわいと騒いでいる生徒達を見ながら通路を歩く。
このスペースは忠雄の学校の生徒で埋め尽くされているので、気兼ねなく
対応できるというものだ。

他のスチュワーデスがジュースやコーヒーを準備している中、緑(忠雄)は
棚から適当に毛布を持って歩き始めた。
 

緑(忠雄):「寒くないですか?」
 

一人で窓の外を見ている男子生徒に声をかける。
 

生徒:「あ、別に・・」
 

生徒が緑(忠雄)の方を向いた。
目線が合ったところで、ニコッと微笑んでやる。
 

緑(忠雄):「毛布をどうぞ」

生徒:「あ・・・ありがとうございます」
 

緑(忠雄)が少しかがんで毛布を渡してやると、
その男子生徒は顔を赤くして受け取った。
 

緑(忠雄):「あなた、かわいいわね」

生徒:「あ・・いえ・・・」

緑(忠雄):「私、あなたのような人が大好きよ」

生徒:「・・・・・」

緑(忠雄):「うふっ、じゃあね」
 

スチュワーデスらしからぬ発言をしながら生徒の座席を後にする。
 

緑(忠雄):「ああいうまじめそうな奴をからかうってのもおもしろいよ」
 

周りをキョロキョロしながら、とりあえず近くの棚に、あまった毛布を置く。
そして、お決まりのようにトイレへ・・・
 

2つあるトイレは、どちらも使われていなかった。
緑(忠雄)は向かって右側のトイレに入ると、その綺麗な手で鍵を閉めた。
 

緑(忠雄):「おまたせ、緑さん」
 

自分でそうつぶやきながら、スチュワーデスの制服に包まれた身体を
じっくりと眺める。
どうも緊張しているようで、心臓がいつもより早く動いているのが分かる。
大きく深呼吸する緑(忠雄)。
息を吸い込むと、胸のせいで張り出している制服が余計に前に膨らむ。
 

緑(忠雄):「ほんとに久しぶりだな・・・」
 

懐かしそうな顔?をしながら、そっと両手で胸を包み込む。
いかにも制服の生地だというようなさわり心地を感じだ後、
その上からでも分かる胸の柔らかさを実感する。
 

緑(忠雄):「やっぱりすごく柔らかいなあ・・・」
 

制服の上から何度も胸を揉んでみる。
両手に好き放題されている制服がシワを作っている。
 

緑(忠雄):「う・・・・ふぅ・・・・だんだん気持ちよくなってきた・・」
 

緑(忠雄)は揉むのをやめ、おそらく硬くなっているであろう胸の突起を
両手の人差し指を使って探し始めた。
制服の上をなぞるように動く2本の人差し指。
胸の感じから、大体の場所はわかるのだ。
胸の上で円を描くように動かしていると、何となくこの辺かな・・・という
場所を発見した。
 

緑(忠雄):「制服の上からでも掴めるかな・・・」
 

人差し指に親指まで加わり、その突起のありそうな場所を摘んでみる。
 

緑(忠雄):「あっ・・・ん・・・ここ・・・・ここだ・・・・・」
 

制服の下にはブラジャーをつけているのだが、それでも胸の突起の場所は
分かった。
大きく摘んでみると、ちゃんと突起を掴む事が出来る。
 

緑(忠雄):「んっ・・・うっ・・・・うん・・・・」
 

うっとりした表情で胸の突起を摘む緑(忠雄)。
 

緑(忠雄):「んんっ・・・・け・・・結構・・・硬くなってる・・・・」
 

制服の上から突起のところを人差し指ではじいてみると、
ジンジンと気持ちよい感覚が伝わってくるのだ。
 

緑(忠雄):「はぁ・・・・気持ちいい・・・・すごく気持ちいいな・・・」
 

夢中になって人差し指を動かす。
しばらく胸を刺激していると、下半身も熱くなってきたことに気付く。
 

緑(忠雄):「う・・んん・・・・やっぱり下の方も・・・」
 

まず両手を胸から遠ざけ、股間が見えるようにスカートを捲し上げる。
ストッキングに包まれたパンティが現れると、その三角になったところを
右手の中指で上下に擦る。
 

緑(忠雄):「んあっ!」
 

身体をビクンと震わせる緑(忠雄)。
 

緑(忠雄):「さっきよりも・・・・んん・・・・き、気持ちいいや・・・」
 

パンストの上、中指を中心にめり込ませながらひたすら上下に移動させる。
壁にもたれかかり、背中を丸めながらその指の動きを上から覗き込んでいる。
 

緑(忠雄):「ああっ・・・・すごい・・・すごいよ緑さん・・・スチュワーデスの制服姿で
               こんな事するなんて・・・」
 

緑の声でつぶやく。
そのうち、股間を擦る指の動きが止まり、左手がスカートを捲し上げたお腹のあたり
からパンストのゴムをギュッと前に引っ張り始める。

お腹とパンストの間に大きな隙間が出来ると、緑(忠雄)の右手がスッと中に侵入・・・
パンティの生地の下に潜り込んだ右手が、緑の大事な所に触れる。
 

緑(忠雄):「んんんっ!」
 

眉を歪めながら片目を瞑(つむ)る。
それでも中に入り込んでいる右手の中指は、ヌルヌルしたところを
更に刺激し始めた。
 

緑(忠雄):「はあっ・・・・あ・・・・ああ・・・・」
 

顔を上にあげて喘ぎ声を漏らす緑(忠雄)。
 

緑(忠雄):「あ・・・・ん・・・・・んん・・・・はあっ・・・」
 

ただ気持ちよさを求めるだけの行為。
何度も何度も大事な所を刺激する。
時折身体をビク・・・ビク・・・と震わせながらも、その快感に酔いしれる。
 

緑(忠雄):「ああっ!こ・・・こんなに・・・・んんっ・・気持ちよかった・・かな・・・」
 

ずいぶん前に憑依したときの事を思い出しながら身体を慰める。
中指が更に奥へと進むと、緑(忠雄)の入口からヌッと入り始めた。
暖かいものが中指を取り巻いていく。
 

緑(忠雄):「はぁ〜・・・んんん・・・・・もう・・・・ぐちょぐちょになってる・・・」
 

中をかき回すように指を動かす。
ヌルヌルとした暖かいものが中指を包み込んでいる。
 

緑(忠雄):「ふ・・・・んん・・・・あっ・・・そ・・・そろそろ・・・・来そうだ・・・」
 

中指はまた外に出ると、先ほど刺激していた一番感じるところを
また触り始めた。
今度はかなり早いスピードで指を上下に動かしている。
 

緑(忠雄):「あっ・・・ああ・・・・あっ・・・あっ・・・・あっ・・・」
 

快感がどんどん積もりはじめる。
 

緑(忠雄):「んっ・・・あっ・・・・あ・・・あんっ・・・・・あっ・・あっ・・」
 

頭を左右に振りながら、快感を高ぶらせる。
 

緑(忠雄):「あんっ・・・・はあ・・・・あああ・・・・はんっ・・・」
 

かわいい声を震わせながら忠雄の意思のままに自慰行為をする緑は、
もう最後の時を迎えた。足をガクガクと震わせながら、激しく指を動かす。
 

緑(忠雄):「あっ・・あっ・・あっ・・・はあああっ!」
 

ひときわ大きな声を上げたあと、ビクンと大きく身体を震わせた緑(忠雄)。
一瞬、時が止まったかのように動かない。
 

緑(忠雄):「・・・・・・・・・あ・・・・・・あ・・・・・」
 

あまりの気持ちよさに言葉も出ないようだ。
しばらくそのままの体勢でトイレの天井を眺める。
 

緑(忠雄):「・・・・き・・・・・気持ち・・・・よかった・・・・」
 

虚ろになって焦点が合っていなかった目が、徐々に戻り始める。
そして、パンティの中の指がまたゆっくりと動きはじめた。
 

緑(忠雄):「んっ・・・」
 

感じるところに触れると、まだ激しく快感が伝わってくる。
 

緑(忠雄):「はぁ・・・・も・・・もう一回・・・」
 

中指が刺激を始める。しかし・・・
 

トントン・・・・
 

トイレのドアをノックする音が聞こえたのだ。
 

緑(忠雄):「・・・・・・」
 

しばらく黙り込む・・・・が、出ないわけには行かない。
 

緑(忠雄):「・・・・すぐに出ます・・・」
 

諦めてドアを開けると、先ほど毛布を貸した生徒が立っていた。
 

緑(忠雄):「あ、さっきの・・・・」

生徒:「あ、すいません・・・」

緑(忠雄):「・・・いいの。もう終わったから。ふふっ、あ〜気持ちよかった
               一人で楽しむのって!」

生徒:「・・・・」

緑(忠雄):「中は揺れるから気をつけてね。ここから変なところに飛ばしちゃダメよ」
 

緑(忠雄)はすれ違いざまに、生徒の股間を右手でそっと撫でた。
 

生徒:「わっ!」
 

驚いた生徒は、思わず両手で股間を押えた。
 

緑(忠雄):「あら、私のがついちゃったわね」
 

生徒は何の事か分からず緑(忠雄)が触れたところを見てみると、少しだけ
シミが付いている事に気付いた。
 

緑(忠雄):「そこ、どうして濡れているか分かる?」

生徒:「・・・・い、いえ・・・」

緑(忠雄):「それ、私が気持ちいい事した証拠なの。うふっ」
 

そう言うと、ニヤニヤしながら壁にもたれかかって目を閉じた。
全身の力が抜けたように、その場にしゃがみ込む緑。
 

生徒:「・・・・気持ちいい事した証拠って・・・」

緑:「・・・・・ん・・・・」
 

緑がゆっくりと目をあける。
 

緑:「・・・・あ、あれ?」
 

いつの間にこんなところでしゃがみ込んでいたんだろう?
不思議な感覚で立ち上がる。
 

生徒:「・・・・・」

緑:「・・・・・」
 

お互い目を合わせる。
 

生徒:「・・・・」
 

生徒は俯(うつむ)いた後、何も言わないままトイレに入って言った。
 

緑:「・・・・・どうなってるの?」
 

周りをキョロキョロしながら訳も分からず、また仕事を始めた緑。
何となく身体が火照っていることを感じながら・・・
 
 
 

忠雄:「・・・・う〜ん。すっきりしたぁ」
 

パチッと目を覚まし、爽快な顔つきの忠雄。
 

康司:「もう起きたのか」

忠雄:「うん。どれくらい寝てた?」

康司:「40分くらいかな」

忠雄:「40分・・・そう・・・勿体無い事したかな」

康司:「何が?」

忠雄:「・・・ううん、なんでもないよ・・・ま、いいか。始めはこんなもんでしょ」
 

前の座席に付いているカタログを手に取った忠雄。
 

いきなり長い間憑依するのは疲れたかもしれないと感じた忠雄は、
このくらいでも十分満足だと思い、カタログの商品を眺めた。
 

忠雄:「向こうに着いたら始めはバスかな・・・」
 

あと1時間足らずで北海道につく。
それまでは、正気に戻った緑の様子を眺めて楽しむ事にした。
 

忠雄:「あの、すいません」

緑:「はい。何でしょうか?」

忠雄:「えっと・・・右足の付け根に大きなほくろが2つあるんですね」

緑:「えっ・・・・」

忠雄:「どう?当ってます?」

緑:「・・・・ど、どうしてそれを・・・」

忠雄:「へへっ、な〜い〜しょっ!」
 
 
 
 
 

必殺の薬「PPZ−4086(修学旅行にて)」・・・第2話・・・おわり
 
 
 
 
 

あとがき

最初のターゲットは、スチュワーデスでした。
まあ妥当なところかなあって思うのですが、
さてさて、どういうシチュエーションにして書こうかと
迷いました。
川野先生と楽しむって言うのも一つだし、
登場したおとなしい生徒と楽しむというのもいいかと
思いましたが、今回はまず一人で楽しんでもらいました。
久しぶりに女性の快感を味わった忠雄。
次はどうするのでしょうか。

乗り移っている時間が長い短いというよりも、
その女性で何か一つの事をするという事が
重要なので、たとえ20分しか憑依しなくても
その間に女性に憑依したという楽しみを書ければと
思っています。
そのほうが読んでいても面白いと思いますので(^^;

という事で、最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。

Tiraでした。 inserted by FC2 system